JP3037522U - 羽毛布団 - Google Patents

羽毛布団

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JP3037522U
JP3037522U JP1996011944U JP1194496U JP3037522U JP 3037522 U JP3037522 U JP 3037522U JP 1996011944 U JP1996011944 U JP 1996011944U JP 1194496 U JP1194496 U JP 1194496U JP 3037522 U JP3037522 U JP 3037522U
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JP
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duvet
tape
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JP1996011944U
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English (en)
Inventor
祐二 寄元
理三夫 石原
Original Assignee
アンネル株式会社
株式会社日寝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽毛本来が有する高級感や風合い等の特徴を
低下させることなく、安価にて様々な機能を付加する加
工を行える羽毛布団を提供すること。 【解決手段】 布団地の表地Aおよび裏地B間に形成さ
れた多数の羽毛充填空間Sを保持するためのマチテープ
1が抗菌加工を施してなるマチテープ1である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は羽毛布団に関し、更に詳しくは、原料羽毛に水鳥の羽毛を使用し、こ の羽毛が充填される多数の羽毛充填空間を保持して該羽毛充填空間に立体性を持 たせ、かつ、布団に厚みと羽毛の均一分布をなすために使用するマチテープに対 して様々な機能を持たせた新規な羽毛布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
羽毛布団に使用される羽毛は、一般に、ガチョウや鴨などの水鳥の羽毛である 。羽毛はダウン(down)とフェザー(feather )に大別されており、前者のダウ ンの混合比率が50%以上のものは羽毛布団、ダウンの混合比率が50%以下で 後者のフェザーの混合比率がダウンのそれよりも高いものは羽根布団と定義され ている。
【0003】 現在、羽毛布団に使用されている原料羽毛は、略100%海外からの輸入品で ある。これらの原料羽毛は布団に充填される前に様々な工程によって清浄処理さ れる。
【0004】 具体的には(1)乾燥除塵処理、(2)洗浄処理、(3)脱水処理、(4)乾 燥処理、(5)冷却除塵処理、(6)選別処理などの6つの工程を経た後、ダウ ンやフェザー等の混合比率の検査を行い出荷される。また、現在では、これらの 工程に加えて、更に、赤外線処理、紫外線処理、過酸化水素処理、オゾン処理等 原料羽毛の清浄度を向上させるための処理が施されているのが普通である。
【0005】 このように高度の清浄処理が施された原料羽毛は、生地からの羽毛の吹き出し を防ぐために高密度に製織された生地をさらに羽毛防出加工を施した生地を使用 した側生地に充填され、羽毛布団に仕立て上げられる。なお、羽毛布団の仕立て 上げ方には、平キルト、立体キルト、特殊立体キルトの3種類がある。
【0006】 それぞれの仕立て上げ方を説明すると、平キルトは伝統的な構造で軽いが、表 地Aと裏地Bの綴じた部分Cには羽毛がなく、立体感に乏しい(図3参照)。立 体キルトは、表地Aと裏地Bとの間に任意の幅(例えば、1〜15cm)のマチ テープ1を入れて布団に厚みを出し羽毛を均一に配分してあるもので、立体感に 富んでいる(図1参照)。すなわち、マチテープ1が、羽毛充填空間Sに立体性 を持たせ、かつ、布団に厚みと羽毛の均一分布をなすために使用されている。特 殊立体キルトは、表地Aと裏地Bとの間にこれらとは別の部材2で仕切られた室 Dを形成し、羽毛の均一性をさらに考慮したものである(図2参照)。
【0007】 このようにして、羽毛布団は製造されていくのであるが、製造された羽毛布団 に対しては、これまでも様々な問題が生じる。
【0008】 例えば、その問題点の一つに臭気がある。また、細菌や虫および黴の繁殖が問 題となることもある。これまで述べてきたように、原料羽毛は何工程にも及ぶ清 浄処理を施すことにより、大部分の臭気は除去されており、十分に洗浄されてい る。しかし、羽毛は動物性蛋白質のため、どうしても多少の臭気成分が発生した り、細菌や虫が繁殖したり、黴が発生することが避けられなかった。このため、 羽毛布団の販売時や長期使用時にこれらが問題となることがあった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
これらの問題を解決するために、これまでにもいくつかの方法が採られてきた 。例えば、側生地自体に消臭、抗菌、防虫、芳香、防黴効果などの機能を持たせ たり、原料羽毛自体にこれらの加工処理を行うことも考えられる。しかしながら 、例えば、側生地自体に各種の機能を持たせる方法では、生地面積が広いために 、従来品よりも大幅なコストアップになり、また、原料羽毛自体に加工処理を施 す方法では、羽毛本来が有する高級感や風合い等の特徴を多少なりとも低下させ 易く好ましくない。
【0010】 本考案は、上記の点に留意してなされたものであって、その目的とするところ は、羽毛本来が有する高級感や風合い等の特徴を低下させることなく、安価にて 様々な機能を付加する加工を行える羽毛布団を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】
本考案者らはこれらの問題を解決するため、長年創意工夫した結果、羽毛布団 に対して立体感を出すため、および羽毛を均一分布させるために使用しているマ チテープに加工処理を施すことにより、容易に様々な機能を持たせることができ ることを見出した。また、ここで使用されるマチテープは、一般にふとんの側に 使用される生地(布団地)の数十分の1から数百分の1の値段であることから、 極めて安価である。
【0012】 また、仕立て上げ方としては、特殊立体キルト法よりも立体キルト法を採用す る方がよい。すなわち、両方とも羽毛充填空間S,Dに立体感を持たせる点では 共通している反面、特殊立体キルト法は前記布団地と同様の高価な別素材の部材 2で仕切室Dを形成するから、立体キルト法に比して費用の面でコストアップす るからである。
【0013】 かくして、本考案は、布団地の表地および裏地間に形成された多数の羽毛充填 空間を保持するためのマチテープが抗菌、防虫、芳香、防黴加工のうち少なくと も何れか一つを施してなるマチテープであることを特徴とする羽毛布団を提供す る。あるいは、このマチテープに遠赤外線放射加工を施してもよい。
【0014】 本考案において使用されるマチテープの素材については特に限定はないが、コ ストと性能の点からナイロンやポリエステルなどの化学繊維で充分である。むし ろ、これら化学繊維で編んである編物生地は通気性が良好であり、多数の羽毛充 填空間Sを保持するためには好都合である。また、マチテープに対して行われる 加工方法については特に制限はない。
【0015】 本考案において使用されるマチテープは、布団地の表地および裏地間の間隔を 一定に保持するためのものであって、このマチテープの幅が、例えば、5cmで あれば、羽毛布団内部で立体構造部分を構成するというマチテープ本来の機能が 効果的に発揮されて良好である。
【0016】 本考案の羽毛布団は、使用される原料羽毛がダウンとフェザーの混合比率に関 係なく、水鳥の羽毛を充填している布団を意味する。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一例を図面に基づいて説明する。なお、これによって本考案は 限定を受けるものではない。 図1において、羽毛布団には、布団地の表地Aおよび裏地B間に形成された多 数の羽毛充填空間Sを保持するためのマチテープ1に加工剤による抗菌加工を施 してある。なお、この抗菌加工を施すのに、芳香族ハロゲン化合物や有機シリコ ン第四級アンモニウム塩等の化学物質からなる加工剤やカニ殻やエビ殻から採取 したキトサンもしくはヒノキ科の青森ヒバからヒバ油、ヒノキチオール等の天然 系加工剤による抗菌加工等があり、種々使用できるのは言うまでもない。
【0018】 この場合、羽毛布団内で例えば大腸菌等の細菌が繁殖できなくなり、極めて衛 生的である。したがって、病床に着いたときには回復を援助するとともに病の二 次感染を抑えることができる。加えて、菌の繁殖に伴う悪臭の発生を抑えること ができる。
【0019】 同様に、マチテープ1に防黴加工を施すためには、前記抗生物質だけでなく、 シリカゲル等の乾燥剤によって除湿を行ってもよい。この場合、羽毛布団を乾燥 機にかけるとシリカゲルに吸収された湿気が放出されて、その後人体から放出さ れる水分を効果的に吸収できるようになる。さらに、この抗生物質の代わりに、 マチテープ1に防虫剤や芳香剤を塗布することにより、羽毛布団内に虫が繁殖す るのを防いだり、羽毛布団から例えばラベンダーやヒノキチオールなどの快い香 りを放つことも可能である。
【0020】 加えて、前記マチテープ1に遠赤外線を放射する粉末の遠赤外線放射物質を塗 布することによりセラミック処理を施して、羽毛布団から遠赤外線を放出するよ うにしてもよい。この場合には、羽毛による保温効果とともに、遠赤外線放射物 質から放射される遠赤外線が身体の深部まで到達し、吸収されて熱エネルギーに 変わるので、保温力をさらに向上させることができる。
【0021】 使用される遠赤外放射体は遷移元素酸化物系のセラミックが好適であり、ジル コニア、チタニア、アルミナ等のセラミック材料である。特に人体に有効に作用 する遠赤外線は波長が4〜14ミクロンの赤外線(生育光線とも呼ばれている) であり、前記セラミック処理に用いられるセラミックはこの波長の範囲の遠赤外 線を放射することが望ましい。
【0022】 また、遠赤外線放射加工したマチテープ1は、例えば遠赤外線放射体であるセ ラミックを生地に印刷したもの(商品名;クインシー)や綿繊維に天然多孔質超 微粒子セラミックを封入したもの(商品名;活性綿)等を用いて形成される。
【0023】 なお、上述の羽毛布団において、原料羽毛に水鳥の羽毛を用いており、布団地 の表地Aおよび裏地Bに、例えば、素材が100%の綿を用いている。また上述 のマチテープ1にはナイロンやポリエステル(前述の遠赤外線放射加工を施した ポリエステルなど)を編んである編物生地を用いるのが好ましい。本例では、マ チテープ1は、その素材としてナイロンを用い、その幅が5cmのものを使用し ている。
【0024】 また、布団地の表地Aおよび裏地Bの素材としては、綿に限らず、絹、麻など の天然繊維や、ポリエステルなどの化学繊維、または、それらの混合品のように 多種多様のものを使用できる。要するに、布団地の表地Aおよび裏地Bが、羽毛 充填空間Sに充填されている羽毛の吹き出しを一定量に抑えられる素材で構成さ れておれば特に素材の限定はない。また、布団地の表地Aおよび裏地Bはこれら の素材で織られた織物生地からなるものが好ましい。
【0025】 すなわち、本例では、羽毛布団内部で立体構造部分を構成するマチテープ1に 各種の機能を備える加工を施し、このマチテープ1を使用することで、低コスト で極めて容易に羽毛布団に様々な機能を付加することが可能となる。なお、各種 の機能を付加するために用いた材料や加工方法は上述の例に示したものに限定さ れるものではないことは言うまでもない。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、布団地の表地および裏地間に形成された多数の 羽毛充填空間を保持するためのマチテープが抗菌加工を施してなるマチテープで あるので、羽毛充填空間に立体感を持たせるために前記布団地と同様の高価な素 材を用いて仕切り室を形成する仕立て上げ方を採用して製造した羽毛布団に比し て低コストで羽毛布団内での菌の繁殖を抑えられる。したがって、羽毛本来が有 する高級感や風合い等の特徴を低下させることなく、安価にて衛生的な羽毛布団 を提供できる。
【0027】 また、上記マチテープに防虫加工を施すことにより羽毛布団内での虫の繁殖を 抑えられる。さらに、マチテープに芳香加工を施すことにより任意の心地よい香 りを放つことができる。加えて、このマチテープに防黴加工を施した場合には、 羽毛布団内の黴の繁殖を抑えることができる。
【0028】 なお、マチテープに対して遠赤外線放射加工を施した場合には、セラミックに よって遠赤外線が放射されて、身体を深部から保温することができるので、羽毛 布団の保温性を一層向上させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の立体キルト法を採用して仕立て
上げた羽毛布団を示す要部構成説明図である。
【図2】特殊立体キルト法を採用して仕立て上げた羽毛
布団を示す要部構成説明図である。
【図3】平キルト法を採用して仕立て上げた羽毛布団を
示す要部構成説明図である。
【符号の説明】
1…マチテープ、S…羽毛充填空間、A…布団地の表
地、B…布団地の裏地。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布団地の表地および裏地間に形成された
    多数の羽毛充填空間を保持するためのマチテープが抗菌
    加工を施してなるマチテープであることを特徴とする羽
    毛布団。
  2. 【請求項2】 布団地の表地および裏地間に形成された
    多数の羽毛充填空間を保持するためのマチテープが防虫
    加工を施してなるマチテープであることを特徴とする羽
    毛布団。
  3. 【請求項3】 布団地の表地および裏地間に形成された
    多数の羽毛充填空間を保持するためのマチテープが芳香
    加工を施してなるマチテープであることを特徴とする羽
    毛布団。
  4. 【請求項4】 布団地の表地および裏地間に形成された
    多数の羽毛充填空間を保持するためのマチテープが防黴
    加工を施してなるマチテープであることを特徴とする羽
    毛布団。
  5. 【請求項5】 布団地の表地および裏地間に形成された
    多数の羽毛充填空間を保持するためのマチテープが遠赤
    外線放射加工を施してなるマチテープであることを特徴
    とする羽毛布団。
JP1996011944U 1996-11-07 1996-11-07 羽毛布団 Expired - Lifetime JP3037522U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594238A (ja) * 1991-10-02 1993-04-16 Tokyo Electric Co Ltd 電子機器のデータ保護装置
JPH0594237A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Toshiba Corp 電源制御装置
JPH0651873A (ja) * 1992-07-31 1994-02-25 Fujitsu Ltd 電源制御装置
DE102022111394A1 (de) 2022-05-06 2023-11-09 Lucas Gene Steger Bedeckungstextilvorrichtung

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