JP3032847U - 内視鏡下用ニードルコントロール鉗子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】一本の遠隔操作用針把持鉗子で把持操作運針を
可能として、縫い合わせの疲労を軽減させること、及び
糸付縫い合わせ用針の運針方向姿勢の修正を容易にする
機能を付与して、術後の縫い合わせ針の把持操作運針を
楽にする。 【解決手段】フレキシブルな棒状の縫合針受体５には、
糸付縫合針４、４を縫合針把持体５へ引き渡す時に、該
縫合針３の姿勢を修正する磁石７を先端部分の非磁性体
６へ縦長に埋設して設けてある。フレキシブルな棒状の
縫合針受体５の太さは５乃至１２ミリメートルで長さは
１５０乃至３００ミリメートルであるが各寸法は任意で
ある。該フレキシブル棒の先端部分の非磁性体６へ長方
形長さ１０乃至３０ミリメートルの磁石の極性７ｂ、７
ｃを縦長方向で並行に成して且つ表面をフラット平面７
ａに形勢して非磁性体６へ露出し埋設して有り、遠隔操
作用針把持鉗子の鋏にも磁石を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本考案は内視鏡下外科手術に用いる糸付縫合針と該針を 運針する遠隔操作用針把持鉗子等に関して、医療器具技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

内視鏡下外科手術において、従前は、腹腔内で体内臓器の手術後の糸縫い合い 運針を行う場合、その腹腔内へ二本の遠隔操作用針把持鉗子を別々に挿入して該 運針を行っていた。一方の遠隔操作用針把持鉗子で縫い合い針を把持し引渡をし 、他方の遠隔操作用針把持鉗子で該針を把持し直しながら鋏み受け取って縫い合 い位置方向を定めて患部を縫い、次に該一方の遠隔操作用針把持鉗子は縫い合い 運針位置から進み出て来た該針を該他方の遠隔操作用針把持鉗子が鋏み把持し直 し受け取りをしその縫い合い針を続いて位置方向を定めながらその患部へ刺して 縫い合いするを連続して行っていた。即ち、両者鉗子は糸縫い合い運針を行う毎 に相互にその針を引き渡す、引き受けるの該把持操作を繰り返し行いて縫い合せ をしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した様な腹腔内へ二本の遠隔操作用針把持鉗子を別々に挿入して該把持操 作運針を行っていた、一方の針把持鉗子で運針後の該針を引渡し、他方の針把持 鉗子はその出てきた該針を鋏み把持し直しをし縫い合い位置方向を定めて該針の 運進をして、その該術後の縫い合せは連続した相互の把持操作によって行うこと は可なりの疲労を来していた。係る疲労を軽減させるべく該鉗子操作の簡素化を その解決課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

両方の手で前記した様に二本の遠隔操作用針把持鉗子を別々に挿入して該運針を 行って運針縫い合わせをしていた方法に対して、該針の把持操作は一方の遠隔操 作用針把持鉗子にのみ止めて、他方の遠隔操作用針把持鉗子の操作を省略化させ る為に、その構造の鋏状の針把持鉗子から該針を一方向に向きを整える磁石にフ ラットな面を露出させて安定した姿勢で吸着する機能は、該磁石の極性を平面で 縦長方向に並行させてその姿勢の修正をする機能を付与した棒状の器具に置き換 えて、前記課題を解決する手段とした。

【０００５】

【作用】

本願は、鋏状の針把持鉗子から該針を一方向に向きを整える磁石にフラットな 面を露出させて安定した姿勢で吸着する前記し手段構造で、その機能を付与した 棒状の器具は該磁石の極性を平面で縦長方向に並行させてその姿勢の修正をする 作用を呈して、該針の遠隔操作用針把持鉗子の操作を従前の把持操作量の５０パ ーセントを軽減させる効果がある。

【０００６】

【実施例】

図１は従前の構造を示す一実施例の外観参考図である。 内視鏡下外科手術において、二つの遠隔操作用針把持鉗子１、２は腹腔内で体内 臓器の手術後の縫い合わせで、糸４、４を保持した縫い針３の運針時の把持操作 の該針３の引渡し、引き受けを行い、前記した様に、それら二本の遠隔操作用針 把持鉗子１、２を別々に腔内へ挿入して該運針を行っていた。一方の遠隔操作用 針把持鉗子１の鋏１ａで縫い合い運針で引渡をし、その進んで来た縫い合い針３ を他方の遠隔操作用針把持鉗子２の鋏２ａで引き受けて該針３の把持し直しをし 鋏み縫い合い位置方向を定めて患部へ刺して縫うもので、次へと縫い合い運針を し、該術後の縫い合せは連続して相互の把持鉗子操作によって患部の縫い合わせ を行う様にして来た。

【０００７】 図２の図（イ）、（ロ）は、本考案の一実施例の略外観図である。前記した様 にフレキシブルな棒状の縫合針受体５には、糸付縫合針４、４を縫合針把持体５ へ引き渡す時に、該縫合針３の姿勢を修正する磁石７を先端部分の非磁性体６へ 縦長に埋設して設けてある。フレキシブルな棒状の縫合針受体５の太さは５乃至 １２ミリメートルで長さは１５０乃至３００ミリメートルであるが各寸法は任意 である。該フレキシブル棒の先端部分の非磁性体６へ長方形長さ１０乃至３０ミ リメートルの磁石の極性７ｂ、７ｃを縦長方向で並行に成して且つ表面をフラッ ト平面７ａに形勢して非磁性体６へ露出し埋設して有る。更に、該縫合針受体５ の先端部分のフレキシブル部分の曲げ方向は手元のグリップ５ａによって可変可 能にしてある。

【０００８】 図３の（イ）はフレキシブルな棒状の縫合針受体５の先端部分の略平面図であ る。該縫合針受体５のヘッド部分である非磁性体部分６には磁石７を平面部分７ ａを露出させながら埋設し設けてある。磁石７は長方形の長さ１０ｍｍ〜３０ｍ ｍであって、該非磁性体部分６に対して長方形で縦長に埋設してあって、その極 性７ｂ、７ｃも縦長方向並行に設けてある。該非磁性体部分６の材質は磁気を帯 びないＰＯＭ樹脂である。

【０００９】 図３の（ロ）は図３の（イ）のヘッド部分、即ち非磁性体部分６の断面図であ る。磁石７は非磁性体のヘッド部分６の直径は５ｍｍ〜１２ｍｍの中に埋設され うる寸法である。

【００１０】 図４は本案の一実施例の外観図である。一方の手の遠隔操作用針把持鉗子１か ら運針直後の該縫い合せ針３を他方の手のフレキシブルな棒状の縫合針受体５の 先端部分の磁石７へ引き渡し移行させて、該縫合針受体５で次の刺し縫う位置へ 移行して次に遠隔操作用針把持鉗子１で該縫い合せ針３を磁石１ｂ付のその鋏１ ａで挟んで患者患部（図示せず）の縫い合わせるその部位を縫って目的最終位置 まで運針縫い合わせを繰り返す。前記した様に、鋏１ａに磁石１ｂで予め所定方 向へ向きを有した運針直後の該縫い合せ針３を遠隔操作用針把持鉗子１から該運 針直後の該縫い合せ針３を他方の手のフレキシブルな棒状の縫合針受体５の先端 部分の磁石７へ引き渡し移行させる工程で、該針を一方向に向きを整える磁石７ のフラットな面７ａを露出させて安定した姿勢で吸着する機能は、磁石７の極性 の配置に伴う吸引機能と共に、糸付該針３の糸４、４の引っ張りが該針３の吸引 のされかたに制御効果を与えて、自動的に該針の運針穿刺方向を決定出来て、従 前の他方の遠隔操作用針把持鉗子の操作を省略可能となった。

【００１１】 図５は基本的には図４で説明した内容で取り扱うことと同様であるが、従来方 法の図１の針把持鉗子１のはさみ１ａの部分を、本図のキャップ状に形成した縫 合針受体８ａで、被せて疑似的に図２の縫合針受体５の機能を付与している。

【００１２】

【発明の効果】

前記した様に、鋏１ａに磁石１ｂで予め所定方向へ向きを有した運針直後の該 縫い合せ針３を遠隔操作用針把持鉗子１の鋏１ａから他方の手のフレキシブルな 棒状の縫合針受体５の先端部分の磁石７へ引き渡し移行させる工程で、該針を一 方向に向きを整える磁石７のフラットな面７ａを露出させて安定した姿勢で吸着 する機能は、磁石７の極性の配置に伴う吸引機能と共に、糸付該針３の糸４、４ の引っ張りが該針３の吸引のされかたに制御効果を与えて、自動的に該針の運針 穿刺方向を決定出来て、従前の他方の遠隔操作用針把持鉗子の操作を省略可能と なって、内視鏡下外科手術における従前の腹腔内の臓器の手術後の糸縫い合い運 針を極めて楽に行うことが出来た等の効果が有る。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】 従前の構造を示す一実施例の外観参考図であ
る。

【図２】 図（イ）（ロ）本考案の一実施例の略外観図
である。

【図３】 図（イ）はフレキシブルな棒状の縫合針受体
５の先端部分の略平面図である。 図（ロ）は図３の
（イ）のヘッド部分、即ち非磁性体部分６の断面図であ
る。

【図４】 本案の一実施例の外観図である。

【図５】 本案の一実施例の外観図である。

【符合の説明】

１ 遠隔操作用針把持鉗子 １ａ 鋏 １ｂ 磁石 ２ 遠隔操作用針把持鉗子 ２ａ 鋏 ３ 縫い針 ４、４ 縫い合わせ糸 ５ フレキシブルな棒状の縫合針受体 ５ａ グリップ ６ 先端部分の非磁性体 ７ 磁石 ７ａ 磁石７のフラット、表面 ７ｂ ７ｃ 磁石７の極性 ８ 磁石 ８ａ キャップ状の縫合針受体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内視鏡下用の外科手術鉗子等に於いて、
   糸付縫合針を受け渡す時に該縫合針の姿勢を修正する磁
   石を先端部分に設け且つその先端部分の曲げ方向を手元
   で可変可能にしたフレキシブルな棒状の縫合針受体又は
   該フレキシブルな棒状の縫合針受体をキャップ状に構成
   した縫合針受体と該鉗子の鋏の内側に磁石を設けた縫合
   針把持体とを設けて、前者磁石は該フレキシブル棒の先
   端部分の非磁性体へ極性を縦長方向で並行に成して且つ
   表面をフラットに形勢し該非磁性体へ露出し埋設して有
   って、後者磁石は前者の磁石よりも大きい吸引力を有し
   て、それらを組み立て構成したことを特徴とした内視鏡
   下用ニードルコントロール鉗子。