JP3033858B2 - 同意文生成装置 - Google Patents

同意文生成装置

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JP3033858B2
JP3033858B2 JP3193053A JP19305391A JP3033858B2 JP 3033858 B2 JP3033858 B2 JP 3033858B2 JP 3193053 A JP3193053 A JP 3193053A JP 19305391 A JP19305391 A JP 19305391A JP 3033858 B2 JP3033858 B2 JP 3033858B2
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克哉 大場
輝 平山
昌弘 乾
ゆかり 沢山
敏彦 宮崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある任意の文と同じ意
味を持つ文を生成する同意文生成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ある文と同じ意味を持つ文を生成
する場合、入力文を受け取り、それを内部の概念依存関
係表現に変換し、次にこの内部の概念依存関係表現から
入力文と同意の表現を生成するという方式が知られてい
る(「人工知能ハンドブック」第1巻、Avaron Barr, E
dward A.Feigenbaum編、田中幸吉、淵一博監訳、共立出
版株式会社、pp.381-388,1983参照)。同意文
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、語学教育に
おいては、文の「言語機能」(依頼、勧誘などの発話目
的)を重視し、コミュニケーション能力を高めることが
重要であり、学習者は色々な言語機能に対応する「機能
表現」(『依頼』に対応する”I'd like〜”、『勧誘』
に対する"I thinkyou should〜")を修得することを期
待されている。そのためには、ある文の言語機能とその
言語機能の下で伝達される命題の内容は変えずに、機能
表現だけを変える訓練が有効である(「コミュニカティウ゛・アフ゜ロ
ーチとはなにか。その理論と展開」、長澤邦紘著、三友社
出版、1988)。
【0004】従って、語学教育システムでは、入力文の
言語機能と命題の内容を変えずに同意文を生成する機能
を持つことが有効であるといえる。
【0005】しかしながら、上記した従来の同意文生成
方式では、そのような語学教育を考慮せず、即ち、文の
言語機能は考慮されておらず、従って入力文の発話目的
も検討していない。これは、言語機能がある自然言語表
現に対応するものであり、その自然言語表現を構成する
1つ1つの単語の意味によるものではないからである。
そのため、上記の方式では、入力文の発話目的にあった
同意文が生成される保証はないという課題がある。
【0006】本発明は、このような従来の同意文生成方
式の課題を考慮し、入力文から言語機能と命題を変えず
に、発話目的に沿った同意文を生成できる同意文生成装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、文を入力する
ための文入力手段と、文の各種言語機能、その言語機能
に属する機能表現及び、その機能表現の下で伝達される
命題に対応する部分の文法形式を有する言語機能表現テ
ーブルを記憶した記憶手段と、文入力手段から入力され
た文の言語機能部分と命題部分を判断する言語機能・命
題理解手段と、言語機能表現テーブルを参照して、判断
された言語機能部分に属する機能表現の中、入力された
文の機能表現以外の機能表現の1つを選択する出力文機
能表現選択手段と、言語機能表現テーブルを参照して、
入力された文の判断された命題部分の文法形式を、予め
決められた命題文法形式変換ルールに従って、出力文機
能表現選択手段で選択された機能表現に対応する文法形
式に変換する命題文法形式変換手段と、出力文機能表現
選択手段によって選択された機能表現と命題文法形式変
換手段によって変換された文法形式を利用して、入力さ
れた文と同意の文を出力する出力文生成手段とを備えた
ことを特徴とする同意文生成装置である。
【0008】
【作用】文入力手段によって文を入力し、言語機能・命
題理解手段によって、文入力手段から入力された文の言
語機能部分と命題部分を判断し、出力文機能表現選択手
段によって、文の各種言語機能、その言語機能に属する
機能表現及びその機能表現の下で伝達される命題に対応
する部分の文法形式を有する言語機能表現テーブルを参
照して、判断された言語機能部分に属する機能表現の
中、入力された文の機能表現以外の機能表現の1つを選
択し、命題文法形式変換手段によって、言語機能表現テ
ーブルを参照して、入力された文の判断された命題部分
の文法形式を、予め決められた命題文法形式変換ルール
に従って、出力文機能表現選択手段で選択された機能表
現に対応する文法形式に変換し、出力文生成手段によっ
て、出力文機能表現選択手段によって選択された機能表
現と命題文法形式変換手段によって変換された文法形式
を利用して、入力された文と同意の文を出力する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0010】図1は、本発明にかかる同意文生成装置の
一実施例を示すブロック図である。
【0011】すなわち、言語機能表現テーブル記憶部1
5は、図6に示すようなテーブルを記憶したディスク等
である。図において、61の列は各種言語機能を示し、
62の列はそれら各種言語機能に属する各種機能表現を
示している。例えば、「依頼」という言語機能について
は、I'd like (). とMay I ()? と I want().という機
能表現が属している。「勧誘」等他の言語機能に付いて
もいくつかの機能表現があげられる。さらに、63は、
それら各機能表現に埋め込まれる命題部分の文法形式を
示している。これらの関係が本テーブル15に与えられ
ている。
【0012】言語機能・命題理解部11は、キーボード
などから入力された入力文をいわゆる言語機能と命題部
分とに分解し、その言語機能と命題部分の文法形式を判
別する手段である。言語機能と命題部分の意味は従来技
術の欄で説明した通りである。
【0013】出力文機能表現選択部12は、言語機能表
現テーブル記憶部15の言語機能と機能表現の関係を参
照して、言語機能・命題理解部11によって分解された
言語機能部分に属する機能表現の中、入力された文の機
能表現以外の機能表現の1つを選択する手段である。
【0014】命題文法形式変換手段13は、言語機能表
現テーブル記憶部15の機能表現と命題部分の文法形式
の関係を参照して、前記入力された文の前記判断された
命題部分の文法形式を、予め決められた命題文法形式変
換ルールに従って、前記出力文機能表現選択手段12で
選択された機能表現に対応する文法形式に変換する手段
である。その命題文法形式変換ルールは、命題文法形式
変換ルール記憶部16に記憶されている。図7はその一
例であって、71の列には、変換する前の文法形式を各
示し、72は変換後の文法形式を示し、73はその変換
のための手続きを示している。例えば、toー不定詞を原
形不定詞に変換する場合には、"to"を取り除くという変
換手続きをすることを示している。
【0015】出力文生成部14は、出力文機能表現選択
手段12によって選択された機能表現と命題文法形式変
換手段13によって変換された文法形式を利用して、入
力された文と同意の文を出力する手段である。
【0016】次に、本実施例の同意文生成の過程を図2
〜図5のフローチャートを用いて一般的に説明する。
【0017】予め、図6のような言語機能表現テーブル
を作成しておく。また、図7に示すような命題文法形式
変換ルールを作成しておく。
【0018】そこで、ある文を本実施例の同意文生成装
置に入力する。
【0019】言語機能・命題理解部11は、図2に示す
ように、言語機能表現テーブル15を参照して、入力文
に使用されている機能表現を照合し、照合に成功した機
能表現をin-funcに、その機能表現が属している言語機
能をfunctionに代入する。その際、入力文の命題部分を
取り出し、in-propに代入する(ステップ21)。さら
に、入力文を構文解析し、判明した入力文の命題部分の
文法形式をin-prop-formに代入する(ステップ22)。
【0020】出力文機能表現選択部12は、図3に示す
ように、そのようにして得られた入力文の言語機能に属
する機能表現の中、入力文の機能表現以外の機能表現の
1つを選択し、out-funcに代入する。さらに、その選択
された機能表現には、その表現の命題部分のとるべき文
法形式が存在するので、それを言語機能表現テーブル1
5から取り出し、その文法形式をout-prop-formへ代入
する(ステップ31)。 命題文法形式変換部13は、
上述のようにして得られた、in-prop-formとout-prop-f
ormの比較を行い(ステップ41)、異なっていれば、
命題文法形式変換ルール16を用いて、in-propをout-p
rop-formに代入されている文法形式変換し、out-propに
代入する(ステップ42)。これに対して、in-prop-fo
rmとout-prop-formの内容が等しければ、in-propをout-
propに代入する(ステップ43)。
【0021】出力文生成部14は、図5に示すように、
out-funcの表現中の()の部分(その機能表現における
命題部分)にout-propを埋め込み、out-sentenceに代入
し(ステップ51)、out-sentenceを出力する。
【0022】次に、本実施例の動作を具体的文章を例に
とって更に詳細に説明する。
【0023】”I'd like to borrow the book ”という
文が入力されたとする。
【0024】言語機能・命題理解部11は、その文章と
言語機能表現テーブル15の機能表現欄62の各機能表
現とを照合すると、”I'd like ”が機能表現であるこ
とがわかり、in-funcに”I'd like”を代入する。さら
に、その”I'd like ”の機能表現の属する言語機能で
ある「依頼」をfunctionに代入する。また、言語表現6
2の()に相当する文字列、即ち入力文の命題部分であ
る文字列”to borrow the book”をin-propに代入する
(ステップ21)。また、入力分を構文解析し、in-pro
pに対応する部分の文法形式である「to-不定詞」をin-p
rop-formに代入する(ステップ22)。
【0025】出力文機能表現選択部12は、上記functi
onの内容である「依頼」から、言語機能表現テーブル1
5を参照して、機能表現欄62の、「依頼」に属する各
機能表現(I'd like to (), May I (), I want
()))の中から、in-funcに代入されている機能表現
(I'd like to ())以外の機能表現を1つ選択する。例
えば、May I ()を選択する。その選択の仕方は任意であ
って、たとえば、in-funcの機能表現の次に存在する機
能表現を自動的に選択するようにしていてもよい。もし
存在しないときは、いちばん上の機能表現とするなどで
ある。そこで、選択された”May I ()”をout-funcに代
入し、更に機能表現”May I ()”の()の部分、即ち命
題部分の文法形式である「原形不定詞」をout-prop-for
mに代入する(ステップ31)。
【0026】命題文法形式変換部13は、in-prop-form
の内容とout-prop-formの内容との比較を行う(ステッ
プ41)。ここでは、in-prop-formの内容が「to-不定
詞」、out-prop-formの内容が「原形不定詞」であるの
で、命題文法形式変換ルール記憶部16のルールを起動
し、in-propの内容をout-prop-formの文法形式へ変換す
る。つまり、「to-不定詞」から「原形不定詞」へと変
換するための手続きは、図7に示すように、命題形式変
換ルールを参照すると、「"to"を取り除く」ことであ
る。in-propの内容は"to borrow the book"なので、"t
o"を取り除いた"borrow the book"をout-propに代入す
ることになる(ステップ42)。
【0027】出力文生成部14は、out-funcの命題部分
である()に、ステップ42で得られたout-propの内容
を埋め込み、out-sentenceに代入する。すなわち、"May
I ()?"の()部分に"borrow the book"を埋め込み、"M
ayI borrow the book?"をout-sentenceに代入し(ステ
ップ51)、出力する(ステップ52)。
【0028】次に、同じ入力文で、出力文機能表現選択
部12において、言語機能表現テーブル15から機能表
現"I want ()."の方が選択されたときの処理について説
明する。
【0029】この場合各変数の内容は、in-funcが "I'd
like ()."、functionが「依頼」、in-propが "borrow
the book."、in-prop-formが「to-不定詞」であり、機
能表現"I want ()."が選択されたことにより、out-func
に"I want ()."が、out-prop-formに「to-不定詞」がそ
れぞれ代入される(ステップ31)。
【0030】命題文法形式変換部13ではin-prop-form
とout-prop-formの内容の比較を行い(ステップ4
1)、この場合は等しいので、in-propの内容である"bo
rrow thebook"をout-propに代入する(ステップ4
3)。
【0031】さらに、出力文生成部では、機能表現"May
I ()?"が選択されたときと同じ処理(ステップ51、
52)によって、out-sentenceに "I want to borrow t
he book."が代入され、出力される。
【0032】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現してもよいし、あるいは各
手段の機能を有する専用のハード回路を用いて実現して
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、入力文の言語機能部分と命題部分を判断
し、言語機能部分に属する機能表現の中、入力文の機能
表現以外の機能表現の1つを選択し、入力文の命題部分
の文法形式を、選択された機能表現に対応する文法形式
に変換することによって、入力文と同意の文を生成でき
るので、入力文から言語機能と命題を変えずに、発話目
的に沿った同意文を生成できるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同意文生成装置の一実施例の全体構成
ブロック図である。
【図2】同実施例の言語機能・命題理解部の処理フロー
図である。
【図3】同実施例の出力文機能表現選択部のフロー図で
ある。
【図4】同実施例の命題文法形式変換部の処理フロー図
である。
【図5】同実施例の出力文生成部の処理フロー図であ
る。
【図6】同実施例の言語機能表現テーブルの例を示す図
である。
【図7】同実施例の命題文法形式変換ルールの例を示す
図である。
【符号の説明】
11 言語機能・命題理解手段 12 出力文機能表現選択手段 13 命題文法形式変換手段 14 出力文生成手段 15 言語機能表現テーブル記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 昌弘 大阪市西区千代崎三丁目2番95号 オー ジー情報システム株式会社内 (72)発明者 沢山 ゆかり 名古屋市千種区内山三丁目8番10号 株 式会社沖テクノシステムズラボラトリ内 (72)発明者 宮崎 敏彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−229363(JP,A) 特開 昭63−156272(JP,A) 特開 昭63−205768(JP,A) 実開 平3−82446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/20 - 17/22 G06F 17/27 - 17/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文を入力するための文入力手段と、文の
    各種言語機能、その言語機能に属する機能表現及び、そ
    の機能表現の下で伝達される命題に対応する部分の文法
    形式を有する言語機能表現テーブルを記憶したテーブル
    記憶手段と、 前記文入力手段から入力された文の言語機能部分と命題
    部分を判断する言語機能・命題理解手段と、前記言語機
    能表現テーブルを参照して、前記判断された言語機能部
    分に属する機能表現の中、前記入力された文の機能表現
    以外の機能表現の1つを選択する出力文機能表現選択手
    段と、前記言語機能表現テーブルを参照して、前記入力
    された文の前記判断された命題部分の文法形式を、予め
    決められた命題文法形式変換ルールに従って、前記出力
    文機能表現選択手段で選択された機能表現に対応する文
    法形式に変換する命題文法形式変換手段と、前記出力文
    機能表現選択手段によって選択された機能表現と前記命
    題文法形式変換手段によって変換された文法形式を利用
    して、前記入力された文と同意の文を出力する出力文生
    成手段とを備えたことを特徴とする同意文生成装置。
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