JP3031588U

JP3031588U - 誤報を防止し得且つ二重警報が可能な警報装置

Info

Publication number: JP3031588U
Application number: JP1996004482U
Authority: JP
Inventors: 健二佐藤
Original assignee: 住友不動産建物サービス株式会社
Priority date: 1996-05-23
Filing date: 1996-05-23
Publication date: 1996-11-29
Anticipated expiration: 2002-05-23

Abstract

(57)【要約】【課題】誤報を防止し得且つ二重警報が可能な警報装
置を提供すること。【解決手段】警報装置は、少なくとも１つのセンサ１
０１₁〜１０１_mが動作したことを検出するための検出手
段６と、検出手段６の動作に応答して、所定の時間後に
出力を発生するタイマー手段１１と、検出手段６の動作
に応じて動作する擬音発生手段１０と、検出手段６の動
作に応じて動作して指令センターへ通報するための通報
手段９と、タイマー１１からの前記出力に応答して動作
を開始する外部警報手段２とを具備し、擬音発生手段１
０及び外部警報手段２との発生する音により威嚇等の警
報を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、誤報を防止し得且つ二重警報が可能な警報装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

集合住宅の中には、管理人を常駐させていないものがあり、そのような集合住宅では、火災、ガス漏れ、不審者の侵入等の異常事態の発生を検知するための各種のセンサを集合住宅及び各戸の適所に配置し、センサが異常事態の発生を検知すると、ベルやブザー等によって異常事態の発生を住民に知らせ、同時に、遠隔地に位置する指令センターに通報が入って、指令センターから現場へ係員が駆け付ける仕組みになっている。

【０００３】図２は、こうした従来の警報システムの概要を示している。図において、火災警報、ガス漏れ警報、非常事態警報その他の警報を発するために住居の適所に種々のセンサ１０１₁、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_mが配置され、これらのセンサ１０１₁〜１０１_mはそれぞれ無線又は有線で警報装置１０２に接続される。警報装置１０２は、センサ１０１₁〜１０１_mのいずれか１つから異常事態検知信号を受信すると、室内の警報音発生器１０３及び外部警報音発生器１０４を動作させて警報音を発生させると共に、電話回線を介して指令センター１０５に異常事態の発生を通報する。これを受けて、指令センター１０５はセンサ１０１₁ 〜１０１_mのいずれかが作動した住宅へ電話を入れて異常事態が発生したのかどうかを確認し、必要ならば警備員を派遣する。

【０００４】しかしながら、実際には、センサによっては、異常事態が発生していないにも拘わらず動作してしまうものがあり、センサの誤動作に起因する誤報であるにも拘わらず、外部の警報器が動作し続けるという事態が少なくなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の問題点を解決するために成されたもので、誤報を防止し得且つ二重警報が可能な警報装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、少なくとも１つのセンサが動作したことを検出するための検出手段と、前記検出手段の動作に応答して、所定の時間後に出力を発生するタイマー手段と、前記検出手段の動作に応じて動作する擬音発生手段と、前記検出手段の動作に応じて動作して指令センターへ通報するための通報手段と、前記タイマーからの前記出力に応答して動作を開始する外部警報手段と、を具備し、前記擬音発生手段及び前記外部警報手段とにより威嚇等の警報を行うことを特徴とする警報装置、を提供する。

【０００７】前記センサと前記検出手段との間に、動作した前記センサをリセットするための手動スイッチを接続することにより、誤報のときに手動で前記センサと前記検出手段とをリセットすることができる。

【０００８】この考案の１つの実施の形態においては、前記検出手段は常開接点を有するリレーであり、該常開接点が閉じたときに前記通報手段と前記タイマーと前記擬音発生手段とを動作させる。

【０００９】前記外部警報手段の発生する音の方が前記擬音発生手段の発生する音よりも大きく設定すると、不審者に対する威嚇効果が大きい。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照しながら、本考案の警報装置を詳細に説明する。図１は、本考案に係る警報装置の一実施形態の構成を概略的に示すブロック図である。図１において、警報装置は端末装置１、外部警報器２、擬音発生器１０及びタイマー１１を有する。端末装置１には、図４と同様に、少なくとも１個のセンサ１０１₁ 、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_mが接続される。これらのセンサ１０１₁ 、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_mはそれぞれ接点を備えていて、異常事態の発生に応じて、少なくとも１個のセンサ１０１₁、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_m内の接点が閉じる。端末装置１は第１の入力端子３と第２の入力端子４とを備え、これらの入力端子間に並列にセンサ１０１₁、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_mが接続される。同時に、端末装置１内においては、第１の入力端子３と第２の入力端子４との間に、手動の常閉スイッチ５とリレー６と電源部７とが直列に接続される。したがって、いずれかのセンサ１０１₁、１０１₂、１０１₃、・・・、１０１_mが動作したことは、リレー６によって検出される。

【００１１】電源部７はリレー６の常開接点８を介して通報装置９、擬音発生器１０及びタイマー１１に接続される。タイマー１１は、タイマー接点１２を介して外部警報器２に接続され、所定の時間後（例えば３０秒後）にタイマー接点１２を閉じるように動作する。

【００１２】以下、図１の警報装置の動作を説明する。センサ１０１₁〜１０２_mのうちのいずれか１つが動作し、その接点が閉じると、動作したセンサの接点→入力端子３ →常閉スイッチ５→リレー６→電源部７→入力端子４→動作したセンサの接点、の回路が形成され、リレー６が動作する。これによって、リレー６の常開接点８が閉じ、通報装置９、擬音発生器１０及びタイマー１１が動作を開始する。通報装置９が動作したことによって、電話回線を介して指令センター１０５にセンサ１０１₁〜１０１_mの１つが動作したことが通報される。擬音発生器１０が動作することにより、センサ１０１₁〜１０１_mが設置された警戒区域内、例えば室内にブザー音や犬のほえ声等の警報音が発生され、例えば不審者に対する威嚇を行う。タイマー１１は、動作を開始してから所定の時間後に出力を発生してタイマー接点１２を閉じる。

【００１３】リレー６が動作して常開接点８が閉じた段階で、擬音発生器１０の動作により住人はいずれかのセンサが動作したことを知ることができるので、実際に異常事態が発生したかどうか、即ち、センサの動作が正しいか誤りかを判断する。もし、センサが誤動作したと住人が判断し、タイマー８に設定した所定の時間内に端末装置１の常閉スイッチ５を手動によって開くと、動作したセンサの接点からリレー６、電源部７を通って該接点へ戻る回路が遮断され、リレー６は消勢され、接点８を開くので、擬音発生器１０及びタイマー１１は動作を停止する。また、動作したセンサの接点からリレー６、電源部７を通って該接点へ戻る回路が遮断されるので、周知の方法により、動作していたセンサがリセットされる。

【００１４】しかし、センサが正しく動作し、実際に異常が発生しているときには、前記の所定の時間が経過すると、タイマー１１のタイマー接点１２が閉じるので、前記警戒区域の外部に設置された外部警報器１２が動作を開始し、擬音発生器１０よりも大きな警報音（例えばブザー音）を発生する。これによって周囲の者に異常事態が発生したことを知らせ、且つ不審者への威嚇を行う。

【００１５】

【考案の効果】

以上、本考案を１つの実施の形態について説明したところから理解できるとおり、本考案は、少なくとも１個のセンサの動作に応じて擬音発生手段を動作させてセンサが動作したことを知らせると共にタイマー手段の動作を開始させ、予め設定した所定の時間の経過後に外部警報器を動作させるようにしたので、センサが誤動作したときには所定の時間内に検出手段をリセットすることにより、外部警報手段が動作することを防止することができる。しかも、センサが正しく動作したときには、まず擬音発生手段による警報が行われ、その後、所定の時間の経過後にタイマー手段が外部警報手段を動作させて警報を発生させるので、二重の警報を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る警報装置の一つの実施の形態を概
略的に示す図である。

【図２】従来の警報システムを説明するための図であ
る。

【符号の説明】

１：端末装置、４：警報器、６：リレー、７：擬
音発生器、８：タイマー、９：外部警報器、１０
１₁〜１０１_m：センサ、１０５：指令センター

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも１つのセンサが動作したこと
を検出するための検出手段と、前記検出手段の動作に応答して、所定の時間後に出力を
発生するタイマー手段と、前記検出手段の動作に応じて動作する擬音発生手段と、前記検出手段の動作に応じて動作して指令センターへ通
報するための通報手段と、前記タイマーからの前記出力に応答して動作を開始する
外部警報手段と、を具備し、前記擬音発生手段及び前記
外部警報手段とにより威嚇等の警報を行うことを特徴と
する警報装置。
【請求項２】請求項１記載の警報装置であって、前記センサと前記検出手段との間に、動作した前記セン
サをリセットするための手動スイッチを接続したことを
特徴とする警報装置。
【請求項３】請求項１又は２記載の警報装置であっ
て、前記検出手段が常開接点を有するリレーであり、該常開
接点が閉じたときに前記通報手段と前記タイマーと前記
擬音発生手段とが動作することを特徴とする警報装置。
【請求項４】請求項１〜３のいずれか１つに記載の警
報装置であって、前記外部警報手段の発生する音の方が前記擬音発生手段
の発生する音よりも大きく設定され、もって不審者に対
する威嚇を行うことを特徴とする警報装置。