JP3035273U - 発光クリップ用発光ユニット及び発光クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 発光クリップ用発光ユニットと発光クリップ
を提供する。 【解決手段】 バッテリーボックス２を一体的に設けた
基板１に発光ダイオード３等の発光体を取付けると共
に、湾曲部４を押圧することにより変位してバッテリー
ボックス２と発光体を含む電気回路を通電して発光体を
発光させる可動バネ接点５を基板１に取付けて成る発光
ユニット８を構成し、また、紙葉１２の一部を挿入可能
な間隙１３と透明壁部１１を有するケース１０を形成
し、このケース１０の内部に発光ユニット８を、その発
光体が透明壁部１１の内側に、又、その可動バネ接点５
の湾曲部４が間隙１３にそれぞれ位置するように収納し
て、その間隙１３に紙葉１２を挿入したときに可動バネ
接点５が紙葉に押されて変位することにより発光ユニッ
ト８の電気回路が通電して発光体が発光する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は発光クリップ用発光ユニットと発光クリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

メモ用紙などをクリップにより挟み止めしていても、そのメモ用紙などの存在 に気付かずに忘れてしまうことがある。また、暗い場所では、クリップに保持さ れたメモ用紙などに記入された文字が見にくいという不便があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、メモ用紙などを保持している状態をはっきりと認識させて忘れない ように注意を促すことができると共に、暗い場所でもメモ用紙などに記入された 文字を見やすくすることができる発光クリップ用発光ユニットと発光クリップの 提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の発光クリップ用発光ユニットは上記目的を達成するために案出された ものであって、その発光クリップ用発光ユニットは、バッテリーボックス２を一 体的に設けた基板１に発光ダイオード３等の発光体を取付けると共に、ケースに 収納した状態でメモ用紙等の紙葉を押え止め可能な湾曲部４を有して同湾曲部４ を押圧することにより変位して上記のバッテリーボックス２と発光体を含む電気 回路を通電して発光体を発光させる可動バネ接点５を基板１に取付けて成り、紙 葉等の保持部を有するケースの内部に装填可能としたものである。

【０００５】 また、本考案の発光クリップも上記目的を達成するために案出されたものであ って、その発光クリップは、紙葉の一部を挿入可能な間隙１３と透明壁部１１を 有するケース１０の内部に発光ユニット８（この発光ユニット８は、バッテリー ボックス２を一体的に設けた基板１に発光ダイオード３等の発光体を取付けると 共に、ケースに収納した状態でメモ用紙等の紙葉を押え止め可能な湾曲部４を有 して同湾曲部４を押圧することにより変位して上記のバッテリーボックス２と発 光体を含む電気回路を通電して発光体を発光させる可動バネ接点５を基板１に取 付けて成るものである）を、その発光体が透明壁部１１の内側に、又、その可動 バネ接点５の湾曲部４が間隙１３にそれぞれ位置するように収納して、その間隙 １３に紙葉１２を挿入したときに可動バネ接点５が紙葉に押されて変位すること により発光ユニット８の電気回路が通電して発光体が発光すると共に紙葉１２が 可動バネ接点５の湾曲部４により押え止めされるようになしたものである。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の実施例について説明する。まず、図１〜図３は発 光ユニット８を示したものである。この発光ユニット８は、側面を開口したバッ テリーボックス２を略上半部に一体的に設けた基板１の下端部に発光ダイオード ３を一体的に取付けると共に、湾曲部４を有して同湾曲部４を押圧したときに内 側へ変位して基板上の固定接点６に接触することにより上記のバッテリーボック ス２及び発光ダイオード３を含む電気回路を通電して発光ダイオード３を発光さ せる燐青銅板製の可動バネ接点５を基板１の下端部裏側に一体的に設けてユニッ ト化した構造になっている。そのバッテリーボックス２は単４バッテリー７を１ 個だけ収納するようになっていて、又、可動バネ接点５はその湾曲部４を押圧し ないときは固定接点６から離れた状態を維持するようになっている。なお、使用 するバッテリーの種類と数は自由であり、それに応じてバッテリーボックス２の 大きさが設計される。また、発光ダイオード３の代わりに、小さなライト、例え ば豆電球等の他の発光体を使用することも当然可能である。

【０００７】 次に、図４〜図８は発光クリップ９を示したものである。この発光クリップ９ はケース１０の内部に上記の発光ユニット８を装填して構成されるものである。 ケース１０はプラスチック製で外観が鉛筆の形状にデザインされている。このケ ース１０は下端部の芯に相当する部位が透明壁部１１になっていて、その透明壁 部１１の後側にメモ用紙などの紙葉１２を下方から挿入可能な間隙１３を設けて いる。このケース１０は上記の発光ユニット８を内部に収納可能な大きさを有し ており、発光ユニット８の発光ダイオード３はちょうど透明壁部１１の内側に位 置し、可動バネ接点５の湾曲部４はちょうど間隙１３に位置するようになってい る。ケース１０の上端には吊下用リング１４を一体的に形成している。なお、ケ ース１０の裏面には壁などに貼着できるようにするため、両面粘着テープ１５も 取付けている。符号１６はその両面粘着テープ１５を覆う剥離紙である。なお、 両面粘着テープ１５の代わりに、マグネット、面状ファスナー等の他の留め具を 取り付けることも当然可能である。ところで、ケース１０の形状は自由であり、 上記の鉛筆の形状に限定されるものではない。

【０００８】 ケース１０の間隙１３に下方からメモ用紙などの紙葉１２を挿入すると、その 紙葉１２は可動バネ接点５の湾曲部４と間隙１３の一方の内壁との間に挟み止め される。それと共に可動バネ接点５は紙葉１２により内側方向へ押されて変位し 固定接点６に接触する。これにより発光ユニット８の電気回路が通電して発光ダ イオード３が発光する。すなわち、メモ用紙などの紙葉１２を挟み止めすると発 光ダイオード３が発光して注意を促すことになる。また、発光ダイオード３の光 によって暗い場所でもメモ用紙などに記入された文字を見ることができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の発光クリップ用発光ユニットと発光クリップは上記の通りであり、メ モ用紙などを保持している状態を発光ダイオード３等の発光体を発光させること によりはっきりと認識させて忘れないように注意を促すことができると共に、暗 い場所でもメモ用紙などに記入された文字を見やすくすることができるという効 果がある。また、本考案の発光クリップ用発光ユニットは、それだけをケース１ ０の内部に装填するだけでよく、各部品を別々にケース１０に対して装着する面 倒がなく、発光クリップ９の組立能率が向上する利点がある。また、本考案の発 光ユニット８は、異なるデザインのケース１０に対しても装填できるという汎用 性があり、発光クリップ９のデザインを変更する場合も、ケース１０だけを変更 すれば良く発光ユニット８はそのまま使用できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】発光ユニットの背面図である。

【図２】発光ユニットの底面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】発光クリップの正面図である。

【図５】発光クリップの側面図である。

【図６】発光クリップの内部機構の底面図である。

【図７】図４のＢ−Ｂ線断面図である。

【図８】紙葉を保持している状態の断面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ バッテリーボックス ３ 発光ダイオード ４ 湾曲部 ５ 可動バネ接点 ６ 固定接点 ７ 単４バッテリー ８ 発光ユニット ９ 発光クリップ １０ ケース １１ 透明壁部 １２ 紙葉 １３ 間隙 １４ 吊下用リング １５ 両面粘着テープ １６ 剥離紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリーボックス２を一体的に設けた
   基板１に発光ダイオード３等の発光体を取付けると共
   に、ケースに収納した状態でメモ用紙等の紙葉を押え止
   め可能な湾曲部４を有して同湾曲部４を押圧することに
   より変位して上記のバッテリーボックス２と発光体を含
   む電気回路を通電して発光体を発光させる可動バネ接点
   ５を基板１に取付けて成り、紙葉等の保持部を有するケ
   ースの内部に装填可能とした発光クリップ用発光ユニッ
   ト。
2. 【請求項２】 紙葉の一部を挿入可能な間隙１３と透明
   壁部１１を有するケース１０の内部に請求項１記載の発
   光ユニット８を、その発光体が透明壁部１１の内側に、
   又、その可動バネ接点５の湾曲部４が間隙１３にそれぞ
   れ位置するように収納して、その間隙１３に紙葉１２を
   挿入したときに可動バネ接点５が紙葉に押されて変位す
   ることにより発光ユニット８の電気回路が通電して発光
   体が発光すると共に紙葉１２が可動バネ接点５の湾曲部
   ４により押え止めされるようになした発光クリップ。