JP3040486U - フィッシングジャケット - Google Patents

フィッシングジャケット

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JP3040486U
JP3040486U JP1997000609U JP60997U JP3040486U JP 3040486 U JP3040486 U JP 3040486U JP 1997000609 U JP1997000609 U JP 1997000609U JP 60997 U JP60997 U JP 60997U JP 3040486 U JP3040486 U JP 3040486U
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fishing jacket
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JP1997000609U
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慎太郎 松広
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有限会社ザップ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前身ごろ側が重くなって首の後側に全体の重
みが加わることになっても、首に掛かる負担を軽減する
ことができるとともに生地の肌への食い込みや肌との摩
擦による不快感が生じないフィッシングジャケットを提
供する。 【解決手段】 首に掛かる襟ぐり11を有し前身ごろ1
3に収納部14を備えたフィッシングジャケットにおい
て、襟ぐり11に、首に対する収納部14の重みを緩和
させるクッション部19を設けた

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フィッシングジャケットに関し、特に、首に掛かる重みを緩和する ことができるフィッシングジャケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
釣人が釣をする際に身に付けて使用するフィッシングジャケットには、袖のあ るジャケットタイプの他、袖のないベストタイプのものがあり、何れも前身ごろ の表裏に容量及び形状が様々なポケット状の収納部を数多く備えている。このよ うに数多くの収納部を身体の前面側に個別に設けたので、例えば、ルアーフィッ シングやフライフィッシングに用いられる各種の疑似餌(ルアーやフライ)等、 釣をする際に必要とする種々の用具を個別に収納部に収納して身に付けたまま移 動することができ、その上、収納した各用具を必要に応じ容易に取り出すことが できる。とりわけ、棲息場所や季節等に応じて種々の疑似餌を選択使用し、且つ 状況に応じてその場で疑似餌の調整等を行いながら、釣ポイントを移動しつつ釣 を行う場合においては、必須の装備として重宝されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、フィッシングジャケットの機能上、収納物がジャケットの前面 に集中し、どうしても前身ごろ側が重くなって所謂フロントヘビー状態になるの が避けられず、ジャケットが前側下方に落ち込んで首の後側に全体の重みが加わ ることになってしまう。この結果、首の後側部分で、フィッシングジャケットの 生地の布帛が露出する襟ぐりが肌に食い込み或いは肌と摩擦して、ジャケット着 用者に不快感を生じさせていた。
【0004】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、前身ごろ側が重くなって首の後 側に全体の重みが加わることになっても、首に掛かる負担を軽減することができ るとともに生地の肌への食い込みや肌との摩擦による不快感が生じないフィッシ ングジャケットの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案においては、首に掛かる襟ぐりを有し前身ご ろ部分に収納部を備えたフィッシングジャケットにおいて、前記襟ぐりに、首に 対する前記収納部の重みを緩和させるクッション部を設けたことを特徴とするフ ィッシングジャケットを提供する。
【0006】 上記構成によれば、フィッシングジャケット着用者の首には、襟ぐりに設けた クッション部が当り、ジャケット生地が直接着用者の首に触れることはない。ま た、クッション部が、首に対する収納部の重みを緩和させる。これにより、前身 ごろ側が重くなって首の後側に全体の重みが加わることになっても、首に掛かる 負担を軽減することができるとともに生地の肌への食い込みや肌との摩擦による 不快感を生じさせない。
【0007】
【考案の実施の形態】
好ましい実施の形態においては、前記クッション部は、前記襟ぐりを切り欠い て装着した伸縮自在な編み物により形成されていることを特徴としている。
【0008】 この構成により、伸縮自在な編み物の持つ伸縮性により首に局部的に当ること なく首の裏側全体を囲むように容易に変形し、首に掛かる重みを分散するので、 前身ごろ側が重くなって首の後側に全体の重みが加わることになっても、首に掛 かる負担を軽減することができる。
【0009】 さらに好ましい実施の形態においては、前記襟ぐりには、前記伸縮自在な編み 物により形成された立ち襟が設けられていることを特徴としている。
【0010】 この構成により、着用者の首の側方及び後側周囲は、伸縮自在な編み物で形成 された立ち襟により取り巻かれるので、ジャケット生地に比べて柔らかく肌触り の良い快適な装着感が得られる。
【0011】 別の好ましい実施の形態においては、前記クッション部は、パッドを内装する ことを特徴としている。
【0012】 この構成により、クッション部にクッション性を有するパッドが内装されるの で、クッション部のクッション性をより高めて首に掛かる負担を更に軽減するこ とができる。
【0013】 さらに別の好ましい実施の形態においては、前記クッション部の背面には、前 記襟ぐりの開きを規制するベルトが取付けられていることを特徴としている。 この構成により、クッション部の一定以上の伸び広がりをベルトが止めるので、 襟ぐりの開きが規制される。
【0014】 さらに別の好ましい実施の形態においては、袖を設けずベスト型に形成されて いることを特徴としている。
【0015】 この構成により、袖を設けないベスト型のフィッシングジャケットにおいて、 上述した作用効果を得ることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】 図1は、本考案の一実施例に係るフィッシングジャケットの正面から見た説明 図であり、図2は、図1のフィッシングジャケットの襟部分を示し、(a)は表 側の拡大図、(b)は裏側の拡大図である。
【0018】 図1に示すフィッシングジャケット10は、ベストタイプのもので袖がなく、 襟ぐり11下方の前面中央部にファスナ12が取付けられている。このファスナ 12の開閉操作により、フィッシングジャケット10の前面を左右に開くことが でき、或いは閉じることができる。
【0019】 フィッシングジャケット10の前面となる前身ごろ13には、表面側に多数の 蓋付きポケット等の収納部14、及び取付けリング15等が設けられ、裏面側に も多数のポケット等(図示しない)が設けられている。また、フィッシングジャ ケット10の背面となる後身ごろ16には、後身ごろ16のほぼ全域を占める収 納部(図示しない)が設けられている。
【0020】 襟ぐり11は、前身ごろ13に続いて肩部分を形成し更に後身ごろ16に続く ヨーク(切替部)17を、首の後側に位置するほぼ中央部で後身ごろ16の上端 に達する迄下方に大きく切り欠いて形成されている。この切欠きには、ヨーク1 7の襟ぐり11に沿って首を巻き込むように取付けられた立ち襟(スタンドカラ ー)18の下端が装着され、クッション部19が形成される。
【0021】 立ち襟18は、リブ編み(ゴム編み)等により形成された伸縮自在な編み物で あるニットからなり、例えば、ニットを折り重ねた内部にパッド(図示しない) を挟み込んで二重に形成されている。このニットは、伸縮性を有する上にジャケ ット生地の布帛に比べ柔らかく肌触りが良い。パッドは、例えばスポンジや発泡 ウレタン等のクッション性のある部材を用いて形成され、パッドが内装された立 ち襟18のクッション性をより高めることができる。クッション部19は、切欠 きの形状に合わせて形づくられ、首の裏側を覆う十分な形状及び大きさを有し、 両側のヨーク17に一体的に縫い付けられている。
【0022】 従って、フィッシングジャケット10の着用時、着用者の首の側方及び後側周 囲は、ジャケット生地の布帛に比べ柔らかく肌触りが良いニットで形成された立 ち襟18により取り巻かれることになり、ジャケット生地の布帛が直接着用者の 首に触れることはなく快適な装着感が得られる。また、着用者の首の後側に触れ るニットで形成されたクッション部19が、ニットの持つ伸縮性により、首に局 部的に当ることなく首の裏側全体を囲むように容易に変形し、クッションとなっ て首に掛かる重みを緩和し分散する。更に、パッドの持つクッション性により、 首に掛かる重みがパッドに吸収されて重みが直接的に掛かることなく平均化され 、首に掛かる負担を更に軽減することができる。
【0023】 また、クッション部19の裏側には、ベルト20が設けられている。ベルト2 0は、伸縮し難い部材からなり、襟ぐり11を形成する両側のヨーク17に掛け 渡され固定されている。このベルト20により、クッション部19のニットが伸 び広がっても両側のヨーク17が開かず襟ぐり11の開きが規制される。なお、 ベルト20は、クッション部19の裏側に設けられているので、肌に直接触れる ことはない。
【0024】 上記構成を有するフィッシングジャケット10において、前身ごろ13の表裏 面の多数の収納部14等に釣用具が収納されると、前身ごろ13側が重くなって ジャケット10が前側下方に落ち込む状態になり、立ち襟18下部のクッション 部19を介してジャケット10着用者の首の後側にフィッシングジャケット10 全体の重みが加わることになる。しかしながら、クッション部19を構成するニ ットの伸縮性とパッドのクッション性によりフィッシングジャケット10の重み が加わる首に対しその重みが緩和されるので、首に掛かる負担が軽減される。ま た、襟ぐり11が肌に直接当ることがないので、ジャケット生地の布帛の肌への 食い込みや肌との摩擦による不快感が生じない。
【0025】 図3は、本考案に係るフィッシングジャケットの別の実施例を示し、(a)は 襟部分の表側の拡大図、(b)はその裏側の拡大図である。この例では、着用者 の首の後側に触れるニットで形成されたクッション部19を有するが、襟ぐり1 1に立ち襟18が形成されず、また、クッション部19のニットの裏側にベルト 20が設けられていない。クッション部19の上端は、ほぼ肩の線に沿って直線 状に形成され、首の裏側を覆う十分な形状及び大きさを有している。このように 、クッション部19を有するが立ち襟18を設けないフィッシングジャケット2 1を形成することができる。その他の構成及び作用効果は前記図2の実施例と同 様である。
【0026】 なお、上記実施例では、クッション部19を含む立ち襟18をニットにより形 成したが、例えば、ネオプレーンゴムにより形成してもよい。ネオプレーンゴム の場合、汗等で汚れても容易にその汚れを落とすことができる。
【0027】 また、クッション部19を有するが立ち襟18を設けないフィッシングジャケ ット10に、襟ぐり11の開きを規制するベルト20(図2(b)参照)を設け てもよい。
【0028】 また、上記実施例では、袖のないベストタイプのフィッシングジャケット10 (21)の場合を示したが、袖のあるジャケットタイプについても同様である。 更に、フィッシングジャケット10(21)に拘わらず、前面側に重さが偏り首 の後側に全体の重みが加わるような状態で首に掛けて使用する着衣にも、上記構 成を有するニットで形成されたクッション部19を設けることで、同様の作用効 果を得ることができる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るフィッシングジャケットによれば、フィッ シングジャケット着用者の首には、襟ぐりに設けたクッション部が当り、ジャケ ット生地が直接着用者の首に触れることはなく、また、クッション部が、首に対 する収納部の重みを緩和させるので、前身ごろ側が重くなって首の後側に全体の 重みが加わることになっても、首に掛かる負担を軽減することができるとともに 生地の肌への食い込みや肌との摩擦による不快感を生じさせない。
【0030】 また、前記クッション部は、前記襟ぐりを切り欠いて装着した伸縮自在な編み 物により形成されている構成とすれば、伸縮自在な編み物の持つ伸縮性により首 に局部的に当ることなく首の裏側全体を囲むように容易に変形し、首に掛かる重 みを分散するので、前身ごろ側が重くなって首の後側に全体の重みが加わること になっても、首に掛かる負担を軽減することができる。
【0031】 また、前記襟ぐりには、前記伸縮自在な編み物により形成された立ち襟が設け られている構成とすれば、着用者の首の側方及び後側周囲は、伸縮自在な編み物 で形成された立ち襟により取り巻かれるので、ジャケット生地に比べて柔らかく 肌触りの良い快適な装着感が得られる。
【0032】 また、前記クッション部は、パッドを内装する構成とすれば、クッション部に クッション性を有するパッドが内装されるので、クッション部のクッション性を より高めて首に掛かる負担を更に軽減することができる。
【0033】 また、前記クッション部の背面には、前記襟ぐりの開きを規制するベルトが取 付けられている構成とすれば、クッション部の一定以上の伸び広がりをベルトが 止めるので、襟ぐりの開きが規制される。
【0034】 更に、袖を設けずベスト型に形成されている構成とすれば、袖を設けないベス ト型のフィッシングジャケットにおいて、上述した効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係るフィッシングジャケ
ットの正面から見た説明図。
【図2】 図1のフィッシングジャケットの襟部分を示
し、(a)は表側の拡大図、(b)は裏側の拡大図。
【図3】 本考案に係るフィッシングジャケットの別の
実施例を示し、(a)は襟部分の表側の拡大図、(b)
はその裏側の拡大図。
【符号の説明】
10:フィッシングジャケット、11:襟ぐり、12:
ファスナ、13:前身ごろ、14:収納部、15:取付
けリング、16:後身ごろ、17:ヨーク、18:立ち
襟、19:クッション部、20:ベルト、21:フィッ
シングジャケット。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】首に掛かる襟ぐりを有し前身ごろに収納部
    を備えたフィッシングジャケットにおいて、 前記襟ぐりに、首に対する前記収納部の重みを緩和させ
    るクッション部を設けたことを特徴とするフィッシング
    ジャケット。
  2. 【請求項2】前記クッション部は、前記襟ぐりを切り欠
    いて装着した伸縮自在な編み物により形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフィッシングジャケッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記襟ぐりには、前記伸縮自在な編み物に
    より形成された立ち襟が設けられていることを特徴とす
    る請求項2に記載のフィッシングジャケット。
  4. 【請求項4】前記クッション部は、パッドを内装するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載
    のフィッシングジャケット。
  5. 【請求項5】前記クッション部の背面には、前記襟ぐり
    の開きを規制するベルトが取付けられていることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載のフィッシング
    ジャケット。
  6. 【請求項6】袖を設けずベスト型に形成されていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフィッ
    シングジャケット。
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