JP3033250U - 折りたたみ手桶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管および運搬並びに持ち運びが簡単な折り
たたみ手桶を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製の容器１と、該容器１の上端
開口の周縁部２に取り付けられた把手３とからなり、前
記容器１が折りたたみ自在の蛇腹状に成形されており、
かつ該容器１を引き伸ばしたときの形状がほぼ円錐台形
を呈している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折りたたみ手桶に関する。さらに詳しくは、保管および運搬ならびに 持ち運びが簡単な折りたたみ手桶に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、墓参り、魚釣り、水遊びまたは絵の具の筆洗いなどには金属製バケ ツまたは硬質のプラスチック製バケツが用いられている。製造販売元では、かか るバケツを保管をしたり、または運搬する際には大量保管または大量運搬ができ るように、複数個積み重ねるようにしている。一方、使用者は一般にかかるバケ ツを使用場所まで携えて行くようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記大量保管または大量運搬は、バケツを単に積み重ねるため 、嵩ばってしまい、保管および運搬のための広い設置スペースが必要になる問題 がある。また使用者にとっては、一々携えて行き使用後もそのままの形状で持ち 帰える必要があるため、携帯に不便であるという問題がある。

【０００４】 本考案は、叙上の事情に鑑み、保管および運搬ならびに持ち運びが簡単な折り たたみ手桶を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の折りたたみ手桶は、合成樹脂製の容器と、該容器の上端開口の周縁部 に取り付けられた把手とからなり、前記容器が折りたたみ自在の蛇腹状に成形さ れており、かつ該容器を引き伸ばしたときの形状がほぼ円錐台形を呈してなるこ とを特徴としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】 以下、添付図面に基づいて本考案の折りたたみ手桶を説明する。

【０００７】 図１は本考案の折りたたみ手桶の一実施例を示す正面図、図２は図１における Ａ−Ａ断面図、図３は図１における折りたたみ手桶の使用状態を示す正面図、図 ４は図１における把手の取り付けを示す部分拡大図、図５は図１における折りた たみ手桶に取り付けられる蓋の一実施例を示す斜視図、図６は図５における蓋に 形成される補強リブの一実施例を示す底面図、図７は図６における補強リブの他 の実施例を示す底面図、図８は図６における補強リブのさらに他の実施例を示す 底面図である。

【０００８】 本考案の折りたたみ手桶は保管および運搬に際しては、図１〜２に示すように 折りたたんだ状態（圧縮状態）にされ、使用に際しては、図３に示すように引き 伸ばされて用いられるものであって、合成樹脂製の容器１と、該容器１の上端開 口の周縁部２に取り付けられた把手３とから構成されている。前記合成樹脂とし ては、商品強度に適し、加熱成形しやすい高密度ポリエチレンなどが用いられる 。前記容器１は、折りたたみ自在の蛇腹状に成形されており、該容器１を引き伸 したときには、下部の蛇腹部４ａから上部の蛇腹部４ｂに向けて順次直径が小さ くなるようにほぼ円錐台形を呈している。かかる円錐台形を呈しているため、使 用に際し、引き伸ばされた容器１に水を注入しても、容器全体の重心が容器１の 底側に位置することから、安定感があり、容器１がバランスを崩して転倒して周 辺に水をこぼすことがない。前記周縁部２および把手３は、図２および図４に示 すように、剛性および取付強度を確保するために、先端部２ａおよび３ａが折り 返されているとともに、幅広にされている。前記把手３の取付けは、止め具であ る合成樹脂または金属製の２本のビス５および６をそれぞれ周縁部２の折返部孔 ７および把手３の下部の折返部孔８に貫通させたのち、直径が異なる円筒部９お よび１０を互いに圧入固定して抜け止めするようにしている。本実施例では、把 手の取付けは、２本のビスを互いに圧入固定して行なうようにしているが、本考 案においては、これに限定されるものではなく、１本のビスを前記折返部孔７お よび８に差し込み、ついでビスの先端を加熱成形した係止部により折け止めする ようにしてもよい。なお、本実施例では、把手は１本取り付けられているが、本 発明においては、これに限定されるものではなく、２本取り付けるようにしても よい。また、図に示した帯板状のもの以外に、低密度ポリエチレンからなるチュ ーブなどを把手として用いることができる。

【０００９】 本実施例の折りたたみ手桶は、図５に示すように、前記容器の周縁部に蓋２０ を着脱自在に取り付けるようにしてもよい。前記蓋２０はキャップ状を呈してお り、周壁部２１に前記止め具であるビスの頭を露出させるための切欠２２が形成 されている。また蓋２０の天井壁２３には、容器１と蓋２０をブロー成形で一体 成形したときの空気送出孔を塞ぐ栓２４が嵌め込まれており、当該孔からの異物 の侵入を防いでいる。かかる蓋２０を図１に示すような圧縮時の容器１の周縁部 ２に取り付けることにより、保管または運搬時において容器１内に異物の侵入を 防止することができる。また使用に際し、図２に示すように引き伸して水を注入 したのちに、容器１の周縁部２に取り付けることにより、容器１内の水に異物が 混入するのを防止することができるとともに、持ち運びするときに、水が溢れ出 るのを防止することができる。また、図６に示すように蓋２０の裏面２５には、 反り防止のための補強リブ３０が成形されている。この補強リブ３０は１８０° の対象位置に成形された２本の隆起部とされている。本考案においては、これに 限定されるものではなく、図７に示すように補強リブ４０を９０°の対象位置に 成形された４本の隆起部とすることができる。また必要に応じて隆起部を３本ま たは５本以上とすることもできる。さらに、図８に示すように補強リブ５０を同 心円上に成形された１本または２本以上の環状の隆起部とすることもできる。か かる補強リブにより、反りが防止されるため容器への嵌着がより確実に行なうこ とができる。なお、補強リブは外観上天井壁の裏面に成形するのが好ましいが、 天井壁の表面に成形することもできる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本考案によれば、容器が折りたためるため、コンパクト になり大量保管および大量運搬ができるとともに携帯しやすい。また使用に際し 、容器を引き伸したときには、ほぼ円錐台形を呈するため、水を充満しても安定 感があり転倒することがない。さらに蓋を取り付けるようにすると、容器内に異 物が侵入しにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折りたたみ手桶の一実施例を示す正面
図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。

【図３】図１における折りたたみ手桶の使用状態を示す
正面図である。

【図４】図１における把手の取り付けを示す部分拡大図
である。

【図５】図１における折りたたみ手桶に取り付けられる
蓋の一実施例を示す斜視図である。

【図６】図５における蓋に形成される補強リブの一実施
例を示す底面図である。

【図７】図６における補強リブの他の実施例を示す底面
図である。

【図８】図６における補強リブのさらに他の実施例を示
す底面図である。

【符号の説明】

１ 容器 ２ 周縁部 ３ 把手 ４ａ、４ｂ 蛇腹部 ５、６ ビス ２０ 蓋 ２５ 裏面 ３０、４０ ５０ 補強リブ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製の容器と、該容器の上端開口
   の周縁部に取り付けられた把手とからなり、前記容器が
   折りたたみ自在の蛇腹状に成形されており、かつ該容器
   を引き伸ばしたときの形状がほぼ円錐台形を呈してなる
   ことを特徴とする折りたたみ手桶。
2. 【請求項２】 前記合成樹脂が高密度ポリエチレンであ
   る請求項１記載の折りたたみ手桶。
3. 【請求項３】 前記容器の周縁部に蓋が着脱自在に取り
   付けられてなる請求項１または２記載の折りたたみ手
   桶。
4. 【請求項４】 前記蓋に反り防止のための補強リブが形
   成されてなる請求項３記載の折りたたみ手桶。