JP3040869B2 - 焼却装置 - Google Patents

焼却装置

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JP3040869B2
JP3040869B2 JP4024673A JP2467392A JP3040869B2 JP 3040869 B2 JP3040869 B2 JP 3040869B2 JP 4024673 A JP4024673 A JP 4024673A JP 2467392 A JP2467392 A JP 2467392A JP 3040869 B2 JP3040869 B2 JP 3040869B2
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cleaning liquid
water
cleaning
pipe
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三郎 正木
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G5/00Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
    • F23G5/44Details; Accessories
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J15/00Arrangements of devices for treating smoke or fumes
    • F23J15/02Arrangements of devices for treating smoke or fumes of purifiers, e.g. for removing noxious material
    • F23J15/04Arrangements of devices for treating smoke or fumes of purifiers, e.g. for removing noxious material using washing fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J2217/00Intercepting solids
    • F23J2217/50Intercepting solids by cleaning fluids (washers or scrubbers)

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射針や脱脂綿などの
血液や体液が付着した感染性医療廃棄物、各種のプラス
チック、一般家庭などから出る生ごみ、その他種々の被
焼却物を焼却処理するために用いる焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、感染性医療廃棄物を焼却処
理するのに適した図2および図3に示す焼却装置を先に
案出した。
【0003】まず、この図2および図3に示す焼却装置
の全体の構成を以下において説明する。
【0004】この焼却装置は、図2に示すように、感染
性医療廃棄物などの被焼却物が投入口10を通して投入
される1次燃焼室11を備えている。そして、上記1次
燃焼室11の上方には、この1次燃焼室11に煙道12
を通して連通している2次燃焼室13が設けられてい
る。
【0005】互いに上下に配置された1次燃焼室11お
よび2次燃焼室13の側方には、湿式集塵器14が配置
され、この湿式集塵器14のスクラバ室21の上部と上
記2次燃焼室13との間には、熱交換器15が配置され
ている。そして、2次燃焼室13と熱交換器15のガス
通路16とは煙道17を通して互いに連通し、このガス
通路16と湿式集塵器14のスクラバ室21の上部とは
煙道18を通して互いに連通している。
【0006】湿式集塵器14の下部には、連通管22を
通してスクラバ室21の下端に連通している沈澱タンク
19が連設され、上部には、その下端がスクラバ室21
の上端に開口している煙突20が連設されている。な
お、沈澱タンク19には、廃ガスを洗浄した洗浄水23
が溜められている。また、この洗浄水23中には、必要
に応じて中和剤などの薬剤が添加されている。そして、
この洗浄水23は、その途中に循環ポンプ24が設けら
れた給水パイプ25により、水面調整タンク26に供給
されるようになっている。また、上記水面調整タンク2
6には、このタンク26の水位(すなわち、水面)を一
定の高さに保つために、オーバフローパイプ27の一端
が接続され、このパイプ27の他端は沈澱タンク19に
接続されている。そして、水面調整タンク26は、連結
パイプ29によって熱交換器15の洗浄水タンク28と
連結されている。従って、洗浄水タンク28の水面は、
水面調整タンク26の水面の高さに応じた高さに保たれ
ている。なお、37は、気水分離器を構成している蒸気
開放パイプである。
【0007】沈澱タンク19には、水道管(図示せず)
に連結される給水口30を有する給水パイプ31も接続
されている。そして、この給水パイプ31は、枝分れし
て、スクラバ室21の上部に設けたスプレーノズル32
に接続されると共に、第2の水面調整タンク33にも接
続されている。また、上記水面調整タンク33には、こ
のタンク33の水面を一定の高さに保つために、第2の
オーバフローパイプ34の一端が接続され、このパイプ
34の他端は沈澱タンク19に接続されている。なお、
湿式集塵器14には、スクラバ室21の周側面および上
面を取り囲むように、水冷ジャケット35が設けられ、
この水冷ジャケット35は、連結パイプ36によって水
面調整タンク33に連結されている。従って、水冷ジャ
ケット35の水面は、水面調整タンク33の水面に応じ
た高さに保たれている。また、38は、気水分離器を構
成している蒸気開放パイプであって、この蒸気開放パイ
プ38から温水を取り出すようにすることもできる。な
お、この温水は、洗浄水タンク28内の温水が燃焼ガス
中の固体粒子を捕集して汚れているのに対し、きれいな
温水である。
【0008】1次燃焼室11および2次燃焼室13の外
周囲には、これらの燃焼室11および13を取り囲むよ
うに、予熱空気室を構成しているエアジャケット40お
よび41が設けられ、これらのエアジャケット40およ
び41には、燃焼用空気が送風機42からエア供給パイ
プ43を通して供給されて、こゝで予熱されるようにな
っている。また、エアジャケット40および41に供給
された燃焼用空気は、1次燃焼室11および2次燃焼室
13にそれぞれ設けられたエア供給ノズル44および4
5を通してこれらの燃焼室11および13に噴射される
ようになっている。
【0009】さらに、1次燃焼室11および2次燃焼室
13には、灯油、重油などを燃料とする1次燃焼用バー
ナ46および2次燃焼用バーナ47がそれぞれ設けられ
ている。また、1次燃焼室11および2次燃焼室13に
は、これらのバーナ46および47の先端を取り囲むよ
うに、バーナ用エアジャケット48および49がそれぞ
れ設けられている。そして、バーナ46および47なら
びにバーナ用エアジャケット48および49にも、燃焼
用空気が送風機42から供給パイプ43を通してそれぞ
れ供給されるようになっている。なお、50は、燃焼残
渣物を取り出すために、1次燃焼室11に設けた灰出し
口である。
【0010】熱交換器15は、図3に示すように、洗浄
水23が満たされる洗浄水タンク28と、燃焼ガスを通
過させるためにこの洗浄水タンク28を貫通しているガ
ス通路16と、上記ガス通路16を横切るようにこのガ
ス通路16に配設されその両端が洗浄水タンク28に開
口している多数の熱交換パイプ51とから成っている。
そして、この熱交換パイプ51内の洗浄水23がガス通
路16を通過する燃焼ガスによって加熱されると共にこ
の燃焼ガスが冷却されるようになっている。
【0011】次に、上述のように構成された焼却装置に
おける燃焼および排気について、図2および図3を参照
しながら説明する。
【0012】この焼却装置を使用するに当っては、ま
ず、感染性医療廃棄物などの被焼却物が投入口10を通
して1次燃焼室11に投入される。次いで、送風機42
からエア供給パイプ43を介して1次燃焼用バーナ46
および2時燃焼用バーナ47に燃焼用空気がそれぞれ供
給される。また、これと共に、エアジャケット40、4
1、48および49ならびにエア供給ノズル44および
45などを通して1次燃焼室11および2次燃焼室13
に燃焼用空気がそれぞれ供給される。
【0013】一方、1次燃焼用バーナ46および2次燃
焼用バーナ47がそれぞれ点火されて、灯油、重油など
の燃料がこれらのバーナ46および47により燃焼され
る。従って、1次燃焼室11の被焼却物がこの燃焼によ
り生じた例えば800〜1,000℃の高熱ガスによっ
て燃焼および熱分解する。そして、この燃焼および熱分
解により1次燃焼室11に生じた不完全燃焼ガスは、1
次燃焼室11から煙道12を通って2次燃焼室13に導
かれて、2次燃焼用バーナ48からの例えば800〜
1,000℃の高熱ガスにより、2次燃焼室13内でほ
ゞ完全に燃焼される。
【0014】この完全燃焼により2次燃焼室13内に生
じた高温(例えば800〜900℃)の燃焼ガスは、煙
道17を通して熱交換器15のガス通路16に導かれ、
このガス通路16で熱交換パイプ51内の洗浄水23を
加熱することより冷却される。そして、この冷却された
燃焼ガスは、煙道18を通して湿式集塵器14のスクラ
バ室21に導かれる。
【0015】スクラバ室21に導かれた燃焼ガスは、ス
プレーノズル32からスクラバ室21に噴射される洗浄
水23によりそこに含まれている固体粒子を捕集される
と共に冷却されて、きれいなガスとして煙突20を通し
て外部に放出される。そして、固体粒子を捕集した洗浄
水23は、連通管22を通って沈澱タンク19に集めら
れる。また、水冷ジャケット35内の冷却水は、スクラ
バ室21の燃焼ガスを冷却することにより加熱される。
なお固体粒子を捕集した洗浄水23が集められる沈澱タ
ンク19には、その底部に汚泥が溜るが、この溜った汚
泥は定期的に取り出せばよい。
【0016】次に、上記焼却装置における洗浄水23の
循環について、図2および図3を参照しながら説明す
る。
【0017】水道管(図示せず)に連結される給水口3
0からの水は、給水パイプ31を通して沈澱タンク1
9、スプレーノズル32および水面調整タンク33に洗
浄水23または冷却水としてそれぞれ適量ずつ供給され
る。また、水面調整タンク33内の冷却水は、連結パイ
プ36を通して水冷ジャケット35に供給される。そし
て、このタンク33およびジャケット35の水面の高さ
を一定に保つために、タンク33内の上記一定の高さの
水面以上の冷却水は、オーバフローパイプ34を通して
沈澱タンク19に供給される。また、スプレーノズル3
2からスクラバ室21に噴射された洗浄水23は、この
燃焼ガス中の固体粒子を捕集すると共に燃焼ガスにより
加熱されてから下方に落下して、スクラバ室21から連
通管22を通して沈澱タンク19内に集められる。
【0018】沈澱タンク19内の洗浄水23は、循環ポ
ンプ24により給水パイプ25を通して水面調整タンク
26に適量ずつ供給される。また、水面調整タンク26
内の洗浄水23は、連結パイプ29を通して熱交換器1
5の洗浄水タンク28内に供給される。そして、これら
のタンク26および28の水面の高さを一定に保つため
に、タンク26内の上記一定の高さの水面以上の洗浄水
23はオーバフローパイプ27を通して沈澱タンク19
に戻される。
【0019】熱交換器15の洗浄水タンク28内に供給
された洗浄水23は、ガス通路16を通過する燃焼ガス
により熱交換パイプ51およびガス通路16の外周壁を
介して加熱されて、燃焼ガスを冷却する。従って、洗浄
水タンク28内の洗浄水23は、100℃前後まで上昇
してその一部が順次蒸発するが、水面調整タンク26内
の洗浄水23は高々60℃位に留まっている。
【0020】しかしながら、図2および図3に示す焼却
装置は、以下に述べるような問題点を有している。
【0021】すなわち、図3に明示されているように、
熱交換器15の洗浄水タンク28における洗浄水23の
水面の高さは、通常は、水面調整タンク26によりこの
タンク26の水位とほゞ等しくなるように調整される。
しかし、洗浄水タンク28内の洗浄水23がガス通路1
6を通過する燃焼ガスにより100℃前後まで加熱され
て沸騰すると、洗浄水タンク28内の洗浄水23の水面
は、やかんの中のお湯が沸騰した場合と同様に、波打ち
現象を呈して上下に激しく波打つことになる。そして、
この波打ちが連結パイプ29を通して水面調整タンク2
6内の洗浄水23に伝達されるから、このタンク26内
の洗浄水23も同様に上下に波打つことになる。
【0022】さらに、ガス通路16を通過する燃焼ガス
により加熱されることによって、洗浄水タンク28内の
洗浄水23が沸騰することがあるが、この場合には、洗
浄水タンク28内の洗浄水23の水面よりも上方の空間
28aのガス圧が、急に上昇することがある。このため
に、上記タンク28内の洗浄水23の水面の高さが急に
低下して、このタンク28内の洗浄水23が連結パイプ
29を通して水面調整タンク26内に逆流する。そし
て、この逆流によりこの水面調整タンク26の水面の高
さが上昇して、オーバフローパイプ27の水面調整タン
ク26側の開口52(図3参照)が洗浄水23により完
全に塞がれてしまうと、オーバフローパイプ27がサイ
ホン作用を呈するから、水面調整タンク26内の洗浄水
23がこのオーバフローパイプ27を通して沈澱タンク
19に不必要に急速かつ大量に戻される。従って、給水
パイプ25から新たに供給される洗浄水23の量に較べ
て充分多量の洗浄水23がオーバフローパイプ27を通
して沈澱タンク19に急速に戻されるから、水面調整タ
ンク26内の洗浄水23の水位(すなわち、水面の高
さ)が低下しようとする。
【0023】このように、水面調整タンク26内の洗浄
水23の水位が低下しようとすると、洗浄水タンク28
内の洗浄水23が連結パイプ29を通してさらに水面調
整タンク26に逆流するから、洗浄水タンク28内の洗
浄水23がさらに少なくなり、このために、このタンク
28内の洗浄水23がらさらに沸騰して、洗浄水タンク
28内のガス圧はさらに上昇する。従って、オーバーフ
ローパイプ27のサイホン作用はさらに持続されて、水
面調整タンク26、ひいては熱交換器15の洗浄水タン
ク28内の洗浄水23は急激に減少するから、このタン
ク28は空だきの状態に近づいて来る。なお、このよう
な状態において、水面調整タンク26内の洗浄水23が
沈澱タンク19に戻され続けると、遂には、オーバフロ
ーパイプ27のサイホン作用が跡絶えることになる。そ
して、この場合には、水面調整タンク26内の洗浄水2
3の水面がその衝撃により大きく波打つから、このタン
ク26に連結パイプ29を通して連通している洗浄水タ
ンク28の水面も大きく波打つことになる。このため
に、この波打ちにより、洗浄水タンク28内の洗浄水2
3の円滑な蒸発が阻害されるから、熱交換器15のガス
通路16を通過する燃焼ガスの冷却や洗浄水23の蒸発
を効果的に行うことができず、また、熱交換器15が過
熱されて耐久性や安全性に問題が生じる。
【0024】なお、このような欠点を是正するために、
連結パイプ29に逆流防止用電磁弁を設けることも考え
られる。しかし、この連結パイプ29を通過する洗浄水
23中には、燃焼ガス中の固体粒子が捕集されているか
ら、上記電磁弁が上記固体粒子により短期間のうちに詰
ってしまい、このために、長期間連続して使用すること
ができない。また、上記電磁弁の水面調整タンク26側
において連結パイプ29にフィルタを設けて、上記固体
粒子をこのフィルタにより予め捕集することも考えられ
る。しかし、上記フィルタも上記固体粒子により短期間
のうちに目詰まりしてしまうから、やはり、長期間連続
して使用することはできない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、図2および図3に示すような焼却
装置において、水面調整タンク26から沈澱タンク19
に洗浄水23を戻すオーバフローパイプ27がサイホン
作用を呈することにより、水面調整タンク26内の洗浄
水23が沈澱タンク19に不必要に急速かつ大量に戻さ
れることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、被焼却物を燃
焼する燃焼室と、前記燃焼室における前記燃焼により生
じた燃焼ガスを洗浄液によって洗浄する洗浄手段と、こ
の燃焼ガスを洗浄した洗浄液を溜める洗浄液溜りと、こ
の洗浄液溜りに溜まった洗浄液を蒸発させる蒸発手段と
をそれぞれ具備し、前記蒸発手段は、前記洗浄液を加熱
して蒸発させる蒸発缶と、前記洗浄液を満たすために前
記蒸発缶に設けられた洗浄液タンク内の液面を調整する
液面調整タンクと、前記洗浄液溜りの洗浄液を前記液面
調整タンクを通して前記洗浄液タンクに供給する洗浄液
供給手段と、前記液面調整タンク内の洗浄液を前記洗浄
液溜りに戻すオーバフローパイプとを有する焼却装置に
おいて、前記オーバフローパイプは、このオーバフロー
パイプがサイホン作用を呈するのを防止するために前記
オーバフローパイプの中間部分を外気に連通させる連通
手段を有することを特徴としている。
【0027】このように構成された焼却装置によれば、
オーバフローパイプがサイホン作用を呈することによ
り、液面調整タンク内の洗浄液がオーバフローパイプを
通して洗浄液溜りに不必要に急速かつ大量に戻されるの
を防止することができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。
【0029】図1に示す本発明の実施例による焼却装置
は、図1を図3と比較すれば明らかなように、図2およ
び図3に示す本発明者が先に案出した焼却装置におい
て、オーバフローパイプ27に連通パイプ55を設けた
ものである。従って、図1に示す本発明の実施例による
焼却装置は、上記連通パイプ55が設けられていること
を除いて、図2および図3に示す焼却装置と実質的に同
一の構成であり、この図2および図3に示す焼却装置と
共通の部分には、これと同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0030】図1から明らかなように、連通パイプ55
は、水面調整タンク26と沈澱タンク19とを接続して
いる逆L字状のオーバフローパイプ27の水平部27a
の一端に連設されている。そして、この連通パイプ55
は、オーバフローパイプ27の垂直部27bと全体とし
てほゞ一直線状を成している。従って、連通パイプ55
は、オーバフローパイプ27の最も高い位置にある部位
(この場合には、水平部27aの総ての部位はこの最も
高い位置にある)に接続されてこの部位にその下端を開
口させると共に、その上端を外気に開口させているか
ら、オーバフローパイプ27の連通パイプ55との接続
部位56は、大気圧に晒されている。
【0031】このように構成された焼却装置において
は、既述のように、オーバフローパイプ27の水面調整
タンク26側の開口52が洗浄水23により完全に塞が
れても、オーバフローパイプ27は、上記接続部位56
を大気圧に晒されているから、サイホン作用を呈さな
い。このために、水面調整タンク26内の洗浄水23が
沈澱タンク19に不必要に急速かつ大量に戻されること
はなく、徐々に戻されるから、熱交換器15の洗浄水タ
ンク28内の洗浄水23が連結パイプ29、水面調整タ
ンク26およびオーバフローパイプ27を通して沈澱タ
ンク19に不必要に急速かつ大量に戻されることはな
い。
【0032】また、連通パイプ55は、オーバフローパ
イプ27の最も高い位置にある部位に接続されている。
そして、この接続部位56は、オーバフローパイプ27
がサイホン作用を呈する場合に、サイホン作用により洗
浄水23に働く吸引力が最も大きくなる箇所であるか
ら、上記サイホン作用の発生を最も効果的に防止するこ
とができ、しかも、連通パイプ55の長さを最も短くす
ることができる。
【0033】なお、連通パイプ55の上端開口には、雨
粒その他の異物がこの上端開口からこの連通パイプ55
内に侵入するのを防止するために、円錐形などのカバー
(図示せず)が取り付けられてもよい。この場合、この
円錐形カバーは、上記上端開口との間で空気の流通が充
分可能なように、この上端開口の少し上方に配設すれば
よい。
【0034】上述の実施例において、連通パイプ55、
熱交換パイプ51、給水パイプ25、オーバフローパイ
プ27および連結パイプ29の寸法は、本発明の目的を
達成し得る限り、任意の値に選定することができる。し
かし、実用性を考慮した場合、連通パイプ55は、その
内径が20〜100mmであるのが好ましく、40〜7
0mmであるのがさらに好ましく、例えば52.9mm
(このときの外径は60.5mm)であってよく、その
長さが50〜200cmであるのが好ましく、80〜1
50cmであるのがさらに好ましく、例えば100cm
であってよい。また、同様の理由から、給水パイプ2
5、オーバフローパイプ27および連結パイプ29のそ
れぞれの内径も、20〜100mmであるのが好まし
く、40〜70mmであるのがさらに好ましく、例えば
52.9mm(このときの外径は60.5mm)であっ
てよい。また、同様の理由から、熱交換パイプ51は、
その内径が27.0〜67.9mmであるのが好まし
く、例えば52.9mmであってよく、その外径が3
4.0〜76.3mmであるのが好ましく、例えば6
0.5mmであってよい。
【0035】また、水面調整タンク26は、その内部の
容積が例えば20リットルであってよく、その内部の高
さが例えば500mmであってよく、その内部の水面ま
での高さが例えば180mmであってよい。さらに、熱
交換器15について一例を挙げると、ガス通路16の容
積を0.26m3 、保有水量を0.24m3 、空間28
aの容積を0.30m3 とすることができ、この場合に
は、洗浄水タンク28の内部の容積は0.54m3 とな
り、熱交換器15の全容積は0.80m3 となる。ま
た、別の一例を挙げると、ガス通路16の容積を0.5
0m3 、保有水量を0.30m3 、空間28aの容積を
0.40m3 とすることができ、この場合には、洗浄水
タンク28の内部の容積は0.70m3 となり、熱交換
器15の全容積は1.20m3 となる。また、実用性を
考慮した場合、熱交換器15の全容積に対するガス通路
16の容積、保有水量および空間28aの容積は、それ
ぞれ、25〜50%であるのが好ましい。さらに、同様
の理由から、ガス通路16を通過する燃焼ガスの流動速
度は、例えば10m/sec であってよい。
【0036】
【発明の効果】 以上において説明したように、本発明
は、被焼却物を燃焼室において燃焼することより生じた
燃焼ガスを洗浄液により洗浄すると共に、この燃焼ガス
を洗浄した洗浄液を蒸発手段によって蒸発させるように
している。従って、汚染された廃ガスや汚染された廃液
を外部に排出することがないから、環境破壊を起さない
焼却装置を提供することができる。
【0037】また、蒸発手段は、洗浄液を加熱して蒸発
させる蒸発缶と、この蒸発缶に設けられた洗浄液タンク
内の液面を調整する液面調整タンクと、洗浄液溜りの洗
浄液を前記液面調整タンクを通して前記洗浄液タンクに
供給する洗浄液供給手段と、前記液面調整タンク内の洗
浄液を前記洗浄液溜りに戻すオーバフローパイプとを有
すると共に、前記オーバフローパイプは、このオーバフ
ローパイプがサイホン作用を呈するのを防止するために
このオーバフローパイプの中間部分を外気に連通させる
連通手段を有している。従って、オーバフローパイプが
サイホン作用を呈することにより、液面調整タンク内の
洗浄液がオーバフローパイプを通して洗浄液溜りに不必
要に急速かつ大量に戻されるのを防止することができる
から、洗浄液の蒸発を効果的に行うことができ、また、
蒸発缶が過熱されて耐久性や安全性に問題が生じる恐れ
がなく、このために、耐久性および安全性に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による焼却装置の要部の縦断
面図である。
【図2】本発明者が先に案出した焼却装置の全体を示す
概略的な縦断面図である。
【図3】図2に示す焼却装置の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
11 1次燃焼室 13 2次燃焼室 14 湿式集塵器(洗浄手段) 15 熱交換器(蒸発缶) 16 ガス通路 19 沈澱タンク(洗浄液溜り) 23 洗浄水 24 ポンプ 25 給水パイプ 26 水面調整タンク 27 オーバフローパイプ 28 洗浄水タンク 29 連結パイプ 51 熱交換パイプ 55 連通パイプ(連通手段) 56 接続部位

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被焼却物を燃焼する燃焼室と、 前記燃焼室における前記燃焼により生じた燃焼ガスを洗
    浄液によって洗浄する洗浄手段と、 この燃焼ガスを洗浄した洗浄液を溜める洗浄液溜りと、 この洗浄液溜りに溜まった洗浄液を蒸発させる蒸発手段
    とをそれぞれ具備し、 前記蒸発手段は、前記洗浄液を加熱して蒸発させる蒸発
    缶と、前記洗浄液を満たすために前記蒸発缶に設けた洗
    浄液タンク内の液面を調整する液面調整タンクと、前記
    洗浄液溜りの洗浄液を前記液面調整タンクを通して前記
    洗浄液タンクに供給する洗浄液供給手段と、前記液面調
    整タンク内の洗浄液を前記洗浄液溜りに戻すオーバフロ
    ーパイプとを有する焼却装置において、 前記オーバフローパイプは、このオーバフローパイプが
    サイホン作用を呈するのを防止するためにこのオーバフ
    ローパイプの中間部分を外気に連通させる連通手段を有
    することを特徴とする焼却装置。
  2. 【請求項2】前記連通手段は、前記オーバフローパイプ
    の最も高い位置にある部位にその下端を開口させかつそ
    の上端を外気に開口させている連通パイプであることを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記蒸発缶は、前記洗浄液が満たされる洗
    浄液タンクと、前記燃焼ガスを通過させるために前記洗
    浄液タンクを貫通しているガス通路と、このガス通路を
    横切って配設されその両端が前記洗浄液タンクに開口し
    ている複数の熱交換パイプとを有する熱交換器から成る
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
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