JP3033011B2 - 核燃料物質含有ダスト回収装置 - Google Patents
核燃料物質含有ダスト回収装置Info
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は核燃料物質のダストの捕
集、回収をする核燃料物質含有ダスト回収装置に係わ
り、特に核燃料ペレット製造工程に於けるグローブボッ
クス内の核燃料物質のダストを捕集、回収するに適した
構造の核燃料物質含有ダスト回収装置に関する。
集、回収をする核燃料物質含有ダスト回収装置に係わ
り、特に核燃料ペレット製造工程に於けるグローブボッ
クス内の核燃料物質のダストを捕集、回収するに適した
構造の核燃料物質含有ダスト回収装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ダストの回収装置としては、サイ
クロン（通常、サイクロンとは固体の微粒子を含む気体
流が円筒内壁に沿って回転運動をしながら降下し、この
間に粉塵に遠心力が働いて粉塵は壁方向に移動し気流か
ら分離される構造をいう。）による集塵器及び、バグフ
イルターによる集塵器とが主流とされていたが、このサ
イクロンによる集塵器では、構造が極めて簡単である反
面ダストの捕集効率が低かった。又、バグフイルターに
よる集塵器ではダストの捕集効率がよい反面、構造が複
雑で大型化しコスト高となっていた。特に核燃料ペレッ
ト製造工程に於けるグローブボックス内に、このバグフ
イルターによる集塵器を設置すると構造が複雑で、フイ
ルターの交換も困難である上に、さらにフイルターの寿
命も短かい。
クロン（通常、サイクロンとは固体の微粒子を含む気体
流が円筒内壁に沿って回転運動をしながら降下し、この
間に粉塵に遠心力が働いて粉塵は壁方向に移動し気流か
ら分離される構造をいう。）による集塵器及び、バグフ
イルターによる集塵器とが主流とされていたが、このサ
イクロンによる集塵器では、構造が極めて簡単である反
面ダストの捕集効率が低かった。又、バグフイルターに
よる集塵器ではダストの捕集効率がよい反面、構造が複
雑で大型化しコスト高となっていた。特に核燃料ペレッ
ト製造工程に於けるグローブボックス内に、このバグフ
イルターによる集塵器を設置すると構造が複雑で、フイ
ルターの交換も困難である上に、さらにフイルターの寿
命も短かい。
【０００３】図３に示すような集塵器が開発された。こ
の集塵器はサイクロンによる集塵器本体３１内に円筒状
の金属フイルター３２を複数配置し、この各円筒状の金
属フイルター３２を集塵器本体３１の上端を閉鎖する上
板３３に装着すると共に、複数の金属フイルター３２を
囲んだ内筒３４を設け、この内筒３４の上端を上板３３
に装着している。尚、バグフイルターでは放射線による
早期劣化の問題があるので金属のフイルターが用いられ
ている。
の集塵器はサイクロンによる集塵器本体３１内に円筒状
の金属フイルター３２を複数配置し、この各円筒状の金
属フイルター３２を集塵器本体３１の上端を閉鎖する上
板３３に装着すると共に、複数の金属フイルター３２を
囲んだ内筒３４を設け、この内筒３４の上端を上板３３
に装着している。尚、バグフイルターでは放射線による
早期劣化の問題があるので金属のフイルターが用いられ
ている。
【０００４】更に、前記集塵器本体３１の側壁上部には
ダスト含有ガスの集塵用配管３６が接続され、集塵器本
体下部にはダストの回収ボックス３７が設けられてい
る。金属フイルターを逆洗するための逆洗エアを通す配
管３８はその先端に逆洗ノズル３９を有し、この逆洗ノ
ズルが上部ケーシング３５内で金属フイルター上部に間
隔を隔てて配置されている。又、排気ブロワーと通じる
集塵器本体内のガスを吸引する配管４０は上部ケーシン
グ３５内と通じて、この上部ケーシングから一括して排
気している。この集塵器本体はサイクロンによりダスト
を捕集すると共に金属フイルターへの付着による捕集と
を兼用し、更に逆洗エアにより金属フイルターを洗浄す
ると同時に上部ケーシング内を通して排気している。
ダスト含有ガスの集塵用配管３６が接続され、集塵器本
体下部にはダストの回収ボックス３７が設けられてい
る。金属フイルターを逆洗するための逆洗エアを通す配
管３８はその先端に逆洗ノズル３９を有し、この逆洗ノ
ズルが上部ケーシング３５内で金属フイルター上部に間
隔を隔てて配置されている。又、排気ブロワーと通じる
集塵器本体内のガスを吸引する配管４０は上部ケーシン
グ３５内と通じて、この上部ケーシングから一括して排
気している。この集塵器本体はサイクロンによりダスト
を捕集すると共に金属フイルターへの付着による捕集と
を兼用し、更に逆洗エアにより金属フイルターを洗浄す
ると同時に上部ケーシング内を通して排気している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の集塵器は、逆洗を行っている時でも排気管４０と継が
っており、逆洗ノズル３９のエアの一部がそのまま排気
されることとなるために、洗浄効率が減ぜられて金属フ
イルターの目詰りが速く、ダストの回収効率が低いとい
う課題を有しており、また、この目詰りした金属フイル
ターの交換操作も上部ケーシン３５を解体分解しなけれ
ばできないという課題を有するものであった。
の集塵器は、逆洗を行っている時でも排気管４０と継が
っており、逆洗ノズル３９のエアの一部がそのまま排気
されることとなるために、洗浄効率が減ぜられて金属フ
イルターの目詰りが速く、ダストの回収効率が低いとい
う課題を有しており、また、この目詰りした金属フイル
ターの交換操作も上部ケーシン３５を解体分解しなけれ
ばできないという課題を有するものであった。
【０００６】そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされ
たものであって、ダストの捕集が確実にでき、回収効率
がよく、しかも構造簡単にして金属フイルター及び濾布
の交換操作が極めて容易にできる核燃料物質含有ダスト
回収装置を提供することを目的とする。
たものであって、ダストの捕集が確実にでき、回収効率
がよく、しかも構造簡単にして金属フイルター及び濾布
の交換操作が極めて容易にできる核燃料物質含有ダスト
回収装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段 】上記目的を達成するた
めに、本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち
本発明の核燃料物質含有ダスト回収装置にあっては、核
燃料物質のダスト含有のガスを吸引する配管１１に接続
されたサイクロンによる集塵器本体１内に円筒状の金属
フイルター２が複数配置され、これら円筒状の金属フイ
ルター２が集塵器本体１を閉じる上板２０に装着保持さ
れていて、各金属フイルター２の上端が夫々個別の連結
管２２並びに三方切替弁６を介してグローブボックス貫
通部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配管１０と
排気ブロワー９に通じる配管２４とに接続され、更に前
記各金属フイルター２の外側が金属フイルターのメッシ
ュよりも小さなメッシュの濾布３によって個々に囲撓さ
れている構造としたものである。
めに、本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち
本発明の核燃料物質含有ダスト回収装置にあっては、核
燃料物質のダスト含有のガスを吸引する配管１１に接続
されたサイクロンによる集塵器本体１内に円筒状の金属
フイルター２が複数配置され、これら円筒状の金属フイ
ルター２が集塵器本体１を閉じる上板２０に装着保持さ
れていて、各金属フイルター２の上端が夫々個別の連結
管２２並びに三方切替弁６を介してグローブボックス貫
通部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配管１０と
排気ブロワー９に通じる配管２４とに接続され、更に前
記各金属フイルター２の外側が金属フイルターのメッシ
ュよりも小さなメッシュの濾布３によって個々に囲撓さ
れている構造としたものである。
【０００８】また、本発明にあっては、前記核燃料物質
のダスト含有のガスを吸引する配管１１が複数の集塵ノ
ズル１３を備えた縦円筒状のヘッダー１２に接続され、
該ヘッダー１２の下部にダストの回収ボックス１４が着
脱自在に設けられている構造も特徴とする。
のダスト含有のガスを吸引する配管１１が複数の集塵ノ
ズル１３を備えた縦円筒状のヘッダー１２に接続され、
該ヘッダー１２の下部にダストの回収ボックス１４が着
脱自在に設けられている構造も特徴とする。
【０００９】前記ヘッダー１２と集塵器本体１とを結ぶ
核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管１１の途中に少
なくとも１つの縦円筒状のダスト回収用の立上り管１５
を配置して実施するのが好ましい。
核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管１１の途中に少
なくとも１つの縦円筒状のダスト回収用の立上り管１５
を配置して実施するのが好ましい。
【００１０】
【作用】上記のごとく構成された核燃料物質含有ダスト
回収装置では、金属フイルター２と濾布３との二重構造
によってダストの捕集が十分にできると共に、逆洗エア
を噴出する連結管２２の先端が直接金属フイルター２の
上端に接続されているため逆洗効率がよく、金属フイル
ター及び、濾布の使用寿命を長くして交換頻度を少なく
することができ、しかも金属フイルターと濾布とによる
二重捕集のためダストの回収効率が極めて向上する。
又、構造簡単にして濾布の交換操作も容易にできる。
回収装置では、金属フイルター２と濾布３との二重構造
によってダストの捕集が十分にできると共に、逆洗エア
を噴出する連結管２２の先端が直接金属フイルター２の
上端に接続されているため逆洗効率がよく、金属フイル
ター及び、濾布の使用寿命を長くして交換頻度を少なく
することができ、しかも金属フイルターと濾布とによる
二重捕集のためダストの回収効率が極めて向上する。
又、構造簡単にして濾布の交換操作も容易にできる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づき説明す
る。図１及び図２において符号１は核燃料物質含有ダス
ト回収装置Ａの集塵器本体であって、該集塵器本体１
は、円筒状に形成されていて下部が細口とされ、その下
端にダストの回収ボックス５が着脱自在に設けられてい
る。また集塵器本体１の内部には適当な空間を隔てて下
端開口状の内筒４が垂設されている。前記集塵器本体１
の上端のフランジ部１９に集塵器本体上部を閉鎖する上
板２０がボルト２３を介して着脱可能に取り付けられて
いる。集塵器本体１の内筒４内には円筒状の金属フイル
ター２が一列３本で３列配設されている。この各円筒状
の金属フイルターを囲んで濾布３を取付けている。この
濾布３は金属フイルターを囲んで金属フイルターのメッ
シュよりも小さなメッシュのアクリル樹脂の濾布を使用
している。
る。図１及び図２において符号１は核燃料物質含有ダス
ト回収装置Ａの集塵器本体であって、該集塵器本体１
は、円筒状に形成されていて下部が細口とされ、その下
端にダストの回収ボックス５が着脱自在に設けられてい
る。また集塵器本体１の内部には適当な空間を隔てて下
端開口状の内筒４が垂設されている。前記集塵器本体１
の上端のフランジ部１９に集塵器本体上部を閉鎖する上
板２０がボルト２３を介して着脱可能に取り付けられて
いる。集塵器本体１の内筒４内には円筒状の金属フイル
ター２が一列３本で３列配設されている。この各円筒状
の金属フイルターを囲んで濾布３を取付けている。この
濾布３は金属フイルターを囲んで金属フイルターのメッ
シュよりも小さなメッシュのアクリル樹脂の濾布を使用
している。
【００１２】上板２０は金属フイルター２の数量に相当
する数量の孔が形成されており、この夫々の孔にジョイ
ント２１を介して金属フイルター２及び濾布３が取付け
られている。このジョイント２１に連結管２２の下端が
接続されていて金属フイルター２の円筒状内に直接連通
されている。この連結管２２の他端は三方切替弁６と連
なっている。三方切替弁６の他端側の一方はグローブボ
ックス貫通部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配
管１０に接続され、他方は排気ブロワー９の配管２４に
接続されていて、それぞれ個別にグローブボックス貫通
部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配管１０と排
気ブロワーの配管２４とに交互に切替できるようになっ
ている。
する数量の孔が形成されており、この夫々の孔にジョイ
ント２１を介して金属フイルター２及び濾布３が取付け
られている。このジョイント２１に連結管２２の下端が
接続されていて金属フイルター２の円筒状内に直接連通
されている。この連結管２２の他端は三方切替弁６と連
なっている。三方切替弁６の他端側の一方はグローブボ
ックス貫通部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配
管１０に接続され、他方は排気ブロワー９の配管２４に
接続されていて、それぞれ個別にグローブボックス貫通
部の逆止弁２５が設置された逆洗用エアの配管１０と排
気ブロワーの配管２４とに交互に切替できるようになっ
ている。
【００１３】これらのジョイント２１、連結管２２及び
三方切替弁６は各金属フイルター２のそれぞれに個別に
数量に相配設されている。７は集塵器本体１で捕集後の
ガスから最終的に残留ダストを捕集するヘパフイルター
で、８は流量計である。
三方切替弁６は各金属フイルター２のそれぞれに個別に
数量に相配設されている。７は集塵器本体１で捕集後の
ガスから最終的に残留ダストを捕集するヘパフイルター
で、８は流量計である。
【００１４】また、前記集塵器本体１の上部に核燃料ダ
スト含有のガスを吸引する配管１１が接続されており、
該配管１１の集塵器本体への入口は集塵器本体の軸と直
角な接線方向に向けられている。
スト含有のガスを吸引する配管１１が接続されており、
該配管１１の集塵器本体への入口は集塵器本体の軸と直
角な接線方向に向けられている。
【００１５】更に、前記核燃料物質のダスト含有のガス
を吸引する配管１１は縦型の円筒状ヘッダー１２に連通
されている。このヘッダー１２には多数の集塵ノズル１
３が設けられていて、該集塵ノズルから雰囲気内のダス
トをヘッダー内に取り入れるようになっている。集塵ノ
ズル１３のヘッダーの入口はヘッダーの軸と直角な接線
方向に向けられていてヘッダー１２自体もサイクロンの
機能を備えている。その下部には落下したダストを着脱
自在に取付けた回収ボックス１４で回収出来るように形
成されており、これにより集塵器本体１内に入る前のダ
ストを予め捕集し、回収するようにしてある。
を吸引する配管１１は縦型の円筒状ヘッダー１２に連通
されている。このヘッダー１２には多数の集塵ノズル１
３が設けられていて、該集塵ノズルから雰囲気内のダス
トをヘッダー内に取り入れるようになっている。集塵ノ
ズル１３のヘッダーの入口はヘッダーの軸と直角な接線
方向に向けられていてヘッダー１２自体もサイクロンの
機能を備えている。その下部には落下したダストを着脱
自在に取付けた回収ボックス１４で回収出来るように形
成されており、これにより集塵器本体１内に入る前のダ
ストを予め捕集し、回収するようにしてある。
【００１６】更に、前記ヘッダー１２と集塵器本体１と
を結ぶ核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管１１の途
中にも少なくとも１つの縦円筒状のダスト回収用の立上
り管１５が設けられている。この立上り管１５もヘッダ
ー１２と同様にサイクロンとしてあり、下部にダスト用
の回収ボックス１６が着脱自在に設けられ、集塵器本体
内に入る前のダストを更に捕集、回収するようにしてあ
る。
を結ぶ核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管１１の途
中にも少なくとも１つの縦円筒状のダスト回収用の立上
り管１５が設けられている。この立上り管１５もヘッダ
ー１２と同様にサイクロンとしてあり、下部にダスト用
の回収ボックス１６が着脱自在に設けられ、集塵器本体
内に入る前のダストを更に捕集、回収するようにしてあ
る。
【００１７】実験例１ 次に本発明の濾布で囲んだ金属フイルターの場合と従来
の金属フイルターのみの場合とのダスト回収率を実験例
１で示す。金属フイルター２は直径４５ｍｍ、長さ４０
０ｍｍの有底の円筒状のもので５μｍのメッシュの金属
で形成してあり、濾布はアクリル系の１μｍのメッシュ
の布を使用した。
の金属フイルターのみの場合とのダスト回収率を実験例
１で示す。金属フイルター２は直径４５ｍｍ、長さ４０
０ｍｍの有底の円筒状のもので５μｍのメッシュの金属
で形成してあり、濾布はアクリル系の１μｍのメッシュ
の布を使用した。
【００１８】図１に示す集塵ホース１８の小径ノズル１
７から核燃料粉末と同等の密度の模擬粉末（タングステ
ンの微粉末使用）を吸引させ、吸引中は逆洗を行なわ
ず、流量計８が初期の８０％に落ちるまで吸引させ続け
た時の吸引量と、ダストの回収ボックス５に回収された
量又、流量が８０％になった段階で排気ブロワー９を停
止させないで、三方切替弁６を切替えて逆洗エアを通す
配管１０より逆洗エアを吹き込ませて濾布を洗浄し、ダ
ストの回収量及びその回収率を調べた結果表１となっ
た。
７から核燃料粉末と同等の密度の模擬粉末（タングステ
ンの微粉末使用）を吸引させ、吸引中は逆洗を行なわ
ず、流量計８が初期の８０％に落ちるまで吸引させ続け
た時の吸引量と、ダストの回収ボックス５に回収された
量又、流量が８０％になった段階で排気ブロワー９を停
止させないで、三方切替弁６を切替えて逆洗エアを通す
配管１０より逆洗エアを吹き込ませて濾布を洗浄し、ダ
ストの回収量及びその回収率を調べた結果表１となっ
た。
【００１９】
【表１】
【００２０】上記の結果、ダストの捕集は従来装置の約
５倍となり確実に捕集でき、逆洗による回収量は約８倍
になり目詰りが遅く、従来装置のように頻繁に金属フイ
ルターの交換をする必要がなく、ダストの回収効率が極
めてよいことがわかった。
５倍となり確実に捕集でき、逆洗による回収量は約８倍
になり目詰りが遅く、従来装置のように頻繁に金属フイ
ルターの交換をする必要がなく、ダストの回収効率が極
めてよいことがわかった。
【００２１】実験例２ 次に、実験例２では、集塵器本体１でダストを捕集、回
収する前に予めヘッダー１２及び立上り管１５で捕集、
回収した場合を示す。図１に示す集塵ノズル１３から核
燃料粉末と同等の密度の模擬粉末（タングステンの微粉
末使用）を吸引させダストの回収ボックス１４、１６及
び回収ボックス５での回収量、並びに、集塵ノズル１３
から金属フィルター２までの経路の回収量を調べた結果
表２となった。
収する前に予めヘッダー１２及び立上り管１５で捕集、
回収した場合を示す。図１に示す集塵ノズル１３から核
燃料粉末と同等の密度の模擬粉末（タングステンの微粉
末使用）を吸引させダストの回収ボックス１４、１６及
び回収ボックス５での回収量、並びに、集塵ノズル１３
から金属フィルター２までの経路の回収量を調べた結果
表２となった。
【００２２】
【表２】
【００２３】上記の結果から集塵器本体１でダストを捕
集する前にヘッダー及び、又は立上り管で予め捕集、回
収すれば、集塵器本体からの残留量も少なくてすむこと
がわかった。
集する前にヘッダー及び、又は立上り管で予め捕集、回
収すれば、集塵器本体からの残留量も少なくてすむこと
がわかった。
【００２４】
【発明の効果】以上詳述したごとく本発明に係る核燃料
物質含有ダスト回収装置によれば、核燃料物質のダスト
の回収が確実にでき、集塵器本体内の目詰りも遅くて、
回収率と共に回収効率もよい。しかも、構造も簡単で従
来のように天板上に上部ケーシングが無いために金属フ
イルター及び濾布の交換操作が容易である。殊に、三方
切替弁により逆洗と排気との切替えによって逆洗中は排
気を閉じており、しかも逆洗エアを噴出する連結管の先
端が直接金属フイルターの上端に接続されているために
逆洗効率が高められ、金属フイルター及び、濾布の使用
寿命を長くして交換頻度を少なくし、ダスト回収効率を
高レベルで維持出来るといった優れた効果がある。
物質含有ダスト回収装置によれば、核燃料物質のダスト
の回収が確実にでき、集塵器本体内の目詰りも遅くて、
回収率と共に回収効率もよい。しかも、構造も簡単で従
来のように天板上に上部ケーシングが無いために金属フ
イルター及び濾布の交換操作が容易である。殊に、三方
切替弁により逆洗と排気との切替えによって逆洗中は排
気を閉じており、しかも逆洗エアを噴出する連結管の先
端が直接金属フイルターの上端に接続されているために
逆洗効率が高められ、金属フイルター及び、濾布の使用
寿命を長くして交換頻度を少なくし、ダスト回収効率を
高レベルで維持出来るといった優れた効果がある。
【図１】本発明核燃料物質含有ダスト回収装置の構成
図。
図。
【図２】本発明核燃料物質含有ダスト回収装置の集塵器
本体の縦断面図。
本体の縦断面図。
【図３】従来の集塵器本体の縦断面。
Ａ…核燃料物質含有ダスト回収装置 １…集塵器本体 ２…金属フイルター ３…濾布 ４…内筒 ５…ダストの回収ボックス ６…三方切替弁 ７…ヘパフイルター ８…流量計 ９…排気ブロワー 10…逆洗用エアの配管 11…核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管 12…ヘッダー 13…集塵ノズル 14…ダストの回収ボックス 15…立上り管 16…ダストの回収ボックス 20…上板 24…排気ブロワーの配管 25…逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 隆夫 茨城県那珂郡東海村大字村松４番地33 動力炉・核燃料開発事業団 東海事業所 内 (72)発明者 北口 幸男 兵庫県尼崎市杭瀬寺島２丁目１番２号 木村化工機株式会社内 (72)発明者 天野 次郎 兵庫県尼崎市杭瀬寺島２丁目１番２号 木村化工機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−160119（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−3420（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 46/00 - 46/54
Claims (3)
- 【請求項１】 核燃料物質のダスト含有のガスを吸引す
る配管(11)に接続された集塵器本体(1)内に円筒状の金
属フイルター(2)が複数配置され、これら円筒状の金属
フイルター(2)が集塵器本体(1)を閉じる上板(20)に装着
保持されていて、各金属フイルター(2)の上端が夫々個
別の連結管(22)並びに三方切替弁(6)を介してグローブ
ボックス貫通部の逆止弁(25)が設置された逆洗用エアの
配管(10)と排気ブロワー(9)に通じる配管(24)とに接続
され、更に前記各金属フイルター(2)の外側が金属フイ
ルターのメッシュよりも小さなメッシュの濾布(3)によ
って個々に囲撓されていることを特徴とする核燃料物質
含有ダスト回収装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の核燃料物質含有ダスト回
収装置において核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管
(11)は複数の集塵ノズル(13)を備えた縦円筒状のヘッダ
ー(12)に接続され、該ヘッダー(12)の下部にダストの回
収ボックス(14)が着脱自在に設けられていることを特徴
とする核燃料物質含有ダスト回収装置。 - 【請求項３】 請求項２記載の核燃料物質含有ダスト回
収装置においてヘッダー(12)と集塵器本体(１)とを結ぶ
核燃料ダスト含有のガスを吸引する配管(11)の途中に縦
円筒状のダスト回収用の立上り管(15)が配置され、該立
上り管(15)の下部にダストの回収ボックス(16)が設けら
れていることを特徴とする核燃料物質含有ダスト回収装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7142592A JP3033011B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 核燃料物質含有ダスト回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7142592A JP3033011B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 核燃料物質含有ダスト回収装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08309133A JPH08309133A (ja) | 1996-11-26 |
| JP3033011B2 true JP3033011B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=15318898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7142592A Expired - Lifetime JP3033011B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 核燃料物質含有ダスト回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3033011B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3108639B2 (ja) * | 1996-11-12 | 2000-11-13 | 核燃料サイクル開発機構 | サイクロン式集塵装置 |
| CN102366691A (zh) * | 2011-10-19 | 2012-03-07 | 江苏省宜兴非金属化工机械厂有限公司 | 烟气过滤器 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP7142592A patent/JP3033011B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08309133A (ja) | 1996-11-26 |
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