JP3035362U - 摺動回転固着軸付き曲がり刃鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、一般家庭内で、廃棄食品用 非
食品用ＰＥＴボトル、内の残留物を取り除き、洗浄 乾
燥 選別、した廃棄ＰＥＴボトルを分別集収する事で従
来、再生原料へのリサイクルには問題点が多く、不都合
である、とした事を解決てきる。従って、ＰＥＴボトル
を容易に切り開く必要がある、其の道具とする、摺動回
転固着軸付き曲がり刃鋏の提供を目的とするものであ
る。 【構成】 下曲がり刃（１）と上曲がり刃（２）、それ
を摺動回転できる固着軸ボルト（３）及びナット（４）
からなる曲がり刃鋏である。 固着軸ボルト（３）は、
丸皿頭 摺動回転軸 ねじ部、とよりなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、近年増え続ける食品用、非食品用合成樹脂成形容器。（一般にＰＥ Ｔボトルの呼名を使用している、以後、ＲＥＴボトルと呼ぶ）の用途需要総量は （１９９２年度調べ）約１３．７万トン。 その内リサイクルされた量は数％ にすぎず、其の主な原因は残留物による汚にある。其の残留汚物を取り除き、洗 浄を容易にするには容器を切り開く必要がある。それを容易にする為の摺動回転 固着軸付き曲がり刃鋏に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、食品用、非食品用ＰＥＴボトルのリサイクルは、一般家庭から燃えるゴ ミとして出されている物の中から、汚れの少ない天然水容器のみを選別するか、 量販店の店頭で回収した汚れの無いもののみを再生原料にリサイクルしている。 残留物により汚れいる容器や色付き容器は、洗浄 乾燥 選別に費用が掛かりす ぎ、再生原料のリサイクルには問題点が多く不都合である

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一般家庭内で、廃棄食品用 非食品用ＰＥＴボトル、内の残留物を 取り除き、洗浄 乾燥 選別、した廃棄ＰＥＴボトルを分別集収する事で従来、 再生原料へのリサイクルには問題点が多く不都合である、とした事を解決出来る 。従って、ＰＥＴボトルを容易に切り開く必要がある、其の道具として、摺動回 転固着軸付き曲がり刃鋏の提供を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決する手段】

本考案は、摺動回転固着軸付き曲がり刃鋏であって、廃棄食品用 非食品用 ＰＥＴボトルの色々な形状に対応出来る、下曲がり刃（１）と上曲がり刃（２） 、それを摺動回転出来る固着軸ボルト（３）、ナット（４）からなる、曲がり刃 鋏である。ＰＥＴボトルの色々な形状への対応は、実施例の姿図である、図３、 図４、図５、に示す、固着軸ボルト（３）、ナット（４）で固着した、上曲がり 刃（２）を下曲がり刃（１）の長穴のＡ位置、かＢ位置、の何れかの位置に移動 する事で、下曲がり刃（１）と上曲がり刃（２）の刃の開口広さを異にすること が出来て、ＰＥＴボトルの色々な大きさ、形状に、対応する事が出来る、

【０００５】

【作用】

本考案は、前述の手段を講じたので、使用に際しては、ＰＥＴボトルの大きさ 、形状、に合わせ調節することが出来、すべてのＰＥＴボトルに対応する事が出 来る。

【０００６】 従来の、鋏で切る場合は、支点に近い部分から切れて行く、この際ＰＥＴボト ルを切り開こうとすると、ＰＥＴボトルの曲面と表面の硬さで鋏の刃が滑り切る 事が出来ない、本考案の鋏の歯の形状は、昆虫のおおくわがた虫の角の様に湾曲 した刃型をしているので鋭く尖った切っ先でＰＥＴボトルの曲面と硬い表面をも とらえ切っ先から食い込み、滑る事無く切り開くことが出来る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。

【０００８】 図３から図４に示すものは、第１の実施例であって、固着軸ボルト（３）が、 下曲がり刃（１）の長穴のＡ位置になる様に上曲がり刃（２）を摺動させると図 ３に示す様に、刃物は完全に重なり、全てを切り離すことが出来るが、図４に示 す様に、刃の開きが小さくなる。

【０００９】 図５に示すものは、第２の実施例であって、固着軸ボルト（３）が、下曲がり 刃（１）の長穴のＢ位置になる様に上曲がり刃（２）を摺動させると、図３に示 す様に、刃物は完全に重ならず、切り離すことわ出来ないが、図５に示す様に、 刃の開きが大きくなる。

【００１０】 第３の実施例として、図４から図５に示すように、固着軸ボルト（３）を下曲 がり刃（１）の長穴のＢ位置になる様に上曲がり刃（２）を摺動させると図５に 示す様に、刃の開きが大きくなりＰＥＴボトルを挟んだ際に下曲がり刃（１）の 湾曲した刃がＰＥＴボトルの曲面を抱え、上曲がり刃（２）の切先がＰＥＴボト ルに突きささり、大きく切り込む事が出来る

【００１１】 その後、図４に示す位置に、上曲がり刃（２）を戻し従来の、鋏使いの様に扱 うことでＰＥＴボトルを切り開くことが出来る。

【００１２】 使用後、上曲がり刃（２）の尖った刃先で、怪我や物に傷などを付けないよう に、図３に示す位置に、鋏を閉じた際、上曲がり刃（２）の尖った刃先が、はみ 出さないように、下曲がり刃（１）の刃の背側を広く作るとよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上、述べたように本考案は、下曲がり刃（１）と上曲がり刃（２）、それを 摺動回転できる固着軸ボルト（３）及びナツト（４）からなる曲がり刃鋏であつ て、廃棄ＰＥＴボトルの再生原料へのリサイクルを進めるにあたって、最重要課 題にして、解決困難とされていた、食品用 非食品用廃棄ＰＥＴボトルの集収が 、個々の消費者家庭で本考案の鋏を使用して、食品用 非食品用廃棄ＰＥＴボト ルを切り開き、洗浄 乾燥 選別した、廃棄ＰＥＴボトルを分別集収す事で、最 も簡単に最重要課題を解決して限りある資源を大切にすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案の曲がり刃物の平面図である。

【図 ２】本考案の固着軸ねじの斜視図である。

【図 ３】本考案の第１実施例の姿図である。

【図 ４】本考案の第１実施例の姿図である。

【図 ５】本考案の第２実施例の姿図である。

【符号の説明】

１…上曲がり刃 ２…下曲がり刃 ３…固着軸ボルト ４…ナット

【手続補正書】

【提出日】平成８年５月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下曲がり刃（１）と上曲がり刃（２）、
   それを摺動回転できる固着軸ボルト（３）及びナット
   （４）からなる曲がり刃鋏である。固着軸ボルト（３）
   は、丸皿頭 摺動回転軸 ねじ部、とよりなる。固着軸
   ボルト（３）の軸部は、軸径寸法より小さい寸法で軸芯
   に相対する様に平面加工を施している。下曲がり刃
   （１）には、摺動回転に必要な長穴で、固着軸ボルトの
   軸径に合わせた丸穴を両端に、その間を軸平面寸法に合
   わせた、溝穴加工が施されている。上曲がり刃（２）に
   は、固着軸ボルトに合わせた、長穴加工が施されている
   上曲がり刃（２）は、下曲がり刃（１）よりも切先が鋭
   く加工が施されている。