JP3032666B2

JP3032666B2 - 電気掃除機

Info

Publication number: JP3032666B2
Application number: JP5174198A
Authority: JP
Inventors: 憲治木村
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1993-07-14
Filing date: 1993-07-14
Publication date: 2000-04-17
Anticipated expiration: 2015-04-17
Also published as: JPH0723885A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動送風機を有した掃
除機本体に吸込ホースの一端に設けられた本体パイプを
挿着し、該吸込ホースの他端に設けられた手元パイプに
延長管を挿着し、該延長管に吸込口を挿着してなる電気
掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気掃除機は実公昭５５−４６１
１７号に開示されているように延長管を２本の筒体で形
成し、この２本の筒体のうち一方の筒体を他方の筒体の
中に収納可能に形成し、一方の筒体より他方の筒体より
引き出した状態で保持できるよう構成したものであっ
た。すなわち、従来の電気掃除機は図７乃至図９に示す
ように、電動送風機（図示せず）を有した掃除機本体２
１の吸気口（図示せず）に可撓性の吸込ホース２２の一
端に設けられた本体パイプ２３を挿着し、該吸込ホース
２２の他端に設けられた手元パイプ２４に延長管２５の
一端を挿着し、該延長管２５の他端に吸込口２６を挿着
していた。

【０００３】そして、上記延長管２５は２本の外側筒体
２７と該外側筒体２７内に出し入れ自在に収納される内
側筒体２８とから構成され、該外側筒体２７と内側筒体
２８とは当該内側筒体２８を外側筒体２７内に入れて延
長管２５を短くした状態と、内側筒体２８を外側筒体２
７から引き出して延長管２５を長くした状態を保持する
ことができるように構成されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の構成の電気掃除
機であれば、吸込口２６としてスキマノズル２９を付け
てタンス等の家具の高いところを掃除するときには、家
具の上面の掃除を行いやすくするために延長管２５を外
し、吸込口２６を直接手元パイプ２４に挿着して掃除を
行っていたが、延長管２５を外すと図９に示すようにホ
ースが短くなるため高いところに吸込口２６が届きにく
くなり、掃除機本体２１を持って掃除をしなければなら
ず操作性が非常に悪いものであった。

【０００５】また、高いところを掃除するために延長管
２５を挿着したままで掃除を行うと、この延長管２５は
可撓性がないため家具の上面に吸込口２６を位置させる
ことができず、操作性が非常に悪いものであった。

【０００６】そして、高いところの掃除を容易に行える
ように吸込ホース２２の長さを長くすると、通常の畳や
床面の掃除の時には吸込ホース２２が図７の破線で示す
ように畳や床面に垂れて邪魔になり、操作性が悪いもの
であった。

【０００７】本発明の電気掃除機は上記の不都合に鑑み
なされたものであり、延長管を複数個の筒体で形成する
とともに該延長管内に可撓性ホースを挿通させることに
より、延長管に可撓性を持たせ種々の掃除形態特に家具
等の高いところを掃除するときに簡単且つ良好に掃除を
行えるようにすることを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の電気掃除機は、電動送風機を有した掃除機
本体に吸込ホースの一端に設けられた本体パイプを挿着
し、該吸込ホースの他端に設けられた手元パイプに延長
管を挿着し、該延長管に吸込口を挿着し、上記延長管を
複数個の筒体で形成し、該複数個の筒体内のすべてに上
記手元パイプと吸込口とを接続する可撓性ホースを挿通
し、上記複数個の筒体をすべて継合させて１本の延長管
とする継合手段を設けている。また、上記可撓性ホース
を伸縮可能に形成し、上記継合手段により複数個の筒体
を１本の延長管に継合させた時に該可撓性ホースを縮め
た状態で当該延長管内に収納している。

【０００９】

【作用】上記構成の電気掃除機においては、家具等の高
いところを掃除するときには、継合手段による継合状態
を解除して延長管を複数個の筒体に分割した状態で掃除
を行うことにより、延長管は可撓性ホースによって可撓
性を有することになり、どの方向へも自在に曲がり家具
等の高いところに届きやすくなる。また、可撓性ホース
を伸縮可能に形成しておくと、可撓性ホースを伸ばすこ
とによって、より高いところの掃除を行える。そして、
通常の掃除を行うときには、複数個の筒体を継合手段に
より継合させて１本の延長管にすることにより通常の掃
除を行う。

【００１０】

【実施例】本発明の電気掃除機の第１実施例を図１乃至
図５とともに説明する。本発明の電気掃除機は、電動送
風機（図示せず）を有した掃除機本体１の吸気口（図示
せず）に可撓性の吸込ホース２の一端に設けられた本体
パイプ３を挿着し、該吸込ホース２の一端に設けられた
手元パイプ４に延長管５の一端を挿着し、該延長管５の
他端に吸込口６を挿着している。上記延長管５を複数個
の筒体７で形成し、該筒体７は、その一端を径を他端の
径より小さくして挿着部を形成し、この挿着部を他の筒
体７に挿着して筒体７同士を継合可能にしている。そし
て、該筒体７のうちの上記吸込口６側の筒体７ａを当該
吸込口６に挿着し、上記手元パイプ４側の筒体７ｂを継
合筒体９に挿着している。

【００１１】また、上記手元パイプ４の他端に可撓性ホ
ース１０の一端を接続し、該可撓性ホース１０を上記手
元パイプ４，継合筒体９，筒体７内に挿通させ、当該可
撓性ホース１０の他端を上記吸込口６に接続している。
上記継合筒体９はその内面に筒体螺子部１１を形成し、
上記手元パイプ４の外面に当該筒体螺子部１１と螺合す
るパイプ螺子部１２を形成している。

【００１２】上記構成の電気掃除機の使い方を説明す
る。まず、畳や床面等の掃除を行うときには、筒体７の
挿着部を他の筒体７に挿着してすべての筒体７を継合さ
せる。そして、継合筒体９の筒体螺子部１１と手元パイ
プ４のパイプ螺子部１２を螺合させると、該継合筒体９
は上記筒体７側へ移動して図３に示すように筒体７ｂの
挿着部が上記継合筒体９に挿着し、当該筒体７を上記吸
込口６側へ押圧した状態になり、筒体７がすべて継合状
態となり可撓性のない１本の延長管５となる。

【００１３】このとき、上記継合筒体９は上記筒体螺子
部１１と上記パイプ螺子部１２との螺合により筒体７を
継合した状態に保持することができる。そして、この筒
体７をすべて継合してなる延長管５を持って畳や床面の
掃除を行う。

【００１４】次に、タンスのような家具等の高いところ
を掃除するときには、上記継合筒体９と筒体螺子部１１
と上記手元パイプ４のパイプ螺子部１２との螺合を外
す。すると、該継合筒体９は手元パイプ４側へ移動する
ため上記筒体７ｂと当該継合筒体９とが外れ、図４に示
すように該継合筒体９と筒体７ｂとの間に隙間が生じす
べての筒体７の継合を外すことができる。

【００１５】そして、すべての筒体７の継合を外すこと
により、可撓性のない１本の延長管５であったのが複数
個の筒体７となり、この筒体７は可撓性ホース１０の可
撓性によりどの方向へも曲げることができるようにな
り、筒体７ａに挿着したスキマノズル１３を持って家具
等の高いところを掃除するときには、この可撓性により
簡単且つ良好に掃除を行うことができる。また、上記第
１実施例では可撓性ホース１０を別途設けたが吸込ホー
ス２の長さを長くして可撓性ホース１０と兼ねるように
形成してもよい。

【００１６】次に、本発明の電気掃除機の第２実施例を
図６とともに説明すると、この第２実施例の主要部分の
構成は上記第１実施例の主要部分と同一構成であり、第
２実施例においては、可撓性ホース１４を伸縮自在に形
成し、筒体７をすべて継合させて可撓性のない１本の延
長管５としたときに、該可撓性ホース１４はこの延長管
５内に縮んだ状態で収納されるようになっている。

【００１７】そして、上記筒体７の継合を外し１本の延
長管５を複数個の筒体７にしたときには、可撓性ホース
１４が伸びて１本の延長管５のときよりもさらに長くな
り、家具等のより高いところの掃除を可能としている。

【００１８】

【発明の効果】本発明の電気掃除機は上記のような構成
であるから、複数個の筒体を継合して可撓性のない１本
の延長管とすることにより、畳や床面等の通常の掃除を
行うことができ、この複数個の筒体の継合を外すことに
よって延長管に可撓性を持たせることができ、家具等の
高いところであっても簡単且つ確実に掃除を行うことが
でき、操作性を向上させることができる。また、可撓性
ホースを伸縮自在に形成することにより、筒体の継合を
外したときに長さをより長くすることができ、より高い
ところの掃除を良好に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の第１実施例を示す外観図
である。

【図２】図１の要部断面図である。

【図３】本発明の電気掃除機の第１実施例の継合筒体９
を手元パイプ４に螺合（継合）した状態を示す拡大断面
図である。

【図４】本発明の電気掃除機の第１実施例の継合筒体９
を手元パイプ４に螺合（継合）を外した状態を示す拡大
断面図である。

【図５】本発明の電気掃除機の第１実施例の使用状態を
示す外観図である。

【図６】本発明の電気掃除機の第２実施例の使用状態を
示す外観図である。

【図７】従来の電気掃除機を示す外観図である。

【図８】図７の部分断面図である。

【図９】従来の電気掃除機の使用状態を示す外観図であ
る。

【符号の説明】

１掃除機本体２吸込ホース３本体パイプ４手元パイプ５延長管６吸込口７筒体９継合筒体１０可撓性ホース１１筒体螺子部１２パイプ螺子部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】電動送風機を有した掃除機本体に吸込ホ
ースの一端に設けられた本体パイプを挿着し、該吸込ホ
ースの他端に設けられた手元パイプに延長管を挿着し、
該延長管に吸込口を挿着してなる電気掃除機において、上記延長管を複数個の筒体で形成し、該複数個の筒体内のすべてに上記手元パイプと吸込口と
を接続する可撓性ホースを挿通し、上記複数個の筒体をすべて継合させて１本の延長管とす
る継合手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項２】上記可撓性ホースを伸縮可能に形成し、
上記継合手段により複数個の筒体を１本の延長管に継合
させた時に該可撓性ホースを縮めた状態で当該延長管内
に収納したことを特徴とする請求項１記載の電気掃除
機。