JP3033641U - 靴底構造 - Google Patents
靴底構造Info
- Publication number
- JP3033641U JP3033641U JP1996006906U JP690696U JP3033641U JP 3033641 U JP3033641 U JP 3033641U JP 1996006906 U JP1996006906 U JP 1996006906U JP 690696 U JP690696 U JP 690696U JP 3033641 U JP3033641 U JP 3033641U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ventilation
- sole structure
- shoe
- insole
- breathable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本底側面部の通気孔から靴内外に空気を流通さ
せて足のむれを防止すること。 【解決手段】本底5内に形成した開放凹部7を本底側面
部の通気孔8で外界に連通させ、甲被1下周縁に縫着し
た通気性中底2を開放凹部上に被当して本底周りを甲被
下周縁部に結合する。
せて足のむれを防止すること。 【解決手段】本底5内に形成した開放凹部7を本底側面
部の通気孔8で外界に連通させ、甲被1下周縁に縫着し
た通気性中底2を開放凹部上に被当して本底周りを甲被
下周縁部に結合する。
Description
【0001】
本考案は、靴内外に空気を流通させて足むれを防止する靴底構造に関する。
【0002】
従来より、靴内外に空気を流通させて足むれを防止する靴としては、数多くの 提案がなされている。そして、靴内外への空気の流通を積極的に行う靴底構造と しては、エアポンプや空気弁などを備え、足裏でエアポンプを押圧操作して靴の 外の空気を靴の内部に送り込む構成のものがある。
【0003】
ところで、上記するようにエアポンプや空気弁などを備えた靴の場合は、激し い運動などによってエアポンプや空気弁などは過酷な条件下での作動を余儀なく されて故障し易く、長期間に亘って安定した機能が発揮できなくなることがある 。また、エアポンプや空気弁などの機能部品を靴内に組み込むには部品点数が多 くなるとともに、特殊な作業工程が増え、靴の製造コストは高くなる。
【0004】
上記の課題を解決するために、本考案は、甲被下周縁に、不伸縮性シート材か らなる通気性中底の周縁を縫着し、本底内に、仕切り壁で仕切られて上面を開放 し、相互に通気自在に連通させた開放凹部を形成し、該開放凹部を本底側面部に 設けた複数個の通気孔で外界に連通させ、開放凹部上に前記中底を被当して本底 周りを甲被下周縁部に結合したこととしている。
【0005】 このように、甲被下周縁に通気性中底を縫着した後、甲被下周縁部に本底周り を結合する構成を採用したことにより、本底側面部に設けた通気孔及び開放凹部 を経て靴内外に空気を自由に出入りさせて足むれを防止し、長期間に亘って安定 した機能の変化もなく、また、製靴工程としては特殊な工程はない。
【0006】
本考案の靴底構造は、甲被下周縁に、不伸縮性シート材からなる通気性中底の 周縁を縫着し、本底内に、仕切り壁で仕切られて上面に開放し、相互に通気自在 に連通させた開放凹部を形成し、該開放凹部を本底側面部に設けた複数個の通気 孔で外界に連通させ、開放凹部上に前記中底を被当して本底周りに上向きに突設 した結合用縁を甲被下周縁部に結合し、通気孔を介して靴内外に空気を出入り自 在にしたものである。
【0007】 そして、本底周りの結合用縁と甲被下周縁部との結合関係を確りするために、 製靴用金型を用いて本底周りの結合用縁を甲被下周縁部に糊付けした後、両者を 縫着するのが良い。
【0008】 また、隣り合う開放凹部間における通気性を確保するために、仕切り壁上面に 通気用切り込みを設けるのがよい。
【0009】 また、中底に足裏が直接的に当たらないようにし、足裏へのフイット性を向上 し、履き心地を着用者の好みに合わせるために、中底上に通気性中敷を敷置する のが効果的である。この通気性中敷ととして足裏、特に着用者によって微妙に異 なる土踏まず部へのフイット性を向上させる上で、通気性中敷を、弾性シート材 で成型したクッションシートと、ウレタンなどのシート材で成型した穿孔シート とを組合せ、クッションシートは、多数の通気孔と、シート面に上端開口部を内 向きに縮径した多数の通気筒を隆起状に形設し、足裏の土踏まず部の窪みに対応 して通気筒の高さを変えた構成とし、穿孔シートは、多数の通気孔を穿設した構 成とするのが良い。
【0010】 さらに、本底側面部に設けた通気孔によって本底内の開放凹部は外界に連通し ているため、通気孔から開放凹部に侵入した雨水などを一か所に集めて抜き取る ために、通気孔に対応する開放凹部を仕切る仕切り壁の下部に、水抜き孔を設け るのが好ましい。
【0011】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、1は甲被、2は甲 被下周縁1aに縫着3した通気性中底で、この通気性中底2は不伸縮性の軟らか い布巾などのシート材からなり、全面に通気孔4を穿設している。
【0012】 5はゴムなどの資材で成型された本底で、この本底5内に、仕切り壁6で仕切 られて上面に開放し、相互に通気自在に連通させた開放凹部7を形成し、この開 放凹部7を本底側面部に設けた複数個の通気孔8で外界に連通させている。また 、開放凹部7は、仕切り壁6で仕切られてはいるが、その上面を開放した構成の ため、特定の開放凹部7に空気が籠もるようなことはなく、仕切り壁6越しに隣 り合う開放凹部7間に通気性は得られるが、開放凹部7間においてより円滑な通 気性を確保するために、実施例では仕切り壁6上面に通気用切り込み6aを設け ている。この切り込み6aに代えて仕切り壁6上面を単一平面にしないで浅い凹 凸面にしても良い。なお、本底5内に形成した開放凹部7の基本的形態としては 、従来より資材の節約や軽量化のために本底5内側からくり抜き状に形成される ものと同じである。
【0013】 本底5内の開放凹部7上に前記通気性中底2を被当した状態で、本底5周りに 上向きに突設した結合用縁5aを甲被下周縁部1aに結合する。この結合関係を 確りするのに、製靴用金型を用いて甲被下周縁部1aに結合用縁5aを糊付け9 した後、この糊付け部を縫着10している。
【0014】 11は中底2上に敷置される通気性中敷で、この中敷11としては、弾性シー ト材で成型したクッションシート11aと、ウレタンなどのシート材で成型した 穿孔シート11bとを組合せたている。クッションシート11aは、多数の通気 孔12と、シート面に上端開口部を内向きに縮径した多数の通気筒13を隆起状 に形設し、足裏の土踏まず部の窪みに対応して通気筒13の高さを変えた構成と し、穿孔シート11bは、多数の通気孔14を穿設した構成としている。そして 、クッションシート11aは、前記通気性中底2と穿孔シート11bとの間に挟 装されて両者間に隙間を形成し、足裏で押圧されると、通気筒13が弾力的に変 形してクッションシート11a各所でポンプ作用を発揮してシートを通り抜ける 空気の流れ、つまり、靴内外に出入りする空気の流れをつくるものである。
【0015】 なお、実施例の穿孔シート11bは、その表面を布張りにし、型押しによって 踵部から土踏まず部付近まではその縁部を上向きに緩く傾斜を付けて踵部を中窪 み状にしている。
【0016】 15は本底側面部に設けた通気孔8に対応する開放凹部7を仕切る仕切り壁下 部に設けた水抜き孔で、通気孔8から開放凹部7内に侵入した雨水などを一か所 に集めて抜き取るためのもので、実施例では、爪先部の方から踵部の方まで連通 させ、爪先部を高くして靴を傾けた状態で踵部に水を流下させて抜き取るように している。
【0017】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。
【0018】 本底内に形成した上面開放の開放凹部は、相互に通気自在に連通し、また、本 底側面部に設けた通気孔を介して外界に連通し、この開放凹部上に被当された通 気性中底を介して靴内部に全面的に開放される構成を採用したことにより、靴が どのような着用条件下にあっても靴内外に空気が自由に出入りして足のむれが適 切に防止できる。また、本底内に形成した開放凹部を相互に通気自在に連通させ るには、従来より資材の節約や軽量化のために本底内側からくり抜き状に形成さ れる開放凹部の仕切り壁上面に通気用切り込みを設けるだけの簡単な改良で実施 できる。
【0019】 また、甲被下周縁に通気性中底を縫着した後、本底周りを甲被下周縁部に結合 するから、甲被と本底の結合作業は従来の製靴工程を踏襲したものとなり作業性 が良い。
【0020】 また、本底周りの結合用縁と甲被下周縁部との結合は、糊付けと縫着によるか ら、結合は確りしたものとなり、品質的なばらつきもなく大量生産に適する。
【0021】 また、中底上に通気性中敷を敷置すると、中底には足裏が直接的に当たらずに 、一般構造の靴とほとんど変わらない足裏へのフイット性を実現し、しかも、こ の通気性中敷として弾性シート材で成型した通気性クッションシートと、ウレタ ンなどのシート材で成型した穿孔シートを組合せたものは、クッションシートが 通気性中底と穿孔シートとの間に挟装されて足裏による押圧で弾力的に変形して シート各所でポンプ作用を発揮して靴内外に対する空気の流れをより積極的なも のとし、また、同じサイズの靴であっても、足裏の土踏まず部の窪みに対応する 通気筒群の高さによって類別される数種類(3種類ぐらい)のクッションシート を用意しておくと、着用者の足裏、特に個人差があって微妙に窪み具合の異なる 土踏まず部へのフイット性や刺激性をクッションシートだけを選択的に代えるこ とにより履き心地を着用者の好みに合わせることができる。
【0022】 さらに、本底内の仕切り壁の一部の壁下部に、水抜き孔を設けた構成にすると 、本底側面部に設けた通気孔から雨水などが開放凹部に侵入しても、靴を傾けた 状態にしておくなどして一か所に集められて簡単に抜き取ることができて便利な ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を適用した靴甲部の断面図である。
【図2】 本考案の主要構成部材の分解斜視図である。
【図3】 本考案の要部の一部を断面で示す斜視図であ
る。
る。
1 甲被 1a スポンジ底 2 通気性中底 3 縫着 4 通気孔 5 本底 5a 結合用縁 6 仕切り壁 6a 通気用切り込み 7 開放凹部 8 通気孔 9 糊付け部 10 縫着部 11 通気性中敷 11a クッションシート 11b 穿孔シート 12 通気孔 13 縫着部 11 通気性中敷 11a クッションシート 11b 穿孔シート 12 通気孔 13 通気筒 14 通気孔 13 水抜き孔
Claims (6)
- 【請求項1】 甲被下周縁に、不伸縮性シート材からな
る通気性中底の周縁を縫着し、本底内に、仕切り壁で仕
切られて上面を開放し、相互に通気自在に連通させた開
放凹部を形成し、該開放凹部を本底側面部に設けた複数
個の通気孔で外界に連通させ、開放凹部上に前記中底を
被当して本底周りを甲被下周縁部に結合し、通気孔から
開放凹部を経て靴内外に空気を出入り自在に構成したこ
とを特徴とする靴底構造。 - 【請求項2】 本底周りに上向きに突設した結合用縁を
甲被下周縁部に糊付けした後、結合用縁と甲被下周縁部
を縫着して本底周りを甲被下周縁部に結合したことを特
徴とする請求項1記載の靴底構造。 - 【請求項3】 仕切り壁上面に通気用切り込みを設け、
隣り合う開放凹部間で通気自在にしたことを特徴とする
請求項1記載の靴底構造。 - 【請求項4】 中底上に通気性中敷を敷置したことを特
徴とする請求項1記載の靴底構造。 - 【請求項5】 通気性中敷が、弾性シート材で成型した
通気性クッションシートと、ウレタンなどのシート材で
成型した通気性穿孔シートを組合せてなり、通気性クッ
ションシートは、シート面に穿設した多数の通気孔と、
シート面に隆起状に形設され、上端開口部を内向きに縮
径した多数の通気筒と、足裏の土踏まず部の窪みに対応
して高さを変えた通気筒を有し、通気性穿孔シートは、
シート面に穿設した多数の通気孔を有することを特徴と
する請求項4記載の靴底構造。 - 【請求項6】 本底内で通気孔に対応する開放凹部の仕
切り壁下部に、水抜き孔を設けたことを特徴とする請求
項1記載の靴底構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006906U JP3033641U (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 靴底構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006906U JP3033641U (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 靴底構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033641U true JP3033641U (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=43168518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006906U Expired - Lifetime JP3033641U (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 靴底構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033641U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233368A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 真▲線▼情寰榮有限公司 | 服装造型靴体およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP1996006906U patent/JP3033641U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233368A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 真▲線▼情寰榮有限公司 | 服装造型靴体およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6553690B2 (en) | Ventilated footwear | |
US6076282A (en) | Shoe sole with forced air circulation system | |
CN100566615C (zh) | 通气鞋 | |
JP3542756B2 (ja) | スポーツ用シューズのミッドソール構造 | |
US7610694B2 (en) | Shoe with upper and heel developed ventilation | |
US20040010939A1 (en) | Shoes having ventilation devices | |
US3256621A (en) | Ventilated shoe | |
JP2925892B2 (ja) | 履物用中底 | |
JPH1014605A (ja) | 靴底構造 | |
JP3033641U (ja) | 靴底構造 | |
CN201175013Y (zh) | 鞋面和脚后跟部具有改进通气装置的鞋 | |
CN213029960U (zh) | 一种运动鞋 | |
CN215124815U (zh) | 一种可拆卸的拖鞋 | |
CN212280149U (zh) | 一种能穿出多种效果的双色套花园鞋 | |
KR200278547Y1 (ko) | 공기가 순환되는 신발 | |
CN214414244U (zh) | 一种新型鞋子 | |
CN219593840U (zh) | 一种具有内置中底的鞋 | |
CN217012960U (zh) | 新型鞋垫及鞋 | |
WO2023199948A1 (ja) | 換気機能付き中敷きおよび靴 | |
CN2762597Y (zh) | 一种与鞋帮相配的弹性鞋垫 | |
CN2354408Y (zh) | 透气式鞋底 | |
CN201409528Y (zh) | 透气按摩鞋底 | |
JPH0424963Y2 (ja) | ||
CN2907310Y (zh) | 双底三维透气鞋 | |
CN2461322Y (zh) | 一种具有换气功能的鞋 |