JP3035812U - 多機能杖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明、警告、物品収容機能を備えた多機能
杖。 【解決手段】 握りの前端に、前方を照らし歩行に便利
なバルブと押しボタンスイッチが設けられ、その握りの
後端に、フラッシュする警告ランプが設けられ、握りの
前端部内に電池を収容する空間が設けられ、後半部内に
薬品や鍵を収容可能な収容室が設けられ、また、握りの
ケーシングが実質的に一体成形され、これにより構造が
強固であり、本考案の、照明用のバルブ、押しボタンス
イッチ、警告ランプ、電気回路、電池及び電池箱などの
電気装置が組み合わされて一体とされて、磁石の磁力を
利用して上述の握り内に固定されており、ゆえに該電気
装置と握りを簡単に分離できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一種の杖に関し、さらに詳しくは、照明、警告、物品の収容機能を 備え、老人や体の不自由な人、身体の虚弱な人、或いは登山時の使用に適合する 多機能杖に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在市場で見られる杖は、一つの支柱の頂点に握りが固着されてなり、その中 には、該支柱の長さが調整可能とされて異なる身長の使用者に適合可能なものが ある。また、もう一種の杖の支柱は、多段式とされ、各段間が相互に展開又は折 り合わせられ、収容や携帯に便利なものとされている。

【０００３】 しかし、老人や行動に不便のある人は、動作が比較的ゆっくりであることに加 え、夜間に暗く交通量の多い所を歩く場合はさらに危険であるため、安全のため に、照明と警告機能を備えた杖が求められていた。さらに、老人の中には老人病 を患っているために定時に服薬する必要があったり、応急処置用の薬品を随時携 帯する必要のある人があり、このため、外出時に薬品を携帯するのに便利な杖も 求められていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の一つの目的は、照明、警告、及び物品収容の多機能を有する杖を提供 することにあり、該杖は、その握りの前端に、前方を照らし歩行に便利なバルブ と押しボタンスイッチが設けられ、その握りの後端に、フラッシュする警告ラン プが設けられ、握りの前端部内に電池を収容する空間が設けられ、後半部内に薬 品や鍵を収容可能な収容室が設けられたものとする。

【０００５】 本考案のもう一つの目的は、照明、警告、及び物品収容の多機能を有する杖を 提供することにあり、その握りのケーシングが実質的に一体成形され、これによ り構造が強固であり、本考案の、照明用のバルブ、押しボタンスイッチ、警告ラ ンプ、電気回路、電池及び電池箱などの電気装置が組み合わされて一体とされて 、磁石の磁力を利用して上述の握り内に固定されており、ゆえに該電気装置と握 りを簡単に分離でき、電池交換が行え、また日中の使用に際して、電気装置を取 り外すことで杖の重量を軽減可能なものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、握り１と、長さ調整可能であって上端に該握り１が連接さ れる支柱３を備えた多機能杖であって、 該握り１は、一体成形により中空に形成され、内部に、水平方向の中空室１１ を備え、中空室１１の中央底部に上向きに垂直に、一つの隔板１２が延伸され、 隔板１２の、中空室１１の上面に接近する部分が左右に延伸されて一つの横板１ ３が形成され、横板１３の右端はほぼ握り１の右端面まで延伸されることを以て 、隔板１２が中空室１１をほぼ左右の二半部に分けており、右半部は該横板１３ により上下の二部分に分けられ、下部分の右端に開放可能な一つの蓋体１５が設 けられ、該下部分は薬品や鍵或いはその他の物品を収容するための収容室１４と され、上部分の右端は、固着された一つのセード１６で被覆され、セード１６と 蓋体１５が握り１の右端面を構成しており、該隔板１２の左面に一つの磁石片１ ７が粘着され、上述の中空室１１の左半部の空間内に、電気装置２の電池箱２１ が嵌挿され、電池箱２１内に二つの乾電池２２、２２’が収容され、電池箱２１ の後端面２１２にもう一つの磁石片２１３が連接され、電池箱２１の乾電池２２ 、２２’前端に一つの電気回路板２３と、該電気回路板２３に連接或いは挿着さ れた押しボタンスイッチ２４とバルブ２５が設けられ、押しボタンスイッチ２４ が電池箱２１の前端面に突出し、電池箱２１前端の軟性プラスチック面２１１に より被覆され、該軟性プラスチック面２１１も、上述の握り１の左端面を構成し 、握り１の左下端に一つの凹孔１８が設けられ、上述の電池箱２１の電気回路板 ２３が上向きに伸出する一組の電線２７に連接し、該電池箱２１の上面に一つの 凹体２６た設けられ、凹体２６が右向きに延伸されて電池箱２１の後端面２１２ より伸出し、続いて上述の横板１３の上方に沿って横板１３の右端に接近し、該 電線２７は該凹体２６に伴い延伸されて、電線２７の末端に一つの発光ダイオー ド２１４が連接され、発光ダイオード２１４は上述の握り１の右端面のセード１ ６により保護されていることを特徴とする、多機能杖としている。

【０００７】 請求項２の考案は、請求項１に記載の多機能杖で、その中、電気装置２が握り １内に挿入される時、電池箱２１の後端面２１２の磁石片２１３と握り１内で隔 板１２に粘着された磁石片１７が連接し、電気装置２が握り１外に引き出される 時には握り１の左端下方の凹孔１８を利用して電気装置２が引き出されることを 特徴とする、多機能杖としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１に示されるように、本考案の多機能杖の外形は、握り１と長さ調整可能な 支柱３からなり、その中、支柱３の上端に、該握り１が連接されている。

【０００９】 図２及び図３に示されるように、本考案の多機能杖の握り１は、前端面と後端 面を除き、一体成形され、即ち、水平方向の中空室１１を備え、従来の二半部よ り構成される握りとは異なり、比較的強固性を有している。該握り１は中空とさ れ、中空室１１の中央底部に上向きに垂直に、一つの隔板１２が延伸され、隔板 １２の、中空室１１の上面に接近する部分は左右に延伸されて一つの横板１３が 形成され、横板１３の右端はほぼ握り１の右端面まで延伸され、これにより、隔 板１２は中空室１１をほぼ左右の二半部に分けており、且つ右半部は該横板１３ により上下の二部分に分けられ、図３に示すように、上部分の空間は明らかに下 部分の空間より小さい。下部分の空間は収容室１４として使用され、収容室１４ の右端に一つの蓋体１５が設けられ、蓋体１５は開けることができて収容室１４ 内に応急薬品や鍵等を収容することができ、上部分の右端は一つのセード１６で 被覆され、このセード１６は固着されており、開放不能であり、セード１６と蓋 体１５が握り１の右端面を構成している。該隔板１２の左面には一つの磁石片１ ７が粘着され、上述の中空室１１の左半部、即ち隔板１２の左側の空間は、電気 装置２の電池箱２１を収容する場所とされ、電池箱２１内には二つの乾電池２２ 、２２’が収容され、電池箱２１の後端面２１２にもう一つの磁石片２１３が連 接され、電池箱２１の乾電池２２、２２’前端に一つの電気回路板２３と、該電 気回路板２３に連接するか或いは挿着された押しボタンスイッチ２４とバルブ２ ５が設けられ、押しボタンスイッチ２４は電池箱２１の前端面に突出し、電池箱 ２１前端の軟性プラスチック面２１１により被覆され、該軟性プラスチック面２ １１も、上述の握り１の左端面を構成している。上述の電池箱２１内の電気回路 板２３は上向きに一組の電線２７と連接され、該電池箱２１の上面に一つの凹体 ２６が設けられ、該凹体２６は右向きに延伸されて電池箱２１の後端面２１２よ り伸出し、続いて上述の横板１３の上方に沿って横板１３の右端に接近し、該電 線２７は、該凹体２６に伴い延伸されて、末端に一つの赤色の発光ダイオード２ １４（ＬＥＤ）が連接され、発光ダイオード２１４は上述の握り１の右端面のセ ード１６により保護される。

【００１０】 もし、電気装置２を握り１の外に引き出したい時には、握り１の左端下方の凹 孔１８を利用して電気装置２を引き出せ、ねじを取り外す煩わしさがなく、特に 老人にとっては、ねじの取り外しは相当面倒な作業である場合があるため、便利 である。本考案の多機能杖の警告ランプ、即ち発光ダイオード２１４と押しボタ ンスイッチ２４はいずれも握り１の両端面部分に位置するため、握り１の握持感 と握持性を損なわない。

【００１１】 図４に示されるのは、本考案の望ましい実施例の電気装置の電気回路図である 。使用時には、例えば、押しボタンスイッチ２４を一回目に押すと、電気信号が ＩＣを通過し回路ａを経てバルブ２５を発光させる。二回目に押すと、電気信号 はＩＣを通過し回路ｂを経て発光ダイオード２１４をフラッシュさせ、警告効果 を提供する。三回目に押すと、電気信号はＩＣを通過し回路ｃを経てバルブ２５ を発光させると共に、発光ダイオード２１４をフラッシュさせる。四回目に押す と、電気信号はＩＣを通過し回路ｄを経てバルブ２５又は発光ダイオード２１４ 、或いはバルブ２５及び発光ダイオード２１４を消す。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の多機能杖は、その握りの前端に、前方を照らし歩行に便利なバルブと 押しボタンスイッチが設けられ、その握りの後端に、フラッシュする警告ランプ が設けられ、握りの前端部内に電池を収容する空間が設けられ、後半部内に薬品 や鍵を収容可能な収容室が設けられ、照明、警告、及び物品収容の多機能を有す る。

【００１３】 本考案の多機能杖は、その握りのケーシングが実質的に一体成形され、これに より構造が強固であり、本考案の、照明用のバルブ、押しボタンスイッチ、警告 ランプ、電気回路、電池及び電池箱などの電気装置が組み合わされて一体とされ て、磁石の磁力を利用して上述の握り内に固定されており、ゆえに該電気装置と 握りを簡単に分離でき、電池交換が行え、また日中の使用に際して、電気装置を 取り外すことで杖の重量を軽減可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の望ましい実施例の斜視図である。

【図２】本考案の望ましい実施例の分解斜視図である。

【図３】本考案の望ましい実施例の部分断面図である。

【図４】本考案の望ましい実施例の電気装置の電気回路
図である。

【符号の説明】

１・・・握り ２・・・電気装置 ３・・・支柱 １１
・・・中空室 １２・・・隔板 １３・・・横板 １４・・・収容室
１５・・・蓋体 １６・・・セード １７・・・磁石片 １８・・・凹孔
２１・・・電池箱 ２２、２２’・・・乾電池 ２３・・・電気回路板 ２４・・・押しボタンスイッチ ２５・・・バルブ ２
６・・・凹体 ２７・・・電線 ２１１・・・軟性プラスチック面 ２
１２・・・後端面 ２１３・・・磁石片 ２１４・・・発光ダイオード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 握り１と、長さ調整可能であって上端に
   該握り１が連接される支柱３を備えた多機能杖であっ
   て、 該握り１は、一体成形により中空に形成され、内部に、
   水平方向の中空室１１を備え、中空室１１の中央底部に
   上向きに垂直に、一つの隔板１２が延伸され、隔板１２
   の、中空室１１の上面に接近する部分が左右に延伸され
   て一つの横板１３が形成され、横板１３の右端はほぼ握
   り１の右端面まで延伸されることを以て、隔板１２が中
   空室１１をほぼ左右の二半部に分けており、右半部は該
   横板１３により上下の二部分に分けられ、下部分の右端
   に開放可能な一つの蓋体１５が設けられ、該下部分は薬
   品や鍵或いはその他の物品を収容するための収容室１４
   とされ、上部分の右端は、固着された一つのセード１６
   で被覆され、セード１６と蓋体１５が握り１の右端面を
   構成しており、該隔板１２の左面に一つの磁石片１７が
   粘着され、上述の中空室１１の左半部の空間内に、電気
   装置２の電池箱２１が嵌挿され、電池箱２１内に二つの
   乾電池２２、２２’が収容され、電池箱２１の後端面２
   １２にもう一つの磁石片２１３が連接され、電池箱２１
   の乾電池２２、２２’前端に一つの電気回路板２３と、
   該電気回路板２３に連接或いは挿着された押しボタンス
   イッチ２４とバルブ２５が設けられ、押しボタンスイッ
   チ２４が電池箱２１の前端面に突出し、電池箱２１前端
   の軟性プラスチック面２１１により被覆され、該軟性プ
   ラスチック面２１１も、上述の握り１の左端面を構成
   し、握り１の左下端に一つの凹孔１８が設けられ、上述
   の電池箱２１の電気回路板２３が上向きに伸出する一組
   の電線２７に連接し、該電池箱２１の上面に一つの凹体
   ２６た設けられ、凹体２６が右向きに延伸されて電池箱
   ２１の後端面２１２より伸出し、続いて上述の横板１３
   の上方に沿って横板１３の右端に接近し、該電線２７は
   該凹体２６に伴い延伸されて、電線２７の末端に一つの
   発光ダイオード２１４が連接され、発光ダイオード２１
   ４は上述の握り１の右端面のセード１６により保護され
   ていることを特徴とする、多機能杖。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の多機能杖で、その中、
   電気装置２が握り１内に挿入される時、電池箱２１の後
   端面２１２の磁石片２１３と握り１内で隔板１２に粘着
   された磁石片１７が連接し、電気装置２が握り１外に引
   き出される時には握り１の左端下方の凹孔１８を利用し
   て電気装置２が引き出されることを特徴とする、多機能
   杖。