JP3032323U - イベント用地引網 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は漁船による曳航を必要とせずに、地
引網の実演体験ができるイベント用地引網を提供するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 本考案は、基端側が開放状とされる魚溜
部１の両側より側網２、２を延設し、更に引き綱３、３
を延設すると共に、上記魚溜部１の開口端に開閉自在な
開閉式蓋部６を設けた構成とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、砂浜で子供達による実演体験として引かせるイベント用地引網に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年海水浴のため宿泊している子供達へのイベントとして、砂浜における地引 網の実演体験が多くされている。 この地引網は図４に示すように、基端側が開放状とされる魚溜ａの両側より側 網ｂ，ｂとその上端にそって浮子ｃ、ｃ、・・およびその下端にそって重りｄ、 ｄ、・・が装着され、更に上記側網ｂ、ｂの先端より引き綱ｅが延設された構成 とするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記構成の地引網は、全長が３００ｍ位となり沖合より漁船で引 っ張りながら砂浜近くまで曳航し、引き綱を砂浜より引き寄せながら魚溜を砂浜 へ引き上げるものである。 従って子供達の力では大変な労力を要し、かつ天候などの不順によってしばし ば中止されることがあり、更には漁船などによる曳航のために経費が嵩む問題が ある。 そこで本考案では上記問題点を解消するために、予め魚溜に魚を収納し、子供 達の実演経験としての地引網を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の地引網によって達成できる。即ちその要旨 は基端側が開放状とされる魚溜部の基端両端に側網をそれぞれ延設し、かつ側網 の先端より引き綱が延設される地引網において、該地引網の魚溜部の開口端に自 在に開閉することができる開閉式蓋部を設けたことを特徴とするイベント用地引 網である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。 図１に示すように、基端側が開口状とされる網より形成される魚溜部１の基端 両側より側網部２、２を延設し、更に同側網部２、２の下端より引き綱３、３を 延設した構成とするものである。

【０００６】 そこで上記側網部２、２の上端および魚溜部１の上部に所要数の浮子４、４・ ・が装着され、又上記側網部２、２の下端に所要数の重り部５、５、・・が装着 されるものである。

【０００７】 そして図２に示すように、魚溜部１の開口端に網により形成される開閉式蓋部 ６を設けるものであり、同開閉式蓋部６は絞り用紐７によって開閉自在な機構と するものである。

【０００８】 又図３は、ファスナ−８により開閉する開閉式蓋部６を示すものであり、この 他に種々の開閉機構を備えた開閉式蓋部が考えられるものである。 なお上記地引網の全長は１０ｍ〜１５ｍの範囲内とし、従来の地引網の約２０ 分の１程度とすることにより、砂浜より十分に引き上げることができるものとす る。

【０００９】 以上の構成よりなる本考案では、あらかじめ魚溜部１内に数種の生魚を収納し 、沖合にて待機させ、砂浜より引き綱３、３を引き、魚溜部１が砂浜に近づいた 時点で開閉式蓋部６を開放し、一気に砂浜に引き上げることによって、実際の地 引網と同様な実演体験が可能となるものである。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、従来のように漁船などによる曳航を必要 とせず、かつ天候に左右されず確実に地引網の実演体験が可能となるものである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体斜視図である。

【図２】本考案の要部拡大説明図である。

【図３】本考案の他の開閉式蓋部を示す説明図である。

【図４】従来の説明図である。

【符合の説明】

１ 魚溜部 ２ 側網 ３ 引き綱 ４ 浮子 ５ 重り部 ６ 開閉式蓋部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基端側が開放状とされる魚溜部の基端両
   端に側網をそれぞれ延設し、かつ側網の先端より引き綱
   が延設される地引網において、該地引網の魚溜部の開口
   端に自在に開閉することができる開閉式蓋部を設けたこ
   とを特徴とするイベント用地引網。