JP3031737U

JP3031737U - 貯金箱に活用できる缶詰

Info

Publication number: JP3031737U
Application number: JP1996006216U
Authority: JP
Inventors: 静枝重岡
Original assignee: 静枝重岡
Priority date: 1996-05-28
Filing date: 1996-05-28
Publication date: 1996-12-03
Anticipated expiration: 2002-05-28

Abstract

(57)【要約】【課題】クルミやピーナッツ缶詰や一般缶詰などの中
身を食べ終った後の空き缶を、効果的に貯金箱に活用で
きる缶詰を提供する。【解決手段】タブ（５）を付きでワンタッチ開封がで
きる缶詰（１ａ）の上下の一方端部の縁（２）に、ポリ
プロピレン等の樹脂製で成り、中央部にコイン（Ａ）が
投入できる大きさの溝穴（３）を施した穴蓋（４）を取
り付け、他方端部には同じ素材で成り、かつ、穴のない
通常の密閉蓋（４ａ）を取り付けて、異なる２種類の蓋
付き缶詰（１ａ）を構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案は、クルミやピーナッツ缶詰や一般缶詰などの中身を食べ終った後の空き缶を、効果的に貯金箱に活用できる蓋付き缶詰に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、魚を主にして果物やクルミ、ピーナッツを初め各種の果物ジースど様々な缶詰があり、食品の長期保存方法として古くから提供され、加えて近年は、食品以外に観葉植物や下着などの缶詰もあり、楽しさや話題性を持たせたものもみられる。また、缶詰の開封方法も従来からある缶切りを用いて開けるもの以外に、リング状のタブを設け、開封時にはタブを引き起こした上で強く引っ張ると缶蓋がワンタッチで外れて開封でき便利なタイプの缶詰も多く採用されている。

【０００３】尚、ピーナッツやクルミなどのように湿気を嫌う食品に於いては、開封後に残った分の食品の湿気を防ぐ目的で、これらのタブ付き缶詰の端部にポリプロピレン樹脂などの蓋を取り付けたものがあり、購入者は開封して食べた後、残った分が湿気により味が変わったり、傷んで食べられないことがないように、前記の缶詰に備えた樹脂性の蓋を取り外した上で、缶詰の口を密閉できる蓋が組み合わされた缶詰も提供されている。

【０００４】

【考案が解決しょうとする課題】

このように様々の食品の保存用や話題性を持たせた観葉植物などの缶詰があり便利でもあり楽しいが、ただ、通常は水気が多い食品のものは、開封後は傷みが早いので缶から別の器に移し変えるのが一般的であり、したがって、開封後や食べ終った後は、たいていの場合燃えないゴミとして直に捨てられるのが一般的であり、丈夫な金属製の容器でありながら、空缶をさらに活用して使うことはなく、またリサイクルも効果的に行なわれることも少なくゴミとして出されるため資源のムダの一つでもあった。

【０００５】ただ、前記のピーナッツやクルミなどの缶詰は、前記のような湿気防止用の別体の蓋が備えられていることが多いので、この場合は空缶となった後も容器として活用できるものであるが、しかし、これらの缶はたいてい鉄製のものでアルミやステンレスではないために容器として使用する場合は、瓶詰に見られるような梅やラッキョウ、その他の水気を持つ食品の保存用にはサビてしまい、食品をダメにしてしまう欠点があり使えなかった、したがって、例え容器として使用する場合でも水気のないものに限定さられるので、それほど空缶を多用途には使えない欠点があるものであった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上のような欠点や不便を解消し、かつ、空缶となった後も活用範囲を広くできる缶詰とし、また資源のムダ削減に少しでも貢献できる缶詰を提供する。缶詰自体の素材や形成は従来と変わらないものでよいが、その缶詰にポリプロピレン樹脂等で成る２種類の蓋を缶詰の上下に取り付けるものである。具体的に述べると、一方の蓋は湿気を防げる通常の密閉蓋とし、他方の蓋は中央部にコインが投入できる大きさのコイン穴を設けた穴蓋を組み合わせた缶詰を構成し、中身が残っている場合や外の容器として使う場合は通常の密閉蓋を使用し、空缶となった後はコイン穴付き穴蓋に取り替えることで、実用的な貯金箱として活用できるものにする。

【０００７】タブ（５）を設けてワンタッチ開封ができる缶詰（１ａ）が好ましく、その缶詰（１ａ）の上下の一方端部の縁（２）に、ポリプロピレン等の樹脂製で成り、中央部にコイン（Ａ）が投入できる大きさの溝穴（３）を施した穴蓋（４）を取り付け、他方の縁（２）には同じ素材で成り、かつ、穴のない通常の密閉蓋（４ａ）を取り付けて、異なる２種類の蓋付き缶詰（１ａ）を構成している。

【００１０】本実施例に於けるものは、溝穴（３）付き穴蓋（４）と密閉蓋（４ａ）の異なる２種類の蓋を備えているので、ピーナッツやクルミなどの食品のように湿気を嫌い、また一度に全部食べることが少ない食品には好適であり、中身が残っている場合や単に外の容器として使用する場合は密閉蓋（４ａ）を使用し、空缶になっ時、貯金箱やカッター刃入れとして使用したい時は、穴蓋（３）に取り替えることで簡単にそれらの容器として活用できる。しかも、このタイプの缶詰（１ａ）は、タブ（５）付きワンタッチ開封型であるため、開封縁がきれいに開けられて洗浄時の危険は少なく好ましい容器である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成とした缶詰であるので、次のような効果や利便性があるものです。缶詰の端部に穴蓋が取り付けられたタイプは、空缶となった後に洗浄してから穴蓋を開口部に取り付けるだけで、簡単にしてスピーデーに丈夫な貯金箱として活用でき、また折り刃式のカッター刃用の収納容器としても使える。しかも危険なカッター刃が一杯になったら、投入口をテープなどで貼って塞ぎそのまま容器ごと捨てれば危険な刃片が散乱する心配もなく、したがって取り扱うゴミ収集者の危険度も大幅に軽減させることができる。

【００１２】さらに、缶詰の上下に異なる２つの蓋を設けたタイプは、ピーナッツやクルミなどのような湿気を嫌い、かつ、一度に全部を食べず、保存する場合は密閉蓋をすることで安全に食品を保存でき、また食べ終って空缶になった時は穴蓋に取り替えるだけで、前記と同様に貯金箱としたり、カッター刃処理容器として多用途に活用できる。また、このタイプの場合の缶詰は、タブ付きワンタッチ開封型であるので、開封口がきれいであるため洗浄時の危険は少ない容器として使える。加えて、長期保存に適した食品容器としての缶詰に、空缶となった後も多様な容器として活用できる蓋を組み合わせた缶詰であるので、その缶詰周囲の表示やデザインなども、後に活用する貯金箱やカッター刃用収納容器などとして使用することも考慮して表示やデザインすれば、今迄に見られない缶詰のイメージを呈するものにすることも期待でき、かつ、構成も２種類の蓋を組み合わせるだけであるのでコストもきわめて安価に提供できるユニークな缶詰です。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１を示す分解斜視図。

【図２】実施例１の使用例図。

【図３】本考案の実施例２を示す分解斜視図。

【図４】実施例２の使用例図。

【符号の説明】

１・・・缶詰１ａ・・缶詰３・・・溝穴４・・・穴蓋４ａ・・密閉蓋５・・・タブＡ・・・コイン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】缶詰（１）（１ａ）の容器一方端部の縁
（２）に、樹脂材で成る蓋中央部に溝穴（２）を施した
穴蓋（３）を、他方の端部には密閉蓋（３ａ）を組み合
わせて構成される貯金箱に活用できる缶詰。