JP3031436U - 自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工具 - Google Patents

自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工具

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JP3031436U JP1996005329U JP532996U JP3031436U JP 3031436 U JP3031436 U JP 3031436U JP 1996005329 U JP1996005329 U JP 1996005329U JP 532996 U JP532996 U JP 532996U JP 3031436 U JP3031436 U JP 3031436U
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博 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貨物トラック、ダンプトラック、コンクリ−
トミキサ−車等の自動車におけるタイヤ交換の際に、そ
のタイヤを手動で取外し又は取付けるのに好適なタイヤ
のナット・ボルト回し工具に関する。 【構成】 メインシャフト(1)に対する角形ボックス
(2)・(3)を角軸と角孔によって脱着できるように
設け、前記メインシャフトに対して環状金具(6)を摺
動及び回動自在に嵌合し、その環状金具にサブシャフト
(7)の中間部位を固着し、前記メインシャフトの六角
ボックス側の端部にナット用被嵌部材(8)を設けると
共に、四角ボックス側の端部にボルト四角頭部用被嵌部
材(9)を設け、且つ六角ボックスとナット用被嵌部材
の間隔(W)及び四角ボックスとボルト四角頭部用被嵌
部材の間隔(W)を複数のクリップボルトのピッチ
(P)に設定した構造である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は自動車におけるタイヤのナット・ボルト回 し工具に関するもので、普通乗用車、いわゆるRV車のほか、貨物トラック、ダ ンプトラック、コンクリ−トミキサ−車等のタイヤ交換の際に、そのタイヤを手 動で取外し又は取付けるのに好適なタイヤのナット・ボルト回し工具に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】 一般に大型自動車のタイヤは、車軸側に植設されているク リップボルトをタイヤホイ−ルの孔に通し、クリップナットを締付けて固定して いる。そして例えば、貨物トラックにおいてはフロントタイヤはシングルに、リ ヤ−タイヤはダブルに取付られ、そのリヤ−タイヤのうち、外側のタイヤはダブ ルボルトすなわち、固定ボルトに螺合してある四角頭付きクリプボルトにナット をねじ込んで締付け、内側のタイヤは前記クリップボルトの基部で止めている。
【0003】 また、フロントタイヤにおいては、外側リヤ−タイヤと同じ要領でクリップボ ルトにナットを螺合して締付けて固定しているのが普通である。 そして、そのタイヤを取外し又は取付ける工具としては、シャフトの両端に大 径のクリップナットに嵌める六角ボックスとクリップボルトの四角頭部を嵌める 四角ボックスを一体に設け、その各ボックスに棒状ハンドルを挿通する孔をあけ たレンチを使用している。 そして、この種の自動車のタイヤ交換用の手動レンチの考案としては、第1に 特公昭53− 34360号公報の考案、第2に同51− 41264号公報の考案、第3に実 開昭58−146670号公報の考案、第4に実開昭60−178201号公報の考案、第5に 特開昭55−145003号公報の考案が開示されている。 第1の考案は、自動車タイヤのクリップボルト着脱工具に関し、レンチ本体に 緊張板を取付け、これに緊張杖の基端鉤部を引っ掛け、その先端鉤部をタイヤリ ムの窓孔に係止し、レンチ本体のボックス部の孔にハンドルを通して回転するこ とにより、大型トラック等のタイヤ交換の際クリップボルト締緩作業を便利とし 、タイヤ交換が運転者1人で迅速確実に行うことができる、という特長を有して いる。 第2の考案は重量車輌用タイヤ交換具に関するもので、仮止め装置によってホ ルダ−本体が確実に車輪に垂直に固定され、D字形のナット固定金具によって回 転方向にも固定されているので、クリップレンチをクリップナットに差し込んだ ときにU字形のクリップレンチ支え金具により、そのレンチはクリップナットに 垂直にかぶさり、前記レンチの傾斜が起こらないのでレンチのハンドルの回転加 力をクリップに100%伝えることができるので、安全確実に軽い労力でタイヤ 交換作業が行える、という特長を有している。 第3の考案は、両嵌合部4がレンチ6及び把手部3ときわめて低い位置に設け られている。 第4の考案は、ボルトの脱着作業にホイルギヤ−2及びピニオンギヤ−6等の 複雑な機構を具備している。 第5の考案は、ボックススパナのほかに複数の支持ア−ムを有する挟着環を設 けてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが第1及び第2の考案にあっては、従来公知のレンチすなわち、シャフ トの両端に大径ナットに嵌める六角ボックスとボルトの四角頭部を嵌める四角ボ ックスを一体に設け、その各ボックスの孔に棒状ハンドルを挿通してナットを回 す構造のものは、大型自動車のタイヤ交換に当たり、クリップナットを外すのに 、相当な力を必要とするため、運転者1人が作業者となり、レンチのハンドル部 位に、その全体重をかけないと容易には回すことができない。 また、そのクリップナットを緩めたり、締付けたりする操作の際、ボルトの軸 線及びそのボルトに螺合するナット用ボックス及びシャフトの軸線がずれてナッ トを回す力にロスが生じ、 100%無駄なく伝達することはできず、むしろ回す力 が偏ったときに滑って外れ、怪我をする恐れがあると共に、1個のタイヤ交換に 多大の時間を要し、特に路上走行中のパンク等により、タイヤ交換するような場 合は、交通渋滞の原因となっていた。
【0005】 また、第2の考案は円筒又は多角状のホルダ−の上底外周にU字形のクリップ レンチ支え金具を、下底外周に複数のD字形のナット固定金具を設け、そのホル ダ−本体にタイヤホイ−ルに装着するための仮止め装置を設けた構成であるから 、その装着に当たって複数の仮止ねじでホイ−ルハブに締付け、また後輪にあっ ては、仮止装置をタ−ンバックルを介してタイヤホイ−ルの穴に掛止し、且つ各 ナットにそれぞれU字形の金具を掛止するものであるから、その脱着操作に相当 な手間がかかると共に、前輪と後輪では別個の仮止装置を用いて使い分ける必要 がある。
【0006】 次に第3の考案は、ボルト頭部に嵌合するボックスの一方が遊嵌する点は本考 案と共通しているが、その他の構成が欠除している。 第4の考案は、ボルト頭部に嵌合するボックスの一方が遊嵌する点と、両ボッ クスを連結している点は本考案と共通しているが、その連結位置及び連結手段が 異なり、さらにその他の構成事項は欠除している。 第5の考案は、ハンドルが棒状である点は似ているが、その他事項は本考案 と全く異なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、従来公知の両口レンチ及び開示された考案の課題を解決する ために提供するもので、構造が簡単で而も操作がきわめて容易なナット回し工具 を得ることを目的とする。
【0008】 上記の目的を達成するために、本考案の第1は、自動車におけるタイヤのナッ ト・ボルト回し工具において、メインシャフトの両端にナット及びボルト回し用 の六角又は四角ボックスを有し、且つそのボックスの直径方向に棒状ハンドルの 挿通孔をあけた構成のレンチにおいて、前記メインシャフトの端部とこれに対す る角形ボックスの基部を脱着できるようにすると共に回り止めに設け、且つ前記 メインシャフトに対して環状金具を摺動及び回動自在に嵌合し、その環状金具に サブシャフトの中間部位を固着し、前記サブシャフトの六角ボックス側の端部に ナット用被嵌部材を設けると共に、四角ボックス側の端部にボルト四角頭部用被 嵌部材を設け、且つ前記六角ボックスとナット用被嵌部材の間隔及び四角ボック スとボルト四角頭部用被嵌部材の間隔を複数のクリップボルトのピッチに設定し たものである。
【0009】 本考案の第2は、自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工具において、 メインシャフトの端部に角軸を成形して横孔をあけ、且つ六角又は四角ボックス の基部に前記角形端部を嵌合する角形凹部を成形して横孔をあけ、前記角軸と角 形凹部の嵌合部位における両孔にピンを挿入して結合したものである。
【0010】 本考案の第3は、前記第1の考案に係る自動車におけるタイヤのナット・ボル ト回し工具において、メインシャフトの両端にナット及びボルト回し用の六角及 び四角ボックスを有し、且つそのボックスの直径方向に棒状ハンドルの挿通孔を あけた構成のレンチにおいて、前記メインシャフトに前記のボックスを一決めし た後溶接によって固着し、且つメインシャフトに対して環状金具を摺動及び回動 自在に嵌合し、その環状金具にサブシャフトの中間部位を固着し、前記サブシャ フトの六角ボックス側の端部にナット用被嵌部材を設けると共に、四角ボックス 側の端部にボルト四角頭部用被嵌部材を設け、且つ前記六角ボックスとナット用 被嵌部材の間隔及び四角ボックスとボルト四角頭部用被嵌部材の間隔を複数のク リップボルトのピッチに設定したものである。
【0011】
【作 用】
上記の手段に基づく作用は次の通りである。例えば、リヤ−タイヤの取外しに 当たっては、そのタイヤがダブルに取付けられているから、適正サイズで選択し た六角ボックスを、まず外側リヤ−タイヤの正面側から六角形状のクリップナッ トに被せると共に、環状金具を幹軸に沿って摺動し、且つ回動調節しながら、緩 めようとするップナットと隣り合うクリップナットにサブシャフト先端の被嵌部 材を嵌合する。 そして、他端の四角ボックスの孔にハンドルを挿通し、そのハンドルを回して クリップナットを緩めて除去する。 続いて、その内側のリヤ−タイヤの取外しは、メインシャフトを長さ方向に半 転させて四角ボックスを、固定ボルトに螺合している四角頭部形状のクリップボ ルトに被せ、次いで、幹軸に沿って環状金具を摺動し、且つ回動調節しながら、 緩めようとする前記ボルトと隣り合うクリップボルトに杖軸先端の被嵌部材を嵌 合する。 そして、他端の六角ボックスの孔にハンドルを挿通し、そのハンドルを回して クリップボルトを緩めて取除く。 なお、タイヤ交換後のクリップナット及びクリップボルトの締付けは、緩める ときと反対の要領で行う。 同様にして、フロントタイヤの脱着にあっては、タイヤがシングルであるため に、前記リヤ−の外側タイヤの脱着と同じ要領でクリップナットを緩め、又は締 付ける操作を行うものである。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を以て説明する。図面は大型自動車におけるタイ ヤのナット・ボルト回し工具を示し、図1は正面図、図2は図1の底面図、図3 は外側リヤ−タイヤのクリップナットに嵌合した状態の正面図、図4は図3の概 略平面図、図5は内側リヤ−タイヤのクリップボルトに嵌合した状態の正面図、 図6は図5の概略平面図、図7は図1の環状金具の他の例を示す正面図、図8は 図7の四角形ボックスの平面図、図9は図7の9─9線に沿う断面図である。
【0013】 図において、1はメインシャフト、2はメインシャフトの一端に位置決めをし 、且つ脱着できるように嵌合したクリップナット用六角ボックス、3はメインシ ャフトの他端に脱着できるように嵌合した四角頭部のクリップボルト用四角ボッ クスであり、当該ボックス2・3に四角又はそれ以上の多角形の角孔14を成形 した後に横孔16をあけ、メインシャフト1の両端部位に前記の角孔14に合致 する角軸15を成形して位置決め用とし、且つ当該角孔とこれに嵌合する角軸に ピン結合用の横孔17をあけてある。4は前記ボックス2・3の直径方向にあけ たハンドル通し孔、5はその通し孔に挿通した棒状のハンドルである。 6はメインシャフト1に摺動及び回動自在に嵌合した環状金具であり、図1及 び図7の実線示にあっては、ボックス3をメインシャフト1の端部に取付ける前 に当該シャフトを環状金具に挿通した後に、前記ボックス3の角孔14にメイン シャフト端部の角軸を15を嵌合した後に止めピン18を両孔16・17に差込 んだものを示す。 なお、図7の鎖線示にあっては、両端にボックス2・3を設けた既存のレンチ のメインシャフト1に複数の分割部材で抱持させ、続いて溶接等で固着して環状 金具を形成することもある。 7はその環状金具6に中間部位を固着したサブシャフトを示し、そのサブシャ フトの一端にクリップナット用被嵌部材8を設け、他端にクリップボルト用被嵌 部材9を設けてある。 この場合、図1及び図7の実線示はサブシャフト7の先端71 を前記被嵌部材 8の直径方向の外側面に溶接したものであるが、図1の鎖線示のように被嵌部材 8の蓋部81を一体に設け、その中心部に溶接することもできる。 また、前記の被嵌部材8・9は、内径を円形にするのを可とし、且つ両部材の 内径外端面側の直径r1 ・r1 ′を内径内端面側の直径r2 ・r2 ′より大きく することにより、ナット又はボルト頭部に嵌合するときに挿入し易くすると共に 、嵌合後はがた付きがないように設定してある。 そして、前記の被嵌部材8・9とボックス2・3との間隔Wは、タイヤホイ− ルHの隣り合うクリップボルト同士B1 ・B2 (若しくはB1 ・Bn 等)の取付 けピッチPに合致するように設定する。そのために、図示例は、サブシャフト7 を環状金具6から各ボックス2・3迄の長さを略クランクシャフト形に曲成して ある。 図7及び図9の鎖線示にあっては、10はメインシャフト1に、二つ割の環状 金具61 ・62 を抱持させた後、その四角ボックス3の外周 r″より大きい内径 r3 ″を有するリング状の止め具を示し、これを当該ボックスに貫挿した後、環 状金具6′に嵌めて鍔片63 ・64 で位置決めさせたものを示す。この場合は、 サブシャフト7の中間部位は筒形の止め具10の外周面に溶接するものである。 図中11は、図1及び図2並びに図7〜9図示の環状金具6・ 6′にあけたね じ孔12にねじ込んでメインシャフト1にサブシャフト7を動かないように取付 けるためのボルト、13は筒形止め具10にあけた遊合孔を示し、これに前記ボ ルトを通すと共に、二つ割環状金具の一方61にあけたねじ孔12にねじ込んでメ インシャフト1にサブシャフト7を動かないように取付けてある。
【0014】
【具体的な組立例及び使用例】
上記の実施例による具体的な組立例及び使用法は次の通りである。まず、メイ ンシャフト1の一端のボックス3(又は2)をメインシャフト1の端部から外し 、その外したメインシャフト1の一端をサブシャフト7の環状金具6に挿通した 後、前記のボックス3(又は2)の角孔14にメインシャフト端部の角軸15を 嵌合し、且つ両孔16・17に止めピン18を差込んで結合して組立を完了する 。 そして、ダブルリヤ−タイヤT1 ・T2 の取外し作業に当たっては、メインシ ャフト1を持って六角ボックス2を緩めようとする外側リヤ−タイヤT1 の正面 からクリップナットn1 に被せ、次いで、メインシャフト1に沿って環状金具6 を摺動し、且つ回動して調節しながら杖軸先端のナット用被嵌部材8を、緩めよ うとするクリップナットn1 と隣り合うクリップナットn2 (又はnn ) に嵌合 する。
【0015】 続いて、他端の四角ボックス3の孔4に棒状のハンドル5を挿通し、そのハン ドルを回してナットn1 を緩めて除去する。 次に、内側リヤ−タイヤT2 においては、メインシャフト1を長さ方向に半転 させ、四角ボックス3を、緩めようとするクリップボルトB1 の四角頭部に被せ 、次いで、メインシャフト1に沿って環状金具6を摺動し且つ回動調節しながら サブシャフト先端のボルト用被嵌部材9を緩めようとするクリップボルトB1 と 隣り合うクリップボルトB2 (若しくはBn ) に嵌合する。
【0016】 そして、他端の六角ボックスの孔4にハンドル5を挿通し、そのハンドルを回 してクリップボルトを固定ボルトB′から緩めて除去する。 また、フロントタイヤの取外しに当たっては、タイヤがシングルに取付けられ ているから、外側リヤタイヤの取外し操作と全く同じ要領で行う。 なお、既設のタイヤを取外して新規なタイヤ若しくは修理済のタイヤに交換し て再度取付ける場合は、クリップナット及びクリップボルトの緩める前記の工程 と逆の順序で行うものである。
【0017】
【考案の効果】
本考案は上記の構成であるから、次のような効果がある。すなわち、メインシ ャフトの両端にナットの大きさに適合する角形ボックスを位置決めし、且つ脱着 することによって大型、中型、小型の自動車を種類を問わず、常に最適な状態で 緩めたり、締付けたりするために選択交換して使用することができる。
【0018】 また、メインシャフトに環状金具を摺動自在に嵌合し、その環状金具にサブシ ャフトの中間部位を固着すると共に、両先端部位をタイヤに挿通するボルトの間 隔に合わせて形成し、前記サブシャフトの両端にナット被嵌部材を固着したもの であるから、ナット又はボルトの脱着に当たって、その隣りのナット又はボルト に被嵌部材を嵌合することにより、六角ボックス又は四角ボックスは、タイヤ側 のクリップナット及びクリップボルトに、その同一軸線方向に嵌合でき、作業者 1人で確実容易に緩めたり、締付けたりすることができる。而も、被嵌部材付き の杖軸が環状金具を介してメインシャフトに一体になっているから、部品点数が 少なく、紛失の虞れがないと共に、本考案に係る工具1台でクリップナット及び クリッボルトに使い分けることが簡単に行える。
【0019】 さらに、メインシャフトに環状金具を摺動自在に嵌合し、その環状金具にサブ シャフトの中間部位を固着すると共に、両先端部位をタイヤに挿通するボルトの 間隔に合わせて形成し、前記サブシャフトの両端にナット被嵌部材を固着したも のであるから、ナット又はボルトの脱着に当たって、その隣りのナット又はボル トに被嵌部材を嵌合することにより、六角ボックス又は四角ボックスは、タイヤ 側のクリップナット及びクリップボルトに、その同一軸線方向に嵌合でき、作業 者1人で確実容易に緩めたり、締付けたりすることができる。しかも、被嵌部材 付きのサブシャフトが環状金具を介してメインシャフトに一体的に結合されてい るから、部品点数が少なく、紛失の虞れがないと共に、本考案に係る工具1台で クリップナット及びクリッボルトに使い分けることが簡単に行える。
【0020】 次いで、前記ボルト・ナットの脱着操作の際に、環状金具がメインシャフトの 略中間部に位置しているのでメインシャフトの補強効率が高まり、ハンドルに対 する加圧が略平均化し、その回動操作に伴うメインシャフトの変形を防止するこ とができる。
【0021】 続いてまた、ナット用被嵌部材とボルト用被嵌部材との間隔を、隣り合うクリ ップボルト同士のピッチに設定したことにより、緩めようとする前記ナット・ボ ルトの最も近い隣りのナット・ボルトに簡単確実に補強支点をおくことができ、 クリップナット・クリップボルトの回し用ボックスに対する補強強度を高く保つ ことができる。
【0022】 さらに、内径が六角ボックス及び四角ボックスの外径より小さい環状金具を、 予め前記ボックスを設ける前のメインシャフトに嵌合したことにより、環状金具 の摺動が前記両ボックスの個所がストッパ−となり、レンチを持ったときに被嵌 部材付きサブシャフトの重みで環状金具がずり落ちたとしてもメインシャフト端 部のボックスに掛止し、誤って抜け落ちることがなく安全である。
【0023】 なお、両端に六角ボックス及び四角ボックスを設けたメインシャフトに、分割 した環状金具を抱持させた後、これに筒形の止め具を嵌合してロックすると、メ インシャフトの両端に六角ボックスと四角ボックスを有している既存のレンチに 何ら加工をしないでも装着でき、そして使用時は杖軸が幹軸に完全に取付けられ 、用済時は止め具を抜取り、環状金具を開いて幹軸から取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工具
を示し、図1は正面図、図2は図1の底面図、図3は外
側リヤタイヤのクリップナットに嵌合した状態の正面
図、図4は図3の概略平面図、図5は内側リヤ−タイヤ
のクリップボルトに嵌合した状態の正面図、図6は図5
の概略平面図、図7は環状金具を二つ割りしてメインシ
ャフトに抱持させた後、筒形の止め具でロックした状態
を鎖線で示した正面図、図8は図7の四角形ボックスの
平面図、図9は図7の9─9線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1……メインシャフト 2……六角ボックス 3……四角ボックス 4……ハンドル通し孔 5……棒状ハンドル 6……環状金具 7……サブシャフト 8……クリップナット用被嵌部材 9……クリップボルト用被嵌部材 10……筒形の止め具

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインシャフト(1)の両端にナット及
    びボルト回し用の六角又は四角ボックス(2)・(3)
    を有し、且つそのボックスの直径方向に棒状ハンドル
    (5)の挿通孔(4)をあけた構成のレンチにおいて、
    前記メインシャフトの端部(15)とこれに対する角形
    ボックス(2又は3)の基部を脱着できるようにすると
    共に回り止めに設け、且つ前記メインシャフトに対して
    環状金具(6)を摺動及び回動自在に嵌合し、その環状
    金具にサブシャフト(7)の中間部位を固着し、前記サ
    ブシャフトの六角ボックス側の端部にナット用被嵌部材
    (8)を設けると共に、四角ボックス側の端部にボルト
    四角頭部用被嵌部材(9)を設け、且つ前記六角ボック
    スとナット用被嵌部材の間隔(W)及び四角ボックスと
    ボルト四角頭部用被嵌部材の間隔(W)を複数のクリッ
    プボルト(B1),(B2)……(Bn)のピッチ(P)に設
    定した自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工
    具。
  2. 【請求項2】 メインシャフト(1)の端部に角軸(1
    5)を成形して横孔(17)をあけ、且つ六角又は四角
    ボックス(2)、(3)の基部に前記角形端部を嵌合す
    る角形凹部(14)を成形して横孔(16)をあけ、前
    記の角軸(15)と角形凹部(14)の嵌合部位におけ
    る両孔(16)・(17)にピン(18)を挿入して結
    合した請求項1記載の自動車におけるタイヤのナット・
    ボルト回し工具。
  3. 【請求項3】 メインシャフト(1)の両端にナット及
    びボルト回し用の六角及び四角ボックス(2)・(3)
    を有し、且つそのボックスの直径方向に棒状ハンドル
    (5)の挿通孔(4)をあけた構成のレンチにおいて、
    前記メインシャフトに前記のボックスを(2)・(3)
    を位置決めした後溶接によって固着し、且つメインシャ
    フトに対して環状金具(6)を摺動及び回動自在に嵌合
    し、その環状金具にサブシャフト(7)の中間部位を固
    着し、前記サブシャフトの六角ボックス側の端部にナッ
    ト用被嵌部材(8)を設けると共に、四角ボックス側の
    端部にボルト四角頭部用被嵌部材(9)を設け、且つ前
    記六角ボックスとナット用被嵌部材の間隔(W)及び四
    角ボックスとボルト四角頭部用被嵌部材の間隔(W)を
    複数のクリップボルト(B1)・(B2)……(Bn)のピッ
    チ(P)に設定した自動車におけるタイヤのナット・ボ
    ルト回し工具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3418348B2 (ja) 1997-09-09 2003-06-23 田中産業株式会社 ホイールナット用工具

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JP3418348B2 (ja) 1997-09-09 2003-06-23 田中産業株式会社 ホイールナット用工具

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