JP3040324B2 - 蒸気変換装置 - Google Patents

蒸気変換装置

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JP3040324B2
JP3040324B2 JP7007794A JP779495A JP3040324B2 JP 3040324 B2 JP3040324 B2 JP 3040324B2 JP 7007794 A JP7007794 A JP 7007794A JP 779495 A JP779495 A JP 779495A JP 3040324 B2 JP3040324 B2 JP 3040324B2
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water
steam
water supply
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supply nozzle
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暢彦 宮本
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Hitachi Zosen Corp
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラタービンによる
発電プラントなどにおいて、タービンバイパス系のよう
に蒸気の減圧とを行う蒸気変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気の減圧と改質とを行う蒸気変
換弁は、たとえば図3に示すように、絞り部(減圧部)
1と冷却水供給部2とが一体に形成されるとともに、こ
の絞り部1の下流側に混合部3が設けられていた。すな
わち、絞り部1は、ケーシング4内に複数の弁孔5aが
形成された調整筒5が配置され、調整筒5内に作動ロッ
ド6によりスライドされる弁体7が内嵌されて構成され
ている。また、冷却水供給部2は、ケーシング4に接続
された冷却水供給管8から調整筒5の外周部に設けられ
たノズル部材9の環状溝9aに清水が供給されてノズル
孔9bから弁孔5aの吐出側に清水を注入するように構
成されている。さらに、混合部3は、調整筒5の外側に
吐出側ほど広がるレジューサ部10が設けられるととも
に、その吐出口に円錐場の多孔板11が設けられ、清水
が注入された飽和蒸気を攪拌混合して整流するように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記蒸気変換
弁は、絞り部1で音速流に絞りを与え、さらに清水を注
入して混合攪拌するもので、コンパクトではあるか、弁
孔5aの周囲で噴流となって渦振動が発生し、また調整
筒5に絞りが集中するので、極めて激しい騒音が発生す
る。これは絞り(減圧)や混合を重視して流体の流れが
改善されていない点に問題があると考えられる。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、騒音や
振動の発生を防止できる蒸気変換装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の蒸気変換装置は、蒸気通路に介装された絞
り弁からなる第1減圧部の出口側に、拡開通路内に多孔
板を配置した第2減圧整流部を設け、減圧終端となる
記第2減圧整流部の出口に給水ノズルを配置し、前記給
水ノズルへの給水管を前記拡開通路の軸心位置に配置し
ものである。
【0006】また、上記構成に加えて、給水管が複数の
予熱用細管により構成され、給水ノズルに、周方向に均
等に清水を噴射する注水スリットが形成されたものであ
る。 さらに上記構成に加えて、第2減圧整流部は、下流
側ほど拡径された円錐胴部に、流路方向に所定間隔をあ
けて下流側に膨らむ球面状多孔板が略同心状に配置され
たものである。
【0007】
【作用】上記構成において、第1減圧部で減圧された蒸
気をさらに第2減圧整流部により2段階に分散して減圧
しつつ、多孔板により蒸気流を整流するので、超音速流
が発生することもなく、比較的均一でマイルドな蒸気の
流れを実現でき、これにより減圧部での渦流の発生が防
止されて振動や騒音の発生が抑制され、減圧終端となる
第2減圧整流部の出口で給水ノズルから注入される清水
をフラッシュさせて効果的に混合することができる。ま
た、減圧後に清水を注入するので、減圧前に注入する時
に必要な清水の加圧装置が不要になる。また、注入され
る清水を給水管を通して、拡開通路を流送される蒸気に
より予熱して飽和水とすることができるので、給水ノズ
ルから容易にフラッシュさせて気化させることができ、
混合効率を高めることができる。さらに、給水管を拡開
通路内に内蔵したので、全体をコンパクトに構成するこ
とができる。
【0008】また、複数の予熱用細管により、清水を予
熱して飽和水とすることができる。さらに給水ノズルの
注水スリットから周方向に均等に清水を噴射されてフラ
ッシュされるので、均一に混合気化することができる。
さらに、第2減圧整流部では下流側が拡径される円錐胴
部内で一定距離はなれた球面状多孔板によりさらに減圧
されるので、比較的均一でマイルドな流れを実現するこ
とができ、これにより減圧時の振動や騒音が効果的に抑
制される。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る蒸気変換装置の一実施例
を図1および図2に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、この蒸気変換装置は、
乾き蒸気が供給される蒸気管21が接続された公知の絞
り弁22からなる第1減圧部Aと、この絞り弁22の出
口に接続されて拡開通路23と複数の第1〜第3多孔板
24A〜24Cを具備した第2減圧整流部Bと、減圧終
端となる拡開通路23の出口で蒸気中に清水を注入する
給水ノズル25および給水ノズル25への給水装置26
を備えた注水部Cとで構成されている。
【0011】第2減圧整流部Bは、フランジを介して絞
り弁22に接続された基筒部31と、基筒部31の出口
から下流側ほど拡径されて拡開通路23を形成する円錐
胴部32と、円錐胴部32の出口に接続された排出筒部
33とを備え、円錐胴部32には流路方向に所定間隔を
あけて3枚の球面状多孔板24A〜24Cが流路方向に
一定距離となるように略同心状に取り付けられている。
【0012】注水部Cの給水装置26は、基筒部31に
貫設された注水管34から基筒部31の出口に設けられ
た分水器35に供給され、さらに分水器35から複数の
予熱用細管36aからなる給水管36を介して給水ノズ
ル25に接続されている。
【0013】前記注水管34は、基筒部31に形成され
て注水管34が遊嵌する貫通孔31aと、基筒部31か
ら貫通孔31aに対応して突設された保持筒31bとを
介して基筒部31内に導入され、保持筒31bの先端部
に設けられた端板31cにより保持されている。これに
より、蒸気と清水の温度差により基筒部31に発生する
熱応力を回避することができる。また分水器35は、迂
回された注水管34から供給された清水を複数の予熱用
細管36aに分配するもので、4枚の支持板37により
基筒部31の軸心位置に支持されている。さらに分水器
35に接続された予熱用細管36aは、各多孔板24A
〜24Cの軸心部に形成された貫通孔24a〜24cを
通して拡開通路23の軸心部に沿ってに互いに所定の隙
間を開けて配管されている。
【0014】給水ノズル25は、図2に示すように、第
3多孔板24Cの背面に円筒状胴板41aと底面板41
bからなるケーシング41が取り付けられ、第3多孔板
24Cに形成された貫通孔24cを介して予熱用細管3
6aが連通されている。そして、ケーシング41内の底
板41bには、外周部にリング状の給水空間41cを形
成する中子42が取り付けられており、また前記胴板4
1aには給水空間41cに臨んで縦方向の注水スリット
43が周方向一定間隔毎に形成されるとともに、底板4
1bに円錐形の注水孔44が周方向一定間隔毎に形成さ
れている。
【0015】上記構成において、蒸気管21から供給さ
れた乾き蒸気は、まず第1減圧部Aの絞り弁22により
減圧された後、第2減圧整流部Bに導入され、基筒部3
1から円錐胴部32で広がる拡開通路23で更に減圧さ
れるとともに、第1〜第3多孔板24A〜24Bの小径
孔を通過することにより蒸気が減圧整流される。この蒸
気により、予熱用細管36aを介して注入される清水が
加熱され飽和水にまで昇温される。そして、第3多孔板
24Cを通過すると、給水ノズル25の注水スリット4
3から周方向に均等に清水が噴射されてフラッシュさ
れ、気化されるとともに、注水孔44から清水が軸心方
向に噴射されて気化され、飽和蒸気を形成する。
【0016】上記構成によれば、第1減圧部Aと第2減
圧整流部Bにより2段階に分散して減圧することによ
り、蒸気が超高速で流れて振動や騒音を発生する音速流
を防止できるとともに、第1〜第3多孔板24A〜24
Cを通過させることにより、蒸気流をさらに減圧して整
流することができるので、比較的均一でマイルドな流れ
を実現でき、これにより減圧時の渦流の発生が防止され
て振動や騒音の発生が効果的に抑制される。そして、第
2減圧整流部Bの出口で給水ノズル25から注入される
清水をフラッシュさせて効果的に混合し、飽和蒸気を形
成することができる。また、減圧後の蒸気中に清水を注
入するので、減圧前や減圧中に注入する時に必要な清水
の加圧装置が不要になる。
【0017】また、注入される清水を複数の細管36a
からなる給水管36により、拡開通路23を流送される
蒸気により予熱されて飽和水とすることができるので、
清水の予熱装置も不要で、給水ノズル25から容易にフ
ラッシュさせて気化させることができ、混合効率を高め
ることができる。また、予熱用細管36aを拡開通路2
3内に配置したので、全体をコンパクトに構成すること
ができる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の蒸気変換装
置によれば、第1減圧部で減圧された蒸気をさらに第2
減圧整流部により2段階に分散して減圧しつつ、多孔板
により蒸気流を整流するので、超音速流が発生すること
もなく、比較的均一でマイルドな蒸気の流れを実現で
き、これにより減圧部での渦流の発生が防止されて振動
や騒音の発生が抑制され、減圧終端となる第2減圧整流
部の出口で給水ノズルから注入される清水をフラッシュ
させて効果的に混合することができる。また、減圧後に
清水を注入するので、減圧前に注入する時に必要な清水
の加圧装置が不要になる。また、注入される清水を給水
管を通して、拡開通路を流送される蒸気により予熱して
飽和水とすることができるので、給水ノズルから容易に
フラッシュさせて気化させることができ、混合効率を高
めることができる。さらに、給水管を拡開通路内に内蔵
したので、全体をコンパクトに構成することができる。
【0019】また、複数の予熱用細管により、清水を予
熱して飽和水とすることができる。さらに給水ノズルの
注水スリットから周方向に均等に清水を噴射されてフラ
ッシュされるので、均一に混合気化することができる。
さらに、第2減圧整流部では下流側が拡径される円錐胴
部内で一定距離はなれた球面状多孔板によりさらに減圧
されるので、比較的均一でマイルドな流れを実現するこ
とができ、これにより減圧時の振動や騒音が効果的に抑
制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気変換装置の一実施例を示す中
央縦断面図である。
【図2】同蒸気変換装置の給水ノズルを示す縦断面図で
ある。
【図3】従来の蒸気変換弁を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
A 第1減圧部 B 第2減圧整流部 C 注水部 21 蒸気管 22 絞り弁 23 拡開通路 24A〜24B 第1〜第3多孔板 25 給水ノズル 26 給水装置 31b 保持筒 32 円錐胴部 34 注水管 35 分水器 36 給水管 36a 予熱用細管 41 ケーシング 43 注水スリット 44 注水孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01K 21/00 F01D 25/00 F01K 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気通路に介装された絞り弁からなる第1
    減圧部の出口側に、拡開通路内に多孔板を配置した第2
    減圧整流部を設け、減圧終端となる前記第2減圧整流部
    の出口に給水ノズルを配置し、前記給水ノズルへの給水
    管を前記拡開通路の軸心位置に配置したことを特徴とす
    る蒸気変換装置。
  2. 【請求項2】給水管が複数の予熱用細管により構成さ
    れ、 給水ノズルに、周方向に均等に清水を噴射する注水スリ
    ットが形成された ことを特徴とする請求項1記載の蒸気
    変換装置。
  3. 【請求項3】 第2減圧整流部は、下流側ほど拡径された
    円錐胴部に、流路方向に所定間隔をあけて下流側に膨ら
    む球面状多孔板が略同心状に配置された ことを特徴とす
    る請求項1または2記載の蒸気変換装置。
JP7007794A 1995-01-23 1995-01-23 蒸気変換装置 Expired - Lifetime JP3040324B2 (ja)

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JP4627242B2 (ja) * 2005-10-18 2011-02-09 株式会社山武 流体制御弁用ディフューザおよび流体制御弁
CN109026229B (zh) * 2018-07-23 2023-08-29 嘉兴石化有限公司 一种高压蒸汽降压降温降噪系统
CN114164595A (zh) * 2022-01-08 2022-03-11 威海鑫华能源科技有限公司 一种排气放热装置及方法

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