JP3033235U - 紙おしぼり - Google Patents

紙おしぼり

Info

Publication number
JP3033235U
JP3033235U JP1996007185U JP718596U JP3033235U JP 3033235 U JP3033235 U JP 3033235U JP 1996007185 U JP1996007185 U JP 1996007185U JP 718596 U JP718596 U JP 718596U JP 3033235 U JP3033235 U JP 3033235U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
limonene
towel
paper
aqueous dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996007185U
Other languages
English (en)
Inventor
皖伸 大村
英吉 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1996007185U priority Critical patent/JP3033235U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3033235U publication Critical patent/JP3033235U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柑橘類の抽出物であるリモネンの水分散液を
使用することによって、人体に無害で、芳香効果、消臭
効果を持ち、かつ油汚れ除去効果を有する紙おしぼりを
提供すること。 【構成】 紙おしぼりにおいて、リモネンの水分散液濃
度が50〜1000ppmである水分散液を、おしぼり
の原反重量に対して1.5〜2.5倍含ませることで、
油除去消臭効果、抗菌・防黴の性能を併せ持つ紙おしぼ
りが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は芳香効果、消臭効果があり、特に油汚れを除去し易く人体に無害な紙 おしぼりに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙タオルや紙おしぼり等は、不織布や薄葉紙を複数枚積層した原反、あ るいは熱可塑性樹脂フィルムを間に挟んで熱エンボス加工した原反に、合成薬品 の界面活性剤、抗菌剤、塩素系殺菌剤や防黴剤等を添加した水溶液を含ませたも のがほとんどである。
【0003】 紙タオルや紙おしぼり等に使用されているこれらの合成薬品類は、油汚れ等の 除去効果、抗菌、防黴効果は確かに優れてはいるが、人体に及ぼす影響は必ずし も無害とはいえず、消臭、芳香効果もないのが現状である。
【0004】 また、最近では紙おしぼりの使用分野も広がって、単に水で拭き取れる汚れの みを除去するだけでなく、揚げ物などを食した後の油汚れや臭いを除去できる性 能が求められるようになってきている。しかし、抗菌剤や防黴剤が人体に安全で 、かかる要求を満たすことのできるものはなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、これらの問題点を解決することを課題とする。すなわち、人体に無 害で且つ芳香効果、消臭効果を持ち、かつ揚げ物などの油汚れや臭いを除去でき る紙おしぼりを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者は上述した問題点を解決するために、天然物の抽出液を中心に、油汚 れや臭いを除去できる効果を持つものを鋭意検討した結果、柑橘類の皮から得ら れるリモネンを主成分とする抽出液が好適であることを見いだした。
【0007】 リモネンはモノテルペン炭化水素の一つで、オレンジの皮から抽出された精油 であるオレンジ油の主成分であり、オレンジ果皮様の芳香のある黄色乃至橙色の 透明な液体であり、精製されたものでは無色透明な液体である。
【0008】 オレンジの皮がシミ抜きに使用できることは昔から知られていたが、近年にな って強力な洗浄効果があることが発見された。この洗浄効果は、特に油汚れの除 去において効果が著しく、工業用洗剤や家庭用洗剤としても用途が広がっている 。
【0009】 リモネンの消臭効果は、鉱物系オイルのマスキング剤として採用さていること からも明らかである。と共に汚れの除去作用が強く、特に油汚れの除去に著しい 効果を発揮する。天然物で無害である点、芳香があり油汚れ等の洗浄効果がある 点を利用して、食器用洗剤等の用途で広く使用されている。
【0010】
【考案の実施の形態】
紙おしぼりに使用する際のリモネンの濃度は50〜1000ppmが好ましい 。50ppm以下であると消臭、汚れ除去効果に乏しく、1000ppm以上で あると汚れ除去効果が頭打ちで高価格となるばかりでなく、匂いがきつくなるた めに好ましくない。
【0011】 原反へのリモネンの水分散液の使用量としては、原反重量の1.5〜2.5倍 量を含ませることが好ましい。原反の種類にもよるが、原反重量の1.5倍以下 であると使用に際して水分が不足するために拭き取り難くなり、2.5倍以上で あると逆に水分が多すぎて、べたつき感がして不快となるために好ましくない。
【0012】 以上述べた如く、柑橘類の抽出物であるリモネンの水分散液を使用することで 、芳香効果と油汚れ除去効果をもった紙おしぼりが提供できる。
【0013】 紙おしぼりに使用する原反は、紙、布、不織布等、様々な種類や、構造形態が 異なっても、含浸液が浸透し、一定の保水量を保つことができ、使用時に破れに くい程度の耐水性があるものであれば、どのようなものでも一向に差し支えない 。
【0014】 おしぼりの形態は、特に限定されるものではなく、一個ずつ樹脂フィルムで包 装したもの、複数枚を樹脂製容器等に重ね合わせて入れたもの、ロール状の紙お しぼりを樹脂製容器に入れ必要な長さだけ取り出せるようにしたもの等、様々な 用途に合わせたものを選択できる。
【0015】 また、紙おしぼりに含ませる水に、リモネンの他、必要に応じて防黴剤、殺菌 剤、あるいは他の香料等を加えることは、本考案の目的を妨げるものではない。
【0016】
【実施例】
実施例.1 坪量16g/m2の無サイズの薄葉紙を2枚づつ重ね合わせた紙層間に、厚さ 15μmのポリエチレンフィルムを挿入した後、熱圧エンボス加工を施し、70 g/m2のおしぼり用原反を得た。この原反をおしぼり1個分の重量4gに裁断 した。おしぼり1個分4gに対して、リモネン1000ppmを分散した水分散 液を7g含ませ、厚さ25μmのCPPフィルム製の袋に封入して密封した。
【0017】 実施例.2 実施例1と同様のおしぼり用原反(おしぼり1個分4g)に対して、リモネン 500ppmを分散した水分散液を8g含ませ、実施例1と同様に密封した。
【0018】 実施例.3 実施例1と同様のおしぼり用原反(おしぼり1個分4g)に対して、リモネン 100ppmを分散した水分散液を9g含ませ、実施例1と同様に密封した。
【0019】 比較例.1 実施例1と同様のおしぼり用原反(おしぼり1個分4g)に対して、逆性石鹸 である塩化ベンザルコニウムを500ppmに溶解した含浸液を調製し、この含 浸液を原反に対して7g含浸し、実施例1と同様に密封した。
【0020】 比較例.2 実施例1と同様のおしぼり用原反(おしぼり1個分4g)に対して、リモネン 30ppmを分散した水分散液を原反に対して7g含浸し、実施例1と同様に密 封した。
【0021】 比較例.3 比較例2と同様の方法で、リモネンの水分散液を原反に対して5g含浸し、実 施例1と同様に密封した。
【0022】 比較例.4 比較例2と同様の方法で、リモネンの水分散液を原反に対して12g含浸し、 実施例1と同様に密封した。
【0023】 表1に実施例と比較例におけるそれぞれの評価結果を示す。 なお、表中で○は優れる、△は劣る、×は非常に劣ることを意味し、実用的に は○に入ることが必要である。
【0024】
【表1】 実施例と比較例の評価結果
【0025】 表1から明らかなように、実施例は「芳香効果」、「消臭効果」、「油除去効 果」、「拭取適性」のいずれにもが優れており、本考案の目的を達成できる。
【0026】 従来品に相当する比較例1では、「拭取適性」は優れているが、「芳香効果」 、「消臭効果」、「油除去効果」が著しく劣る。また、比較例2、3、4では「 芳香効果」、「消臭効果」、「油除去効果」が劣り、「拭取適性」は含浸量の違 いに依存し、含浸液の重量が1.25倍である比較例3、3倍である比較例4は 劣ることが分かる。
【0027】 以上のことから総合的に評価すると、実施例1〜3が優れていることが明らか である。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の紙おしぼりは、リモネンの濃度が50〜1000 ppmである水分散液を、おしぼりの原反重量に対して1.5〜2.5倍含ませ ることによって、下記に述べるような顕著な効果を有する。 柑橘類の抽出物であるため、人体に無害である。 芳香効果を有する。 消臭効果を有する。 顕著な油除去効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の紙おしぼりを樹脂製フィルムで包装
した例である。
【図2】 本考案の紙おしぼりのロール状物を、樹脂製
容器に入れて必要な長さだけを取り出せるようにした例
である。。
【符号の説明】
1 ・・・紙おしぼり 2 ・・・樹脂製フィルム 3 ・・・樹脂製容器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟で吸水性のある耐水紙に、柑橘類の
    抽出物であるリモネンの濃度が50〜1000ppmで
    ある水分散液をおしぼりの原反重量に対して1.5〜
    2.5倍含ませ、水分の蒸発を防ぐために透湿性のない
    材料で包装したことを特徴とする紙おしぼり。
JP1996007185U 1996-07-04 1996-07-04 紙おしぼり Expired - Lifetime JP3033235U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996007185U JP3033235U (ja) 1996-07-04 1996-07-04 紙おしぼり

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996007185U JP3033235U (ja) 1996-07-04 1996-07-04 紙おしぼり

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3033235U true JP3033235U (ja) 1997-01-21

Family

ID=43168123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996007185U Expired - Lifetime JP3033235U (ja) 1996-07-04 1996-07-04 紙おしぼり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3033235U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000027907A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Kukita, Takeshi Nootkatone et derives de ses analogues, et leur emploi

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000027907A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Kukita, Takeshi Nootkatone et derives de ses analogues, et leur emploi

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6177391B1 (en) One time use disposable soap and method of making
US5639532A (en) Multilayer cleansing kit and towel system
US4946617A (en) Substantially dry cleaning wipe capable of rendering a cleaned surface static free
US20050202232A1 (en) Melamine foam sheet article and method for making same
BRPI0619035A2 (pt) pano para uso com desinfetantes
JPS59168179A (ja) 織物をコンデイシヨニングするための方法および装置
EP0273594A1 (en) Disposable semi-moist wipes
BR0202277B1 (pt) Porta-limpador sólido para higiene pessoal
US3082453A (en) Adhesive coated cleaning article
US7094748B2 (en) Soil redeposition inhibition agents and systems
JPH0261000A (ja) 不織布ワイプに含浸させるための防腐剤を含有する組成物
US20070271716A1 (en) Compressed Articles
US8853143B2 (en) Wet wipe
JP5919289B2 (ja) 清掃用具用抗菌性ホルダ
CA3040581A1 (en) Active composition delivery system
JP3033235U (ja) 紙おしぼり
CA3040607A1 (en) Active composition delivery system
AU2003278605B2 (en) Cleaning wipe having water staining resistance
US20130227805A1 (en) Two-In-One Cleaning Towel
JP2018090320A (ja) 紙タオル束包装体
TWM454302U (zh) 剃鬍用潤膚泡沫抹片與具有潤膚泡沫抹片的剃鬍用潤膚品
JP3032802U (ja) 使い捨て紙おしぼり
US20120328689A1 (en) Deodorizing paper and method
JPS62236516A (ja) 脱臭作用を有する清浄用製品
JP3338316B2 (ja) 糊剤、該糊剤を用いた繊維製品の抗菌性加工品およびその加工法