JP3040248U - 携帯用皮膚洗浄乾燥器 - Google Patents

携帯用皮膚洗浄乾燥器

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JP3040248U
JP3040248U JP1997000858U JP85897U JP3040248U JP 3040248 U JP3040248 U JP 3040248U JP 1997000858 U JP1997000858 U JP 1997000858U JP 85897 U JP85897 U JP 85897U JP 3040248 U JP3040248 U JP 3040248U
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幸子 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチで洗浄機能と乾燥機能とを切り替
えることができる携帯用の皮膚洗浄乾燥器を提供する。 【解決手段】 洗浄液を貯留する容器、該容器の口部に
嵌合された下口栓、該下口栓の上に回動自在に連結され
て下口栓に対して所定の第一位置又は第二位置を取る上
口栓、該上口栓に配設されて空気を送給する空気圧手
段、該上口栓に配設されるノズル、及び容器の内部にお
いて一端が下口栓に接続され他端が洗浄液に浸漬される
パイプからなり、上口栓が下口栓に対して第一位置にあ
る場合には空気圧手段及び容器内部、並びにパイプ及び
ノズルを連通してノズルから洗浄液を噴出し、第二位置
にある場合には空気圧手段及びノズルを直結してノズル
から空気を噴出することを特徴とする携帯用皮膚洗浄乾
燥器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、携帯に便利な皮膚洗浄乾燥器に関する。更に詳しくは、本考案は、 乳幼児、老人等のおむつ交換の際に、洗浄液を噴出して皮膚を洗浄し、また空気 を噴出して皮膚を乾燥させる洗浄乾燥器であって、ワンタッチで洗浄機能と乾燥 機能とを切り替えることができる携帯用の皮膚洗浄乾燥器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乳幼児、老人等のおむつを交換する際には、まず古いおむつを取り除 き、次いで臀部払拭用品(おしりふき)により下半身の濡れ、汚物等を拭き取り 、下半身をよく乾燥させた後、新しいおむつを装着する手順で行われる。
【0003】 臀部払拭用品は、ウエットテッシュ状のものを密閉可能な容器に複数枚セット した商品が市販されており、この商品はおむつ交換の際に1枚ずつ取り出して用 いるものである。また、この例示品以外にも、脱脂綿に水を含ませたもの、又は ガ−ゼに水を含ませたもの等を使用する場合もある。特に、乳幼児が下痢気味で あって下半身の汚れが甚だしい場合は、臀部払拭用品では間に合わず、スプレ− 、座浴、シャワ−等により洗浄する場合もある。
【0004】 一般に、乳幼児の下半身は、おむつかぶれ、カンジダ性皮膚炎等が発生しやす いため、おむつ交換の際には、前記臀部払拭用品、スプレ−、座浴、シャワ−等 を使用して臀部を清潔に維持することが不可欠である。また、このようなおむつ かぶれ、カンジダ性皮膚炎等を防止するためには、下半身を清潔に保つ以外に、 下半身の皮膚を乾燥した状態に保つことが望ましい。このために従来は、臀部払 拭用品を使用し、のち下半身が乾燥するまで待つか、又は乾燥したティッシュ、 脱脂綿等で拭って乾燥させ、新しいおむつを装着していた。また、臀部払拭用品 を使用しない場合であって、スプレ−、座浴、シャワ−等を使用した場合にも、 同様に乾燥したティッシュ、脱脂綿等を使用して水分を拭き取る作業が行われて いた。
【0005】 一方、おむつの交換は、自宅のみならず、外出先においても行う場合があるが 、この場合には、おむつ交換に必要な一切の器具を外出先に持参しなければなら ない。即ち、替えおむつとともに、臀部払拭用品等の洗浄用具、下半身を乾燥さ せるための乾燥したティッシュ、脱脂綿等も、同様に持参する必要があった。
【0006】 外出先において使用する携帯用の洗浄用具としては、例えば、実開平4−91 191号公報に開示された用具を例示することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記臀部払拭用品は、おむつ交換の際に乳幼児が下痢気味であ って下半身の汚れが甚だしい場合には使用できない等、汚れが軽微な場合におい てしか使用することができなかった。また、臀部の洗浄のために、座浴、シャワ −等を行うとしても、これらを行うための用具は携帯不可能であり、外出先にお いては使用することができなかった。更に、洗浄後におしりを乾燥させる際に、 前記乾燥したティッシュ、脱脂綿等を使用した場合には、これらに含まれる紙又 は綿の繊維が皮膚に付着するという問題があった。
【0008】 前記実開平4−91191号公報に開示された用具は、洗浄のみが可能であり 乾燥を行うことができず、結局、乾燥の際にはティッシュ、脱脂綿等を使用する ことになるため、紙又は綿の繊維が皮膚に付着するという問題を解決することは できなかった。
【0009】 本考案の目的は、臀部払拭用品のみでは完璧には拭き取れない激しい汚れをも 洗浄可能であり、また洗浄後の皮膚を乾燥することも可能であり、その際に紙又 は綿の繊維が下半身の皮膚に付着することがなく、また小型で携帯及び収納に便 利で、構造が簡便な携帯用の皮膚洗浄乾燥器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、洗浄液を貯留する容器、該容器の口部に 嵌合された下口栓、該下口栓の上に回動自在に連結されて下口栓に対して所定の 第一位置又は第二位置を取る上口栓、該上口栓に配設されて空気を送給する空気 圧手段、該上口栓に配設されるノズル、及び容器の内部において一端が下口栓に 接続され他端が洗浄液に浸漬されるパイプからなり、上口栓が下口栓に対して第 一位置にある場合には空気圧手段及び容器内部、並びにパイプ及びノズルを連通 してノズルから洗浄液を噴出し、第二位置にある場合には空気圧手段及びノズル を直結してノズルから空気を噴出することを特徴とする携帯用皮膚洗浄乾燥器、 である。
【0011】 また、本考案は、上口栓が下口栓に対して第一位置にある場合に空気圧手段及 び容器内部を連通する第一の孔、上口栓が下口栓に対して第一位置にある場合に パイプ及びノズルを連通する第二の孔、並びに上口栓が下口栓に対して第二位置 にある場合に第一の孔及び第二の孔を短絡して空気圧手段及びノズルを直結する 第三の孔を、該上口栓及び/又は下口栓に備えたことを望ましい態様としてもい る。
【0012】
【考案の実施の形態】
次に、上記目的を達成するための本考案の実施の形態を詳細に説明するが、本 考案の要素には後述する実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の各要 素の符号をカッコ書きで付記している。本考案を後述する実施例の符号と対応さ せて説明する理由は、本考案の理解を容易にするためであって本考案の範囲を後 述する実施例に限定するためではない。
【0013】 図1は、本考案の一実施例の外観を示す斜視図であり、図2は、本考案の一実 施例の容器の口部を拡大した断面図である。また、図3は、本考案の一実施例の 作動の態様を示すための分解図である。
【0014】 本考案は、内部に洗浄液(図示せず)を貯留する容器(1)を備えている。洗 浄液とは、皮膚を洗浄するための液体であるが、具体的には水、湯、これらに洗 剤、石鹸、殺菌剤等を溶解したものが例示できる。乳幼児に対しては、洗浄液と して適温の湯を使用すれば、皮膚に対して刺激が少なく、好ましい。
【0015】 このような容器(1)の材質としては、プラスチック、ポリエチレン等の合成 樹脂、ガラス、金属等、いかなるものでも良いが、少なくとも衛生に配慮したも のが望ましく、また携帯性を考慮すれば軽いものが望ましい。また洗浄液として お湯を選択した場合には、保温性に富む魔法瓶であっても良い。
【0016】 容器(1)の口部(2)には下口栓(10)及び上口栓(20)が配置される 。下口栓(10)は容器(1)の口部(2)に対して脱着自在に嵌着されており 、下口栓(10)を容器(1)の口部(2)からはずせば口部(2)は開口し、 ここから容器(1)に洗浄液を入れることができる。容器(1)の口部(2)に 下口栓(10)を嵌着する方法はいかなるものでも良いが、各々にねじ(2b及 び10b)を形成し螺合させる態様が好ましい。
【0017】 下口栓(10)の上には上口栓(20)が連結されている。連結する態様はい かなるものでも良いが、下口栓(10)に対して回動自在に連結することが必要 である。また、この場合に上口栓(20)は下口栓(10)に対して少なくとも 二つの位置をとれることが必要であり、この二つの位置を第一位置及び第二位置 と称するものとする。従って、本考案においては、上口栓(20)は下口栓(1 0)に対して第一位置にある状態と、第二位置にある状態とを自由に切り替える ことができるのである。
【0018】 尚、上口栓(20)が下口栓(10)に対して第一位置又は第二位置以外の位 置をとり難くするためにストッパ−等を設け、第一位置又は第二位置を速やかに 切り替え得る態様であっても良い。
【0019】 上口栓(20)には、空気圧手段(40)が配設される。空気圧手段(40) は、空気を送給する手段であればいかなるものでも良いが、手動式のものが望ま しい。即ち、例えば電動式のものであれば、電池、モ−タ−、配線器具等の部材 が必要となり、構造が複雑になるとともに全体が重くなり、また水洗ができずに 保守管理が困難となり、携帯にも不便になるが、手動式であれば構造が簡便で軽 量であり、水洗も可能である。このような手動式の空気圧手段としては、後記実 施例において例示したゴム製のブロア−が望ましいが、他にピストン及びシリン ダ−を組み合わせたポンプ構造等も例示できる。
【0020】 また上口栓(20)には、ノズル(30)が配設される。ノズル(30)とし ては、いわゆる圧力ノズル、二流体ノズル、複合ノズル等、種々のものを採用で きるが、構造が簡便な圧力ノズルが望ましい。
【0021】 容器(1)内部においては、パイプ(3)が下口栓(10)に接続されている 。即ち、後記実施例における図2を見れば明らかなように、パイプ(3)の一端 は下口栓(10)に接続され、パイプ(3)の他端(図示せず)は洗浄液に浸漬 される。従って、パイプ(3)の他端は、容器(1)の底に達していることが望 ましい。
【0022】 本考案においては、上口栓(20)を第一位置又は第二位置に切り替えること により、ノズル(30)から洗浄液と空気とを自由に選択して噴出することがで きる。即ち、上口栓(20)を下口栓(10)に対して第一位置に設定し、ノズ ル(30)より洗浄液を噴出して汚れた皮膚を洗浄し、次いで第二位置に切り替 え、ノズル(30)より空気を噴出して濡れた皮膚を乾燥させるのである。
【0023】 上口栓(20)が下口栓(10)に対して第一位置にある場合には、空気圧手 段(40)は容器(1)の内部(4)に連通し、またパイプ(3)はノズル(3 0)に連通する。空気圧手段(40)によって容器内部(4)に空気を送給すれ ば、容器内部(4)の圧力を高めることができる。パイプ(3)の末端は洗浄液 に浸漬されているが、圧力が高まることによってパイプ(3)の内部に洗浄液が 押し出される。パイプ(3)はノズル(30)に連通しているため、結局、洗浄 液がノズル(30)に到達し、ノズル(30)から噴出される。尚、この場合に 、別途ノズル(30)を開閉する手段をノズル(30)そのものに配設しても良 い。そのようにすれば、容器内部(4)の圧力が高い状態であっても、ノズル( 30)の開閉によって洗浄液の噴出を自由に作動停止することができる。
【0024】 上口栓(20)が下口栓(10)に対して第二位置にある場合には、空気圧手 段(40)がノズル(30)に直結され、ノズル(30)より空気を噴出する。
【0025】 次に、本考案の望ましい態様を説明する。本考案の望ましい態様においては、 下口栓(10)には二つの孔(11及び12)が設けられ、上口栓(20)にも 同様に二つの孔(21及び22)が設けられている。
【0026】 上口栓(20)が下口栓(10)に対して第一位置にある場合には、下口栓( 10)に設けられた二つの孔(11及び12)と上口栓(20)に設けられた二 つの孔(21及び22)とが各々合致し、つながって第一の孔(11及び21) 及び第二の孔(12及び22)を形成する。
【0027】 第一の孔(11及び21)は一端が空気圧手段(40)に連通し、他端は容器 内部(4)に開口しており、第二の孔(12及び22)は一端がノズル(30) に連通し、他端がパイプ(3)に連通している。
【0028】 従って、上口栓(20)が下口栓(10)に対して第一位置にある場合には、 第一の孔(11及び21)によって空気圧手段(40)と容器内部(4)とが連 通され、第二の孔(12及び22)によってノズル(30)とパイプ(3)とが 連通されるのである。
【0029】 この状態において、空気圧手段(40)より、第一の孔(11及び21)を通 じて容器内部(4)に空気を送給すれば、容器内部(4)の内圧が高まり、この 結果、洗浄液がパイプ(3)に押し出され、第二の孔(12及び22)を通じて 洗浄液がノズル(30)より噴出される。
【0030】 また本考案の望ましい態様においては、第一の孔(11及び21)及び第二の 孔(12及び22)を短絡する第三の孔(13)を備えている。この第三の孔( 13)を設ける位置は、上口栓(20)が下口栓(10)に対して第二位置にあ る場合に、第一の孔(11及び21)及び第二の孔(12及び22)を短絡する 位置とする。
【0031】 即ち、上口栓(20)が下口栓(10)に対して第二位置にある場合には、第 一の孔(11及び21)及び第二の孔(12及び22)が短絡され、空気圧手段 (40)とノズル(30)とが、第三の孔(13)を介して連通することになり 、この状態において、空気圧手段(40)から空気を送給すれば、ノズル(30 )より空気が噴出される。
【0032】 尚、本考案において、孔(11、12、13、21、及び22)とは、二のも のを相互に連通するものであればよく、実際に孔の形状をしている必要はない。 即ち、後記実施例に示すように溝(13)の形状であっても良い。
【0033】 以上のとおり、本考案においては、上口栓(20)の位置を切り替えるだけで 、ノズル(30)より洗浄液又は空気を噴出することができるため、1台で洗浄 と乾燥とを兼用することができる。また、手動式で構造が簡便であり、しかも小 型で携帯に便利であり、特に外出先において使用する場合に好適である。
【0034】 また、以上の本考案は、乾燥のみに用いても差支えはない。即ち、おむつ交換 の際に汚れが軽微である場合には、皮膚を乾燥するだけでも十分であり、このよ うな場合には、単に乾燥器として使用すれば足りる。
【0035】 一方、種々の疾病に対する治療又は予防のために、皮膚に薬剤を塗布している 場合には、その薬剤を塗布する作業の前処理のために本考案の洗浄乾燥器を用い て皮膚を洗浄及び乾燥すれば、より効果的である。
【0036】 尚、以上の説明においては、本考案を主におむつ交換の際に用いることを想定 しているが、身体の他の箇所に適用できることは言うまでもない。また、おむつ 交換の対象は乳幼児に限らず、老人等、おむつを必要とする大人であっても問題 なく使用できる。
【0037】
【実施例】
次に、実施例を例示して本考案を更に詳細に説明するが、本考案は以下の実施 例に限定されるものではない。
【0038】 図1は本考案の一実施例の外観を示す斜視図である。容器1はポロプロピレン 製であり、内部には35℃の湯が貯留されている。容器1の口部2には下口栓1 0が嵌着されており、下口栓10の上には上口栓20が連結されている。上口栓 20は、下口栓10に嵌合しており、下口栓10に対して自由に回動させること ができる。
【0039】 上口栓20にはブロワ−40が配設されている。ブロワ−40はゴム製であり 、ブロワ−40において、上口栓20への接続口41には、空気を上口栓20の 方向にだけ流す弁体が装着されている。尚、図1において弁体は図示を省略して いる。また、ブロワ−40において、接続口41の反対側には空気取り入れ口( 図示せず)が開口しており、空気をブロワ−40の内部方向にだけ流す弁体が装 着されている。従って、ブロワ−40を手で握り、開放する操作を反復すれば、 空気取り入れ口からブロワ−40の中に空気が入り、次いでブロワ−40から接 続口41の方向に空気が押し出され、全体として空気が送給されるのである。
【0040】 また、上口栓20には、ノズル30が配設されている。ノズル30は、圧力ノ ズルであり、主に液自身の圧力によって液を噴出して噴霧する原理のノズルであ る。
【0041】 図2は、本考案の一実施例の容器の口部を拡大した断面図である。図2におい ては、図1と共通する要素については図1と共通の符号を付して詳細な説明は省 略する。
【0042】 容器1の口部2には、ネジ山2bが形成されており、下口栓10に形成された ネジ山10bと螺合することにより、下口栓10と口部2とが嵌着されている。 従って、下口栓10は自由に口部2より取り外ずすことが可能であり、口部2か ら湯を補充することができる。
【0043】 下口栓10には、孔11及び12が形成されている。孔11の下側は、容器内 部4に開口しており、孔12の下側には、パイプ3が接続されている。パイプ3 の下端は、容器1の底部に到達しているが、図2においては、容器1及びパイプ 3の下部分は図示を省略している。尚、図2ではパイプ3、ノズル30、及びブ ロワ−40については特に断面を図示していない。
【0044】 また下口栓10の孔11及び孔12は、下口栓10の上部面10aにおいて各 々開口しており、この上部面10aには、更に溝13が形成されている。
【0045】 上口栓20は、下口栓10の上部面10aに接触する状態で下口栓10に嵌合 されている。この構造によって、上口栓20は下口栓10に対して回動自在に連 結されていることになる。
【0046】 上口栓20には孔21及び22が形成されており、孔21の一端はブロワ−4 0に連通している。孔21の他端は、下口栓10に接して(即ち下口栓10の上 部面10aに接して)開口している。また孔22の一端はノズル30に連通して おり、孔22の他端は、下口栓10に接して開口している。尚、図2において、 ブロワ−40は接続口41の近房のみを図示し、ブロワ−40のその他の部分は 図示を省略している。
【0047】 図2においては、上口栓20が下口栓10に対して第一位置にある場合を図示 している。即ち、孔11と孔21とが連通して1本の第一の孔を形成し、孔12 と孔22とが連通して1本の第二の孔を形成している。この結果、第一の孔11 及び21によってブロワ−40が容器内部4に連通し、第二の孔12及び22に よってパイプ3がノズル30に連通している。
【0048】 図2の状態において、ブロワ−40を手で握り、開放する操作を反復すると、 空気が容器内部4に送給され、容器内部4の圧力が高まり、その結果、容器1内 の湯(図示せず)がパイプ3を介してノズル30に押し出され、ノズル30から 噴出される。図2の状態から、上口栓20を回動させると、第一の孔11及び2 1、並びに第二の孔12及び22の連通は各々とぎれることになる。
【0049】 図3は、本考案の一実施例の作動の態様を示すための分解図である。図3にお いて、図1又は図2と共通する要素については図1又は図2と共通の符号を付し て詳細な説明は省略する。
【0050】 図3の(A−1)、(A−2)、(B−1)、及び(B−2)の各図は、図2 の矢印Xの方向から上口栓20及び下口栓10を見た場合の図であるが、上口栓 20と下口栓10とを重ねた状態で図示すると理解しにくいため、あえて上口栓 20を別に図示したものである。図3において、(A−1)及び(A−2)は、 上口栓20が下口栓10に対して第一位置にある場合の各々の位置関係を示すも のであり、(B−1)及び(B−2)は、第二位置にある場合の各々の位置関係 を示している。
【0051】 (A−1)に示した下口栓10においては、上部面10aには、孔11及び孔 12が開口している。前記したとおり、孔11は容器内部4に連通しており、孔 12はパイプ3に連通している(図2参照)。また、上部面10aには、溝13 が形成されている。
【0052】 (A−2)に示した上口栓20においては、一端がブロワ−40に連通する孔 21、及び一端がノズル30に連通する孔22が形成されており、これらの孔2 1及び22の他端は、上口栓20の下側において各々開口し、各々開口部21a 及び22aが形成されている。また、上口栓20には、別の孔23が形成されて いるが、この孔23は、上口栓20の上側と下側とを貫通している。
【0053】 上口栓20が下口栓10に対して第一位置にある場合とは、図3において(A −1)で示す下口栓10に、(A−2)で示す方向の上口栓20が連結している 状態を意味している。この場合は、(A−1)の孔11と(A−2)の開口部2 1aとが合致し、同様に(A−1)の孔12と(A−2)の開口部22aとが合 致している。従って、(A−1)の孔11と(A−2)の孔21とが連通して1 本の孔(即ち第一の孔)を形成し、同様に(A−1)の孔12と(A−2)の孔 22とが連通して1本の孔(即ち第二の孔)を形成する。
【0054】 上口栓20を下口栓10に対して第二位置にする場合は、上口栓20を90度 回転させる。図3の(B−2)は、前記(A−2)の上口栓20を90度回転さ せた状態を示している。即ち、図3において(B−1)で示す下口栓10に、( B−2)で示す方向の上口栓20が連結している状態である。
【0055】 図3の(B−2)に示した上口栓20においては、孔21の開口部21a及び 孔22の開口部22aが、(B−1)の溝13の上に位置するため、溝13によ って孔21及び22が相互に連通し、ノズル30とブロワ−40とが直結される 。この状態でブロワ−40を手で握り、開放する操作を反復すれば、ノズル30 より空気を噴出することができる。
【0056】 また、(B−2)の孔23は、(B−1)の孔11と合致する。前記したよう に、孔11は容器の内部に連通しているため、孔11と(B−2)の孔13とが 合致することにより、容器の内部と容器の外側とが連通されることになる。
【0057】 上口栓20を下口栓10に対して第一位置にセットした場合には、湯を噴出す るために容器の内圧を高めることになるが、上口栓20を第二位置に切り替えた 場合は、速やかに容器の内圧を開放することが望ましい。前記(B−2)の孔1 3が、下口栓10の孔11と合致することにより、容器内部の圧力を速やかに開 放することができる。この結果、誤って湯を吹き出させる事故等を未然に防止す ることができる。
【0058】 尚、図1〜図3に示した本考案の実施例においては、上口栓20を第一位置又 は第二位置においてロックするためのストッパ−を備えているが、図示は省略し ている。
【0059】
【考案の効果】
本考案により奏せられる効果は、次のとおりである。 (1)本考案の携帯用皮膚洗浄乾燥器は、ワンタッチで洗浄機能と乾燥機能とを 切り替えることができるため、おむつ交換の際に好適に使用できる。 (2)本考案の携帯用皮膚洗浄乾燥器は、洗浄の際には、洗浄液を噴出して下半 身を効果的に洗浄できるため、激しい汚れにも対応可能であり、また乾燥 の際には、空気の噴出を用いるため、ティッシュ、脱脂綿等のように紙又 は綿の繊維が皮膚に付着することがない。 (3)本考案の携帯用皮膚洗浄乾燥器は、小型で構造が簡便であるから、携帯性 及び収納性に優れており、外出先に携帯することにより、外出先における おむつ交換に好適に使用できる。 (4)本考案の携帯用皮膚洗浄乾燥器は、乾燥器としてのみ用いても良く、皮膚 に薬剤を塗布する際の前処理としても利用可能であり、身体において下半 身以外の箇所に用いることもでき、また乳幼児以外の老人等のおむつ交換 に使用できる等、応用範囲が極めて広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の容器の口部を拡大した断面
図である。
【図3】本考案の一実施例の作動の態様を示すための分
解図である。
【符号の説明】
1 容器 2 口部 3 パイプ 4 容器内部 10 下口栓 11 孔 12 孔 13 溝 20 上口栓 21 孔 22 孔 23 孔 30 ノズル 40 ブロワ− 41 接続部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液を貯留する容器、該容器の口部に
    嵌合された下口栓、該下口栓の上に回動自在に連結され
    て下口栓に対して所定の第一位置又は第二位置を取る上
    口栓、該上口栓に配設されて空気を送給する空気圧手
    段、該上口栓に配設されるノズル、及び容器の内部にお
    いて一端が下口栓に接続され他端が洗浄液に浸漬される
    パイプからなり、上口栓が下口栓に対して第一位置にあ
    る場合には空気圧手段及び容器内部、並びにパイプ及び
    ノズルを連通してノズルから洗浄液を噴出し、第二位置
    にある場合には空気圧手段及びノズルを直結してノズル
    から空気を噴出することを特徴とする携帯用皮膚洗浄乾
    燥器。
  2. 【請求項2】 上口栓が下口栓に対して第一位置にある
    場合に空気圧手段及び容器内部を連通する第一の孔、上
    口栓が下口栓に対して第一位置にある場合にパイプ及び
    ノズルを連通する第二の孔、並びに上口栓が下口栓に対
    して第二位置にある場合に第一の孔及び第二の孔を短絡
    して空気圧手段及びノズルを直結する第三の孔を、該上
    口栓及び/又は下口栓に備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の携帯用皮膚洗浄乾燥器。
JP1997000858U 1997-02-05 1997-02-05 携帯用皮膚洗浄乾燥器 Expired - Lifetime JP3040248U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010532709A (ja) * 2007-07-06 2010-10-14 エルブイエムエイチ レシェルシェ ベンチュリスプレー装置、及び美容業及び香水製造業における該装置の利用

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JP2010532709A (ja) * 2007-07-06 2010-10-14 エルブイエムエイチ レシェルシェ ベンチュリスプレー装置、及び美容業及び香水製造業における該装置の利用

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