JP3039191U - ベッドのマットレス乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベッドの重いマットレスを移動することなく短
時間で簡単に乾燥すること 【解決手段】 マットレス１全体を覆うマットレスカバ
ー２の側面に接続口３を開口し、この接続口３に布団乾
燥機１０の熱風吹出し筒１１を接続する。マットレスカ
バー２の側面には接続口３のほかに通気孔４を複数個開
口する。接続口３は受け筒５とその外周に嵌める止めリ
ング６より構成する。そしてマットレスカバー２に開け
た通孔に受け筒５を挿通すると共に、受け筒５に嵌めた
止めリング６と、受け筒５の外端に形成したフランジ７
との間で、マットレスカバー２の通孔の周縁を挟んで受
け筒５を固定することにより、マットレスカバー２の側
面に接続口３を開口する。受け筒５の内端開口部に防塵
ネット８を取り付けたり、受け筒５の外端開口部にキャ
ップ９を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ベッド（寝台）のマットレスを乾燥するための装置に関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

一般にベッドのマットレスは重く移動しにくいため、日に干して乾燥するのが 難しい。ところが日干しなどの手入れをせずに長期間使用すると、湿気を含んで 傷みやすいばかりでなく、不衛生であるという問題を生じる。 本考案は、こうした事情を考え、重いマットレスを移動することなく短時間で 簡単に乾燥することを目的とする。

【０００３】

【課題を解決する手段】

上記目的を達成するため本考案では、マットレス全体を覆うマットレスカバー の側面に接続口を開口し、この接続口に布団乾燥機の熱風吹出し筒を接続する。 マットレスカバーの側面には接続口のほかに通気孔を複数個開口する。 接続口は受け筒とその外周に嵌める止めリングより構成する。そしてマットレ スカバーに開けた通孔に受け筒を挿通すると共に、受け筒に嵌めた止めリングと 、受け筒の外端に形成したフランジとの間で、マットレスカバーの通孔の周縁を 挟んで受け筒を固定することにより、マットレスカバーの側面に接続口を開口す る。 受け筒の内端開口部に防塵ネットを取り付けたり、受け筒の外端開口部にキャ ップを取り付けるとなおよい。

【０００４】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に示して説明する。 １はベッドのマットレスで、全体を布製のマットレスカバー２で覆い、マット レスカバー２の左右両側面中央に接続口３をそれぞれ設ける。４は通気孔で、マ ットレスカバー２の側面に複数個開口する。接続口３をこのように左右２か所に 設けると、ベッドを壁際に寄せて設置した場合でも、いづれか一方の接続口３が 利用でき便利がよい。

【０００５】 これらの接続口３は、受け筒５とその外周に嵌める止めリング６より構成する 。 そしてマットレスカバー２に開けた通孔に受け筒５を挿通すると共に、受け筒 ５に嵌めた止めリング６と、受け筒５の外端に一体的に形成したフランジ７との 間で、マットレスカバー２の通孔の周縁を挟んで受け筒５を固定することにより 、マットレスカバー２の側面に接続口３を開口する。 受け筒５の内端開口部に金網製の防塵ネット８を取り付け、また受け筒５の外 端開口部にキャップ９を取り付ける。受け筒５や止めリング６などの装着は、マ ットレス１からマットレスカバー２をはずした状態で行う。

【０００６】 受け筒５、止めリング６及びキャップ９はプラスチックで成形するとよい。 受け筒５の長さが長すぎるとマットレスカバー２の側面が張り出して都合が悪 いが、半面短すぎても後述の布団乾燥機との接続が確実に行えないため、適当な 長さに設計する。

【０００７】 １０はヒータと送風機を内蔵した市販の布団乾燥機で、その熱風吹出し筒１１ の先端を左右いずれか一方の接続口３の受け筒５に挿入し、マットレスカバー２ 内に熱風を供給する。使用しない他方の接続口３はキャップ９で塞いでおく。 熱風はマットレスカバー２の内部に充満し、マットレス１の内部を通過してそ の湿気を取り除きながら、通気孔４やマットレスカバー２の布目より外に出る。 熱風の温度は６０〜７０℃で、通常は約１時間でマットレス１の乾燥が完了す る。 作業を終えて熱風吹出し筒１１を接続口３より取り外した後は、キャップ９を 嵌める。取り外す際、フランジ７を押さえて熱風吹出し筒１１を引張れば、マッ トレスカバー２を傷めることなく簡単に抜き取ることができる。 受け筒５の内端開口部には防塵ネット８を取り付けるので、異物がマットレス 内に侵入するのを防止できる。 受け筒５の内部に消臭剤、乾燥剤、若しくは芳香剤を収容しておけば、マット レスの異臭を除いていっそう快適に乾燥できる。

【０００８】

【考案の効果】

このように、本考案によれば、マットレスの全周を覆うマットレスカバーの側 面に接続口を開口し、この接続口に布団乾燥機の熱風吹出し筒を接続するので、 重いマットレスを移動しないでも、マットレス全体を簡単にしかも短時間で乾燥 でき、ダニや雑菌の繁殖を防いで極めて衛生的である。 マットレスカバーの側面には接続口のほかに通気孔を複数個開口するので、乾 燥時の通気性が良く、カバー内部の熱風が通気孔に向けてマットレス内を通過す るため、通気孔の位置を適宜に配置すれば、マットレス全体に平均して熱風を供 給でき、大きいマットレスも隅々まで平均して乾燥できる。 また接続口は受け筒とその外周に嵌める止めリングより構成し、受け筒に嵌め た止めリングと、受け筒の外端に形成したフランジとの間で、マットレスカバー の通孔の周縁を挟んで受け筒を固定するので、カバーに対し接続口を確実強固に 取付けることができ、しかも布団乾燥機の熱風吹出し筒を接続口に対し簡単に着 脱できるという実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したベッドの全体斜視図である。

【図２】図１のマットレス部分の断面図である。

【図３】図１の接続口部分の拡大断面図である。

【図４】図１の接続口の分解図である。

【符号の説明】

１ マットレス ２ マットレスカバー ３ 接続口 ４ 通気孔 ５ 受け筒 ６ 止めリング ７ フランジ ８ 防塵ネット ９ キャップ １０ 布団乾燥機 １１ 熱風吹出し筒

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マットレスの全周を覆うマットレスカバ
   ーの側面に接続口を開口し、この接続口に布団乾燥機の
   熱風吹出し筒を接続して成るベッドのマットレス乾燥装
   置。
2. 【請求項２】 前記マットレスカバーの側面に通気孔を
   複数個開口して成る請求項１記載のベッドのマットレス
   乾燥装置。
3. 【請求項３】 前記接続口が受け筒とその外周に嵌める
   止めリングより成り、前記マットレスカバーに開けた通
   孔に前記受け筒を挿通すると共に、受け筒に嵌めた前記
   止めリングと、受け筒の外端に形成したフランジとの間
   で、前記通孔の周縁を挟んで受け筒をマットレスカバー
   に固定することにより、前記マットレスカバーの側面に
   接続口を開口することを特徴とする請求項１記載のベッ
   ドのマットレス乾燥装置。
4. 【請求項４】 前記受け筒の内端開口部に防塵ネットを
   取り付けて成る請求項３記載のベッドのマットレス乾燥
   装置。
5. 【請求項５】 前記受け筒の外端開口部にキャップを取
   り付けて成る請求項３記載のベッドのマットレス乾燥装
   置。