JP3034968U - ローラースケート用の延長可能な底板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な道具を用いることなしに、スケートを
望ましい長さに簡単に調節できる、ローラースケート用
の延長可能な底板を提供すること。 【解決手段】 延長可能な底板は、第１のプレート及び
第２のプレートと、第２のプレートの底部から突き出し
ている第１のボード及び第２のボードによって形成され
ている縦みぞと、第１及び第２のボードの壁に形成され
ている穴と、縦みぞによって滑動可能に受け入れられる
ように第１のプレートの底部に連結されている延長ブリ
ッジとからなる。さらに、第１及び第２のボードの穴に
対応している縦スロットが延長ブリッジに形成され、複
数のねじが前記穴と所定位置に第１のプレートを固定す
るための縦スロットとを経て伸びている。また、各ねじ
のヘッドにはレンチが固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はローラースケート、特にローラースケートに用いる延長可能な底板に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の延長可能なローラースケートは、第１の底板と、延長ブリッジによって 第１の底板に滑動可能に連結している第２の底板と、第１及び第２の底板の下に 直接固定されている複数のローラーとからなる。しかし、従来のローラースケー トは、レンチのような特定の工具によってしか調節できなかったので、底板の長 さを調節することは使用者には不便であった。さらに、そのような構造は、ロー ラーが直列に配置されたインラインローラースケートへの使用には適していなか った。

【０００３】 延長可能な底板を有するインラインローラースケートは、１９９２年７月１日 にウオン(Wong)に付与された台湾特許出願公告第１８６７６０号公報に開示され ている。そのローラースケートは、底板の長さを決定することに関して、延長ブ リッジの縦スロットに設けられた歯と係合する複数の歯を有するピンを利用して いる。ばね及びねじがピンと協同し、それによってピンは底板に固定されている 。

【０００４】 しかし、ばねは一定の引張力下におかれるので、ある一定の使用期間の後、ば ねに弾性疲労が生じてしまう。このため、延長ブリッジはしっかり固定されなく なる。

【０００５】 さらに、底板の長さは歯数によって予め決まってしまうので、使用者はそれぞ れの好みに応じた長さにスケートを調節することができない。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、特別な道具を使用することなしに、スケートを望ましい長さ に簡単に調節できる、ローラースケート用の延長可能な底板を提供することであ る。

【０００７】 本考案の他の目的は、長期の使用の後にもなお使用に適する、ローラースケー ト用の延長可能な底板を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、第１のプレートの下部に形成された延長ブリッジを、第２のプレー トの底部から突き出している第１及び第２のボードによって形成された縦みぞに 滑動可能に配置し、さらに、第１のプレートを所定の位置に固定するために、複 数のねじを第１及び第２のボードに形成された穴及び該穴に対応するように延長 ブリッジに形成された縦スロットを経て、対応するナットと係合するように配置 したことを特徴とする。

【０００９】

【考案の作用効果】

本考案によれば、第１のプレートの下部に形成された延長ブリッジが、第２の プレートの底部から突き出している第１及び第２のボードによって形成された縦 みぞに滑動可能に受け入れられ、また、第１及び第２のボードに形成された穴及 び該穴に対応するように延長ブリッジに形成された縦スロットを経て伸びる複数 のねじによって固定されていることから、ねじを緩めれば延長ブリッジを滑動さ せることができ、ねじを締めれば延長ブリッジを固定することができる。このた め、ねじを緩めたり締めたりするだけで底板の長さを望ましい長さに調節するこ とができる。また、使用者の靴のサイズが変わっても底板の長さを調節すれば使 用することが可能なため、長期間使用できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１及び図２に示すように、ローラースケート用の延長可能な底板は、第１の プレート３５と、該第１のプレートに連結しているＵ字型延長ブリッジ４０と、 第２のプレート１００と、該第２のプレート１００の底部から突き出している第 １のボード１２及び第２のボード１４に形成されている縦みぞ１０とを含む。前 記延長ブリッジ４０を滑動可能に受け入れるために、第１及び第２のボード１２ 、１４の内壁にフランジが形成されている。ねじ穴１６が第１のボード１２の壁 に設けられ、また、第１のボード１２のねじ穴１６に対応する縦スロット４１が 延長ブリッジ４０に設けられている。ねじ２０は、第１のボード１２の壁のねじ 穴１６及び縦スロット４１を経て伸び、ナット５０で止められている。これによ り、延長ブリッジ４０を移動することによって底板の長さを調節し、ねじ２０及 びナット５０を締めることによって所定の位置に延長ブリッジ４０を固定する。

【００１１】 ねじ２０は、該ねじをまわすレンチ３０を受け入れるために、該レンチと一体 的に形成された六角形のヘッド２２を有する。ねじ２０の六角形のヘッド２２に は、さらに、ねじ穴２３が形成されている。レンチ３０は、六角形のねじ頭２２ 及びねじ３２を受け入れるためのねじ穴２３と合致する拡大された六角形の開口 ３３を含む穴３１を有する。ねじ３２は孔３１及びねじ穴２３を経て伸び、それ によってねじ２０にレンチ３０を固定している。

【００１２】 延長可能な底板を組み立てたとき、延長ブリッジ４０は、ねじ２０及びナット ５０によって第１のボード１２に外周で固定されている。また、レンチ３０は、 ねじ３２によってねじ２０に取りつけられている。このように、レンチ３０は、 使用者が底板の長さを調節するために、レンチ３０を時計回りに回すことによっ て延長ブリッジ４０を外すために使用される。底板を望ましい長さまで調節して レンチ３０を反時計回りに回すことによって、使用者は底板を固定できる。

【００１３】 図３は、本考案に係る延長可能な底板を取りつけたインラインローラースケー トを示している。第１のプレート３５は、延長ブリッジ４０と一体的に形成され ていて、第２のプレート１００はねじ２０によって延長ブリッジ４０に固定され ている。使用者がねじ３２によってねじ２０に取りつけられているレンチ３０を 時計回りに回すと延長ブリッジは外れ、反時計回りにレンチ３０を回すと延長ブ リッジ４０は止められる。

【００１４】 図４に本考案に係る延長可能な底板を取りつけたローラースケートを示す。図 １及び図２に示した構造に加えて、該構造と同一の第２の構造を有するレンチ３ ０、ねじ（図示せず）、ナット（図示せず）、スロット４１及びねじ穴（図示せ ず）が、延長ブリッジ４０と第２のプレート１００との間の連結を増強するため に、第２のボード１４に備えられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る延長可能な底板を部分的に分解し
て部品の相互関係を示した斜視図である。

【図２】図１に示した延長可能な底板の断面図である。

【図３】本考案に係る延長可能な底板を取りつけたイン
ラインローラースケートの斜視図である。

【図４】本考案に係る延長可能な底板を取りつけたロー
ラースケートの斜視図である。

【符号の説明】

３５ 第１のプレート １００ 第２のプレート １２ 第１のボード １４ 第２のボード １０ 縦みぞ １６ ねじ穴 ４０ 延長ブリッジ ４１ 縦スロット ２０ ねじ ２２ ヘッド ３０ レンチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下部に形成された延長ブリッジを有する
   第１のプレートと、第２のプレートであって該第２のプ
   レートの底部から突き出している第１及び第２のボード
   によって形成された、前記延長ブリッジを滑動可能に受
   け入れる縦みぞと、第１及び第２のボードに形成された
   穴と、前記ボードに形成された前記穴に対応して前記延
   長ブリッジの壁に形成された縦スロットと、所定の位置
   に第１のプレートを固定するために、対応するナットと
   係合するように第１及び第２のボードの穴及び前記縦ス
   ロットを経て伸びる複数のねじと、各ねじのヘッドに固
   定されているレンチとを含む、ローラースケート用の延
   長可能な底板。