JP3032377U

JP3032377U - 加熱カッター装置

Info

Publication number: JP3032377U
Application number: JP1996006949U
Authority: JP
Inventors: 道雄安岡; 祐輔兼田
Original assignee: 祐輔兼田; 道雄安岡
Priority date: 1996-06-12
Filing date: 1996-06-12
Publication date: 1996-12-17
Anticipated expiration: 2002-06-12

Abstract

(57)【要約】【課題】カッターを所要の温度に加熱することにより
ゴムや樹脂による各製品を簡単・容易に、しかも切断面
を平滑に加工できる加熱カッター装置を提供することに
ある。【解決手段】過電流を防止するための過電流防止スイ
ッチと、電源をＯＮ・ＯＦＦするスイッチと、カッター
を加熱すべく所要の交流電圧に変更するためのトランス
を設けてなることを特徴とする加熱カッター装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴムや樹脂により成形されたものを切断したり、削ったりするための加熱カッター装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置としては、例えば板厚１０ｍｍ位のゴム板を切断する場合、一般に市販されているカッターナイフを使用し、定規を当てて切断しているが、一度では切断できないため２〜３度切り込み、切断している。また、円筒状のゴムの内側を削る場合においては、旋盤のチャックにゴムを取り付け、刃物台にカッターを取り付け、チャックを回転させ内側を削って寸法出しを行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記前者の方法では、２〜３度切り込まなければ切断できず、多大な労力と時間を要し、しかも切断面に段差を生じ寸法誤差が大きい。また、上記後者においては一度に削れる量が少なく、一度に多くの量を削ろうとすると食い込み、不良品となってしまう場合があり、精度も出にくい。本考案は上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的はカッターを所要の温度に加熱することによりゴムや樹脂による各製品を簡単・容易に、しかも切断面を平滑に加工できる加熱カッター装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するための手段として、過電流を防止するための過電流防止スイッチと、電源をＯＮ・ＯＦＦするスイッチと、カッターを加熱すべく所要の交流電圧に変更するためのトランスを設けてなることを特徴とする加熱カッター装置。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図１・図２に基づいて詳細に説明する。１は加熱カッター装置である。２は過電流が流れた場合、自動的に電源ＯＦＦする過電流防止スイッチである。３は電源をＯＮ・ＯＦＦするスイッチで、この実施例の場合、フートスイッチを使用する。４は後述するカッターを加熱すべく所要の交流電圧を変更するためのトランスで、この実施例の場合、３Ｖ・８０Ａとする。５は、上記トランス４からの電極を取り付けたカッターで、切断部５ａを逆２等辺三角形状に形成してなる。なお、カッター５の上部にセラミックス製の絶縁体６を設けてもよい。また、電源は１００Ｖ及び２００Ｖとする。

【０００６】上記実施例の使用例として、一般に市販されているペーパー切断器と同様な形態のものを図３に示す。基台Ａの一端にカッター５を取り付け、基台Ａの上面に切断したいゴム板Ｂ（１０ｍｍ位）を載置する。足でフートスイッチ３を押し、過電流防止スイッチ２及びトランス４を経由してカッター５を所要の温度（例えば３００℃）に加熱し、ハンドルＡ１を握って下方へおろすことにより女性でも力を入れず簡単・確実に切断できる。

【０００７】なお、カッター５に通電する仕事率（Ｗ）は上記実施例の２４０Ｗに限定せず、ゴムあるいは樹脂等の素材の違いや板厚の大小、形状の違いなどによって変更し、カッター５の形状においても同様である。また、トランス４の前にスライダック（電圧調整器）を設け、トランス４への入力電圧（電流）値を変更することやトランス４の後に出力される電圧（電流）をチエックするための電流計を設けることも一考である。さらに、使用例として円筒状のゴムを旋盤に取り付け、内面を削ったり、溝を形成する等、他にも応用できるものである。

【０００８】

【考案の効果】

以上、本考案は次に記載する効果を奏する。上記のように、カッターを加熱することにより、誰でも簡単・容易にゴムや樹脂製の成形品を加工することができると共に、カッターの切断部を逆２等辺三角形状に形成することにより切断（加工）面を美しく仕上げることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の加熱カッター装置の一実施例を示す構
成図である。

【図２】カッターの側面図ある。

【図３】本考案の加熱カッター装置の使用例を示す構成
図である。

【符号の説明】

１−−−加熱カッター装置２−−−過電流防止スイッチ３−−−フートスイッチ４−−−トランス５−−−カッター

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】過電流を防止するための過電流防止スイ
ッチと、電源をＯＮ・ＯＦＦするスイッチと、カッター
を加熱すべく所要の交流電圧に変更するためのトランス
を設けてなることを特徴とする加熱カッター装置。
【請求項２】カッターの切断部を逆２等辺三角形に形
成したことを特徴とする加熱カッター装置。