JP3040674B2 - ガスタービン冷却動翼 - Google Patents

ガスタービン冷却動翼

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JP3040674B2
JP3040674B2 JP6281814A JP28181494A JP3040674B2 JP 3040674 B2 JP3040674 B2 JP 3040674B2 JP 6281814 A JP6281814 A JP 6281814A JP 28181494 A JP28181494 A JP 28181494A JP 3040674 B2 JP3040674 B2 JP 3040674B2
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cooling
cooling air
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康意 富田
素直 青木
栄作 伊藤
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Tohoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Tohoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラットフォームへの冷
却空気の供給構造に改良を加えたガスタービン動翼に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は代表的なガスタービン冷却動翼の
断面図である。図3に示すガスタービン中空動翼におい
て、11はシャンク部で、シャンク部11には前縁部、
後縁部、及び中央部に、それぞれ、冷却空気入口12
A,12B,及び12Cが設けられ、各冷却空気入口1
2A,12B,及び12Cからサーペンタイン流路が翼
部内に伸びている。
【0003】翼部内のサーペンタイン流路内にはタービ
ュレータ13が形成され、翼頂部にはチップシンニング
14が設けられている。また、翼部の後縁側にはピンフ
ィン15とスリット16が形成されている。プラットフ
ォーム部におけるサーペンタイン流路17とプラットフ
ォームの上面とは小穴18で連通されている。
【0004】このように構成された従来のガスタービン
冷却動翼において、翼の冷却用空気はシャンク部11底
部の冷却空気入口12A,12B,12Cから流入し、
流入した冷却空気は矢印の方向に流れて動翼を冷却す
る。
【0005】即ち前縁側の冷却空気入口12Aから流入
した冷却空気はタービュレータ13を有する翼部内の流
路を流れて翼部を冷却し翼前縁部及びチップシンニング
14が設けられた翼頂部の穴から流出し主ガス流れに合
流する。
【0006】また後縁側の冷却空気入口12Bから流入
した冷却空気はタービュレータ13が設けられた翼部内
の冷却通路を矢印方向に流れピンフィン15で翼後縁を
冷却した後、穴又はスリット16から流出して主ガス流
れに合流する。
【0007】また中央部の冷却空気入口12Cから流入
した冷却空気はタービュレータ13が設けられた翼部内
の冷却通路を矢印方向に流れ主に翼頂の穴から流出し主
ガス流れに合流する。
【0008】またプラットフォーム19に対しては、サ
ーペンタイン流路17の途中からプラットフォーム19
の上面に至る小穴18から冷却空気を吹き出す構造にな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、ガス
タービン動翼の翼部は高度な冷却構造となっているがプ
ラットフォームの冷却は、翼部冷却のためのサーペンタ
イン流路の途中から冷却空気を分岐して、プラットフォ
ームの上面に到る小穴から吹き出す方法で行っている。
【0010】このようにサーペンタイン流路途中から冷
却空気をプラットフォームの冷却用に分岐してプラット
フォームの上面から吹き出すようにしたプラットフォー
ムの冷却構造では、吹き出し差圧が不充分であったり、
翼部冷却空気が不足するといった問題を生ずる。
【0011】本発明はこの問題点を解消するためになさ
れたもので、動翼々部と共にプラットフォームの冷却が
充分に行われるように構成したガスタービン冷却動翼を
提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスタービン
冷却動翼における前記課題を解決するため、シャンク部
底面に翼部冷却用とプラットフォーム冷却用の空気供給
口を別々に設け、それら個々の空気供給口それぞれに連
通する穴を穿設したプレートをシャンク部底面に嵌め込
んだ構成のガスタービン動翼を提供する。これらの空気
供給口の大きさは、それぞれ、翼部及びプラットフォー
ムの冷却にとって必要な冷却空気量を供給しうる口径と
する。
【0013】また、本発明によるガスタービン動翼で
は、前記した構成に加え、前記したシャンク部のプラッ
トフォーム冷却用の空気供給口から冷却空気吹き出し穴
に到るプラットフォーム冷却用空気通路に、翼のプロフ
ィル部を避けた部位に、冷却空気を貯めるリザーバを設
、同冷却空気リザーバから前記プラットフォーム冷却
用空気通路を複数本設けた構成を採用する。
【0014】
【作用】本発明によるガスタービン動翼では前記したよ
うに翼部冷却用空気供給口とプラットフォーム冷却用空
気供給口とを個別にしてシャンク部底面に設けた構成と
しているため、翼部に対する冷却空気の供給に対し影響
を与えずに十分な量の冷却空気をプラットフォームに吹
き出させ、翼部とともにプラットフォームの冷却を良好
に行うことができる。
【0015】また、プラットフォーム冷却空気は、翼部
冷却空気から独立した冷却空気系統に構成されており、
シャンク部底面の冷却空気供給口の口径をそれぞれ所望
の大きさに変えられるので、翼部とプラットフォームに
対して、別々に冷却空気量の調整が可能となる。
【0016】更に、本発明では前記した構成に加え、プ
ラットフォーム冷却用空気通路に冷却空気リザーバを設
けた構成を採用したガスタービン冷却動翼としているの
、プラットフォーム冷却用空気は一度、シャンク部に
設けた冷却空気リザーバに入れられ、その高圧の冷却空
気がプラットフォームの冷却空気に用いられることにな
るので、十分なプラットフォーム冷却空気の吹き出し差
圧が得られる。
【0017】このように本発明によれば動翼々部と共に
プラットフォームの冷却が充分に行われるように構成し
たガスタービン冷却動翼が提供される。
【0018】
【実施例】以下、本発明によるガスタービン冷却動翼を
図1及び図2に示した一実施例に基づいて具体的に説明
する。図1及び図2に示すガスタービン冷却動翼におい
て、そのシャンク部1には、図3に示す従来の動翼と同
様、前縁部、中央部及び後縁部に冷却空気入口が設けら
れ、それらの冷却空気入口からサーペンタイン流路が翼
部内に伸びている。その翼部における冷却構成も図3に
示す従来のものと同じである。
【0019】しかし、図1及び図2に示すガスタービン
冷却動翼においては、そのシャンク部1の底面にプレー
ト2が嵌め込まれており、このプレート2には翼部の冷
却に必要な冷却空気量が流れ得る口径の穴3があけられ
ている。
【0020】またそれとは別にシャンク部1において翼
部4のプロフィルを避けた位置に冷却空気リザーバ5が
設けられている。そしてリザーバ5とプラットフォーム
6の上面とを連通する6個の冷却空気吹き出し穴7が穿
設されている。
【0021】また冷却空気リザーバ5の底面も翼冷却空
気プレート2で覆われていて、プラットフォーム冷却用
に必要な空気量を供給する口径の穴がリザーバ5の位置
に穿設されている。
【0022】図1及び図2に示したガスタービン冷却動
翼は前記した構成を有しており、翼部冷却用空気供給口
とプラットフォーム冷却用空気供給口とを別個にし、し
かも、プラットフォーム冷却用空気はシャンク部に設け
られたリザーバ5に入れられ、そこから冷却空気吹き出
し穴7を経てプラットフォームに吹き出される。
【0023】従って、このガスタービン冷却動翼におい
ては、翼部の冷却空気量に影響を与えることなくプラッ
トフォームに対し十分な吹き出し差圧をもって冷却空気
が吹き出され、プラットフォームを十分に冷却すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によるガスタービン動翼において
は、プラットフォームに対する冷却空気は、シャンク部
に設けたリザーバから複数本のプラットフォーム冷却用
空気通路によって翼部の冷却空気とは独立して導かれる
ので、従来のようにサーペンタイン流路途中から冷却空
気を吹き出した場合の問題点であった吹き出し差圧不十
分や翼部冷却空気不足が解消され、更に冷却空気量の調
整まで可能になる。従ってガスタービン冷却動翼の信頼
性が一層向上するとともに高温化に向けての対応に一歩
近づくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガスタービン冷却動翼
の縦断面図。
【図2】図1に示されたガスタービン冷却動翼々部の平
面断面図。
【図3】従来のガスタービン冷却動翼の縦断面図。
【符号の説明】
1 シャンク部 2 プレート 3 穴 4 翼部 5 リザーバ 6 プラットフォーム 7 冷却空気吹き出し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 栄作 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−63605(JP,A) 実開 平4−104101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン冷却動翼において、シャン
    ク部底面に翼部冷却用とプラットフォーム冷却用の空気
    供給口を別々に設け、前記プラットフォーム冷却用の空
    気供給口から冷却空気吹き出し穴に到るプラットフォー
    ム冷却用空気通路に、翼のプロフィル部を避けた部位
    に、冷却空気リザーバを設け、同冷却空気リザーバから
    前記プラットフォーム冷却用空気通路を複数本設け、前
    記個々の空気供給口それぞれに連通する穴を穿設したプ
    レートを前記シャンク部底面に嵌め込んだことを特徴と
    するガスタービン冷却動翼。
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