JP3036186U - 光ファイバーライティング点字ブロックの光軸の角度 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 盲人や弱視者の誘導停止のための光ファイ
バーライテングによる点字ブロックが、いかなる天候で
あっても鮮やかに見え、歩きやすい点字ブロックである
こと。 【解決手段】 進行方向約５〜６ｍの間の任意の光ファ
イバーライテング点字ブロック（誘導ブロック）に対し
各埋設器具ユニットを程よく一様に（約３０゜以下の値
で）傾かせ、点字ブロックから発せられる光線の方向
（光軸）と弱視者の歩行中の自然な視軸とを一致させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、歩道舗装の表層材として用いられる、盲人や弱視者誘導のための 点字ブロックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

歩道舗装の表層材として、従来から用いられている点字ブロックには、歩行者 に注意を促すための基本色である黄色系を基調としたブロックが用いられること が多い。点字ブロックの大きさは３０ｃｍ×３０ｃｍのものが多く、盲人や弱視 者誘導のための不可欠なブロックとして全国的に普及してきており線状ブロック と点状ブロックがある。しかし、もとより点字ブロックは黄色系を基調としたブ ロックが用いられることが多いため、歩道の景観デザインの観点からは大きな問 題を生みだしてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、近年、光ファイバーライテング点字ブロックのシステムが開発され たが、点字ブロックからの光量が弱く、晴天の日中における盲人や弱視者誘導の ための点字ブロックとしては問題があったために製品化できなかった。 この考案は簡単な手段によって、上記の欠点を除去することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

まず、光ファイバーライテング点字ブロックのシステム全体を図面にもとづい て説明すると、

【図１】において、点字ブロック（１）、レンズキャップ（２） 、埋設器具（３）、センサー（４）、レイセットケーブル（５）、光源装置（６ ）である。 このシステムは盲人や弱視者が点字ブロック（１）に近づくと、センサー（４ ）でキャッチし、光源装置（６）が作動し、通電され、進行方向数ｍ以内の点字 ブロック（１）が点灯し誘導機能を発揮する、そして盲人や弱視者が点字ブロッ ク（１）から遠ざかるにつれて点字ブロック（１）は消灯し、通常の歩道舗装の ように見えるようにしたシステムである。しかし、従来のシステムでは埋設器具 ユニットと点字ブロック表面のなす角度が直角（ほぼ鉛直）なので、弱視者への 光量が少なく誘導機能を充分に発揮できなかった。加えて、技術的経済的に考え て一層の光量アップも期待できそうもない状況にあった。この考案の特徴は、進 行方向５〜６ｍの間の任意の点字ブロックに対して各埋設器具ユニットを程よく 一様に傾けることによって、点字ブロックから発せられる光線の方向（光軸）と 弱視者の歩行中の自然な視軸とを一致させようとしたところにある。

【０００５】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について

【図２】を参照して説明する。

【図２】は埋設器具ユニットおよびその周囲の拡大図であり、点字ブロック（１ ）、レンズキャップ（２）、埋設器具（３）、センサー（４）、レイセットケー ブル（５）、固定チャンネル（７）である。また角度αは任意の点字ブロックに 対する埋設器具ユニットの傾斜角である。なお、弱視者が点字ブロック上を進行 方向へ歩くものとして、３０ｃｍ×３０ｃｍの点字ブロックを２列配置し、傾斜 角約３０度以下の値（内側の約１５度〜外側の約３０度の値）で設計した場合の 例を

【図３】に示す。 また、

【図４】に示す点字ブロック表面の黒丸印は点字ブロックから発せられ る光線の方向（光軸）と弱視者の歩行中の自然な視軸がほぼ一致することが期待 される領域である。弱視者が点字ブロック上逆向きに歩くことをも想定して設計 しなければならないが、この場合には傾斜角を逆向きににとって設計した埋設器 具ユニットを追加埋設するか、あるいは埋設器具ユニットを二股にデザインした ものを埋設すればよい。

【０００６】

【考案の効果】

これにより、いかなる天候であっても進行方向約５〜６ｍの間の点字ブロック がほぼ長方形状に極めて鮮やかに見えるようになるため、盲人や弱視者が歩道舗 装を利用する際に、誘導機能を発揮して安全で歩きやすくなるという効果がある （盲人の歩行に際しては、盲人が歩行中であることの一般通行人へのサインにな る）。

【図面の簡単な説明】

【図１】光ファイバーライティング点字ブロックのシス
テム全体である。

【図２】埋設器具ユニットおよびその周囲の拡大図であ
る。

【図３】考案実施形態の概念図である。

【図４】考案の効果の領域を示す図である。

【符号の説明】

１ 点字ブロック ２ レンズキャップ ３ 埋設器具 ４ センサー ５ レイセットケーブル ６ 光源装置 ７ 固定チャンネル

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【手続補正書】

【提出日】平成８年１１月１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 光ファイバーライティング点字ブロ
ックの光軸の角度

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０９Ｂ 21/00 Ｇ０２Ｂ 6/00 Ｄ (72)考案者 安藤 昭 岩手県盛岡市緑が丘三丁目17番13号 (72)考案者 中西 信篤 岩手県花巻市星ケ丘二丁目22番１号 (72)考案者 赤谷 隆一 岩手県盛岡市青山三丁目25番２号青山住宅 第三地区２−202 (72)考案者 佐々木 栄洋 岩手県遠野市上郷町細越第七地割21番７号

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本文に詳記するように盲人や弱視者の誘
   導停止のための光ファイバーライティングによる点字ブ
   ロックで、いかなる天候であっても鮮やかに見え、しか
   も歩きやすい点字ブロックであることを特徴とする。
2. 【請求項２】 靴をとおして、足の裏で路面の突起を感
   じることができ、且つ進行方向約５〜６ｍの間の点字ブ
   ロック（誘導ブロック）を鮮やかに見えるようにするた
   めに、任意の点字ブロックに対し各埋設器具ユニットを
   程よく一様に傾かせた光ファイバーライティング点字ブ
   ロックの構造全体。