JP3037395B2 - メタルハライドランプ用密封放射線源 - Google Patents
メタルハライドランプ用密封放射線源Info
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- JP3037395B2 JP3037395B2 JP2294235A JP29423590A JP3037395B2 JP 3037395 B2 JP3037395 B2 JP 3037395B2 JP 2294235 A JP2294235 A JP 2294235A JP 29423590 A JP29423590 A JP 29423590A JP 3037395 B2 JP3037395 B2 JP 3037395B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はメタルハライドランプ用密封放射線源に関す
るものである。
るものである。
[従来の技術] 従来からメタルハライドランプの管内に始動特性を改
善するために放射性物質を封入することが行われてい
た。
善するために放射性物質を封入することが行われてい
た。
このような技術としては、例えば特開昭59−101755号
公報記載の発明があった。
公報記載の発明があった。
この発明は天然に産出するゼオライトを用いているの
で、金属カチオン、例えばNa等を含んだセラミックを用
いることとなっている。
で、金属カチオン、例えばNa等を含んだセラミックを用
いることとなっている。
ところでこの種の射線源としては、発光波長の、ある
いは発光管特性との関係からNaを含むことが好ましいこ
とでなく、したがって前記セラミックをNH4Clでイオン
交換し、ゼオライトを形成することによって、Naの除去
を図っている。
いは発光管特性との関係からNaを含むことが好ましいこ
とでなく、したがって前記セラミックをNH4Clでイオン
交換し、ゼオライトを形成することによって、Naの除去
を図っている。
ただこのようなイオン交換によってもNaの完全な除去
が行えず、その後更にScI3の蒸気中に浸して、発光管特
性に悪影響を与えない範囲までNaを除去していた。
が行えず、その後更にScI3の蒸気中に浸して、発光管特
性に悪影響を与えない範囲までNaを除去していた。
このScI3の蒸気中に浸してのNaの除去は、ゼオライト
を容器中で真空引きした後、容器中にScI3を封入し、更
に1000℃前後で数時間加熱することによって行ってい
た。
を容器中で真空引きした後、容器中にScI3を封入し、更
に1000℃前後で数時間加熱することによって行ってい
た。
また更にこのようにして実用に適する範囲までNaの除
去を行った後は、ゼオライトを147Pmの塩酸溶液に浸漬
し、更にその後焼成することによって放射性物質分散ゼ
オライトを得ることができるものである。
去を行った後は、ゼオライトを147Pmの塩酸溶液に浸漬
し、更にその後焼成することによって放射性物質分散ゼ
オライトを得ることができるものである。
[考案が解決しようとする課題] 従来のメタルハライドランプ用密封放射線源にあって
は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属、特にNaの除
去に多大な工程を要し、それがため生産性の低下を招い
ていた。
は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属、特にNaの除
去に多大な工程を要し、それがため生産性の低下を招い
ていた。
また特に、いずれの手段を用いたとしてもNaの完全な
除去が図れないことから、メタルハライドランプの寿命
の低下あるいは発光特性の低下をきたしていた。
除去が図れないことから、メタルハライドランプの寿命
の低下あるいは発光特性の低下をきたしていた。
そこで本発明は、このようなアルカリ金属およびアル
カリ土類金属の除去を要しないメタルハライドランプ用
密封放射線源を提供することによって、密封放射線源の
生産性の向上を図ると共に、メタルハライドランプの寿
命の長期化あるいは発光性能の向上を図ったものであ
る。
カリ土類金属の除去を要しないメタルハライドランプ用
密封放射線源を提供することによって、密封放射線源の
生産性の向上を図ると共に、メタルハライドランプの寿
命の長期化あるいは発光性能の向上を図ったものであ
る。
[課題を解決するための手段] 前述した課題を解決するために、本発明の内、請求項
1に記載の発明は、Al2O3、SiO2、TiO2,ZrO2のうち少な
くても1以上からなる金属酸化物焼結基体中あるいはそ
の基体表面に放射性同位元素を分散あるいは固着させた
放射線源であって、その表面に、Al、Si、Ti,Zrのうち
少なくとも1つ以上の金属元素のアルコキシドからなる
金属酸化物系ポリマーを塗布、加熱、硬化させることに
よって形成した金属酸化物被膜層を形成することにより
放射線源を密封被覆化すると共に、金属酸化物焼結基体
及び金属酸化物被膜中に含有されるアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属の含有量をそれぞれ少なくても1重量%
以下とし、放射性同位元素を、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属以外から選択使用するようにしたことを特徴
とする。
1に記載の発明は、Al2O3、SiO2、TiO2,ZrO2のうち少な
くても1以上からなる金属酸化物焼結基体中あるいはそ
の基体表面に放射性同位元素を分散あるいは固着させた
放射線源であって、その表面に、Al、Si、Ti,Zrのうち
少なくとも1つ以上の金属元素のアルコキシドからなる
金属酸化物系ポリマーを塗布、加熱、硬化させることに
よって形成した金属酸化物被膜層を形成することにより
放射線源を密封被覆化すると共に、金属酸化物焼結基体
及び金属酸化物被膜中に含有されるアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属の含有量をそれぞれ少なくても1重量%
以下とし、放射性同位元素を、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属以外から選択使用するようにしたことを特徴
とする。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明
の構成に加えて、放射性同位元素を147Pmとしたもので
ある。
の構成に加えて、放射性同位元素を147Pmとしたもので
ある。
またここで、アルカリ金属としてはLi、Na、K、Rb、
Cs等があり、アルカリ土類金属としてはBe、Mg、Ca、S
r、Ba等がある。
Cs等があり、アルカリ土類金属としてはBe、Mg、Ca、S
r、Ba等がある。
次にこのようなメタルハライドランプ用密封放射線源
の製造について説明する。
の製造について説明する。
まず最初に金属酸化物焼結基体及び金属酸化物皮膜層
を形成するための材料として高純度セラミックを用意す
る。
を形成するための材料として高純度セラミックを用意す
る。
ここで高純度セラミックとは、アルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下であ
るようなセラミックをいう。
ルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下であ
るようなセラミックをいう。
またここでこの高純度セラミックは、具体的にはAl2O
3、SiO2、TiO2、ZrO2のうち少なくても1以上からなっ
ている。
3、SiO2、TiO2、ZrO2のうち少なくても1以上からなっ
ている。
次いでこのような高純度セラミックに表面を荒らすた
めの前処理を施す。
めの前処理を施す。
継いでこの高純度セラミック粒を、放射性同位元素の
水溶液中に浸漬し、放射性物質を分散あるいは固着させ
たセラミックを得る。
水溶液中に浸漬し、放射性物質を分散あるいは固着させ
たセラミックを得る。
又ここで放射性物質は、アルカリ金属およびアルカリ
土類金属以外から選択使用されるものであり、具体的に
は147Pmの他にも、63Ni等が用いられる。
土類金属以外から選択使用されるものであり、具体的に
は147Pmの他にも、63Ni等が用いられる。
次いでこの放射性物質を分散あるいは固着させたセラ
ミックの放射線源の密封化のために、アルカリ金属およ
びアルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下
であるようなセラミックによって表面を緻密に被覆し
て、製品とするものである。
ミックの放射線源の密封化のために、アルカリ金属およ
びアルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下
であるようなセラミックによって表面を緻密に被覆し
て、製品とするものである。
またここで、セラミック表面の被覆は、Al、Si、Ti、
Zrのうち少なくとも1つ以上の金属元素のアルコキシド
からなる金属酸化物系ポリマーを塗布、加熱硬化させる
ことによって行うこともできる。
Zrのうち少なくとも1つ以上の金属元素のアルコキシド
からなる金属酸化物系ポリマーを塗布、加熱硬化させる
ことによって行うこともできる。
なおここで使用するAl、Si、Ti、Zrのうち少なくても
1つ以上の金属元素のアルコキシドからなる金属酸化物
系ポリマーについても、アルカリ金属およびアルカリ土
類金属の含有量が少なくても1重量%以下のものを使用
するものである。
1つ以上の金属元素のアルコキシドからなる金属酸化物
系ポリマーについても、アルカリ金属およびアルカリ土
類金属の含有量が少なくても1重量%以下のものを使用
するものである。
[実施例] 以下、本発明にかかわるメタルハライドランプ用密封
放射線源の具体的な製造と、特性について説明する。
放射線源の具体的な製造と、特性について説明する。
まず最初に金属酸化物焼結基体及び金属酸化物皮膜層
を形成するための材料として高純度セラミックを用意す
る。
を形成するための材料として高純度セラミックを用意す
る。
ここで高純度セラミックとは、アルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下であ
るようなセラミックをいう。
ルカリ土類金属の含有量が少なくても1重量%以下であ
るようなセラミックをいう。
またここでこの高純度セラミックは、具体的にはAl2O
3、SiO2、TiO2、ZrO2のうち少なくても1以上からな
り、直径1mm程度の粒状体として形成されている。
3、SiO2、TiO2、ZrO2のうち少なくても1以上からな
り、直径1mm程度の粒状体として形成されている。
このような高純度セラミック粒を、前処理として、例
えば高純度セラミックを、高純度セラミック5gに対して
常温状態の10%フッ化水素酸50mlの割合の液中に入れ、
5分間超音波浸漬し、その後引き出して室温で5分間放
置した後、前述の量に対してデカント水50mlを2回、水
20mlでの洗浄を2回行った後、60℃で乾燥させる。
えば高純度セラミックを、高純度セラミック5gに対して
常温状態の10%フッ化水素酸50mlの割合の液中に入れ、
5分間超音波浸漬し、その後引き出して室温で5分間放
置した後、前述の量に対してデカント水50mlを2回、水
20mlでの洗浄を2回行った後、60℃で乾燥させる。
次いでこの高純度セラミック粒を2000個、7.4GBq/
のPmCl3水溶液中に、60℃で1時間浸漬し、デカントの
後60℃で乾燥させ、RIコントロールを行う。
のPmCl3水溶液中に、60℃で1時間浸漬し、デカントの
後60℃で乾燥させ、RIコントロールを行う。
次いで空気中で900℃の温度で1時間焼成し、その後
空気中で冷却する。
空気中で冷却する。
次いでこの放射性物質を分散あるいは固着させたセラ
ミックの放射線源の密封化のために、溶剤としてアルコ
ールを用いたアルミニウムのアルコキシドの中に浸漬
し、撹拌した後取り出して、常温乾燥させ、次いで空気
中で900℃の温度で1時間焼成して、密封放射線源を得
るものである。
ミックの放射線源の密封化のために、溶剤としてアルコ
ールを用いたアルミニウムのアルコキシドの中に浸漬
し、撹拌した後取り出して、常温乾燥させ、次いで空気
中で900℃の温度で1時間焼成して、密封放射線源を得
るものである。
またここで金属酸化物系ポリマーの具体例としては、
Al2O3、SiO2、TiO2、ZrO2の金属酸化物あるいはこれら
の複合酸化物を主成分とした皮膜を形成するためのもの
である。
Al2O3、SiO2、TiO2、ZrO2の金属酸化物あるいはこれら
の複合酸化物を主成分とした皮膜を形成するためのもの
である。
またこの金属酸化物系ポリマーは、ピンホール等がな
いように緻密に形成されることが望ましい。
いように緻密に形成されることが望ましい。
このようにして形成したメタルハライドランプ用密封
放射線源では、Naの除去を要しないので、製造が容易に
行えるものである。
放射線源では、Naの除去を要しないので、製造が容易に
行えるものである。
また更に従来と同様の製法によって製造したメタルハ
ライドランプ用密封放射線源に比べて、高純度セラミッ
ク粒に分散あるいは固着させた放射線源の放射能を約3
倍としたにもかかわらず、密封性試験では外部に漏れる
放射能量が約3分の1となって下り、密封性能の向上が
図られたものである。
ライドランプ用密封放射線源に比べて、高純度セラミッ
ク粒に分散あるいは固着させた放射線源の放射能を約3
倍としたにもかかわらず、密封性試験では外部に漏れる
放射能量が約3分の1となって下り、密封性能の向上が
図られたものである。
また更に本発明にかかわるメタルハライドランプ用密
封放射線源を用いたメタルハライドランプは、アルカリ
金属およびアルカリ土類金属、例えばNaがないので、ラ
ンプとしての寿命が長期化するだけでなく、ランプ特性
も向上するものである。
封放射線源を用いたメタルハライドランプは、アルカリ
金属およびアルカリ土類金属、例えばNaがないので、ラ
ンプとしての寿命が長期化するだけでなく、ランプ特性
も向上するものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、このようなアルカリ
金属およびアルカリ土類金属の除去を要しないメタルハ
ライドランプ用密封放射線源を提供することによって、
密封放射線源の生産性の向上を図ると共に、メタルハラ
イドランプの寿命の長期化あるいは発光性能の向上を図
ったものである。
金属およびアルカリ土類金属の除去を要しないメタルハ
ライドランプ用密封放射線源を提供することによって、
密封放射線源の生産性の向上を図ると共に、メタルハラ
イドランプの寿命の長期化あるいは発光性能の向上を図
ったものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/54
Claims (2)
- 【請求項1】Al2O3、SiO2、TiO2,ZrO2のうち少なくとも
1以上からなる金属酸化物焼結基体中あるいはその基体
表面に放射性同位元素を分散あるいは固着させた放射線
源であって、 その表面に、Al、Si、Ti,Zrのうち少なくても1つ以上
の金属元素のアルコキシドからなる金属酸化物系ポリマ
ーを塗布、加熱、硬化させることによって形成した金属
酸化物被膜層を形成することにより放射線源を密封被覆
化すると共に、 金属酸化物焼結基体及び金属酸化物被膜中に含有される
アルカリ金属及びアルカリ土類金属の含有量をそれぞれ
少なくても1重量%以下とし、 放射性同位元素を、アルカリ金属及びアルカリ土類金属
以外から選択使用するようにしたことを特徴とするメタ
ルハライドランプ用密封放射線源。 - 【請求項2】放射性同位元素を147Pmとした請求項1記
載のメタルハライドランプ用密封放射線源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294235A JP3037395B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | メタルハライドランプ用密封放射線源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294235A JP3037395B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | メタルハライドランプ用密封放射線源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04167350A JPH04167350A (ja) | 1992-06-15 |
JP3037395B2 true JP3037395B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17805097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2294235A Expired - Fee Related JP3037395B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | メタルハライドランプ用密封放射線源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037395B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP2294235A patent/JP3037395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |