JP3034542U - 飲物供給装置における防爆器 - Google Patents

飲物供給装置における防爆器

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正春 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクに充填された飲物に無駄が生じるのを
防止できると共に、空のタンクを飲物を充填した新しい
タンクに交換した時にも、直ちに且つスムーズに飲物を
吐出器側に供給して飲物をジョッキー等の容器に問題な
く注ぎこむことができるようにすることにある。 【解決手段】 上部ケーシング20と下部ケーシング2
6と揺動弁23と移動弁体25等からなる防爆器であっ
て、下部ケーシング26の飲物流入孔53を飲物がある
ときは移動弁体25が浮上して開放し、飲物が無いとき
は降下して閉塞するようにし、併せて上部ケーシング2
0の飲物吐出孔34を飲物の無い時に揺動弁23によっ
て自然に閉塞し、上部ケーシング20に設けた揺動弁操
作レバー21によって、前記揺動弁23を回動変位させ
て上部ケーシング20の飲物吐出孔34の流入口35を
強制的に開放できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビール等の飲物供給装置における防爆器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に居酒屋等で販売されている生ビールは、ビール工場から出荷される時点 でアルミ等の小型のタンク(ビール樽)に充填されて各店に配送されている。店 側では、この配送されたタンクに飲物供給装置を連結し、この飲物供給装置を介 してその都度タンクから所望量のビールをジョッキ等の容器に注ぎ込んでいた。
【0003】 前記飲物供給装置は、タンクに連結するプラグと、このプラグに一端側を接続 したホースと、このホースの他端側に接続してジョッキ等への注入及び停止を操 作する吐出器(一般に冷却装置を伴って「ディスペンサー」又は「生サーバ」等 と呼ばれている)と、前記プラグにホースを介して接続する高圧充填した炭酸ガ スボンベ等からから成る。
【0004】 飲物供給装置の各構成器具を接続し、プラグをタンクに接続することにより自 動的にタンク内へ炭酸ガスが圧送され、タンク内の生ビールが炭酸ガスで押し出 されて常に吐出器側へ供給される。
【0005】 タンク内が空になっても、ホース内等に生ビールが充満している間は吐出器を 開けば炭酸ガスの圧力によって生ビールが勢いよく吐出する状態が続く。ところ が、一旦炭酸ガスが吐出器にまで達すると、吐出器の出口で恰も小爆発が起きた かのように泡化した生ビールが噴出し辺り一面に飛散する。またこれに伴い、吐 出器の下へ差し出されていたジョッキ内の生ビールまでもが辺り一面に飛散して 作業者の衣服を濡らしたり、ジョッキ内の生ビールを無駄にしたり(泡分が過多 となって商品価値が無くなる)するといった問題があった。
【0006】 さらに、前記ホースやプラグ内には泡化した生ビールが残存しているので、タ ンクを新品のものに交換した際にこの泡を後続の生ビールによって押し流して洗 浄する必要があり、これだけで500cc前後の生ビールが無駄になっていた。
【0007】 そこで、前記のような問題点を解決するために本考案と同一人は、先に特公平 7ー98558号公報に開示のような飲物供給装置における防爆器を開発してい た。
【0008】 この飲物供給装置における防爆器は、前記公報にも開示のように、飲物を加圧 充填したタンクに連結したプラグに着脱自在に接続されるケーシングを備え、こ のケーシングに、前記タンクからの飲物を容器に注ぐための吐出器へ送るホース が接続されている飲物供給装置における防爆器において、前記ケーシング内に上 下方向に延びる飲物通路を形成し、前記プラグが接続される流入口をその飲物通 路の上下中途部に連通されるとともに、前記ホースが接続される流出口をその飲 物通路の下端に連通させ、この飲物通路内に、飲物の充満時に前記流入口の当該 飲物通路への連通部よりも上位に浮上し、かつ、飲物の無い状態で前記流出口の 当該飲物通路への連通部を閉塞する移動弁体を上下動自在に内挿し、前記飲物通 路の上部と前記流出口との間をバイパスする上下方向に延びるバイパス通路を前 記ケーシング内に形成するとともに、このバイパス路と前記流出口との間の連通 を入り切りする切換弁を設けた構造のものであった。
【0009】 この防爆器によれば、タンク内の飲物が無くなり、プラグを介して防爆器の飲 物通路内も空になると、この飲物通路内においてそれまで飲物に浮かんでいた移 動弁体が下降して、飲物通路の流出口の連通部を閉塞するようになる。従って、 炭酸ガス等の高圧ガスが吐出器へ送給されることがない。この状態で吐出器を開 いても、その出口で小爆発が起こることはない。従って、吐出器の下へ差し出さ れていたジョッキ内の飲物が無駄になったり、ホース内等に残る飲物が泡化した り、またこれを押し流し洗浄するための飲物が必要になったりすることはなく、 総じて飲物の無駄が省ける。また、前記のように小爆発がないので作業者の衣服 が濡れることもない。
【0010】 また、タンクを新品のものと交換したときは、防爆器の切換弁を操作して流出 口とバイパス通路とを連通させることにより、流入口から新たに送給される飲物 の圧力がバイパス路を介して流出口に伝達され、移動弁体が流出口の連通部から 押し上げられ、即座に流入口の連通部よりも上方の位置へ復帰するので、タンク 交換後に移動弁体が詰まって飲物を供給できなくなる事態を未然に防止できると ともに、タンク交換後における飲物の再供給を即座に行える、といった効果を期 待することができた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の飲物供給装置における防爆器では、切換弁を切り換えた 場合でも、流入口から新たに送給される飲物の流入圧により移動弁体が時々スム ーズに浮き上がらず、ビール等の飲物を吐出器側に供給できなくなることがあっ た。
【0012】 本考案は前記のような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするとこ ろは、タンクに充填された飲物に無駄が生じるのを防止できると共に、空のタン クを飲物を充填した新しいタンクに交換した時にも、直ちに且つスムーズに飲物 を吐出器側に供給して飲物をジョッキー等の容器に問題なく注ぎこむことができ るようにした飲物供給装置における防爆器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案は前記の目的を有効に達成するために、つぎのような構成にし てある。すなわち、請求項1に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器は、 飲物を加圧充填したタンクに連結したプラグに着脱自在に連結できる下部ケーシ ングと、この下部ケーシングに連結する上部ケーシングには、前記タンクからの 飲物を吐出器へ送るホースを接続でき、且つ下部ケーシングおよび上部ケーシン グには上下方向に連通する飲物通路を形成すると共に、下部ケーシングには飲物 通路と前記プラグとを連通させる飲物流入孔を形成し、前記上部ケーシングには 飲物通路と前記吐出器へ飲物を送るホースとを連通させる飲物吐出孔を形成し、 且つ前記下部ケーシングの飲物通路内に、飲物の充満時に前記飲物通路の上方へ 浮上して前記飲物流入孔を開放し、飲物の無い時には降下して前記飲物流入孔を 閉塞する移動弁体を上下動自在に内挿し、さらに、上部ケーシングの前記飲物吐 出孔の流入口を飲物の無い時に自然に閉塞する揺動弁を上部ケーシングの飲物通 路内に揺動自在に設けると共に、上部ケーシングに揺動弁操作レバーを設け、前 記揺動弁により飲物吐出孔の流入口が閉塞状態である場合に、この揺動弁操作レ バーの回動変位操作により、前記揺動弁を回動変位させて飲物吐出孔の流入口を 強制的に開放できるようにした構成にしてある。
【0014】 請求項2に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器は、請求項1に記載の 構成において、揺動弁は板片部材を鈍角に折曲形成すると共に折曲部分の両側に 支持軸部を突設した構成にしてある。
【0015】 請求項3に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器は、請求項1または請 求項2に記載の構成において、下部ケーシングは、上端部から中間部まで飲物通 路が形成され、下端部から中間部まで前記飲物通路に連通する飲物流入孔が形成 されていると共に、この飲物流入孔の前記飲物通路に臨む孔部は前記飲物通路と 中心位置をずらして形成され、前記孔部はブラグと連結される側の飲物流入孔の 孔部より小径に形成されると共に、この両孔部の中心位置もずらして形成されて いる構成にしてある。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。 図1〜図2は飲物供給装置1の全体構成を示す図であって、この飲物供給装置 1において、生ビールが加圧充填されたタンク2と、このタンク2に連結してタ ンク内の飲物を吐出案内するプラグ3と、このプラグ3に接続したホース4を介 タンク2内に高圧の炭酸ガスを送る炭酸ガス充填ボンベ5と、前記プラグ3に連 結する本考案に係る防爆器6と、この防爆器6にホース7を介して接続され前記 タンク2からのビールを注ぐジョッキ8(図2参照)への注入・停止を操作する ための吐出器9とによって構成されている。なお、吐出器9には冷却装置10が 併設されている。
【0017】 図3に示すように前記プラグ3には、下部突出管11が設けられており、この プラグ3をタンク2に連結すると、前記下部突出管11がタンク2の口弁部12 に設けられた昇降弁13をバネ14の弾発付勢に抗して押し下げ、プラグ3の内 部に形成された上昇流路15とタンク2内に垂下保持された吸い上げ管16とが 自動的に連通する構造になっている。
【0018】 また、プラグ3の前記上昇流路15の出口には、形成したネジ管部17が形成 され後述する防爆器6と連結できるようにしてある。さらに、プラグ3内には前 記ホース4と連通する環状通気路18が形成されており、タンク2との連結時に は、この環状通気路18が前記口弁部12に設けられた気圧弁19に合致するよ うになっている。この気圧弁19は、ボンベ5側のバルブ(図示せず)を開栓す ることにより、炭酸ガスの圧力によって自動的に押し開かれる。
【0019】 また、図4〜図6に示すように前記防爆器6は、上部ケーシング20と、揺動 弁操作レバー21と、パッキン22と、揺動弁23と、軸受24と、移動弁体2 5と、下部ケーシング26と、および連結環状具27によって構成されている。
【0020】 すなわち、上部ケーシング20は、大径筒状部28と、この大径筒状部28の 上部に立設するように形成された小径筒状部29と、この小径筒状部29に沿う ように形成された繋ぎ中空部30とが一体的に形成されている。大径筒状部28 と繋ぎ中空部30との内部空間(L状空間)によって飲物通路31が形成されて いる。また、小径筒状部29の上端外周部32はネジ切り形成してあり、冷却装 置10(図2、図3参照)に接続したホース7の一端をネジ付け具33を介して 接続できるようにしてある。前記小径筒状部29は内部はホース7と飲物通路3 1とを連通する飲物吐出孔34(図7参照)としてあり、この飲物吐出孔34の 流入口35は、繋ぎ中空部30の飲物通路31側に臨むように内側部に形成して ある。また、揺動弁23を保持するための1対の軸受溝36が、繋ぎ中空部30 と大径筒状部28との飲物通路31の境目の両側に形成してある。
【0021】 さらに、揺動弁作動軸部37(図4参照)とレバー部38とからなるL状の揺 動弁操作レバー21が、揺動弁作動軸部37を前記軸受溝36の近傍に回動可能 なようにして設けてあり、レバー部38は外部に位置している。揺動弁作動軸部 37は、金属性の円柱軸部材からなり、前記飲物通路31に臨む部分は半円形状 に形成した揺動弁操作部39としてある。レバー部38が上向きの場合は、揺動 弁操作部39の切欠半円空間部40側が、繋ぎ中空部30の飲物通路31側に位 置し、レバー部38を横に倒した時は揺動弁作動軸部37も90°回転して揺動 弁操作部39が繋ぎ中空部30の飲物通路31内に突出するようにしてある。揺 動弁作動軸部37は抜けないように端部をE形軸止め輪41によって止めてある 。また、前記の大径筒状部28の上天面は、揺動弁23の一部が収納できる凹部 42が形成されている。
【0022】 次に揺動弁23は、全体が略L字状であり、金属板部材を110°位に屈曲形 成したものである。勿論、90°より大なる角度に屈曲するのであれば、前記1 10°に限定されるものではない。この揺動弁23の屈曲角部分には両側に支持 軸部43が突出形成されている。両支持軸部43には金属筒部材からなる軸受2 4を挿着し、この軸受24を介して両支持軸部43は前記した上部ケーシング2 0の軸受溝36に揺動自在に係合されている。屈曲した揺動弁23の繋ぎ中空部 30の飲物通路31側に位置する開閉板部44の先端部45は、軟質樹脂材46 にって被覆されていて、この軟質樹脂材46を被覆した前記先端部45が、前記 上部ケーシング20の飲物吐出孔34の流入口35に位置し、揺動弁23の揺動 によってこの流入口35を開閉する。また、揺動弁23の後部板部47は前記大 径筒状部28の凹部42に係合する。
【0023】 前記の上部ケーシング20の大径筒状部28の外周部にはネジ溝48が形成さ れている。また、前記環状のパッキン22は、上部ケーシング20の大径筒状部 28の内周部に係合される。
【0024】 次に下部ケーシング26は、上部外周部にネジ溝49が形成されており、且つ 前記上部ケーシング20の大径筒状部28と係合させて連結環状具27の内面に 形成したネジ溝51を、下部ケーシング26のネジ溝49と上部ケーシング20 のネジ溝48にネジ合わせることによって、両ケーシング20、26を連結でき るようにしてある。
【0025】 下部ケーシング26の内部は、図9〜図11に示すように上端部から中間部位 まで四角筒状の飲物通路52が形成され、さらにこの四角筒状の飲物通路52の 中心から位置をずらした位置に飲物流入孔53が形成されている。前記飲物通路 52に臨む飲物流入孔53の孔部54は小径円状であり、前記ブラグ3と連結さ れる側に臨む孔部55は孔部54より大径の円状であり、孔部54と孔部55と は中心位置をずらして形成してある。下部ケーシング26の下端内周部にはネジ 溝56が形成され、前記プラグ3のネジ管部17を下部ケーシング26のネジ溝 56にねじ合わせて連結できるようにしてある。
【0026】 前記下部ケーシング26の飲物通路52には、生ビールに浮くことができる樹 脂製の移動弁体25が上下動自在に内挿されている。この移動弁体25は飲物の 充満時に前記飲物通路52の上方へ浮上して前記飲物流入孔53の孔部54を開 放し、飲物の無い時には降下して飲物流入孔53の孔部54を閉塞する。
【0027】 このようにして成る飲物供給装置1では、先ず、プラグ3に連結した防爆器6 の揺動弁操作レバー21のレバー部38を横に倒し、図8に示すように揺動弁操 作部39により強制的に揺動弁23による流入口35を開放させた状態にしてお く。このとき、防爆器6の下部ケーシング26内の飲物通路52に内挿されてい る移動弁体25は下降して飲物流入孔53の孔部54を閉塞している(図9参照 )。なお、図8の移動弁体25の位置は、飲物で飲物通路31、52が満たされ ている状態を示す。
【0028】 そして前記プラグ3に生ビールを充填したタンク2を連結し、炭酸ガス充填ボ ンベ5の開閉レバー(図示せず)を開放することにより、タンク2内に炭酸ガス が圧送され、タンク2内の生ビールが吸い上げ管16、プラグ3から防爆器6の 下部ケーシング26の飲物流入孔53に流れ込み、前記孔部54を閉塞している 移動弁体57を押し上げて孔部54を開放する。
【0029】 孔部54(図8参照)を開放して飲物通路52に流れ込んだ生ビールは、上部 ケーシング20の飲物通路31から開放されている流入口35を介して飲物吐出 孔34の流入し、さらに上部ケーシング20に接続したホース7を経て、冷却装 置10(図1、図2参照)、吐出器9へと押し出されるようになる。従って、吐 出器9を開けば、いつでも生ビールをジョッキ8へ注ぎ出すことができる。
【0030】 また、前記タンク2をプラグ3に連結して炭酸ガスを圧送後は、再び揺動弁操 作レバー21を操作してレバー部38を元の状態(上向き)に戻す。この場合、 開放されている流入口35からは生ビールが飲物吐出孔34に流入されているた め、揺動弁23によって流入口35が閉じることはない。さらに、生ビールによ って浮上する移動弁体57が、揺動弁23の後部板部46を押し上げて上部ケー シング20の上天面40側に押圧するので、110°に屈曲形成された略L字状 の揺動弁23は流入口35の開放状態を保持する。
【0031】 そしてタンク2内が空になり防爆器6内へ送給される生ビールが無くなると、 下部ケーシング26の飲物通路52内では、それまで生ビールに浮かんでいた移 動弁体57が下降し、飲物流入孔53の孔部54を閉塞する(図9参照)。また 、揺動弁23も自然に揺動して後部板部46が下がると共に、先端部45は流入 口35側に回転変位して流入口35を閉塞する(図7参照)。したがって、炭酸 ガスが移動弁体57を押し上げて防爆器6の飲物通路52、31内に流入した場 合でも、この炭酸ガスは揺動弁23の先端部45を押圧して流入口35を強く閉 塞するため、吐出器9側には炭酸ガスを流れない。したがって、吐出器9を開け てもホース7等に残存している生ビールが泡化して噴出し辺り一面に飛散すると いったことを防ぐことができる。
【0032】
【考案の効果】
以上、上記のように請求項1に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器で は、タンク内の飲物が無くなると、防爆器内で移動弁体が降下して下部ケーシン グ内の飲物通路の飲物流入孔(孔部)を閉塞し、それ以降に炭酸ガス等の高圧ガ スが移動弁体を押し上げて飲物通路内に流入しても、その炭酸ガスの流入圧によ って揺動弁が上部ケーシング内の流入口を閉塞するため、炭酸ガス等の高圧ガス が吐出器側へ送給されることはない。そのため、この状態で吐出器を開いても、 その出口で小爆発が起こることはない。従って、吐出器の下へ差し出されていた ジョッキ内の飲物が無駄になったり、ホース内等に残る飲物が泡化したりまたこ れを押し流し洗浄するための飲物が必要になったりすることはなく、総じて飲物 の無駄が省ける。また、前記のように小爆発がないので作業者の衣服が濡れるこ とも当然になくなると共に、ホース内の泡洗浄が不要となるためタンクの交換が 迅速に行える。また、タンクを新品のものと交換したあと、揺動弁操作レバーを 操作して揺動弁を作動させ、前記のように閉塞されている上部ケーシング内の流 入口を開放することにより、飲物通路に流入した飲物は勢い良くケーシング内の 流入口から吐出器側に送られて行き、タンクを新品と交換した場合にもスムーズ に飲物を吐出器側に供給することができる。
【0033】 また、請求項2に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器は、揺動弁を鈍 角に折曲形成した板片部材からなり、この屈曲した板片部材を上部ケーシングに 設けた揺動弁操作レバーによって強制的に作動させることにより、この揺動弁に よって閉塞されていた上部ケーシングの飲物吐出孔の流入口をスムーズに開放す ることができる。また、揺動弁は鈍角に折曲形成されているので、前記流入口を 強制開放された状態では、支持軸部を介して上部ケーシングに支持されている揺 動弁の下部ケーシング側は飲物の流入により浮上する移動弁体の押圧力により、 揺動弁操作レバーを元に戻しても前記流入口の開放状態を保持することができる 。
【0034】 また、請求項3に記載の本考案の飲物供給装置における防爆器は、下部ケーシ ングは、上端部から中間部まで飲物通路が形成され、下端部から中間部まで前記 飲物通路に連通する飲物流入孔が形成されていると共に、この飲物流入孔の前記 飲物通路に臨む孔部は前記飲物通路と中心位置をずらして形成され、前記孔部は ブラグと連結される側の飲物流入孔の孔部より小径に形成されると共に、この両 孔部の中心位置もずらして形成されているので、プラグ側からの飲物の防爆器内 への流入をよりスムーズに導き、且つ炭酸ガスのみが防爆器内に流入した場合も 、孔部を閉塞する移動弁体を炭酸ガスによってスムーズに退けると共に、この炭 酸ガスを素早く上部ケーシングの飲物吐出孔の流入口側に導き、揺動弁の先端部 を炭酸ガスで押圧して前記流入口を即座に閉塞し、吐出器に連通するホース側に 燦々ガスを流れ込むのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る飲物供給装置の全体斜視図であ
る。
【図2】本考案に係る飲物供給装置の説明図である。
【図3】タンクに取り付けた状態を示すプラグの断面図
である。
【図4】本考案に係る防爆器の分解斜視図である。
【図5】本考案に係る防爆器の全体斜視図である。
【図6】本考案に係る防爆器とプラグの分解斜視図であ
る。
【図7】本考案に係る防爆器における揺動弁の作動状態
を示す縦断面説明図である。
【図8】本考案に係る防爆器における揺動弁の作動状態
を示す縦断面説明図である。
【図9】本考案に係る防爆器の下部ケーシングの正面図
である。
【図10】本考案に係る防爆器の下部ケーシングの平面
図である。
【図11】本考案に係る防爆器の下部ケーシングの底面
図である。
【符号の説明】
2 タンク 3 プラグ 7 ホース 9 吐出器 20 上部ケーシング 21 揺動弁操作レバー 23 揺動弁 25 移動弁体 26 下部ケーシング 31 飲物通路 34 飲物吐出孔 35 流入口 52 飲物通路 53 飲物流入孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲物を加圧充填したタンクに連結したプ
    ラグに着脱自在に連結できる下部ケーシングと、この下
    部ケーシングに連結する上部ケーシングには、前記タン
    クからの飲物を吐出器へ送るホースを接続でき、且つ下
    部ケーシングおよび上部ケーシングには上下方向に連通
    する飲物通路を形成すると共に、下部ケーシングには飲
    物通路と前記プラグとを連通させる飲物流入孔を形成
    し、前記上部ケーシングには飲物通路と前記吐出器へ飲
    物を送るホースとを連通させる飲物吐出孔を形成し、且
    つ前記下部ケーシングの飲物通路内に、飲物の充満時に
    前記飲物通路の上方へ浮上して前記飲物流入孔を開放
    し、飲物の無い時には降下して前記飲物流入孔を閉塞す
    る移動弁体を上下動自在に内挿し、さらに、上部ケーシ
    ングの前記飲物吐出孔の流入口を飲物の無い時に自然に
    閉塞する揺動弁を上部ケーシングの飲物通路内に揺動自
    在に設けると共に、上部ケーシングに揺動弁操作レバー
    を設け、前記揺動弁により飲物吐出孔の流入口が閉塞状
    態である場合に、この揺動弁操作レバーの回動変位操作
    により、前記揺動弁を回動変位させて飲物吐出孔の流入
    口を強制的に開放できるようにした構成を特徴とする飲
    物供給装置における防爆器。
  2. 【請求項2】 揺動弁は板片部材を鈍角に折曲形成する
    と共に折曲部分の両側に支持軸部を突設した請求項1記
    載の飲物供給装置における防爆器。
  3. 【請求項3】 下部ケーシングは、上端部から中間部ま
    で飲物通路が形成され、下端部から中間部まで前記飲物
    通路に連通する飲物流入孔が形成されていると共に、こ
    の飲物流入孔の前記飲物通路に臨む孔部は前記飲物通路
    と中心位置をずらして形成され、前記孔部はブラグと連
    結される側の飲物流入孔の孔部より小径に形成されると
    共に、この両孔部の中心位置もずらして形成されている
    請求項1または2記載の飲物供給装置における防爆器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537954A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内側バッグを備えたケグのための位置決め手段を備えた弁アセンブリ
JP2007537955A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内側バッグを備えた容器のための弁アセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007537954A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内側バッグを備えたケグのための位置決め手段を備えた弁アセンブリ
JP2007537955A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内側バッグを備えた容器のための弁アセンブリ

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