JP3037310U - 電子式音楽カードシステム - Google Patents

電子式音楽カードシステム

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JP3037310U
JP3037310U JP1996008103U JP810396U JP3037310U JP 3037310 U JP3037310 U JP 3037310U JP 1996008103 U JP1996008103 U JP 1996008103U JP 810396 U JP810396 U JP 810396U JP 3037310 U JP3037310 U JP 3037310U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ等の画面上に音楽カード画像を
表示して、そのソフトウェア的な画像処理により、子供
や幼児に音楽に必要な知識を楽しみながら修得させるた
めの電子式音楽カードシステムを提供する。 【解決手段】 上記電子式音楽カードシステムにおいて
は、画面Sに表示される音楽カード51〜53の画像を
用いて音楽に関する設問の設定及びその解答案の設定の
少なくともいずれかを行う。単調な楽典などの内容も、
カード化することによりカルタなどの玩具に通ずるイメ
ージを子供は敏感に感じ取る。そして、それを画像によ
りビジュアルに表示することで、紙製のカードを用いる
場合に比べてゲーム的な要素も増大するので、子供や幼
児に音楽に必要な知識を楽しみながら修得させることも
できる。なお、設定された解答案に対し、それが正解で
あるか否か判別して、その判別結果を視覚表示及び音声
出力のいずれか又は両者の組合せにより出力させること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は電子式音楽カードシステムとそのためのプログラムを格納した記憶媒 体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコン等の普及により、子供や幼児に対する音楽教育システムも急速 な変化を遂げつつある。最近では、いわゆるマルチメディアパソコンを積極的に 採用して、画面による視覚的な情報と音による情報との両方を用いて総合的かつ 直感的な音楽教育を行うことも試みられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、音楽教育においては、楽典など基本となる知識を修得させる教育課 程は、子供や幼児にとっては概して退屈なものであり、パソコンを利用してもな お、子供の興味を持続させる効果については満足のゆく結果が得られていないの が現状である。その原因の一つとしては、教育内容が画一的で変化に乏しく、退 屈な内容を少しでも楽しんで修得させようという工夫に欠けていたことが考えら れる。
【0004】 本考案の課題は、各種和音、音階中の個別の各音、及び音部記号、音符、休符 、拍子記号、調号、速度記号、速度標語、強弱記号、強弱標語、演奏記号、演奏 標語、曲想記号、曲想標語などを個別の音楽カードにより表すとともに、コンピ ュータ等の画面上にそれら音楽カード画像を表示して、そのソフトウェア的な画 像処理により、子供や幼児に音楽に必要な知識を楽しみながら修得させるための 電子式音楽カードシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上述の課題を解決するための本考案の電子式音楽カードシステムの詳細な構成 は、実用新案登録請求の範囲に記載したごとくであるが、その要点は以下の通り である。すなわち、その第一の構成は、1ないし複数の音楽カードの画像を視覚 表示し、その表示された音楽カード画像を用いて設問を設定し、その設問内容を 視覚表示及び音声出力のいずれか又は両者の組合せにより解答者に通知するとと もに、 その設問に対し解答案を設定し、該解答案を視覚表示及び音声出力のい ずれか又は両者の組合せにより出力するようにしたことを特徴とする。
【0006】 また、その第二の構成は、音楽に関連する設問を設定して、その設問内容を視 覚表示及び音声出力のいずれか又は両者の組合せにより解答者に通知する一方、 1ないし複数の音楽カードの画像を視覚表示し、その表示された音楽カード画像 の中から1ないし複数のものを選択することにより、該選択された音楽カード画 像を用いた解答案を設定するとともに、その設定された解答案を少なくとも視覚 表示により出力することを特徴とする。
【0007】 すなわち、上記第一及び第二の構成においては、画面表示される音楽カードの 画像を用いて音楽に関する設問の設定及びその解答案の設定の少なくともいずれ かを行うようにしている。単調な楽典などの内容も、カード化することによりカ ルタなどの玩具に通ずるイメージを子供は敏感に感じ取る。そして、それを画像 によりビジュアルに表示することで、紙製のカードを用いる場合に比べてゲーム 的な要素も増大するので、子供や幼児に音楽に必要な知識を楽しみながら修得さ せることもできる。なお、いずれのシステムにおいても、設定された解答案に対 し、それが正解であるか否か判別して、その判別結果を視覚表示及び音声出力の いずれか又は両者の組合せにより出力させる構成が可能である。これにより、解 答案の正否の判別・表示が自動的に行われ、学習効果がさらに高められる。
【0008】 上記構成で使用される音楽カードは、複数の調の各種和音を、各和音ごとに個 々のカードに表示した和音カード群と、音部記号、音符、休符、拍子記号、調号 、速度記号、速度標語、強弱記号、強弱標語、演奏記号、演奏標語、曲想記号、 曲想標語の少なくとも1種以上を個別に個々のカードに表示した記号系カード群 と、音階中の個別の各音をそれぞれ個々のカードに表示した音カード群の少なく ともいずれかにより構成されるものである。
【0009】 次に、第一の構成においては、解答の候補を画面上に複数表示してその中から 正解と思われるものを適宜選択する形式の設問を設定することができる。また、 解答者に所定の音を発声させる形式の設問を設定することもできる。この場合、 音を音声入力する音声入力手段を設けておき、その入力された音声の波形を予め 用意された基準波形と比較することにより、正解判別手段が、正解か否かの判別 を行うように構成することができる。また、解答者に特定の音を鍵盤を用いて弾 奏させる内容の設問を設定することもできる。この場合、解答案設定手段には、 解答案を構成すべき音を鍵盤により指定する鍵盤式音指定手段を設けることがで きる。また、鍵盤の各キーに対応する音を合成音又は再生音により出力させる音 出力手段を設けることができる。
【0010】 なお、上記鍵盤式音指定手段は、キーを備えた実際の鍵盤型入力装置を用いて もよいが、鍵盤の画像を鍵盤画像表示手段に表示し、その鍵盤画像に表れている 各キーの画像のうちの1ないし複数のものを画面上において選択することにより 、その選択されたキーの画像に対応する音を指定するものとして構成してもよい 。
【0011】 また、双六盤を画面上に表示し、移動マス決定手段により決定された移動マス 数に従いプレイヤーのコマを、表示された双六盤上で移動させるとともに、その マスの特定のものにコマが止ったときに、そのコマのプレイヤーに対し、画面上 に表示されたカードスタックから音楽カードを選択させ、その選択されたカード を用いて設問が設定されるように構成することもできる。こうすれば、双六を楽 しみながら設問に答えることができるので、一層の学習効果が期待できる。
【0012】 次に、第二の構成においては、より具体的には、所定の音又は和音を音声出力 して、その出力された音又は和音に対応する音カード又は和音カード、あるいは 出力された音又は和音に関連する音カード又は和音カードを選択させる設問を設 定することができる。この場合、解答案は、画面表示された複数の音楽カードの 画像の中から適当なものを選択することにより設定される。
【0013】 また、解答者に対し、複数の音楽カードを所定の順序及び/又は配置形態で配 列させる内容を含む設問を設定することもできる。この場合は解答案は、表示さ れた複数の音楽カード画像の画面上における配列形態を指定するカード配列指定 手段と、その指定された配列形態により音楽カード画像を画面上に配列・表示さ せる表示制御手段とを用いて設定される。なお、表示された複数の音楽カード画 像の中から所定の複数のものを選択し、それら選択されたカードの画像の画面上 における配列形態を指定するようにしてもよい。
【0014】 以上、第一及び第二の構成においては、予め定められた解答可能時間を計測す るタイマー手段を設けておき、計測中の解答可能時間内において複数の設問を順 次設定するとともに、解答者側において、その解答可能時間内においてそれら設 問に対する解答を順次設定するように構成することができる。この場合、解答可 能時間内において、正解と判別された解答案の数を計数する正解解答数計数手段 を設けておき、その計数結果を出力することで、限られた時間内で多数の設問を こなす訓練ができ、学習の能率を高めることがでできる。
【0015】 次に、本考案の第三の構成は、予め定められた内容のゲームプログラムを実行 することにより、そのゲームプログラムが規定する所定のゲームルールに基づい て、1ないし複数の音楽カードの画像をゲーム画面上に表示するとともに、操作 部を用いて施されるゲーム進行に必要な所定の操作に基づき、画面上の音楽カー ドの表示状態を上記ゲームルールに従い変更し、該ゲームを当該画面上で進行さ せるようにしたことを特徴とする。
【0016】 この第三の構成には、ゲーム的な要素が一層顕著な形で取り入れられており、 子供が特に学習ということを意識せずにゲームに没頭したとしても、そのゲーム に使用されるカードが音楽カードであることから、無意識のうちに音楽上重要な 知識を身に付けることができる利点が生ずる。この場合、ゲームに対し、カード の示す音楽的な内容の理解を前提としたルールを設定することにより、学習効果 は一層高められる。
【0017】 ゲーム制御手段は、具体的にはゲーム画面上に表示された音楽カード画像の表 示状態の変更を、少なくともその表示位置の変更、配列状態の変更、カードの表 側を表示した状態と裏側を表示した状態との間における変更、表示寸法の変更、 表示色の変更、新たなカード画像の追加表示、及びすでに表示されているカード 画像の画面からの消去のうちの1又は2以上の組合せにより行うものとすること ができる。また、操作部により施される上記所定の操作は、画面上に表示された 音楽カードのうち、特定又は任意のものを選択するカード選択操作を含むものと することができる。
【0018】 ゲーム画面上に表示される音楽カード画像の少なくとも一部をなす複数のもの は、ゲームのプレイヤーの手持ちカードの画像とすることができる。この場合、 ゲームパターンによって、ゲーム制御手段を次のように構成することができる。 ゲームルールが規定する所定の条件を充足した場合に、その手持ちカードの1 ないし複数のものが順次減ずるように音楽カード画像の表示状態を制御するとと もに、その手持ちカードがすべてなくなった場合に、そのプレイヤーの勝ちと判 断して、所定の勝ち出力を行う。 ゲームルールに従い、手持ちカードの入れ替え、削除、追加の少なくともいず れかを行い、その結果に応じて、該ゲームにおける次の処理の内容を決定する。
【0019】 また、上記とは異なるゲームパターンとして、プレイヤーの手持ちカードにお いて、これを構成する音楽カードの各種組合せに対し優劣の順位を定めることも できる。この場合、ゲーム制御手段は、プレイヤーの手持ちカードの組合せが、 対戦相手となるプレイヤーの手持ちカードの組合せよりも優位のものである場合 にそのプレイヤーの勝ちと判断して、所定の勝ち出力を行うものとすることがで きる。一方、個々の音楽カードに対して優劣の順位を設定しておき、プレイヤー の手持ちカードが、対戦相手となるプレイヤーの手持ちカードよりも優位か否か によって勝敗を決するようにしてもよい。
【0020】 さらに、プレイヤーが操作部により、画面上に表示された音楽カードのうち特 定又は任意のものを複数選択し、ゲーム制御手段が、それら選択された音楽カー ドにおいて特定の組合せが成立した場合に、そのプレイヤーに対しゲーム上有利 となる処理を行う(例えば得点を与える、あるいはその組合せに係るカードを得 点カードとしてそのプレイヤーに帰属させる等)構成とすることもできる。
【0021】 上記第一〜第三の構成においては、音楽カードの画像を視覚表示する音楽カー ド表示手段と、該音楽カード表示手段に同時に表示すべき音楽カードの画像の数 に応じて、それら音楽カードの画像の表示寸法を調整する表示制御手段とを設け ることができる。具体的には、該表示制御手段は、音楽カード表示手段に同時に 表示される音楽カードの画像の数が多いほど、該音楽カードの画像の表示寸法が 小さくなるようにその表示を制御するものとして構成することができる。これに より、画面上に表示される音楽カードの画像をより見やすくすることができる。
【0022】 また、画面上の特定又は任意の音楽カードの画像の選択手段(カード選択手段 )として、マウス、トラックボール等のポインティングデバイスを含んで構成さ れたものを使用することができる。この場合、上記ポインティングデバイスの操 作に対応して移動するポインタを画面上に表示するとともに、そのポインティン グデバイスの操作により、ポインタの位置を選択すべき音楽カードの画像の位置 に合わせ、その状態で該ポインティグデバイスに設けられたボタンを操作するこ とにより、該音楽カードの画像が選択されるように構成することができる。これ により、カード画像の選択を直感的かつ簡単な操作により行うことができる。
【0023】 なお、以上説明した電子式音楽カードシステムにおける処理を実現するための プログラムを、フロッピーディスク、光磁気ディスク、ROMカードなどの記憶 媒体に記憶させることができる。そして、コンピュータ本体と、これに接続され たCRTや液晶ディスプレイ等の表示装置及びキーボード、ポインティングデバ イス(マウス、トラックボールなど)等の入力部を備えたコンピュータシステム に対し、該記憶媒体に記憶されたプログラムをインストールすることで、そのコ ンピュータシステムを上記説明した電子式音楽カードシステムとして使用するこ とができるようになる。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。 図1は、本考案の一例としての電子式音楽カードシステム1の電気的構成を示 すブロック図である。すなわち、電子式音楽カードシステム1は、I/Oポート 11を備え、これに設問設定手段、正解判別手段あるいはゲーム制御手段として のCPU12、ROM13、RAM14、及び表示制御手段としてのモニタ制御 部15、タイマー16が接続されたコンピュータ本体10を備えており、これに キーボード17、カード画像選択手段としてのマウス(ポインティングデバイス )18、音声合成部としてのシンセサイザ19、ハードディスクドライブ(HD D)等の記憶装置22、音声入力手段としてのマイク24、フロッピーディスク ドライブ(FDD)25等が接続されている。また、モニタ制御部15にはCR Tや液晶ディスプレイ等のモニタ20が接続されている。このモニタ20は、音 楽カード表示手段、設問通知手段、解答案出力手段、判別結果出力手段、解答候 補表示手段及び双六盤表示手段として機能する。一方、シンセサイザ19には、 アンプ29及びスピーカ30が接続されており、これらとともに音出力手段を構 成する。また、スピーカ30は設問通知手段、解答案出力手段及び判別結果出力 手段としても機能する。
【0025】 記憶装置22には、プログラム記憶部23が形成されており、ここにコンピュ ータ本体10のオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという)23 a、及び上記OS上で作動し、電子式音楽カードシステム1の以下に述べるさま ざまな機能を実現するためのアプリケーションプログラム23bが格納されてい る。また、該記憶装置22には、各音楽カードの画像を個別に表示するためのカ ード画像データ26、マイク24から入力される音声を認識するための標準波形 データ27、及び後述する鍵盤操作等により対応するキーの音をピアノ音等とし て合成するための音声合成用楽音データ28等も合わせて記憶されている。なお 、上記楽音データは、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interfa ce)規格に基づいて構成され、その情報は少なくとも音高、音の強さ、音の長さ 、音色等の信号データを含む。また、シンセサイザ19は、読み出された楽音デ ータに基づいて、各楽器(例えばピアノ)の演奏音を合成する音源となる。
【0026】 以下、図2〜図7に、画像表示される音楽カードの例について説明する。図2 は、いくつかの和音カードの例C1又はC2を示すもので、(a)は、ト音譜表系 列におけるハ長調のI(トニック)和音(ドミソ)のカードC1を、(b)はヘ 音譜表系列におけるヘ長調のIV(ドミナント)和音のカードC2を、さらに( c)はト音譜表系列におけるイ短調のI(第2転回パターン)の和音のカードC 1を示している。図3に示すように本実施例では、カードに表示する和音は、5 つの長調及び3つの短調の各種和音、具体的には、ハ長調、ト長調、ヘ長調、二 長調、変ロ長調(C、G、F、D、B)、及びイ短調、ホ短調、ニ短調(a、e 、d)の各調の和音とされている。なお、ここでは、初心者の学習を考慮して調 号に含まれるシャープないしフラットの数は2つまでとされているが、30の調 すべてについての和音をカード表示することも可能である。
【0027】 そして、1つの長調、例えばハ長調を例にとれば、和音は基本パターンとして I(トニック)、IV(サブドミナント)、V(ドミナント)及びV7(サブド ミナントセブンスコード)の4種類が選ばれている。なお、ここで言う基本パタ ーンは、楽典上のいわゆる基本形も含む概念であるが、図3等に示す例は、幼児 や子供等に教える際に重要な和音として、ドミソのCコード、ドファラのFコー ド、シレソのGコード、シファソのG7等に対応し、楽典上の基本形の概念を拡 張したものである。またV7は、初心者が覚えやすくするために1音省略された 形となっている。さらに、これらの第1転回パターンとして4種類の和音が、さ らに第2転回パターンとしても4種類の和音が選ばれ、従ってハ長調では、合計 12枚のカードとなる。なお、第1・第2の転回パターンは、楽典上いわゆる第 1・第2の転回形を含む概念であるが、図3等の例ではそれよりさらに一般的な 意味をもつ。
【0028】 また、その下のト長調、ヘ長調、二長調及び変ロ長調(G、F、D、B)につ いても、ハ長調と同様に基本パターン、第1転回パターン、第2転回パターンが カードに表示されるが、前出のものと同じ和音になるものは、重複するものとし てカード画像データの作成が省略され、図3において黒く塗りつぶした形態で示 されている。このような重複するものを除き、ト長調、ヘ長調、二長調及び変ロ 長調で、それぞれ6枚ずつの和音カードが作成されている。なお、基本形の下の アルファベット記号はコード名を示す。
【0029】 また、図3の短調についても同様に、基本パターン、第1転回パターン、第2 転回パターンのそれぞれの和音カードを含む。ちなみに、短調については、イ短 調で12枚、ホ短調で9枚、ニ短調で3枚の都合24枚のカードを含む。これを 長調のものと合わせたト音譜表系列のものの総カード枚数は、長調で36枚、短 調で24枚の都合60枚となる。また同様にして、図4のヘ音譜表系列について も全体として60枚の和音カードが設定される。従って、ト音譜表系列の和音カ ードC1と、ヘ音譜表系列の和音カードC2との2セットの和音カード群となる。
【0030】 次に、図5は、記号系カード(以下、楽典カードともいう)の例を示している 。すなわち、該記号系カードは、音符、休符、強弱記号や強弱標語、曲想標語等 を個々のカードにしたものである。この例では、記号系カードとして合計83枚 が選定されている。また、図6は音カードの例を示している。該音カードは、ト 音譜表上に音を表示したト音譜表系列音カードC4と、ヘ音譜表上に音を表示し たヘ音譜表系列音カードC5とを含む。そして、図7に示すようにト音譜表系列 と、ヘ音譜表系列とで、それぞれ21枚×3の、63枚ずつ2組のカードセット となる。
【0031】 以下、電子式音楽カードシステム1の作動例について、画面表示例及びフロー チャートを用いて説明する。なお、前述のアプリケーションプログラム23bに は、複数のプログラムモジュール、すなわち以下に述べる各種設問設定のための プログラムモジュールあるいはゲームプログラムモジュールが含まれており、そ れら個々のプログラムモジュールに基づいて以下の各例に示す装置作動内容がそ れぞれ実現されるのである。なお、以下の説明においては、モニタ20の画面に カードの画像を表示することを、単に「カードを表示する」等ともいい、本実施 例において単に「カード」という場合には、特に断らないかぎりは画面に表示さ れたカードの画像を意味するものとする。
【0032】 まず、図8〜図23、図68〜図72には、主に楽典カードの画像を用いた設 問例及びその解答例を示している。図8においては、楽典カードの画像51〜5 3がモニタ20(図1)の画面S上に複数枚表示され、各カードの意味を答える 問題(設問)が出されている。処理の流れを図9に示している。なお、設問は、 アプリケーションプログラム23bに組み込まれた設問設定用データに基づいて 設定される(以下の説明においても同様。各カード51〜53の下側には各カー ドに対応した解答候補56〜58が表示されており(S1、S2)、マウス18 (図1)を使ってポインタPを正解として選んだ解答候補の位置に合わせ、マウ スボタン(クリックボタン)18a(図1)をクリックすることで該候補が選択 される(S3:以下、「ポインタPを合わせてマウスクリックすることにより選 択する」等という)。選択された候補はアプリケーションプログラム23bに組 み込まれた正解データと比較され(S5)、正解であれば、正否表示ウィンドウ 54に正解の表示がなされ(S6)、不正解であれば不正解の表示がなされる( S7)。なお、設問が一連の流れで複数出題されている場合に、その正解/不正 解の実績(あるいは最終結果(S10))55も合わせて表示されている。なお 、設問内容は、画面上に文字Lにより表示されているが、スピーカ30(図1) からの音声出力により解答者に伝えるようにしてもよい。また、正解/不正解( 判別結果)の通知も画面表示する代わりに音声出力により行うようにすることが できる。また、音声出力と画面表示とを併用することもできる。
【0033】 図10は、次々とカードを表示して問題を出し、定められた制限時間内に1問 でも多く答える形式の設問例を示している。処理の流れを図12に示している。 すなわち、最初のカード画像51が表示されるとともにタイマー16により時間 計測を開始し(S2、S3)、図8と同様に解答を選んでそれに対する正解・不 正解の判定・表示がなされると、次のカードと解答候補が表示される(S4〜S 10)。以下、時間切れとなるまで設問設定→解答選択→正解・不正解の判定・ 表示のサイクルが繰り返される(なお、画面Sの右上に残り時間59が表示され ている)。そして、制限時間が経過すると出題が停止し、例えば正解数60が表 示される(S11)。なお、電子式音楽画像システム1においては、本例のよう に、画面S上に表示される音楽カードの画像の数が比較的少数(例えば1〜3枚 )である場合と、後述の図38あるいは図46等に示すように多数の音楽カード の画像が表示される場合とでは、後者のほうがカードの表示寸法が小さくなるよ うにその表示が制御される。すなわち、画面上に同時に表示される音楽カードの 画像の数に応じてカードの画像の表示寸法が制御されるのである。この場合、1 画面上に表示されるカードの枚数が予め定められている場合には、その表示枚数 に応じて各カードの画像寸法を固定的に設定することができる。一方、処理の流 れ上において、画面表示される音楽カードの枚数が変化する場合には、その枚数 の変化に応じて上記表示寸法が随時変更されるように構成することもできる。
【0034】 また、図11においては、楽典カードのうち、長さの異なる音符をそれぞれ示 したカード61〜63と、その各々に対応する長さの休符を示したカード64〜 66の画像が、それぞれ順不同に表示されており、互いに対応する長さの音符と 休符とを選んで組み合わせる問題が出されている。処理の流れを図13に示して いる。すなわち、解答者は、休符(又は音符)の示されたどれかのカード(図で はカード61)と、それに対応する休符(又は音符)が示されたカード(図では カード65)とをマウスクリックにより選択する(S1〜S3)。選択されたカ ード画像は別途設定された解答カードエリア67に移動してそれぞれ画像61a 及び65aとなり、元の位置にあったカードの画像61と65とは画面から消え る。そして、その選択されたカードの組合せが正解か否かの判定が行われて結果 がウィンドウ54に表示される(S4〜S7)。なお、すべてのカード画像の組 合せ(図では3組)について解答し終えると、最終結果55が画面上に表示され る(S9)。
【0035】 図14においては、音符を示した複数(図では2枚)の楽典カード(以下、音 符カードという)68,69を用いて数式(足し算又は引き算)70が表示され ており、その数式の解に相当する音符カードを選んで答える問題が出されている 。なお、解答の候補となる複数のカード71が数式70の下に表示されており、 解答者はマウスクリックによりカード(図では71a)を選んで答えるようにな っている。この場合の処理の流れは図16に示す通りである。なお、音符カード に代えて、休符を表したカードを用いても同様の問題を設定できる。
【0036】 図15においては、拍子記号を表した楽典カード(以下、拍子カードという) 72が表示され、候補として表示された音符カード74を適宜組合せて、拍子カ ード72の表す拍子記号のリズムを作る問題が出されている。解答者が、音符カ ード74から所望のものを順次マウスクリックにより選択すると(同一種類のカ ードを複数回選択できるようにしてもよい)、そのカードの画像が、拍子カード 72の画像の隣に形成された横長の解答エリア(楽譜の1小節に相当する)73 内に順次移って、その選択順に左側から配列・表示される。そして、解答エリア 73内がカードの画像74’で埋まると、それらカード画像74’により表され るリズムが正しいか否かが判断されて結果がウィンドウ54に表示される。以上 の処理の流れを図17に示している。
【0037】 次に、図18においては、縦線76aあるいは複縦線76bにより区切られた 模式的な楽譜の画像76が表示されており、カード82、83、84等によりそ の楽譜に反復記号を付与するとともに、その反復指示に従って楽譜の演奏を行っ た場合の総小節数が何小節かを問う問題が出されている。処理の流れを図19に 示している。すなわち、縦線76a又は複縦線76bに近接して楽譜画像76の 上下には、反復記号を表す楽典カード画像を配置するエリア77〜79が形成さ れている(S1)。これらに、所定のカード画像を選択して配置するのであるが 、その選択は例えば以下のようにする。すなわち、画面S上には、カードをスク ロール表示するカード表示ウィンドウ80が形成されており、ここにマウス18 (図1)のポインタPを合わせ、その状態で例えばキーボード17(図1)の所 定のキーを一回押す毎に、表示されるカードの画像81が順次81a、81b・ ・・等と切り替わるようにする。そして、所望のカードが現れたら例えばマウス をクリックすることによりそのカードが選択され、その画像82がエリア77内 に表示される。なお、図22において後述する通り、カードではなく文字等によ り構成された解答候補も、このようなスクロール表示方式を用いて選択すること ができる(以下、このようにしてカードないし解答候補を選択することを「スク ロール選択する」等という)。そして、同様にして他のエリア78、79もカー ドの画像83及び84で埋め(S2)、最後に解答案として総小節数をキーボー ド17等を用いて入力する(S4:入力された総小節数はウィンドウKに表示さ れる)。そして、その入力された小節数が正しければ正解表示がなされることと なる(S5〜S7)。
【0038】 また、図73においても楽譜の画像76が表示され、カード表示ウィンドウ8 0a及び80bにおいて、速度記号カード475及び拍子記号カード476をそ れぞれスクロール選択する。そして、解答者は、その選択されたカード475及 び476に示された速度記号及び拍子記号の指示により、表示された楽譜76の 演奏を行った時の総演奏時間を、解答案としてキーボード17(図1)等を用い て入力する。そして、その入力された総演奏時間(ウィンドウKに表示される) が正しければ正解表示がなされることとなる。なお、正解表示とともに、速度記 号カード475の示す演奏速度で4分音符を連続演奏したときのテンポ音を、例 えばメトロノームを模した音としてシンセサイザ19により合成し、これをスピ ーカ30から出力するようにしてもしてもよい。
【0039】 次に、図20においては、複数表示された強弱記号のカードを、その弱いもの 順(あるいは強いもの順)に並べ変える問題が出されている。その処理の流れを 図21に示している。すなわち、画面S上に課題となるカード85〜88を表示 するとともに(S1)、解答エリア73を形成する(S2)。そして、解答者は 、カード85〜88を弱いもの(あるいは強いもの)と思われる順にマウスクリ ックして1つずつ選択してゆく。選択されたカードの画像は順次解答エリア73 へ移動し、その選択順に左側から詰めて表示される(S3〜S4)。そして、す べてのカードを選択し終わると、解答エリア73内のカード画像87aの配列が 正しい配列であるか否かを判定し、正しければ正解表示を行う(S6〜S8)。
【0040】 図22においては、調号を示す楽典カード90を表示し、それが表す調性を問 う問題が出されている。その処理の流れを図23に示している。すなわち、示さ れたカード90による設問への、その解答候補91a及び92aが解答候補スク ロールウィンドウ91,92に示されており(S1)、解答者は、そこにポイン タPを合わせてキーボード17等を操作することにより解答候補をスクロールさ せ(S2)、所望の候補をマウスクリック等により選択する(S3:スクロール 選択)。そして、選択された解答候補の正否が判定され、正解であれば正解表示 が行われる(S4〜S6)。なお、1つの調号には、長調とその平行短調の2種 の解答が存在するため、そのそれぞれに対応して解答候補スクロールウィンドウ 91,92が形成されている。
【0041】 図68〜図71は、音符カードを用いてリズムパターンを作成する別の実施例 を示すものである。まず、図68に示すように、各音符カード74の画像を、リ ズム作成用の画像パターン(74c,74d,74e,74f)に変換可能とし ておく。具体的には、音符カード全体を、4分音符(あるいは休符:以下、休符 も含めて音符と呼ぶ)と同じか又はそれより長い時価の音符のカードと、4分音 符よりも時価の短い音符(例えば、8分音符、16分音符など)のカードとの2 群に分け、前者についてはそのカード幅はそのままにして、音符をカードの幅方 向左側に寄せた状態の画像(74c:以下、全幅のカードという)に変換する。 一方、後者については、さらにカード幅を半分に縮小する変換が加わる(74d :以下、半幅のカードという))。このとき、音符の寸法については、カード幅 方向における縮小は行われていないが、縮小を行うようにしてもよい。なお、7 4c,74dはピアノ等の鍵盤を弾奏する際の、右手用の音符パターン(符頭7 4iを下としたもの)を表しているが、左手用の音符パターン(符頭74iを上 としたもの)74e、74fも用意しておくことができる。さらに、必要に応じ て空白カード(全幅用74g、及び半幅用74h)も使用できるようにしてある 。一方、図69に示すように、1枚に複数の音符を表示したカードの使用も可能 であるが、この場合、それら音符の時価の合計が4分音符よりも長いか短いかに より、上述と同様の画像変換が行われる。
【0042】 以下、上述のカード画像を用いた設問処理について、フローチャート(図72 )を用いて説明する。すなわち、図70に示すようにその画面構成は図15に示 すものとほぼ同様であるが、その解答エリア73には上段に右手用のエリア73 aが、下段に左手用のエリア73bがそれぞれ形成されており、ウィンドウ47 4aにおけるスクロール選択により拍子カード72を選択することで(S1)各 エリア73a,73bは縦線73cで小節73dに区切られ、各小節73dはさ らに、拍子カード72が指定する拍子の1小節の拍数分のカード配置エリア73 eにより区切られる(S2)。
【0043】 ここで、カード配置エリア73eは、全幅のカード1枚分の幅とほぼ同じ幅を 有しており、半幅のカードは2枚を横に並べて配置することが可能である。そし て、画面Sの下側に形成されたカードスクロールウィンドウ474b〜474d (474dは空白カード用)において、指定された拍子のリズムが形成されるよ うに、カード74を順次マウスクリックにより選択する。すると、それらカード の画像が、前述の画像変換を経て右手用の解答エリア73aに対し、その選択順 に左詰め形態で各カード配置エリア73eに移動・表示される(S4〜S6)。 右手用のエリア73aがすべて埋まると、次いで左手用のエリア73bが順次埋 められてゆく。なお、右手用のエリア73a及び左手用のエリア73bのいずれ かを省略して、片手のみのリズムを作成するようにしてもよい。
【0044】 次に、カード配置エリア73eに時価が4分音符よりも長い音符のカード(例 えば2分音符)が配置された場合は、その後続のカード配置エリア73eに空白 カード74gあるいは74hが配置される。この場合、音符カード74と後続の 空白カード74gあるいは74hの合計幅が、全幅カードの幅を4分音符1つ分 の時価に対応させた場合の、該音符カード74に示された音符の時価を表すもの となるように、空白カード74gあるいは74hの配置枚数が調整される。
【0045】 こうしてエリア73がカード74の画像ですべて埋まると、でき上がったリズ ムが正しいかどうかが判定され(S8)、正しければ正解の表示がなされる(S 9)。ここで、カード選択によるリズム作成中に「音出力」ボタン474eを押 すことで、すでに作成されているリズムの音パターンをシンセサイザ19(図1 )で合成し、これをスピーカ30(図1)から随時出力させるように構成しても よい。また、リズム完成時に上記リズムの音パターンをスピーカ30から自動出 力させるようにしてもよい。なお、図70は拍子として4/4拍子が指定された 場合の解答例であり、図71(a)は同じく6/8拍子が選択された場合の解答 例である。また、上記例においては、カード74に示された音符の時価が4分音 符の時価よりも長いか短いかに基づいて、画像変換後のカード幅を決定するよう にしていたが、指定された拍子の1拍分の時価よりも長いか短いかによってカー ド幅を決定するようにしてもよい。この場合、例えば図71(b)のように6/ 8拍子が指定されると、8分音符が1拍であるから、時価が8分音符と等しいか あるいは長い音符が全幅のカードで、同じく8分音符よりも短い音符が半幅のカ ードで表されることとなる。この場合、図72(a)のフローチャートは、その S4が同図(b)に示すものと置きかえられたものとなる。
【0046】 次に、図24〜図39は、主に音カードの画像を用いた設問例及びその解答例 を示している。図24においては、調性93を指定して、その調性を表す調号を 楽典カード96により、またその主音を音カード97により答える問題が出され ている。その場合の処理の流れは図25に示す通りである。すなわち、設問内容 (この場合、調性93)を文字等により画面Sに表示するとともに(S1)、楽 典カードと音カードの各カードのスクロールウィンドウ94,95を形成する。 そして、解答者は、解答に該当すると思われる各カードの画像96及び97を、 それぞれスクロール選択する(S2、S3)。そして、選択されたカードによる 解答が正解であれば正解表示がなされる(S4〜S6)。なお、選択されたカー ドに表示された音をシンセサイザ19(図1)により合成して、スピーカ30( 図1)から出力させるように構成してもよい。
【0047】 また、設問をカード画像を用いて設定することもできる。図26はその例を示 している。すなわち、画面S上に、原調を示す調号及び主音が楽典カード98及 び音カード99により示されており、その属調(あるいは下属調、同主調、平行 調等)を楽典カードと音カードを用いて作る問題が出されている。すなわち、解 答者は、楽典カード及び音カードスクロールウィンドウ94,95において、解 答に該当すると思われる各カードの画像96及び97をスクロール選択する。選 択されたカードの画像は解答エリア100へ移動し、それが正解であれば正解表 示がなされる。
【0048】 次に、設問に対する解答を音声入力により行うことも可能である。図27はそ の例を、図28はその処理の流れを示している。すなわち、図27において、音 カード101の画像が示されており(S2)、そのカードに示された音を階名で 歌う問題が出されている。解答者CIはマイク24を用いて答えとなる音を歌い 、入力する(S3)。この入力された音の波形は、音声認識用標準波形データ2 7(図1)に基づく標準波形と比較され、波形が一定のずれ範囲内で一致すれば 正解と判断して正解表示を行う(S4→S5)。また、波形のずれが一定以上に 大きければ不正解と判断され、その旨が表示される(S4→S6)。なお、図2 8においては、図12と同様に、定められた制限時間内にできるだけ多くの問題 に答える処理が行われるようになっている。
【0049】 また、図29に示すように、設問に対する解答を鍵盤画像102を用いて行う ようにしてもよい。その処理の流れを図30に示している。すなわち、画面S上 に、解答者に弾奏させるべき音を示す音カード103の画像を所定の短い時間だ け表示してこれを消去する(S2)。解答者はそれを見て、表示された鍵盤画像 102のキー104のうち、解答に該当するキー104aをマウスクリックする ことによりこれを選択する(S3:なお、鍵盤画像102において、一点ハのキ ーの位置が文字等により表示されている)。それとともに、そのキーに対応する 音の楽音データ28(図1)が読み出され、これがシンセサイザ19に送られて 、例えばピアノの音色によりその音が合成されてスピーカ30から出力される( S4)。すなわち、以上の処理は、例えばピアノの鍵盤のキーを叩くことにより その音を弾奏することをイメージしているのである。そして、その選択されたキ ーの音が、音カード103に示された音と一致すれば正解表示がなされる(S5 〜S7)。なお、鍵盤画像102を用いる代わりに、図1に示すように、I/O ポート11に、実際の鍵盤を模した鍵盤型入力装置37を接続しておき、そのキ ーを操作することで設問解答のための入力を行うようにしてもよい。
【0050】 また、その変形例として図31に示すように、複数の音カード105〜108 の画像を表示し、鍵盤画像102のキー104のうち選択されたもの104aに 対応する音をスピーカ30から出力するとともに、そのキーに対応する音のカー ド108の画像を、その表示状態の変更(例えば表示色の変更)により示すこと ができる。この場合の処理の流れを図32に示している。これにより、鍵盤によ り弾奏された音をカード画像によりわかりやすく示すことができる。
【0051】 図33は、複数枚の音カード110〜115を示し、異名同音の関係にある音 のカードを対にして選ぶ問題を示している。この場合の解答方法は、図11及び 図13に示したものとほぼ同様である。また、図34は、2枚の音カード116 及び117の画像を表示し、両カードに示された音の音程を問う問題を示してい る。解答者は、スクロールウィンドウ91e及び91fにおいて解答候補91c (音程度数)及び91d(音程接頭語:「長」、「短」、「完全」、「増」、「 減」、「重増」、「重減」)をスクロール選択することにより、例えば「短2度 」等の解答を作成する。さらに、図35(a)は、音カード118の画像を示し てその音名を答えさせる問題を示している。この場合、解答は、解答候補119 から該当するものをマウスクリックにより選択して行う。なお、図35(a)に おいて音カード118の画像はト音譜表系列のカードとされているが、同図(b )に示すように、これに代えてへ音譜表系列のカード118の画像を用いてもよ い。
【0052】 図36においては、設問を音カードとスピーカ30からの音声出力の双方を用 いて設定する例を示している。その処理の流れを図37に示している。すなわち 、あるメロディを形成する音のカードのうち、一部の音のカードを抜いて、その 残りのカード120及び121の画像を表示し(S1)、そのカードの抜けた部 分を解答エリア122とする。次いで、スピーカ30から上記メロディ125を 出力する(S2)。解答者は、そのメロディを聴いて、抜けたカードに該当する 音を判別し、そのカードをスクロールウィンドウ123においてスクロール選択 する(S3)。そして、その選択したカードが正解であれば正解表示がなされる (S4〜S6)。
【0053】 また、図38は、楽典カード126により調号を示し、その調号を用いた所定 の調(図ではニ短調)の音階を音カードにより作成する問題を示している。解答 者は、スクロールウィンドウ123において、音階を形成する音カード124の 画像を低音側から順次スクロール選択してゆく。選択されたカードは、解答エリ ア127に選択された順に左側から表示され、音階が形成される。一方、図39 は、調号の楽典カード128を表示し、さらに音カード129を表示して、その 音カード129の音の、楽典カード128が示す調での階名を答えさせる問題を 示している。解答者は、解答となる階名を、表示された解答候補130からマウ スクリック等により選択して答えることとなる。
【0054】 次に、図40〜47は主に和音カードの画像を用いた設問例とその解答例を示 している。図40においては、和音カード131の画像が表示されており、その カードが示す和音を階名読みさせる問題が出されている。この場合の処理の流れ は図41に示すようなものとなる。すなわち、解答者は、表示された解答候補1 32の中から、上記和音を構成する音の階名132a〜132cをマウスクリッ ク等により選択する(S3)。そして、選択された3つの音の階名がすべて正し ければ正解表示がなされ(S4〜S6)、さらにその和音の合成音134がスピ ーカ30から出力される(S7)。なお、図40においては、図12等と同様に 、定められた制限時間内にできるだけ多くの問題に答える処理が行われるように なっている。ここで和音の階名読みを答えさせる代わりに、その和音のコードネ ームを答えさせるようにしてもよい。この場合、図40(a)に示すように、ス クロールウィンドウ133にコードネームの候補を133aを表示し、これを同 図(b)に示すように順次スクロールさせて、適当なコードネームを選択するよ うに構成することができる。また、同図(c)に示すように、和音を構成する各 音の音名(図ではドイツ音名)を答えさせるようにしてもよい。
【0055】 また、図42に示すように、図29の場合と同様の処理により、画面S上に、 解答者に弾奏させるべき和音を示す音カード105の画像を所定の短い時間だけ 表示してこれを消去する。解答者はそれを見て、表示された鍵盤画像102のキ ー104のうち、和音を作る音のキー104a〜104cをマウスクリックする ことにより、これを選択する。それとともに、そのキーに対応する音の楽音デー タ28(図1)が読み出され、シンセサイザ19で音合成されて、その和音Hが スピーカ30から出力される。そして、その選択されたキーの音が、和音音カー ド105に示された和音と一致すれば正解表示がなされる。
【0056】 一方、その逆のパターンとして、図43に示すように、スピーカ30からある 和音134を出力し、その和音に該当する和音カードを選ぶ設問を設定すること も可能である。図44は、その処理の流れを示している。該処理では、画面Sに 解答候補となる和音カード135〜137を表示し、そのいずれかをマウスクリ ックにより選択して解答するようになっている。
【0057】 次に、図45は、和音カードを用いて、特定の調の和音表を完成させる問題の 例を示している。すなわち、画面S上にはスクロールウィンドウ141と解答エ リア140が形成されており、和音カード142の画像を順次スクロール選択す ることにより、選択されたカードの画像143が所定の順序及び配列で解答エリ ア140内に表示されてゆく。同図においては、ハ長調のI、IV、V、V7の 各和音の基本形を表すカード画像を横方向に配列し、縦方向にはそれら和音の第 一及び第二転回形を表すカード画像を配列するようになっている。その配置の順 序は、例えばIの和音の基本形から始まって、その第一転回形、第二転回形と続 き、次にIVの和音に移って同様のことが繰り返され、最終的にV7の和音の第 二転回形に至って終了するものを採用することができる。図46は、その完成状 態を示しており、カード画像143の配列がすべて正しければ正解表示がなされ る。なお、図47に示すように、I、IV、V、V7の各和音が、トニック、サ ブドミナント、ドミナントの和音機能によりカデンツを形成するように配列させ てもよい。
【0058】 以下、図48〜67は、音楽カードの画面表示により、所定のゲームルールに 基づくゲームを当該画面上で進行させる例について示している(なお、以下にお いてはカードを「札」と呼ぶ場合がある)。まず、図48においては、画面S上 に、複数の取り札(音楽カード)144と、特定のカードの意味あるいは内容を 示す設問Qとを表示し、複数のプレイヤーによりその設問147の解答となるカ ードを画面S上で取り合う、いわゆる「カルタ取り」に類似したゲーム内容とな っている。すなわち、図1に示すように、複数のプレイヤーに対応して各々独立 入力可能なマウス18を複数接続しておき、図48に示すように、画面S上には 各マウス18に対応する複数のポインタP1、P2、・・・を表示させる。
【0059】 図50は、ゲーム進行を司る処理の流れを示しており、各プレイヤーは設問1 47が表示されると一斉に、所期の取り札144に自分のポインタを合わせてマ ウスクリックし、札を獲得しようとする(S1〜S4)。コンピュータ側では、 誰のマウスクリックが最も早かったかを判断して、それが正しい取り札であれば そのプレイヤーの得点を1加算するとともに、取られた札144の画像を画面S から消去する。一方、誤った札であった場合には、いわゆる「おてつき」として そのプレイヤーの得点を一点減点し、札の消去は行わない(以上、S5〜S10 )。このような処理をすべての札144がなくなるまで繰返し、最終的に誰が最 も多くの札(得点)を獲得したかで勝敗を争う。なお、各プレイヤーの得点は、 得点表示ウィンドウ145,146に表示される。
【0060】 次に、図49は、音楽カードの画像を1枚ずつ順次表示するとともに、そのカ ードを用いた設問を設定してプレーヤーに解答させる、一種のクイズゲームを行 う例を示している。この場合も、図1に示すように、マウス18はプレイヤーの 数分だけ複数接続される。図51は、その処理の流れを示している。すなわち、 画面Sにカード147の画像を表示し、解答候補148aを表示する。プレイヤ ーはこれを見て一斉に自分のマウス18のボタン18a(図1)をクリックし、 最もクリックの早かったプレイヤーに解答権が与えられる(S1〜S4)。解答 権が与えられたプレイヤーに対しては、画面S上の表示150(あるいは音声出 力)により解答を促す指示がなされ、プレイヤーは解答候補148aから解答を 選択する。そして、正解であればそのプレイヤーの得点を加算し、不正解であれ ば減点する(以上、S5〜S12)。このような処理を決められた設問数が消化 されるまで繰返し、得点の大小により勝敗を決する。なお、得点は得点表示ウィ ンドウ145,146に表示される。また、本実施例ではカードスタック148 の画像が表示され、各カード147の画像は、そのカードスタックから順次1枚 づつめくられるようにして表示されるようになっている。
【0061】 次に、図52は、楽典カードないし音カードを用いて一種のじゃんけんゲーム を行う例を示している。すなわち、予め定められた複数のカードに優劣関係の序 列を定めておき、プレイヤーとコンピュータとの間でカードを出し合って、上位 となるカードを出した方を勝ちとするのがその概要である。例えば図52(a) は、音符あるいは休符を示す楽典カード151,152の画像を用い、時価の長 い音符又は休符のカードを出した方を勝ちとする例を示しているが、このほかに も同図(b)に示すように、強弱記号の楽典カードを用い、より強い意味の記号 のカードを出した方を勝ちとする態様、(c)に示すように速度標語の楽典カー ドを用い、より速い標語のカードを出した方を勝ちとする態様、さらに(d)に 示すように音カードを用い、より高い音のカードを出した方を勝ちとする態様な ど、各種可能である。
【0062】 図53に、その処理の流れを示している。すなわち、プレイヤー側の持カード 156の画像を画面Sに表示するとともに、その中から任意のカード156aを マウスクリック等により選択する。選択されたカード156aの画像は、プレイ ヤー側対戦カード151としてカードエリア157へ移動する。一方、コンピュ ータ側にもプレイヤーと同じ種類の持カードが分配されており、任意のカードが 乱数等に基づいて選択され、コンピュータ側対戦カード152としてカードエリ ア158に表示される(S1、S2)。そして、選択されたカードの優劣関係が 判定され、上位のカードを出した方が勝ちとなって得点が加算され、それぞれの 得点表示ウィンドウ153,154に表示される(S3〜S5)。このような処 理が持カードがなくなるまで繰り返され、最終的により多くの得点を挙げた方が 勝ちとなる。なお、上記実施例においては、装置使用者が一方のプレイヤーを演 じ、コンピュータが対戦プレイヤーの役割を演ずる処理となっているが、双方の プレイヤーとも装置使用者とする処理も可能である。この場合、マウス18及び モニタ20を複数設け、各々その画面Sに各プレイヤーの持カード156が表示 されるようにしておき、各自対戦カードをマウスクリック等により選択して対戦 を行うようにする。
【0063】 図54は、音カードを用いたあるカードゲーム(ここでは「音符でスピード」 と名付けることにする)の画面Sの例を示している。この「音符でスピード」の 遊び方(ルール)を、その内部処理の流れとともに、図56に示すフローチャー トを参照しつつ説明する。まず、プレイヤーの数はこの例では2人であり、マウ ス18及びモニタ20はプレイヤーの数分だけ用意される。ゲームが開始される と、各プレーヤーの画面Sには、各プレイヤーに配付された所定数のカードのス タック160,161と、2枚の山札162,163、及びスタック160,1 61からそれぞれ開かれた各プレーヤーの場札164,165の各画像が表示さ れる(S1、S2)。なお、画面Sにおいては、自分の場札164が画面下側に 、相手の場札165が山札162,163を挟んで画面上側に表示される。なお 、音カードは、ト音譜表系列のカードとヘ音譜表系列のカードとのいずれか一方 のみを用いても、双方を混ぜ合わせて用いていずれでもよい。
【0064】 双方のプレイヤーは2つの山札162,163に対して、一定の条件を満たす 自分の場札164ないし165を次々と重ね置きすることができる。重ね置きの ための札の移動方法としては、ポインタPをマウス18により置きたい場札16 4aに対し位置合わせし、マウスボタン18a(図1)を押した状態でマウス2 0を移動させることにより、場札164aが画面S上においてマウス20の動き に対応して移動するようにする。そして、場札164aが山札162又は163 に重なる位置まで移動したら、マウスボタン18aの押圧状態を解除することで 移動処理が完了する。
【0065】 こうして重ね置きされた札は次の山札となる(S5)。重ね置きできる札の種 類は、例えば図55に示すように、山札162に表れた音と同じ音のカード16 6、上下に隣り合う音(続く音)のカード167,168、あるいはオクターブ の音程関係にある音のカード169,170である。なお、誤った札は場札エリ アへ突き返される(S17)。両プレイヤーは、いずれの山札162,163に 対してもカードを置くことができるが、両プレーヤーが同時に同じ山札に対して カードを置こうとした場合には、早い者勝ちとなる。そして、場札164,16 5が足りなくなったらカードスタック160,161から次の札を補充して競技 を続け、最終的にカードスタック及び場札のすべてが先になくなった方が勝ちと なる(S6〜S16)。なお、次の場札の補充は、カードスタック160,16 1のマウスクリックなどにより手動で行っても、あるいはコンピュータ側で自動 により行っても、いずれでもよい。
【0066】 図57は、音カードを用いた別のカードゲーム(ここでは「シ並べ」と名付け ることにする)の画面Sの例を示している。カードは、ト音譜表系列のカードと ヘ音譜表系列のカードが、各1セットずつ(あるいは2セットずつ)使用され、 プレイヤーは複数(本実施例では3人)とすることができる。また、マウス18 とモニタ20はその人数分だけ用意される。この「シ並べ」の遊び方(ルール) を、その内部処理の流れとともに、図58に示すフローチャートを参照しつつ説 明する。
【0067】 ゲームを開始すると、まずすべてのカードが、なるべく各プレイヤーに同数の カードがゆきわたるように配付される(S1)。各プレイヤー20の配付された カード170は、各自の画面Sに表示される。各プレイヤーは配られた札170 の中に、ト音譜表系列のカードについては一点ロ音(ハ長調階名読みで「シ」、 以下「シ」カードという)、ヘ音譜表系列のカードについては(無点の)ニ音( 同「れ」、以下、「れ」カードという)の各カードが含まれていれば、これをマ ウスクリック等により選ぶ(S2)。
【0068】 選ばれたこれらカード171,172の画像は、画面S上に形成された置き札 エリア173のほぼ中央付近に移動する(S3)。そして、以下は各プレイヤー は、上記「シ」カード又は「れ」カードに対し、上側に続く音のカードがあれば その右隣に、下側に続く音のカードがあればその左隣に、マウスクリック等によ り札を選んで順次置いてゆく(S7〜S9)。なお、置くカードは、すでに置か れているカードの音に対し必ず続く音のカードでなければならず、飛んだ音のカ ードは置くことができない。
【0069】 ここで、置く札がない場合はパスとなり、キーボード等から所定のパス入力を 行うことで、画面上のそのプレイヤーのパスインジケータ174の点灯数が1つ 増える(S7、S14、S16)。そして、パスの回数が一定回数、例えば3回 に到達するとそのプレイヤーは失格となり、画面表示等により敗戦が通告される とともに、そのプレイヤーの持札は吐き出しとなって、続く音のカードであるか 否かに関係なく、置き札エリア173の所定位置に移動・表示される(S17) 。一方、失格することなく無事にすべてのカードを出し終えることができた場合 には、そのプレイヤーの勝ちとなり、画面Sに勝利表示がなされる(S10、S 11)。なお、途中で勝利プレイヤーないし敗戦プレイヤーが生じた場合には、 以降はそのプレイヤーの順番がスキップされて競技が続行される(S6→S12 )。なお、一部のプレイヤーの役割をコンピュータに行わせるように処理を行っ てもよい。
【0070】 図59に示すカードゲームにおいては、互いに対をなす同一種類の音楽カード 複数組と、対をなさない音楽カード1枚(「ジョーカー」あるいは「ばば」とな る)とを含むカードセットが用いられる。また、プレイヤーの数は複数(本実施 例では3人)であり、それに対応した数のマウス18及びモニタ20が用意され る。本実施例では、和音カードが用いられており、ゲームの名称は例えば「和音 ばばぬき」とする。この「和音ばばぬき」の遊び方(ルール)を、その内部処理 の流れとともに、、図60に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0071】 まず、ゲームを開始すると、まずすべてのカードが、なるべく各プレイヤーに 同数のカードがゆきわたるように配付され(S1)、図59(b)に示すように 、各人の画面Sにはそのプレイヤーの持札が表向きに、上流側隣に位置するプレ イヤーの持札が裏向きに表示される(S2)。各プレイヤーは、図59(a)に 示すように、上流側隣のプレイヤー(以下、「取り相手」ともいう)の札をマウ スクリックにより1枚選択して抜き取り、それを自分の持札とした後、下流側の プレイヤーに持札を抜き取らせる操作を順繰りに行う。すなわち、図59(a) において、矢印は札の流れを示しており、AはBから、BはCから、CはAから それぞれ札をもらい、AはCに、CはBに、BはAにそれぞれ札を渡す(S4) 。
【0072】 そして、図59(b)に示すように、持札175の中に抜き取った札175a と同じ札175bが存在すれば、それら札175a,175bがペアで消去され て持ち札が減ってゆき、最終的にすべての札がなくなればそのプレイヤーの勝ち となる(S7→S10、及びS14→S15)。勝ちとなったプレイヤーが抜け ると、残りのプレイヤーの番号は繰り上げとなり(S11、S16)、競技が続 行される。そして、カードの中には1枚だけ対をなさない札がジョーカーとして 含まれており、勝ったプレイヤーが1人ずつ抜けていった最後には、図59(c )に示すように、ある1人のプレーヤーの手元にジョーカー176が残ることと なる。このプレイヤーが最終敗戦者となり、画面Sにその旨が表示される(S1 3、S18)。
【0073】 図61及び図62に示すカードゲーム(名称:仮に「うすのろバカ」とする) においては、例えば同じコードの基本形、第一転回形、第二転回形の3枚を一組 とした和音カードがゲームのプレイヤー数分だけ使用される。プレイヤーの数は 複数(本実施例では4人)であり、それに対応した数のマウス18及びモニタ2 0が用意される。以下、「うすのろバカ」の遊び方(ルール)を、その内部処理 の流れとともに、図63に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0074】 まず、札を各プレイヤーに等数ずつ(この場合3枚となる)配付し、図62( a)に示すように、各プレイヤーの画面Sに、その配付されたカード180の画 像と、プレイヤー総数よりも1つ少ない数(本実施例では3つ)のチップ182 の画像とを表示する(S1、S2)。そして、各プレイヤーは、不要な札180 bをマウスクリック等により一斉に選択する。すると、図61に示すように、そ の不要な札180bは下流側のプレイヤーの画面に移動し、代わって上流側のプ レイヤーからの札180aが画面S上に現われ、結果として表示される札の枚数 は3枚に維持される(S3、S4)。この操作が、任意のプレイヤーのカードに おいて図62(b)に示すように、ある和音コードの基本形180c、第一転回 形180d、第二転回形180eの3枚が揃うまで繰り返される。
【0075】 上記3枚のカードが揃ったプレイヤーはチップの獲得権を得、画面S上のチッ プ182をマウスクリックすることによりこれを取ることができる。取られたチ ップ182の画像は、すべてのプレイヤーの画面Sから消去される。すると、他 のプレイヤーには、カードが揃っているか否かに拘わらずチップの獲得権が自動 的に付与され、画面Sからチップ182が1つでも消えていることに気づくと早 い者勝ちで一斉にマウスクリックによりチップ182を取りにゆく。ここで、チ ップ数はプレイヤー数よりも1つ少ないので、チップ182を取れないプレイヤ ーが1人生ずることとなり、そのプレイヤーが該ラウンドの負けとなって、画面 S上の敗戦インジケータ181の点灯数(あるいは表示数)が1つ増える(S5 〜S10)。以下、このようなゲームのラウンドが繰り返される。本実施例では 、敗戦インジケータ181は、「う」、「す」、「の」、「ろ」、「バ」、「カ 」の6文字で構成され、負けると1文字づつ増えてゆくようになっている。そし て、あるプレイヤーの敗戦インジケータ181に上記6文字がすべて揃うと、そ のプレイヤーに最終敗戦が画面表示により通告されて競技は終了する(S11、 S12)。なお、基本形、第一転回形、第二転回形の和音カードの組合せに代え て、別の組合せ、例えば同じ調の基本形和音のI、IV、V、V7の4枚を一組 として用いるゲーム態様(この場合、各プレイヤーの持ちカード数は4枚となる )、あるいは和音カード以外のカードの組合せを用いるゲーム態様も可能である 。
【0076】 図64に示すカードゲーム(名称:仮に「神経衰弱」とする)は、互いに対を なす同一種類の音楽カードを複数組用いて行うものである。プレイヤー数は2人 以上であり(本実施例では2人の場合を例にとる)、マウス18はプレイヤーの 数分だけ用意されるが、画面は共通である。以下、この神経衰弱の遊び方(ルー ル)を、その内部処理の流れとともに、図65のフローチャートを用いて説明す る。このゲームの遊び方は至ってシンプルである。すなわち、図64(a)に示 すように、すべてのカード183を裏返し状態で表示し(S1)、プレイヤーは マウスクリックによりカードを2枚選択する。選択されたカード183aは開か れて表向き状態で表示される(S2)。そして、その2枚のカード183aが同 じカードであれば、図64(b)に示すようにそのカードが画面Sから消去され 、プレイヤーの得点が加算される。一方、異なるカードであればカードは再び裏 返しとされ、得点は追加されない(S3〜S5)。なお、各プレイヤーの得点は 得点表示ウィンドウ184及び185に表示される。このような処理が両プレイ ヤーの間で、表示されているカードがなくなるまで繰り返され(S6〜S10→ S2)、最終的により多くの得点を獲得したプレイヤーの勝ちとなる。
【0077】 図66は、本考案のシステムにより実現可能なカード式双六ゲームの例を示し ている。以下、その遊び方を内部処理の流れとともに図67のフローチャートを 用いて説明する。まず、モニタ20(図1)の画面Sに、所定の順序で配列した 複数のマス201を有する双六盤200、そのスタートエリア202から始まっ て上がり(Fine)エリア203まで、それらマス201上を順次移動する各プレ イヤーのコマ204、及び音楽カードのスタック206〜209の各画像が表示 される(S1)。このとき、すべてのコマ204はスタートエリア202にいる 。
【0078】 また、画面S上には、プレイヤーのコマ204の移動マス数を決定するサイコ ロ211の画像が、スタートボタン212の画像とともに示されている。プレイ ヤーは、スタートボタン212にマウス18によりポインタPを合わせ、これを クリックすることでサイコロ211の画像は変化を開始し、公知の乱数発生処理 により発生させられた乱数に基づいて決定される目の位置で画像変化を停止する (S5〜S6:以下、この操作を「サイコロをふる」等という)。そして、出た 目の数のマス分だけ、そのプレイヤーのコマ204が双六盤200の上を移動す る(S6)。このようにして各プレイヤーは、所定の順序で交代でサイコロをふ り、盤上のコマを進めてゆく。
【0079】 ここで、各マス201には、カードスタック206〜209のいずれかのカー ドを選択し、そのカードを用いた設問に答える指示がそれぞれ示されている。本 実施例で使用されるカードスタックの種類は、音カード(ト音系及びヘ音系)、 和音カード(ト音系及びヘ音系)、及び楽典カードであり、示された指示の内容 は以下の通りである。 楽典:楽典カードを選択して、その意味を答える。 階名読み:音カードを選択して、その音の階名を答える。 日本音名読み:音カードを選択して、その音の日本音名を答える。 イギリス音名読み:音カードを選択して、その音のイギリス音名を答える。 ドイツ音名読み:音カードを選択して、その音のドイツ音名を答える。 コードネーム読み:和音カードを選択して、その和音のコードネームを答える 。 和音弾き:和音カードを選択して、その和音を鍵盤画像を用いて弾く。 和音つかみ:和音カードを選択して、スピーカ出力されるいくつかの和音から 正しいものを聞き当てる。
【0080】 カードを指示に従いマウスクリック等により選択すると、すでに説明した各種 方式のいずれかにより、上述の設問が設定・表示され、プレイヤーは解答候補の 選択あるいは鍵盤画像の操作等により、その設問に答える(S8〜S13)。答 えが間違っていれば、所定のペナルティ処理、例えば「1回休み」が課される。 一回休みとなったプレイヤーの順番は、一時スキップフラグ(図1のRAM14 等に形成される)がオンになることで1回のみスキップされる(S13、S4、 S19)。こうして、各プレイヤーはコマ204を進め、上がりエリア203に そのコマ204が到達するとそのプレイヤーの勝ちとなる(S7→S16)。以 降は、そのプレイヤーの順番は、常時スキップフラグがオンとなることにより、 常時スキップされることとなる。そして、すべてのプレイヤーが上がりとなれば ゲームは終了する(S18)。なお、双六盤200のマスの少なくとも一部のも のに対応して、反復記号200a等、コマの進め方に関する指示を表示すること ができる。この場合、各コマ204が、止ったマスあるいは通過したマスに対応 する指示に従い、双六盤200上を移動するように構成することができる。例え ば、各コマ204は、上記反復記号200aに挟まれた区間のマスは2度繰り返 して進むよう、その双六盤200上での動きを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電子式音楽カードシステムの一実施例
の電気的構成を示すブロック図。
【図2】和音カードの画像の一例を示す図。
【図3】和音カードに表示されるト音譜表系の和音の例
を一覧表示により示す図。
【図4】同じくヘ音譜表系の和音の例を一覧表示により
示す図。
【図5】楽典カードに表示される記号、標語類の例を一
覧表示により示す図。
【図6】音カードの画像の一例を示す図。
【図7】音カードに表示される音の例をその音域により
示す図。
【図8】本考案の電子式音楽カードシステムを用いた設
問及び解答案の設定・表示に関する第1の例を、その画
面表示例により示す説明図。
【図9】第1の例におけるシステムの内部処理の流れを
示すフローチャート。
【図10】同じく第2の例を示す説明図。
【図11】同じく第3の例を示す説明図。
【図12】第2の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図13】第3の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図14】同じく第4の例を示す説明図。
【図15】同じく第5の例を示す説明図。
【図16】第4の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図17】第5の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図18】同じく第6の例を示す説明図。
【図19】第6の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図20】同じく第7の例を示す説明図。
【図21】第7の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図22】同じく第8の例を示す説明図。
【図23】第8の例におけるシステムの内部処理の流れ
を示すフローチャート。
【図24】同じく第10の例を示す説明図。
【図25】第10の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図26】同じく第11の例を示す説明図。
【図27】同じく第12の例を示す説明図。
【図28】第12の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図29】同じく第13の例を示す説明図。
【図30】第13の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図31】同じく第14の例を示す説明図。
【図32】第14の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図33】同じく第15の例を示す説明図。
【図34】同じく第16の例を示す説明図。
【図35】同じく第17の例を示す説明図。
【図36】同じく第18の例を示す説明図。
【図37】第18の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図38】同じく第19の例を示す説明図。
【図39】同じく第20の例を示す説明図。
【図40】同じく第21の例を示す説明図。
【図41】第21の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図42】同じく第22の例を示す説明図。
【図43】同じく第23の例を示す説明図。
【図44】第23の例におけるシステムの内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図45】同じく第24の例を示す説明図。
【図46】図45に続く説明図。
【図47】第24の例の変形例を示す説明図。
【図48】本考案の電子式音楽カードシステムを用いた
ゲームに関する第1の例を、その画面表示例により示す
説明図。
【図49】同じくゲームの第2の例を示す説明図。
【図50】上記ゲームの第1の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図51】上記ゲームの第2の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図52】同じくゲームの第3の例を示す説明図。
【図53】上記ゲームの第3の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図54】同じくゲームの第4の例を示す説明図。
【図55】図54に続く説明図。
【図56】上記ゲームの第4の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図57】同じくゲームの第5の例を示す説明図。
【図58】上記ゲームの第5の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図59】同じくゲームの第6の例を示す説明図。
【図60】上記ゲームの第6の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図61】同じくゲームの第7の例を示す説明図。
【図62】図61に続く説明図。
【図63】上記ゲームの第7の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図64】同じくゲームの第8の例を示す説明図。
【図65】上記ゲームの第8の例における内部処理の流
れを示すフローチャート。
【図66】双六盤の画像を用いて設問を設定する例を、
その画面表示例により示す説明図。
【図67】その内部処理の流れを示すフローチャート。
【図68】本考案の電子式音楽カードシステムを用いた
設問及び解答案の設定・表示に関する第9の例につい
て、そのカードの表示例を示す説明図。
【図69】同じく別のカードの表示例を示す説明図。
【図70】上記第9の例の画面表示例を示す説明図。
【図71】同じく別の画面表示例を示す説明図。
【図72】上記第9の例の内部処理の流れを示すフロー
チャート。
【図73】本考案の電子式音楽カードシステムを用いた
設問及び解答案の設定・表示に関するさらに別の例を示
す説明図。
【符号の説明】
1 電子式音楽カードシステム 12 CPU(設問設定手段、正解判別手段、ゲーム制
御手段) 18 マウス(カード選択手段、操作部) 19 シンセサイザ(音出力手段) 20 モニタ(音楽カード表示手段、設問通知手段、解
答案出力手段、判別結果出力手段、解答候補表示手段、
双六盤表示手段) 22 記憶装置(カード画像データ記憶手段、ゲームプ
ログラム記憶手段) 24 マイク 30 スピーカ(設問通知手段、解答案出力手段、判別
結果出力手段、音出力手段) 37 鍵盤型入力装置(鍵盤式音指定手段) 102 鍵盤画像 C1〜C5、51〜53、61〜66、71、72、7
4、81、82〜88、90、96〜99、101、1
03、105〜108、110〜118、120、12
1、124、126、128、129、131、135
〜137、142、143、144、147、151、
152、156、162〜172、175、176、1
80、183 音楽カードの画像
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 電子式音楽カードシステム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (39)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の調の各種和音を、各和音ごとに個
    々のカードに表示した和音カード群と、音部記号、音
    符、休符、拍子記号、調号、速度記号、速度標語、強弱
    記号、強弱標語、演奏記号、演奏標語、曲想記号、曲想
    標語の少なくとも1種以上を個別に個々のカードに表示
    した記号系カード群と、音階中の個別の各音をそれぞれ
    個々のカードに表示した音カード群の少なくともいずれ
    かよりなる音楽カード群から選ばれる1ないし複数の音
    楽カードの画像を視覚表示し、 その表示された音楽カード画像を用いて設問を設定し、
    その設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両
    者の組合せにより解答者に通知するとともに、 その設問に対し解答案を設定し、該解答案を視覚表示及
    び音声出力のいずれか又は両者の組合せにより出力する
    ようにしたことを特徴とする電子式音楽カードシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記音楽カードの画像データを記憶する
    カード画像データ記憶手段と、 そのカード画像データに基づいて、前記音楽カードの画
    像を視覚表示する音楽カード表示手段と、 前記設問を設定する設問設定手段と、 前記設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両
    者の組合せにより解答者に通知する設問通知手段と、 その設問に対する解答案を設定する解答案設定手段と、 その設定された解答案を視覚表示及び音声出力のいずれ
    か又は両者の組合せにより出力する解答案出力手段とを
    備えている請求項1記載の電子式音楽カードシステム。
  3. 【請求項3】 前記設定された解答案が正解であるか否
    かを判別する正解判別手段と、 その判別結果を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両
    者の組合せにより出力する判別結果出力手段とを含む請
    求項1又は2に記載の電子式音楽カードシステム。
  4. 【請求項4】 前記設問に対する解答の候補を画面上に
    複数表示する解答候補表示手段を備え、 前記解答案設定手段は、その表示された解答候補のうち
    の1ないし複数のものを選択する解答候補選択手段を含
    んで構成され、 前記正解判別手段は、その選択された解答候補を予め用
    意された正解情報と比較することにより前記判別を行う
    ものである請求項3記載の電子式音楽カードシステム。
  5. 【請求項5】 前記設問設定手段は、解答者に特定の音
    を発声させる内容の設問を設定するものとされ、 前記解答案設定手段は、前記解答案を構成すべき音を音
    声入力する音声入力手段を備え、 前記正解判別手段は、その入力された音声の波形を予め
    用意された基準波形と比較することにより前記判別を行
    うものである請求項3又は4に記載の電子式音楽カード
    システム。
  6. 【請求項6】 前記設問設定手段は、前記音カード群の
    中から選ばれる1ないし複数のカードの画像を前記音楽
    カード表示手段に表示させるとともに、解答者に対しそ
    のカードに表示された音、又はそのカードに表示された
    音と関連する音を発声するように指示する設問を設定す
    るものである請求項5記載の電子式音楽カードシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記設問設定手段は、解答者に特定の音
    を鍵盤を用いて弾奏させる内容の設問を設定するものと
    され、 前記解答案設定手段は、解答案を構成すべき音を鍵盤に
    より指定する鍵盤式音指定手段を備えている請求項2又
    は3に記載の電子式音楽カードシステム。
  8. 【請求項8】 前記鍵盤の各キーに対応する音を合成又
    は再生により出力させる音出力手段を含む請求項7記載
    の電子式音楽カードシステム。
  9. 【請求項9】 前記鍵盤の各キーに対応する音を特定す
    るための音特定データ記憶手段を備え、 前記正解判別手段は、該鍵盤により指定された音の音特
    定データが、正解に該当する音の音特定データと一致す
    るか否かに基づいて前記判別を行うものである請求項7
    又は8に記載の電子式音楽カードシステム。
  10. 【請求項10】 前記設問設定手段は、前記音カード群
    及び/又は和音カード群の中から選ばれる1ないし複数
    のカードの画像を前記音楽カード表示手段に表示させる
    とともに、そのカードに表示された音又は和音、又はそ
    れら音又は和音と関連を有する音又は和音を、解答者に
    対し前記鍵盤を用いて指定させる設問を設定するもので
    ある請求項7ないし9のいずれかに記載の電子式音楽カ
    ードシステム。
  11. 【請求項11】 前記鍵盤式音指定手段は、前記鍵盤の
    画像を表示する鍵盤画像表示手段と、その鍵盤画像に表
    れている各キーの画像のうち1ないし複数のものを画面
    上において選択することにより、その選択されたキーの
    画像に対応する音を指定するキー選択手段とを含むもの
    である請求項7ないし10のいずれかに記載の電子式音
    楽カードシステム。
  12. 【請求項12】 前記キー選択手段は、前記鍵盤画像表
    示手段の画面上にポインタを表示し、そのポインタの位
    置をマウス、トラックボール等のポインティングデバイ
    スの操作により選択すべき前記キーの位置に合わせ、そ
    の状態で該ポインティングデバイスに設けられたクリッ
    クボタンを操作することにより、前記キーを選択するも
    のとして構成されている請求項11記載の電子式音楽カ
    ードシステム。
  13. 【請求項13】 双六盤の画像を、その双六盤上のマス
    を順次移動する各プレイヤーのコマの画像及び複数の前
    記音楽カードの積層体であるカードスタックの画像とと
    もに画面上に表示する双六盤表示手段と、 前記プレイヤーのコマの移動マス数を決定する移動マス
    数決定手段と、 その決定された移動マス数だけ、対応するプレイヤーの
    コマの画像を前記双六盤の画像上において移動させるコ
    マ画像移動手段と、 前記プレイヤーのコマが、前記双六盤上のマスのうち特
    定のものに止ったときに、前記カードスタックの中から
    1ないし複数の音楽カードを選択することを、画面表示
    及び音声出力の少なくともいずれかにより該プレイヤー
    に対し指示するカード選択指示手段と、 その指示を受けて前記音楽カードを選択するカード選択
    手段と、 その選択された音楽カードの画像を表示する選択音楽カ
    ード表示手段とを備え、 前記設問設定手段は、その選択された音楽カードの画像
    を用いて前記設問を設定するものとされている請求項2
    ないし12のいずれかに記載の電子式音楽カードシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記カード選択指示手段は、前記表示
    された双六盤のマス内に前記音楽カードの選択に係る指
    示内容を文字表示するとともに、該マスにコマが止った
    プレイヤーに対し、そのマスの文字表示内容に従い前記
    音楽カードの選択を指示するものである請求項13記載
    の電子式音楽カードシステム。
  15. 【請求項15】 前記画面上において、前記音楽カード
    の群毎に互いに異なるカードスタックの画像が形成され
    ており、 前記カード選択手段は、前記双六盤のいずれのマスにコ
    マが止るかに応じて、異なる群のカードスタックから前
    記音楽カードを選択するように指示するものである請求
    項13又は14に記載の電子式音楽カードシステム。
  16. 【請求項16】 音楽に関連する設問を設定して、その
    設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両者の
    組合せにより解答者に通知する一方、 複数の調の各種和音を、各和音ごとに個々のカードに表
    示した和音カード群と、音部記号、音符、休符、拍子記
    号、調号、速度記号、速度標語、強弱記号、強弱標語、
    演奏記号、演奏標語、曲想記号、曲想標語の少なくとも
    1種以上を個別に個々のカードに表示した記号系カード
    群と、音階中の個別の各音をそれぞれ個々のカードに表
    示した音カード群の少なくともいずれかよりなる音楽カ
    ード群から選ばれる1ないし複数の音楽カードの画像を
    視覚表示し、 その表示された音楽カード画像の中から1ないし複数の
    ものを選択することにより、該選択された音楽カード画
    像を用いた解答案を設定するとともに、 その設定された解答案を少なくとも視覚表示により出力
    するようにしたことを特徴とする電子式音楽カードシス
    テム。
  17. 【請求項17】 前記設問を設定する設問設定手段と、 前記設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両
    者の組合せにより解答者に通知する設問通知手段と、 前記音楽カードの画像データを記憶するカード画像デー
    タ記憶手段と、 そのカード画像データに基づいて、前記音楽カードの画
    像を視覚表示する音楽カード表示手段と、 その表示された音楽カードの画像の中から1ないし複数
    のものを選択するとともに、該選択された音楽カードの
    画像を用いた解答案を設定する解答案設定手段と、 その設定された解答案を少なくとも視覚表示により出力
    する解答案出力手段とを備える請求項16記載の電子式
    音楽カードシステム。
  18. 【請求項18】 前記設定された解答案が正解であるか
    否かを判別する正解判別手段と、 その判別結果を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両
    者の組合せにより出力する判別結果出力手段とを含む請
    求項17記載の電子式音楽カードシステム。
  19. 【請求項19】 前記設問設定手段は、所定の音又は和
    音を音声出力して、その出力された音又は和音に対応す
    る音カード又は和音カード、あるいは出力された音又は
    和音に関連する音カード又は和音カードを解答者に対し
    選択させる設問を設定するものとされ、 前記設問通知手段は、前記音又は和音を合成音又は再生
    音により出力させる音出力手段を備え、 前記解答案設定手段は、表示された音カード又は和音カ
    ードの画像の中から解答案の候補となるものを選択する
    カード選択手段を含み、 前記正解判別手段は、その選択された音カード又は和音
    カードの画像が、正解として予め定められたカードの画
    像であるか否かを判別するものである請求項18記載の
    電子式音楽カードシステム。
  20. 【請求項20】 前記設問設定手段は、1ないし複数の
    前記音楽カードの画像を、前記解答案の設定に係るカー
    ドとは別途視覚表示して、その表示された音楽カード画
    像を用いて設問を設定するものである請求項17ないし
    19のいずれかに記載の電子式音楽カードシステム。
  21. 【請求項21】 前記設問設定手段は、前記解答者に対
    し、複数の前記音楽カードを所定の順序及び/又は配置
    形態で配列させる内容を含む設問を設定するものとさ
    れ、 前記解答案設定手段は、表示された複数の音楽カード画
    像の、画面上におけるその配列形態を指定するカード配
    列指定手段と、その指定された配列形態により前記音楽
    カード画像を前記画面上に配列・表示させる表示制御手
    段とを備え、 前記正解判別手段は、その選択された音楽カード画像の
    種類及び配列が、正解として予め定められた種類及び配
    列と一致するものであるか否かを判別するものである請
    求項18ないし20のいずれかに記載の電子式音楽カー
    ドシステム。
  22. 【請求項22】 予め定められた解答可能時間を計測す
    るタイマー手段を備え、 前記設問設定手段は、計測中の前記解答可能時間内にお
    いて複数の設問を順次設定するものとされ、 前記解答案設定手段は、同じく該解答可能時間内におい
    てそれら設問に対する解答案を順次設定可能なものとさ
    れ、 前記正解判別手段は、それら設定された個々の解答案が
    正解であるか否かを判別するとともに、 前記解答可能時間内において、正解と判別された解答案
    の数を計数する正解解答数計数手段が設けられ、 前記判別結果出力手段は、その正解と判別された解答案
    の計数結果を出力するものとされている請求項3〜15
    及び18〜21のいずれかに記載の電子式音楽カードシ
    ステム。
  23. 【請求項23】 予め定められた内容のゲームプログラ
    ムを実行することにより、そのゲームプログラムが規定
    する所定のゲームルールに基づいて、複数の調の各種和
    音を、各和音ごとに個々のカードに表示した和音カード
    群と、音部記号、音符、休符、拍子記号、調号、速度記
    号、速度標語、強弱記号、強弱標語、演奏記号、演奏標
    語、曲想記号、曲想標語の少なくとも1種以上を個別に
    個々のカードに表示した記号系カード群と、音階中の個
    別の各音をそれぞれ個々のカードに表示した音カード群
    の少なくともいずれかよりなる音楽カード群から選ばれ
    る1ないし複数の音楽カードの画像をゲーム画面上に表
    示するとともに、 操作部を用いて施されるゲーム進行に必要な所定の操作
    に基づき、前記画面上の音楽カードの表示状態を前記ゲ
    ームルールに従い変更し、前記ゲームを当該画面上で進
    行させるようにしたことを特徴とする電子式音楽カード
    システム。
  24. 【請求項24】 前記ゲームプログラムを記憶するゲー
    ムプログラム記憶手段と、 前記音楽カードの画像データを記憶するカード画像デー
    タ記憶手段と、 前記音楽カードの画像をゲーム画面上に表示するゲーム
    画面表示手段と、 前記ゲーム進行に必要な所定の操作を施すための操作部
    と、 前記操作部からの操作に基づいて、前記画面上の音楽カ
    ードの表示状態を前記ゲームルールに従い変更し、前記
    ゲームを当該画面上で進行させるゲーム制御手段とを備
    える請求項23記載の電子式音楽カードシステム。
  25. 【請求項25】 前記ゲーム制御手段は、ゲーム画面上
    に表示された前記音楽カード画像の表示状態の変更を、
    少なくともその表示位置の変更、配列状態の変更、カー
    ドの表側を表示した状態と裏側を表示した状態との間に
    おける変更、表示寸法の変更、表示色の変更、新たなカ
    ード画像の追加表示、及びすでに表示されているカード
    画像の画面からの消去のうちの1又は2以上の組合せに
    より行うものである請求項24記載の電子式音楽カード
    システム。
  26. 【請求項26】 前記操作部により施される前記所定の
    操作は、前記画面上に表示された前記音楽カードのう
    ち、特定又は任意のものを選択するカード選択操作を含
    むものである請求項23ないし25のいずれかに記載の
    電子式音楽カードシステム。
  27. 【請求項27】 前記ゲーム画面上に表示される音楽カ
    ード画像の少なくとも一部をなす複数のものは、前記ゲ
    ームのプレイヤーの手持ちカードの画像であり、 前記ゲーム制御手段は、前記ゲームルールが規定する所
    定の条件を充足した場合に、その手持ちカードの1ない
    し複数のものが順次減ずるように前記音楽カード画像の
    表示状態を制御するとともに、その手持ちカードがすべ
    てなくなった場合に、そのプレイヤーの勝ちと判断し
    て、所定の勝ち出力を行うものとされている請求項24
    ないし26のいずれかに記載の電子式音楽カードシステ
    ム。
  28. 【請求項28】 前記ゲーム画面上に表示される音楽カ
    ード画像の少なくとも一部をなす複数のものは、前記ゲ
    ームのプレイヤーの手持ちカードの画像であり、 前記ゲーム制御手段は、前記ゲームルールに従い、前記
    手持ちカードの入れ替え、削除、追加の少なくともいず
    れかを行い、その結果に応じて、該ゲームにおける次の
    処理の内容を決定するものである請求項24ないし27
    のいずれかに記載の電子式音楽カードシステム。
  29. 【請求項29】 前記ゲーム制御手段は、前記プレイヤ
    ーの手持ちカードの内容が前記ゲームルールが規定する
    所定の条件を充足した場合に、そのプレイヤーの勝ちと
    判断して、所定の勝ち出力を行うものとされている請求
    項28記載の電子式音楽カードシステム。
  30. 【請求項30】 前記プレイヤーの手持ちカードにおい
    て、これを構成する前記音楽カードの各種組合せに対し
    て優劣の順位が定められており、 前記ゲーム制御手段は、前記プレイヤーの手持ちカード
    の組合せが、対戦相手となるプレイヤーの手持ちカード
    の組合せよりも優位のものである場合にそのプレイヤー
    の勝ちと判断して、所定の勝ち出力を行うものとされて
    いる請求項29記載の電子式音楽カードシステム。
  31. 【請求項31】 前記ゲーム画面上に表示される音楽カ
    ード画像の1つは、前記ゲームのプレイヤーの手持ちカ
    ードの画像であり、また、他の一つはその対戦相手とな
    るプレイヤーの手持ちカードの画像であり、 また、前記各音楽カードに対して優劣の順位が設定され
    ており、 前記ゲーム制御手段は、前記プレイヤーの手持ちカード
    が、対戦相手となるプレイヤーの手持ちカードよりも優
    位のものである場合にそのプレイヤーの勝ちと判断し
    て、所定の勝ち出力を行うものとされている請求項24
    ないし26のいずれかに記載の電子式音楽カードシステ
    ム。
  32. 【請求項32】 前記操作部により前記ゲームのプレイ
    ヤーは、前記画面上に表示された前記音楽カードのうち
    特定又は任意のものを複数選択する一方、 前記ゲーム制御手段は、それら選択された音楽カードに
    おいて特定の組合せが成立した場合に、そのプレイヤー
    に対しゲーム上有利となる処理を行うものである請求項
    24ないし31のいずれかに記載の電子式音楽カードシ
    ステム。
  33. 【請求項33】 前記音楽カードの画像を視覚表示する
    音楽カード表示手段と、 該音楽カード表示手段に同時に表示すべき前記音楽カー
    ドの画像の数に応じて、それら音楽カードの画像の表示
    寸法を調整する表示制御手段とを備える請求項1ないし
    32のいずれかに記載の電子式音楽カードシステム。
  34. 【請求項34】 前記表示制御手段は、前記音楽カード
    表示手段に同時に表示される前記音楽カードの画像の数
    が多いほど、該音楽カードの画像の表示寸法が小さくな
    るようにその表示を制御するものである請求項33記載
    の電子式音楽カードシステム。
  35. 【請求項35】 前記音楽カードの画像を視覚表示する
    音楽カード表示手段と、 マウス、トラックボール等のポインティングデバイスを
    含んで構成され、前記音楽カード表示手段の画面上の特
    定又は任意の音楽カードの画像の選択するカード選択手
    段とを備え、 前記ポインティングデバイスの操作に対応して移動する
    ポインタを前記画面上に表示するとともに、そのポイン
    ティングデバイスの操作により、前記ポインタの位置を
    選択すべき音楽カードの画像の位置に合わせ、その状態
    で該ポインティグデバイスに設けられたボタンを操作す
    ることにより、該音楽カードの画像が選択されるように
    した請求項1ないし34のいずれかに記載の電子式音楽
    カードシステム。
  36. 【請求項36】 複数の調の各種和音を、各和音ごとに
    個々のカードに表示した和音カード群と、音部記号、音
    符、休符、拍子記号、調号、速度記号、速度標語、強弱
    記号、強弱標語、演奏記号、演奏標語、曲想記号、曲想
    標語の少なくとも1種以上を個別に個々のカードに表示
    した記号系カード群と、音階中の個別の各音をそれぞれ
    個々のカードに表示した音カード群の少なくともいずれ
    かよりなる音楽カード群から選ばれる1ないし複数の音
    楽カードの画像を視覚表示し、 また、その表示された音楽カード画像を用いた設問を設
    定し、その設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか
    又は両者の組合せにより解答者に通知し、 さらに、その設問に対し解答者により設定された解答案
    を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両者の組合せに
    より出力させるとともに、 画面上に同時に表示すべき前記音楽カードの画像の数に
    応じて、それら音楽カードの画像の表示寸法を調整する
    ためのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  37. 【請求項37】 音楽に関連する設問を設定して、その
    設問内容を視覚表示及び音声出力のいずれか又は両者の
    組合せにより解答者に通知する一方、 複数の調の各種和音を、各和音ごとに個々のカードに表
    示した和音カード群と、音部記号、音符、休符、拍子記
    号、調号、速度記号、速度標語、強弱記号、強弱標語、
    演奏記号、演奏標語、曲想記号、曲想標語の少なくとも
    1種以上を個別に個々のカードに表示した記号系カード
    群と、音階中の個別の各音をそれぞれ個々のカードに表
    示した音カード群の少なくともいずれかよりなる音楽カ
    ード群から選ばれる1ないし複数の音楽カードの画像を
    画面上に視覚表示し、 また、その表示された音楽カード画像の中から1ないし
    複数のものを選択することにより、該選択された音楽カ
    ード画像を用いた解答案を設定し、 さらに、その設定された解答案を少なくとも視覚表示に
    より出力するとともに、 画面上に同時に表示すべき前
    記音楽カードの画像の数に応じて、それら音楽カードの
    画像の表示寸法を調整するためのプログラムを格納した
    ことを特徴とする記憶媒体。
  38. 【請求項38】 所定のゲームルールに基づいて、複数
    の調の各種和音を、各和音ごとに個々のカードに表示し
    た和音カード群と、音部記号、音符、休符、拍子記号、
    調号、速度記号、速度標語、強弱記号、強弱標語、演奏
    記号、演奏標語、曲想記号、曲想標語の少なくとも1種
    以上を個別に個々のカードに表示した記号系カード群
    と、音階中の個別の各音をそれぞれ個々のカードに表示
    した音カード群の少なくともいずれかよりなる音楽カー
    ド群から選ばれる1ないし複数の音楽カードの画像を表
    示装置のゲーム画面上に表示し、 また、操作部を用いて施されるゲーム進行に必要な所定
    の操作に基づき、前記画面上の音楽カードの表示状態を
    前記ゲームルールに従い変更し、前記ゲームを当該画面
    上で進行させるとともに、 画面上に同時に表示すべき前記音楽カードの画像の数に
    応じて、それら音楽カードの画像の表示寸法を調整する
    ためのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  39. 【請求項39】 前記電子式音楽カードシステムにおけ
    る請求項1〜34のいずれかに記載の処理を実現するた
    めのプログラムを記憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1185000A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Fujitsu Ltd 問題出題装置および記録媒体
JP2006227656A (ja) * 2006-05-29 2006-08-31 Fujitsu Ltd 問題出題装置および記録媒体

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JPH1185000A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Fujitsu Ltd 問題出題装置および記録媒体
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