JP3037079U - 研磨用具 - Google Patents

研磨用具

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JP3037079U
JP3037079U JP1996011465U JP1146596U JP3037079U JP 3037079 U JP3037079 U JP 3037079U JP 1996011465 U JP1996011465 U JP 1996011465U JP 1146596 U JP1146596 U JP 1146596U JP 3037079 U JP3037079 U JP 3037079U
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正和 蓬莱
良英 蓬莱
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株式会社ホーライ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ちやすく、疲れにくい研磨用具であり、広
範な平面をでこぼこなく平らに研磨できるとともに、切
断面や縁の処理が容易である研磨用具を提供する。 【解決手段】 長手方向に垂直な断面が略長方形状を呈
しており、その略長方形の長辺を含む平面である底面ま
たは上面を被研磨面に対向させるように把持することが
できる基材の前記底面に着脱自在に研磨材を設けるとと
もに、前記上面に長手方向に沿ってV字溝を形成し、か
つ、該V字溝を形成する2つの平面のうちの少なくとも
一方に着脱自在に研磨材を設けてなることを特徴として
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、手で把持して研磨する研磨用具に関する。さらに詳しくは、把持す るのに楽な形状を備えるとともに、研磨材が着脱自在であるので磨耗した研磨材 の取り替えが容易であるばかりでなく、適当な研磨材に付け替えることによって 、木製品のほか、金属なども研磨することのできる研磨用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、日曜大工などで木製品などを研磨するばあいには、紙または布製の研磨 材を手で持ったり、角材等に巻き付けたりして、被研磨面を強く押圧しながら研 磨していた。 また、のこぎりなどで平板を切断したばあいに、平板の切断面が正確に垂直で なくわずかに斜めになっていたり、縁にささくれが残っていたり、また、縁が盛 り上がった状態に形成されてしまったものを削り取るのに、とくに有効な手だて はなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、広範な平面を磨くばあいに、研磨材を手で持っていたのでは、 掌の形状が平らでないので被研磨面全体に均等に力を加えにくく、一部がえぐれ るなどして平らに仕上げることが困難であり、また、平面を有する角材等に巻き 付けて研磨するのでは、研磨紙がずれないように、強く握ったり、両手で押さえ たりして研磨紙を固定するのに余分の力を必要とするので疲れやすいという問題 がある。
【0004】 また、平板の切断面のような狭い平面を研磨したり、ささくれや盛り上がりを 削り取るばあいに、指で研磨材を押しつけると曲面になりやすく、また研磨材を 巻いた角材を押しつけるにしても、表面に対して常に垂直であるように角材を把 持しながら研磨するのは事実上無理であり、また、一々直角定規を当てて確認し ながらの作業となるため、大変面倒であるという問題もある。
【0005】 本考案は、前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 持ちやすく、疲れにくい研磨用具であり、広範な平面をでこぼこなく平らに研磨 できるとともに、切断面や縁の処理が容易である研磨用具を提供するものである 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本考案のうちで請求項1記載の考案は、長手 方向に垂直な断面が略長方形状を呈しており、その略長方形の長辺を含む平面で ある底面または上面を被研磨面に対向させるように把持することができる基材の 前記底面に着脱自在に研磨材を設けるとともに、前記上面に長手方向に沿ってV 字溝を形成し、かつ、該V字溝を形成する2つの平面のうちの少なくとも一方に 着脱自在に研磨材を設けてなることを特徴としている。 本考案の基材は長手方向に垂直な断面が略長方形状であり、底面または上面を 下に向けたばあいに持ちやすく、底面または上面を被研磨面に押しつけやすいよ うに構成されている。前記底面は、最も面積の大きな平面であり、この面に固定 された研磨材で広範な平面を磨くことができる。また、矩形凹部の側面や底面を 隅まで磨くことができる。 さらに、前記上面にはV字溝が形成されている。V字溝が形成される2平面の 面積を大きくとるため、V字溝は長手方向に沿って形成されている。V字溝を形 成する平面に固定された研磨材で縁や切断面を処理することができる。V字溝を 形成する2つの平面に研磨材を固定した場合には、縁を構成する表面および側面 の2面を同時に研磨することもできる。 研磨材は基材に固定できるので研磨中にずれることはないが、着脱自在であり 、磨耗したばあいには取り替えが容易である。また、被研磨面の状態や材質に応 じた研磨材を適宜採用することができる。
【0007】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案に加えて、前記基材の、長手方向 に延在する2つの側面のうちの少なくも一方に把持用凹部を設けてなるものであ り、長手方向に延在する2つの側面とは、上面または底面を下に向けて基材を把 持したときに、掌又は指に当たる箇所である。その面に把持用の凹部を設けてお くことによって、さらに持ちやすくなり、大きな押圧力を被研磨面に与えること ができ、研磨作業が容易となる。
【0008】 請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の考案に加えて、前記基材の、V 字溝を形成する2つの平面が直角を形成しているものであり、平面と側面とが9 0°に交わるように角を磨くことができる。
【0009】 請求項4記載の考案は、前記基材の、長手方向に延在する2つの側面のうちの 少なくも一方に着脱自在に研磨材を設けてなるものであり、請求項5記載の考案 は、前記基材の、長手方向に垂直な2つの側面のうちの少なくとも一方に、着脱 自在に研磨材を設けてなるものである。これにより、矩形凹部の溝側面と溝底面 の2面を同時に磨くことができる。
【0010】 また、請求項6記載の考案は、前記基材の、研磨材が設けられた側面と底面が 形成する角を面取りしてなるものであり、矩形凹部の溝側面と溝底面の2面に、 研磨材をしっかりと接触させることができる。
【0011】 請求項7記載の考案は、前記研磨材が設けられた側面と隣り合う上面に研磨材 を設けており、請求項8記載の考案は、その研磨材が設けられた側面と上面が形 成する角を面取りするものであり、矩形凹部の溝側面と溝底面の2面を同時に磨 くことができるとともに、研磨材を2面にしっかりと接触させることができる。
【0012】 請求項9記載の考案は、前記基材の、長手方向に延在する2つの側面と前記上 面とが構成する角のうちの少なくとも一方を円弧状に面取りするとともに、その 円弧面に着脱自在に研磨材を設けてなるものであり、円弧状凹部の溝底面の研磨 が可能である。
【0013】 請求項10記載の考案は、前記基材が木製であるものであり、手で持ったとき の質感が高まり、軽くて滑りにくいため、さらに研磨がしやすくなる。
【0014】 請求項11記載の考案は、前記研磨材と前記基材とが、面ファスナーによって 着脱自在にされてなるものであり、着脱が容易であり、手を加えることなく何度 でも使用できる。
【0015】 請求項12記載の考案は、前記基材の、長手方向に延在する2つの側面のうち の少なくも一方が木肌であるものである。 本考案では、基材の全面に面ファスナーを固着しておいて、適当な大きさの研 磨材を適当な箇所に貼付して使用することもできる。しかしながら、掌又は指に 当たる箇所は木肌を残しておくことが、持ちやすさの点より好ましい。
【0016】 請求項13記載の考案は、前記基材の長手方向の長さが10cm以上27cm 以下であり、前記略長方形断面の長辺が3cm以上10cm以下であり、短辺が 2cm以上6cm以下であるものである。その寸法が手で把持するのに最適であ る。
【0017】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図示例とともに説明する。 図1は、本考案の研磨用具の一実施例の斜視説明図であり、図2は、図1の研 磨用具の長手方向に垂直な方向の側面図であり、図3〜図5は、図1の研磨用具 の使用例を示す説明図である。また、図6〜図12は、本考案の研磨用具の他の 実施例の構成および使用例の説明図である。
【0018】 図1において、本考案の研磨用具1は、略直方体形状を呈する基材2と、基材 2に固着される研磨材3、4からなる。基材2は、長手方向(矢印5方向)に垂 直な断面6が略長方形を呈しており、その底面7に研磨材3が貼付されている。 また、底面7に対向する上面8には、V字溝9が長手方向に沿って形成されてい る。V字溝9は2平面10、11によって構成されており、そのうちの一方の平 面11には研磨材4が貼付されている。研磨材3は比較的面積のある平面を研磨 するのに最適であり、研磨材4は縁や角の処理に最適である。
【0019】 基材2は、木製のほか、アルミニウム等の金属製、合成樹脂製なども可能であ るが、手触りのよさ、軽さ、滑りにくさ、吸汗性、低コスト性などの観点から木 製であることが好ましい。とくに、図1に示されるように、長手方向5に延在す る側面14、15が、掌または指に当たるので、この面が木肌であることが好ま しい。
【0020】 また、図2に示されるように、基材2は、長手方向に垂直な断面6が、略長方 形状を呈しており、その略長方形の長辺の1つである下辺21を含む平面である 底面7(図1参照)が、最も面積が広く、比較的面積の広い平面を楽々と磨くこ とができる。また、上辺22は、中央がV字に切り欠かれており、上辺22を含 む平面である上面8(図1参照)には、長手方向5に沿ってV字溝9が形成され ている。V字溝9を長手方向5に沿って形成することにより、2平面10、11 の面積を大きくとることができる。V字溝9を形成する2平面10と11が形成 する角度θ(図2参照)は90°であり、角を直角に削ることができる。
【0021】 基材2の底面7およびV字溝9を形成する1つの平面11には、面ファスナー が、接着剤により接着されている。一方、研磨材3、4は、裏面が面フアスナー に付着させやすい不織布などの素材により構成されており、表面に所定の荒さの 砥粒が糊付けされている。面ファスナーを介して研磨材3、4を基材2に固着す るように構成することで、固着が頑強であり、着脱が容易である。したがって、 研磨中に剥がれることがなく、磨耗した研磨材を素早く交換することができる。 また、一度剥がした研磨材を、何度でも固着させることができるので、被研磨面 の状態に応じて、適当な荒さの研磨材に何度でも気軽に取り替えることができる 。また、適当な研磨材を選択することによって木工製品ばかりでなく、金属にも 対応させることができる。
【0022】 例えば、図3に示されるように、表面26と側面25との交差角度θが90° であり、表面26側に盛り上がり24がある工作物23の角を研磨するばあい、 側面25にV字溝9の一方の平面10を当てながら、図面手前方向から奥方向へ 研磨材1を往復動させて研磨する。側面25に平面10をあてると、もう一方の 平面11は表面26と平行に向き合う。この平面11に研磨材4を貼付して盛り 上がり24を研磨すると、表面26と同じように平らになるまで盛り上がり24 を容易に削り取ることができる。なお、図3において、角を研磨する時には、底 面7の第1研磨材3を取り外しておくこともできる。そのほうが、手の平に研磨 材のざらざらな表面が当たらないので、研磨作業がしやすい。
【0023】 本考案では、V字溝9を形成する2平面10と11の両方に研磨材を貼付する こともできる。そのばあい、側面25と表面26の角を2面同時に研磨できる。 したがって、塗料を塗る前の仕上げに表面荒さを整えるときなどに、便利であり 、隅まで綺麗に仕上げられるとともに、直角定規を用いなくても90°を計るこ とができる。さらに、図4に示されるように、円柱状の被工作物29の側面の研 磨も容易である。このように、2平面10、11の両方に研磨材4、12を貼付 する方法としては、面フアスナーを2平面10と11の両方に接着しておいて、 研磨対象物の状況に応じてどちらか一方の平面、または両方の平面に研磨材を貼 付するようにすることができる。なお、図4において、13は面フアスナーであ り、使用しないときは、このように研磨材を剥がしておくこともできる。
【0024】 また、図5に示されるように、円柱29の側面を磨くこともできる。すなわち 、面ファスナーが設けられた2平面10、11に1枚の研磨材16を円柱29の 側面に沿わせるように貼付して、曲面を広範囲に研磨することもできる。さらに 、図6に示されるように、本考案の研磨用具1は、矩形凹部の側面27および底 面28を隅27aおよび28aまで磨くことができる。
【0025】 本考案の研磨用具1は、前述のように、面積の最も広い底面7を下にした状態 で持ちやすく、底面7に固着された第1研磨材3を被研磨面に押しつけながらの 往復動作が楽なようになっている。底面7全体に均一に押圧力が伝わるため、比 較的広範な平面を有する被研磨面でも、でこぼこなく、均一な表面荒さに仕上げ ることができる。また、比較的強い力をかけることができるので作業時間の短縮 も図ることができる。
【0026】 また、逆に、上面8を下に向けた状態でも前述と同様に持ちやすいように構成 されており、V字溝9を構成する平面に貼付された研磨材4を被研磨面に押しつ けやすく、作業が楽である。
【0027】 つぎに、図7〜図13に基づいて、本考案の研磨用具の他の実施例を説明する 。研磨用具30(図7参照)は、持ちやすさをさらに向上させたものであり、研 磨用具40(図8参照)は、矩形凹部の溝側面および溝底面を2面同時に磨ける ように構成したものであり、研磨用具70(図12参照)は、円弧状凹部の溝底 面が磨けるようにしたものである。
【0028】 図7において、研磨用具30は、基材35と研磨材36、37から構成されて いる。基材35は、図1に示される研磨用具1の基材2と、ほぼ同形、同大で、 同材料を用いることができる。また、研磨材36、37の貼付位置および固着方 法も、研磨用具1と同様にすることができる。しかしながら、基材2と異なり、 長手方向5に平行な側面31、32に把持用凹部33、34が設けられている。
【0029】 把持用凹部33、34は、略長方形断面38の2つの短辺の中央を半円に切り 欠いており、長手方向5に沿って側面31、32の略中央を貫通している。この 半円の径は、持ちやすさの観点から、溝底に親指が触れる程度であることが好ま しく、被研磨面を押圧する力をさらに強くすることができる。
【0030】 また、図8において、研磨用具40は、基材41と、研磨材42、43から構 成されている。基材41は、図1に示される研磨用具1の基材2と、同形、同大 で、同材料を採用することができる。しかしながら、研磨材42、43を、2平 面44、45と底面46のほかに、上面47および側面48に貼付してなるもの であり、上面47と側面48が形成する角49は面取りされている。研磨材42 、43の貼付位置および固着方法は、研磨用具1と同様にすることができる。 研磨用具40は、図9に示されるように、段差50の研磨などに最適であり、 溝側面51と溝底面52を同時に研磨することができる。2つの研磨材42、4 3が貼付されている角は面取りされているので、段差50の2平面51、52に 良好に接触させることができる。また、このとき、V字溝53と底面46を掴む ことができるので、研磨がしやすい。
【0031】 また、本考案では、図10に示されるように、上面47に研磨材を設けなくて 、底面46と側面48に研磨材43および研磨材55を設けるようにしてもよい 。このばあいは、基材41の側面48と底面46が形成する角56を面取りする 。さらに、もう1つの長手方向5に延在する側面60にも研磨材を貼付すること ができる。しかしながら、図10例のように、一方の長手方向側面60には、面 ファスナーを接着しないように、木肌を残すようにしておくことが持ちやすさの 観点から好ましい。
【0032】 さらに、本考案では、図11に示されるように、長手方向5に垂直な側面57 に研磨材58を貼付してもよい。このばあい、側面57と底面46の形成する角 59を面取りする。図11例は、垂直側面57に貼付される研磨材の面積を大き くすることはできないが、2つの長手方向側面48、60を木肌のままのこして おくことができるので、図1例の研磨用具1と同様に持ちやすく、小さな溝底面 および溝側面の2面同時の研磨を楽々行うことができる。また、図10例のよう に、V字溝の1平面61に面ファスナーを設けたら、もう一方の平面62には面 ファスナーを設けないようにして、木肌を残しておけば、この平面62と側面6 0の把持が楽であり、研磨材43と55を矩形凹部に押しつけやすくなる。
【0033】 図12において、研磨用具70は、基材71と研磨材72からなる。基材71 は、図1に示される研磨用具1の基材2とほぼ同形、同大であり、同材料を用い ることができる。基材2と異なる点は、長手方向5に延在する1つの側面73か ら上面74にかけて円弧状に面取りされていることである。この円弧状面75に 研磨材72を貼付することにより、円弧状凹部の研磨ができる。研磨用具70は 、底面76と、V字平面77、78のうちの少なくとも一方に面ファスナーが設 けられており、これらにも研磨材を取り付けることができる。また、底面76と 側面73とが形成する角79は面取りされていることが好ましい。底面76と側 面73の両方に研磨材を貼付したばあい、矩形凹部の溝底面と溝側面の両面を同 時に、効率よく磨くことができるからである。なお、もう一方の長手方向側面6 9および上面68にも研磨材を貼付することも出来るが、持ちやすさの観点から 少なくとも掌が指のあたりやすい長手方向側面69には面ファスナーを接着しな いで木肌のまま残しておくことが好ましい。
【0034】 図13は、図12に示される研磨用具70の使用例を示したものである。図1 3において、円弧状凹部81は、研磨用具70の円弧面75に研磨材を取り付け て研磨できる。矩形凹部82の溝側面83と溝底面84は、研磨用具70の底面 76および側面73に貼付された研磨材で磨くことができる。平面86の縁は、 V字溝の一方の平面78を平面85に沿わせながら、他方の平面77に貼付され て研磨材で、平面86が平面85に対し角度θ=90°になるまで容易に磨くこ とができ、比較的に面積の広い平面87は、研磨材70の底面76に研磨材を貼 付して楽々と研磨することができる。
【0035】 なお、図1において、本考案の基材2は、長手方向5の長さが10cm以上2 7cm以下であり、略長方形断面6の長辺が3cm以上10cm以下であり、短 辺が2cm以上6cm以下であることが好ましい。それより小さいと把持しにく いばかりか研磨面が小さいので効果的に研磨できない。またそれより大きいと、 掌より大きく把持できない。
【0036】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案のうち請求項1記載の考案は、長手方向に垂直 な断面が略長方形状を呈しており、最も面積の大きな底面を下に向けて持ちやす く、比較的面積の広い平面を磨くのに便利である。また、逆にすれば上面を下に しても持ちやすく、この面に設けられたV字溝を構成する2平面を研磨対象物の 角に容易に押し当てることができる。
【0037】 この研磨用具は、平面のほか、研磨用具の角を利用して、矩形凹部の側面や底 面を隅まで容易にしかも綺麗に磨くことができる。また、V字溝を形成する2平 面のうちの一方を側面に当てつつ、表面を磨くことがきるので、表面の縁に当接 応接する面の向きを常に一定に保つことができ、表面が縁に向けて傾斜して研磨 されるおそれがない。
【0038】 V字溝の2つの平面の両方に研磨材を固定した場合には、縁を構成する表面お よび側面の2面を同時に研磨することもできる。
【0039】 研磨材は基材に固定できるので研磨中にずれることはないが、着脱自在であり 、磨耗したばあいには取り替えが容易である。また、被研磨面の状態や材質に応 じた研磨材を適宜採用することができる。
【0040】 請求項2記載の考案では、長手方向に延在する側面に把持用凹部を設けている ので、さらに持ちやすくなり、大きな押圧力で平面を磨くことができ、研磨時間 の短縮を図ることができる。
【0041】 請求項3記載の考案では、V字溝を形成する2つの平面が直角であり、平面と 側面とが90°に交わるように角を磨くことができるとともに、直角定規を必要 としないので便利である。
【0042】 請求項4乃至6記載の考案では、前記基材の、長手方向に延在する側面または 長手方向に垂直な側面のうちの少なくも1つに研磨材を設けたので、底面に設け られた研磨材と合わせて矩形凹部の溝側面と溝底面の2面を同時に磨くことがで きる。また、研磨材が設けられた側面と底面が構成する角を面取りしたので、2 つの被研磨面への面接触が、良好になされ、2面同時の研磨を効率良くすること ができる。
【0043】 請求項7および8記載の考案では、前記研磨材が設けられた側面と隣り合う上 面に研磨材を設け、それら2面が形成する角を面取りしたので、請求項4乃至6 記載の考案と同様に、矩形凹部の溝側面と溝底面の2面を同時に磨くことができ るとともに、研磨材を2面にしっかりと接触させることができる。
【0044】 請求項9記載の考案では、上面側の角を円弧状に面取りして研磨材を固着した ので、円弧状凹部の溝底面の研磨が可能である。
【0045】 請求項10記載の考案では、前記基材が木製であり、手で持ったときの質感が 高まり、軽くて滑りにくいため、さらに研磨がしやすくなる。
【0046】 請求項11記載の考案では、前記研磨材と前記基材とが、面ファスナーによっ て着脱自在にされており、着脱が容易であり、手を加えることなく何度でも使用 できる。
【0047】 請求項12記載の考案では、前記基材の、長手方向に延在する2つの側面のう ちの少なくも一方が木肌であるように、面ファスナーを基材に接着したので、手 で持ったときの質感を壊すことなく、矩形凹部、円弧状凹部などの研磨も可能で ある。
【0048】 請求項13記載の考案では、前記基材の長手方向の長さを10cm以上27c m以下とし、前記略長方形断面の長辺を3cm以上10cm以下とし、短辺を2 cm以上6cm以下としたので、手で把持したときに質感にすぐれ、磨きやすく て疲労が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の研磨用具の一実施例の斜視説明図であ
る。
【図2】図1の研磨用具の長手方向に垂直な方向の側面
図である。
【図3】図1の研磨用具の一使用例を示す説明図であ
る。
【図4】図1の研磨用具の他の使用例を示す説明図であ
る。
【図5】図1の研磨用具のさらに他の使用例を示す説明
図である。
【図6】図1の研磨用具のまたさらに他の使用例を示す
説明図である。
【図7】本考案の研磨用具の他の実施例の斜視説明図で
ある。
【図8】本考案の研磨用具のさらに他の実施例の斜視説
明図である。
【図9】図8の研磨用具の一使用例を示す説明図であ
る。
【図10】本考案の研磨用具のまたさらに他の実施例の
説明図である。
【図11】本考案の研磨用具のさらに他の実施例の説明
図である。
【図12】本考案の研磨用具のまたさらに他の実施例の
説明図である。
【図13】図12の研磨用具の一使用例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1、30、40、70 研磨用具 2、35、41、71 基材 3、4、12、16、36、37、42、43、55、
58、72 研磨材 7、46、76 底面 8 47、68 上面 9 V字溝 10、11、44、45、61、62、77、78 2
平面 13 面ファスナー 14、15、31、32、48、60、69、73 長
手方向側面 57 長手方向に垂直な断面

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に垂直な断面が略長方形状を呈
    しており、その略長方形の長辺を含む平面である底面ま
    たは上面を被研磨面に対向させるように把持することが
    できる基材の前記底面に着脱自在に研磨材を設けるとと
    もに、前記上面に長手方向に沿ってV字溝を形成し、か
    つ、該V字溝を形成する2つの平面のうちの少なくとも
    一方に着脱自在に研磨材を設けてなることを特徴とする
    研磨用具。
  2. 【請求項2】 前記基材の、長手方向に延在する2つの
    側面のうちの少なくも一方に把持用凹部を設けてなる請
    求項1記載の研磨用具。
  3. 【請求項3】 前記基材の、V字溝を形成する2つの平
    面が直角を形成している請求項1または2記載の研磨用
    具。
  4. 【請求項4】 前記基材の、長手方向に延在する2つの
    側面のうちの少なくも一方に着脱自在に研磨材を設けて
    なる請求項1、2または3記載の研磨用具。
  5. 【請求項5】 前記前記基材の、長手方向に垂直な2つ
    の側面のうちの少なくとも一方に、着脱自在に研磨材を
    設けてなる請求項1、2、3または4記載の研磨用具。
  6. 【請求項6】 前記基材の、研磨材が設けられた側面と
    底面が形成する角を面取りしてなる請求項1、2、3、
    4または5記載の研磨用具。
  7. 【請求項7】 前記研磨材が設けられた側面と隣り合う
    上面に研磨材を設けてなる請求項4、5または6記載の
    研磨用具。
  8. 【請求項8】 研磨材が設けられた側面および上面とが
    形成する角が面取りされてなる請求項7記載の研磨用
    具。
  9. 【請求項9】 前記基材の、長手方向に延在する2つの
    側面と前記上面とが構成する角のうちの少なくとも一方
    を円弧状に面取りするとともに、その円弧面に着脱自在
    に研磨材を設けてなる請求項1、2または3記載の研磨
    用具。
  10. 【請求項10】 前記基材が木製である請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8または9記載の研磨用具。
  11. 【請求項11】 前記研磨材と前記基材とが、面ファス
    ナーによって着脱自在にされてなる請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9または10記載の研磨用具。
  12. 【請求項12】 前記基材の、長手方向に延在する2つ
    の側面のうちの少なくも一方が木肌である請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
    の研磨用具。
  13. 【請求項13】 前記基材の長手方向の長さが10cm
    以上27cm以下であり、前記略長方形断面の長辺が3
    cm以上10cm以下であり、短辺が2cm以上6cm
    以下である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11または12記載の研磨用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233936A (ja) * 2001-02-01 2002-08-20 Koyama:Kk バリ取り用加工具およびバリ取り装置
WO2009085844A1 (en) * 2007-12-19 2009-07-09 Trade Associates, Inc. Dual surface sanding block

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