JPH0726162Y2 - 大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具 - Google Patents
大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具Info
- Publication number
- JPH0726162Y2 JPH0726162Y2 JP1989150362U JP15036289U JPH0726162Y2 JP H0726162 Y2 JPH0726162 Y2 JP H0726162Y2 JP 1989150362 U JP1989150362 U JP 1989150362U JP 15036289 U JP15036289 U JP 15036289U JP H0726162 Y2 JPH0726162 Y2 JP H0726162Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- bolt
- nut
- tire
- clip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両のうち、特に貨物トラック、ダンプトラ
ック、コンクリートミキサー車等の大型自動車における
タイヤ交換の際に、そのタイヤを手動で取外し又は取付
けるのに好適なタイヤのナット及びボルト回し工具に関
するものである。
ック、コンクリートミキサー車等の大型自動車における
タイヤ交換の際に、そのタイヤを手動で取外し又は取付
けるのに好適なタイヤのナット及びボルト回し工具に関
するものである。
一般に自動車のタイヤは、車軸側に植設されているクリ
ップボルトをタイヤホイールの孔に通し、クリップナッ
トを締付けて固定している。
ップボルトをタイヤホイールの孔に通し、クリップナッ
トを締付けて固定している。
そして、大型自動車のうち例えば、貨物トラックにおい
てはフロントタイヤはシングルに、リヤタイヤはダブル
に取付られ、そのリヤタイヤのうち、外側のタイヤはダ
ブルボルトすなわち、固定ボルトに螺合してある四角頭
付きクリプボルトにナットをねじ込んで締付け、内側の
タイヤは前記クリップボルトの基部で止めている。
てはフロントタイヤはシングルに、リヤタイヤはダブル
に取付られ、そのリヤタイヤのうち、外側のタイヤはダ
ブルボルトすなわち、固定ボルトに螺合してある四角頭
付きクリプボルトにナットをねじ込んで締付け、内側の
タイヤは前記クリップボルトの基部で止めている。
また、フロントタイヤにおいては、外側リヤタイヤと同
じ要領でクリップボルトにナットを螺合して締付けて固
定しているのが普通である。
じ要領でクリップボルトにナットを螺合して締付けて固
定しているのが普通である。
そして、そのタイヤを取外し又は取付ける工具として
は、シャフトの両端に大径のクリップナットに嵌める六
角ボックスとクリップボルトの四角頭部を嵌める四角ボ
ックスを一体に設け、その各ボックスに棒状ハンドルを
挿通する孔をあけたレンチを使用している。
は、シャフトの両端に大径のクリップナットに嵌める六
角ボックスとクリップボルトの四角頭部を嵌める四角ボ
ックスを一体に設け、その各ボックスに棒状ハンドルを
挿通する孔をあけたレンチを使用している。
そして、この種の大型自動車のタイヤ交換用の手動レン
チの考案としては、特公昭53−34360号、同51−41264号
の発明が開示されている。
チの考案としては、特公昭53−34360号、同51−41264号
の発明が開示されている。
前者は、自動車タイヤのクリップボルト着脱工具に関
し、レンチ本体に緊張板を取付け、これに緊張杖の基端
鉤部を引っ掛け、その先端鉤部をタイヤリムの窓孔に係
止し、レンチ本体のボックス部の孔にハンドルを通して
回転することにより、大型トラック等のタイヤ交換の際
クリップボルト締緩作業を便利とし、タイヤ交換が運転
者1人で迅速確実に行うことができる、という特長を有
している。
し、レンチ本体に緊張板を取付け、これに緊張杖の基端
鉤部を引っ掛け、その先端鉤部をタイヤリムの窓孔に係
止し、レンチ本体のボックス部の孔にハンドルを通して
回転することにより、大型トラック等のタイヤ交換の際
クリップボルト締緩作業を便利とし、タイヤ交換が運転
者1人で迅速確実に行うことができる、という特長を有
している。
また、後者は重量車輌用タイヤ交換具に関するもので、
仮止め装置によってホルダー本体が確実に車輪に垂直に
固定され、D字形のナット固定金具によって回転方向に
も固定されているので、クリップレンチをクリップナッ
トに差し込んだときにU字形のクリップレンチ支え金具
により、そのレンチはクリップナットに垂直にかぶさ
り、前記レンチの傾斜が起こらないのでレンチのハンド
ルの回転加力をクリップに100%伝えることができるの
で、安全確実に軽い労力でタイヤ交換作業が行える、と
いう特長を有している。
仮止め装置によってホルダー本体が確実に車輪に垂直に
固定され、D字形のナット固定金具によって回転方向に
も固定されているので、クリップレンチをクリップナッ
トに差し込んだときにU字形のクリップレンチ支え金具
により、そのレンチはクリップナットに垂直にかぶさ
り、前記レンチの傾斜が起こらないのでレンチのハンド
ルの回転加力をクリップに100%伝えることができるの
で、安全確実に軽い労力でタイヤ交換作業が行える、と
いう特長を有している。
ところが従来公知のレンチすなわち、シャフトの両端に
大径ナットに嵌める六角ボックスとボルトの四角頭部を
嵌める四角ボックスを一体に設け、その各ボックスの孔
に棒状ハンドルを挿通してナットを回す構造のものは、
大型自動車のタイヤ交換に当たり、クリップナットを外
すのに、相当な力を必要とするため、運転者1人が作業
者となり、レンチのハンドル部位に、その全体重をかけ
ないと容易には回すことができない。
大径ナットに嵌める六角ボックスとボルトの四角頭部を
嵌める四角ボックスを一体に設け、その各ボックスの孔
に棒状ハンドルを挿通してナットを回す構造のものは、
大型自動車のタイヤ交換に当たり、クリップナットを外
すのに、相当な力を必要とするため、運転者1人が作業
者となり、レンチのハンドル部位に、その全体重をかけ
ないと容易には回すことができない。
また、そのクリップナットを緩めたり、締付けたりする
操作の際、ボルトの軸線及びそのボルトに螺合するナッ
ト用ボックス及びシャフトの軸線がずれてナットを回す
力にロスが生じ、100%無駄なく伝達することはでき
ず、むしろ回す力が偏ったときに滑って外れ、怪我をす
る恐れがあると共に、1個のタイヤ交換に多大の時間を
要し、特に路上走行中のパンク等により、タイヤ交換す
るような場合は、交通渋滞の原因となっていた。
操作の際、ボルトの軸線及びそのボルトに螺合するナッ
ト用ボックス及びシャフトの軸線がずれてナットを回す
力にロスが生じ、100%無駄なく伝達することはでき
ず、むしろ回す力が偏ったときに滑って外れ、怪我をす
る恐れがあると共に、1個のタイヤ交換に多大の時間を
要し、特に路上走行中のパンク等により、タイヤ交換す
るような場合は、交通渋滞の原因となっていた。
そこで、その課題を解決するために開示された前記特公
昭53−34360号、同51−41264号の両発明においては、そ
れぞれの作用効果を有しているが、前者は直軸に突子を
介して設けた緊張板に緊張杖の一端を掛止し、他端をタ
イヤリムの窓孔に掛止させ、緊張杖のねじ部に螺合した
螺筒体の調節によって装着するものであるから、レンチ
本体の両ボックスに近い対向位置に突子を設ける必要が
あると共に、少なくとも2本の緊張杖を必要とし、且つ
その装着操作に手数を要していた。
昭53−34360号、同51−41264号の両発明においては、そ
れぞれの作用効果を有しているが、前者は直軸に突子を
介して設けた緊張板に緊張杖の一端を掛止し、他端をタ
イヤリムの窓孔に掛止させ、緊張杖のねじ部に螺合した
螺筒体の調節によって装着するものであるから、レンチ
本体の両ボックスに近い対向位置に突子を設ける必要が
あると共に、少なくとも2本の緊張杖を必要とし、且つ
その装着操作に手数を要していた。
また、後者は円筒又は多角状のホルダーの上底外周にU
字形のクリップレンチ支え金具を、下底外周に複数のD
字形のナット固定金具を設け、そのホルダー本体にタイ
ヤホイールに装着するための仮止め装置を設けた構成で
あるから、その装着に当たって複数の仮止ねじでホイー
ルハブに締付け、また後輪にあっては、仮止装置をター
ンバックルを介してタイヤホイールの穴に掛止し、且つ
各ナットにそれぞれU字形の金具を掛止するものである
から、その脱着操作に相当な手間がかかると共に、前輪
と後輪では別個の仮止装置を用いて使い分ける必要があ
る。
字形のクリップレンチ支え金具を、下底外周に複数のD
字形のナット固定金具を設け、そのホルダー本体にタイ
ヤホイールに装着するための仮止め装置を設けた構成で
あるから、その装着に当たって複数の仮止ねじでホイー
ルハブに締付け、また後輪にあっては、仮止装置をター
ンバックルを介してタイヤホイールの穴に掛止し、且つ
各ナットにそれぞれU字形の金具を掛止するものである
から、その脱着操作に相当な手間がかかると共に、前輪
と後輪では別個の仮止装置を用いて使い分ける必要があ
る。
そこで本考案は、従来公知の両口レンチ及び開示された
発明の課題を解決するために提供するもので、構造が簡
単で而も操作がきわめて容易なナット回し工具を得るこ
とを目的とする。
発明の課題を解決するために提供するもので、構造が簡
単で而も操作がきわめて容易なナット回し工具を得るこ
とを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の第1は、大型自
動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具におい
て、幹軸の一端にナット回し用の六角ボックスを、他端
にボルト回し用四角ボックスをそれぞれ設け、且つその
ボックスの直径方向に棒状ハンドルの挿通孔をあけた構
成のレンチにおいて、前記幹軸に対して環状金具を摺動
及び回動自在に嵌合すると共に、当該環状金具にねじ孔
をあけてこれに螺合するボルトを設け、その環状金具に
杖軸の中間部位を固着し、前記杖軸の六角ボックス側の
端部にナット用被嵌部材を設けると共に、四角ボックス
側の端部にボルト四角頭部用被嵌部材を設け、且つ前記
六角ボックスとナット用被嵌部材の間隔を複数のクリッ
プボルトのピッチに設定したものである。
動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具におい
て、幹軸の一端にナット回し用の六角ボックスを、他端
にボルト回し用四角ボックスをそれぞれ設け、且つその
ボックスの直径方向に棒状ハンドルの挿通孔をあけた構
成のレンチにおいて、前記幹軸に対して環状金具を摺動
及び回動自在に嵌合すると共に、当該環状金具にねじ孔
をあけてこれに螺合するボルトを設け、その環状金具に
杖軸の中間部位を固着し、前記杖軸の六角ボックス側の
端部にナット用被嵌部材を設けると共に、四角ボックス
側の端部にボルト四角頭部用被嵌部材を設け、且つ前記
六角ボックスとナット用被嵌部材の間隔を複数のクリッ
プボルトのピッチに設定したものである。
次に本考案の第2は、前記第1の考案に係る大型自動車
におけるタイヤのナット及びボルト回し工具において、
六角ボックスとナット用被嵌部材及び四角ボックスとボ
ルト四角頭部用被嵌部材の間隔を、隣り合うクリップボ
ルト同士のピッチと同じに設定したものである。
におけるタイヤのナット及びボルト回し工具において、
六角ボックスとナット用被嵌部材及び四角ボックスとボ
ルト四角頭部用被嵌部材の間隔を、隣り合うクリップボ
ルト同士のピッチと同じに設定したものである。
さらに本考案の第3は、前記第1の考案に係る大型自動
車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具におい
て、外径が四角ボックスの外径より大きくした環状金具
を軸線方向に沿って分割した部材で形成し、これを幹軸
に抱持させると共に、内径が前記環状金具の外径に嵌合
する筒形の止め具でロックしたものである。
車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具におい
て、外径が四角ボックスの外径より大きくした環状金具
を軸線方向に沿って分割した部材で形成し、これを幹軸
に抱持させると共に、内径が前記環状金具の外径に嵌合
する筒形の止め具でロックしたものである。
上記の手段に基づく作用は次の通りである。例えば、リ
ヤタイヤの取外しに当たっては、そのタイヤがダブルに
取付けられているから、六角ボックスを、まず外側リヤ
タイヤの正面側から六角形状のクリップナットに被せる
と共に、環状金具を幹軸に沿って摺動し、且つ回動調節
しながら、緩めようとするクリップナットと隣り合うク
リップナットに杖軸先端の被嵌部材を嵌合する。
ヤタイヤの取外しに当たっては、そのタイヤがダブルに
取付けられているから、六角ボックスを、まず外側リヤ
タイヤの正面側から六角形状のクリップナットに被せる
と共に、環状金具を幹軸に沿って摺動し、且つ回動調節
しながら、緩めようとするクリップナットと隣り合うク
リップナットに杖軸先端の被嵌部材を嵌合する。
そして、他端の四角ボックスの孔にハンドルを挿通し、
そのハンドルを回してクリップナットを緩めて除去す
る。
そのハンドルを回してクリップナットを緩めて除去す
る。
続いて、その内側のリヤタイヤの取外しは、幹軸を長さ
方向に半転させて四角ボックスを、固定ボルトに螺合し
ている四角頭部形状のクリップボルトに被せ、次いで、
幹軸に沿って環状金具を摺動し、且つ回動調節しなが
ら、緩めようとする前記ボルトと隣り合うクリップボル
トに杖軸先端の被嵌部材を嵌合する。
方向に半転させて四角ボックスを、固定ボルトに螺合し
ている四角頭部形状のクリップボルトに被せ、次いで、
幹軸に沿って環状金具を摺動し、且つ回動調節しなが
ら、緩めようとする前記ボルトと隣り合うクリップボル
トに杖軸先端の被嵌部材を嵌合する。
そして、他端の六角ボックスの孔にハンドルを挿通し、
そのハンドルを回してクリップボルトを緩めて取除く。
そのハンドルを回してクリップボルトを緩めて取除く。
なお、タイヤ交換後のクリップナット及びクリップボル
トの締付けは、緩めるときと反対の要領で行う。
トの締付けは、緩めるときと反対の要領で行う。
同様にして、フロントタイヤの脱着にあっては、タイヤ
がシングルであるために、前記リヤの外側タイヤの脱着
と同じ要領でクリップナットを緩め、又は締付ける操作
を行うものである。
がシングルであるために、前記リヤの外側タイヤの脱着
と同じ要領でクリップナットを緩め、又は締付ける操作
を行うものである。
以下、本考案の実施例を図面を以て説明する。図面は大
型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具を
示し、第1図は正面図、第2図はその底面図、第3図は
外側リヤタイヤのクリップナットに嵌合した状態の正面
図、第4図は第3図の概略平面図、第5図は内側リヤタ
イヤのクリップボルトに嵌合した状態の正面図、第6図
は第5図の概略平面図、第7図は環状金具を二つ割りし
て幹軸に抱持させて後、筒形の止め具でロックした状態
の正面図、第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の
9−9線に沿う断面図である。
型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具を
示し、第1図は正面図、第2図はその底面図、第3図は
外側リヤタイヤのクリップナットに嵌合した状態の正面
図、第4図は第3図の概略平面図、第5図は内側リヤタ
イヤのクリップボルトに嵌合した状態の正面図、第6図
は第5図の概略平面図、第7図は環状金具を二つ割りし
て幹軸に抱持させて後、筒形の止め具でロックした状態
の正面図、第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の
9−9線に沿う断面図である。
図において、1は幹軸、2は幹軸の一端に設けたクリッ
プナット用六角ボックス、3は幹軸の他端に設けた四角
頭部のクリップボルト用四角ボックス、4は前記ボック
ス2・3の直径方向にあけたハンドル通し孔、5はその
通し孔に挿通した棒状のハンドル、6は幹軸1に摺動及
び回動自在に嵌合した環状金具であり、第1図示はボッ
クス3(又は2)を設ける前に予め幹軸1に嵌合した後
に前記ボックスを設けたものを示すが、両端にボックス
2・3を設けた既存のレンチの幹軸1に複数の分割部材
で抱持させ、続いてて溶接等で固着して環状金具を形成
することもできる。また、1枚の金具厚板を略半弧状に
曲成し、幹軸1に嵌めた後に円周開口部を閉じる加圧を
与えて前記幹軸に嵌合する円弧を成形し、その接合部を
溶接することもできる。
プナット用六角ボックス、3は幹軸の他端に設けた四角
頭部のクリップボルト用四角ボックス、4は前記ボック
ス2・3の直径方向にあけたハンドル通し孔、5はその
通し孔に挿通した棒状のハンドル、6は幹軸1に摺動及
び回動自在に嵌合した環状金具であり、第1図示はボッ
クス3(又は2)を設ける前に予め幹軸1に嵌合した後
に前記ボックスを設けたものを示すが、両端にボックス
2・3を設けた既存のレンチの幹軸1に複数の分割部材
で抱持させ、続いてて溶接等で固着して環状金具を形成
することもできる。また、1枚の金具厚板を略半弧状に
曲成し、幹軸1に嵌めた後に円周開口部を閉じる加圧を
与えて前記幹軸に嵌合する円弧を成形し、その接合部を
溶接することもできる。
7はその環状金具6に中間部位を固着した杖軸を示し、
その杖軸の一端にクリップナット用被嵌部材8を設け、
他端にクリップボルト用被嵌部材9を設けてある。
その杖軸の一端にクリップナット用被嵌部材8を設け、
他端にクリップボルト用被嵌部材9を設けてある。
この場合、第1図実線示は杖軸7の先端71を前記被嵌部
材8の直径方向の外側面に溶接したものであるが、第1
図鎖線示のように被嵌部材8の蓋部81を一体に設け、そ
の中心部に溶接することもできる。
材8の直径方向の外側面に溶接したものであるが、第1
図鎖線示のように被嵌部材8の蓋部81を一体に設け、そ
の中心部に溶接することもできる。
また、前記の被嵌部材8・9は、内径を円形にするのを
可とし、且つ両部材の内径外端面側の直径r1・r1′を内
径内端面側の直径r2・r2′より大きくすることにより、
ナット又はボルト頭部に嵌合するときに挿入し易くする
と共に、嵌合後はがた付きがないように設定してある。
可とし、且つ両部材の内径外端面側の直径r1・r1′を内
径内端面側の直径r2・r2′より大きくすることにより、
ナット又はボルト頭部に嵌合するときに挿入し易くする
と共に、嵌合後はがた付きがないように設定してある。
そして、前記の被嵌部材8・9とボックス2・3との間
隔Wは、タイヤホイールHの隣り合うクリップボルト同
士B1・B2(若しくはB1・Bn等)の取付けピッチPに合致
するように設定する。そのために、図示例は、杖軸7を
環状金具6から各ボックス2・3迄の長さを適当に曲成
してある。
隔Wは、タイヤホイールHの隣り合うクリップボルト同
士B1・B2(若しくはB1・Bn等)の取付けピッチPに合致
するように設定する。そのために、図示例は、杖軸7を
環状金具6から各ボックス2・3迄の長さを適当に曲成
してある。
第7図及び第9図において、10は幹軸1に、二つ割の環
状金具61・62を抱持させた後、その四角ボックス3の外
周r″より大きい内径r3″を有するリング状の止め具を
示し、これを当該ボックスに貫挿した後、環状金具6′
に嵌めて鍔片63・64で位置決めさせたものを示す。この
場合は、杖軸7の中間部位は筒形の止め具10の外周面に
溶接するものである。
状金具61・62を抱持させた後、その四角ボックス3の外
周r″より大きい内径r3″を有するリング状の止め具を
示し、これを当該ボックスに貫挿した後、環状金具6′
に嵌めて鍔片63・64で位置決めさせたものを示す。この
場合は、杖軸7の中間部位は筒形の止め具10の外周面に
溶接するものである。
図中11は、第1図及び第7〜9図示の環状金具6・6′
にあけたねじ孔12にねじ込んで幹軸1に杖軸7を動かな
いように取付けるためのボルト、13は筒形止め具10にあ
けた遊合孔を示し、これに前記ボルトを通すと共に、二
つ割環状金具の一方61にあけたねじ孔12にねじ込んで幹
軸1に杖軸7を動かないように取付けてある。
にあけたねじ孔12にねじ込んで幹軸1に杖軸7を動かな
いように取付けるためのボルト、13は筒形止め具10にあ
けた遊合孔を示し、これに前記ボルトを通すと共に、二
つ割環状金具の一方61にあけたねじ孔12にねじ込んで幹
軸1に杖軸7を動かないように取付けてある。
上記の実施例による具体的な使用法は次の通りである。
まず、ダブルリヤタイヤT1・T2の取外し作業に当たって
は、幹軸1を持って六角ボックス2を緩めようとする外
側リヤタイヤT1の正面からクリップナットn1に被せ、次
いで、幹軸1に沿って環状金具6を摺動し、且つ回動し
て調節しながら杖軸先端のナット用被嵌部材8を、緩め
ようとするクリップナットn1と隣合うクリップナットn2
(又はnn)に嵌合する。
まず、ダブルリヤタイヤT1・T2の取外し作業に当たって
は、幹軸1を持って六角ボックス2を緩めようとする外
側リヤタイヤT1の正面からクリップナットn1に被せ、次
いで、幹軸1に沿って環状金具6を摺動し、且つ回動し
て調節しながら杖軸先端のナット用被嵌部材8を、緩め
ようとするクリップナットn1と隣合うクリップナットn2
(又はnn)に嵌合する。
そして、他端の四角ボックス3の孔4に棒状のハンドル
5を挿通し、そのハンドルを回してナットn1を緩めて除
去する。
5を挿通し、そのハンドルを回してナットn1を緩めて除
去する。
次に、内側リヤタイヤT2においては、幹軸1を長さ方向
に半転させ、四角ボックス3を、緩めようとするクリッ
プボルトB1の四角頭部に被せ、次いで、幹軸1に沿って
環状金具6を摺動し且つ回動調節しながら杖軸先端のボ
ルト用被嵌部材9を緩めようとするクリップボルトB1と
隣り合うクリップボルトB2(若しくはBn)に嵌合する。
に半転させ、四角ボックス3を、緩めようとするクリッ
プボルトB1の四角頭部に被せ、次いで、幹軸1に沿って
環状金具6を摺動し且つ回動調節しながら杖軸先端のボ
ルト用被嵌部材9を緩めようとするクリップボルトB1と
隣り合うクリップボルトB2(若しくはBn)に嵌合する。
そして、他端の六角ボックスの孔4にハンドル5を挿通
し、そのハンドルを回してクリップボルトを固定ボルト
B′から緩めて除去する。
し、そのハンドルを回してクリップボルトを固定ボルト
B′から緩めて除去する。
また、フロントタイヤの取外しに当たっては、タイヤが
シングルに取付けられているから、外側リヤタイヤの取
外し操作と全く同じ要領で行う。
シングルに取付けられているから、外側リヤタイヤの取
外し操作と全く同じ要領で行う。
なお、既設のタイヤを取外して新規なタイヤ若しくは修
理済のタイヤに交換して再度取付ける場合は、クリップ
ナット及びクリップボルトの緩める前記の工程と逆の順
序で行うものである。
理済のタイヤに交換して再度取付ける場合は、クリップ
ナット及びクリップボルトの緩める前記の工程と逆の順
序で行うものである。
本考案は上記の構成であるから、次のような効果があ
る。
る。
すなわち、請求項(1)にあっては、幹軸に環状金具を
ボルトとねじ孔を介して固定できるようにすると共に、
これを緩めることによって摺動自在に嵌合し、その環状
金具に杖軸の中間部位を固着すると共に、両先端部位を
タイヤに挿通するボルトの間隔に合わせて形成し、前記
杖軸の両端にナット被嵌部材を固着したものであるか
ら、ナット又はボルトの脱着に当たって、その隣りのナ
ット又はボルトに被嵌部材を嵌合することにより、六角
ボックス又は四角ボックスは、タイヤ側のクリップナッ
ト及びクリップボルトに、その同一軸線方向に嵌合で
き、作業者1人で確実容易に緩めたり、締付けたりする
ことができる。而も、被嵌部材付きの杖軸が環状金具を
介して幹軸に一体になっているから、部品点数が少な
く、紛失の虞れがないと共に、本考案に係る工具1台で
クリップナット又はクリップボルトに使い分けることが
簡単に行える。
ボルトとねじ孔を介して固定できるようにすると共に、
これを緩めることによって摺動自在に嵌合し、その環状
金具に杖軸の中間部位を固着すると共に、両先端部位を
タイヤに挿通するボルトの間隔に合わせて形成し、前記
杖軸の両端にナット被嵌部材を固着したものであるか
ら、ナット又はボルトの脱着に当たって、その隣りのナ
ット又はボルトに被嵌部材を嵌合することにより、六角
ボックス又は四角ボックスは、タイヤ側のクリップナッ
ト及びクリップボルトに、その同一軸線方向に嵌合で
き、作業者1人で確実容易に緩めたり、締付けたりする
ことができる。而も、被嵌部材付きの杖軸が環状金具を
介して幹軸に一体になっているから、部品点数が少な
く、紛失の虞れがないと共に、本考案に係る工具1台で
クリップナット又はクリップボルトに使い分けることが
簡単に行える。
また、前記ボルト及びナットの脱着操作の際に、環状金
具が幹軸の略中間部に位置しているので幹軸の補強効率
が高まり、ハンドルに対する加圧回動操作に伴う幹軸の
曲がりや変形を防止することができる。
具が幹軸の略中間部に位置しているので幹軸の補強効率
が高まり、ハンドルに対する加圧回動操作に伴う幹軸の
曲がりや変形を防止することができる。
また、杖軸は金属丸棒状体で造られているから、強度が
高い割りには比較的軽量であることにより携帯及びその
取扱いが便利である。
高い割りには比較的軽量であることにより携帯及びその
取扱いが便利である。
また、請求項(2)においては、ナット用被嵌部材とボ
ルト用被嵌部材との間隔を、隣り合うクリップボルト同
士のピッチに設定したことにより、緩めようとする前記
ナット又はボルトの最も近い隣りのナット又はボルトに
簡単確実に補強支点をおくことができ、クリップナット
及びクリップボルトの回し用ボックスに対する補強強度
を高く保つことができる。
ルト用被嵌部材との間隔を、隣り合うクリップボルト同
士のピッチに設定したことにより、緩めようとする前記
ナット又はボルトの最も近い隣りのナット又はボルトに
簡単確実に補強支点をおくことができ、クリップナット
及びクリップボルトの回し用ボックスに対する補強強度
を高く保つことができる。
さらに、請求項(3)においては、両端に六角ボックス
及び四角ボックスを設けた幹軸に、分割した環状金具を
抱持させた後、これに筒形の止め具を嵌合してロックし
たものであるから、直軸の両端に六角ボックスと四角ボ
ックスを有している既存のレンチに何ら加工をしないで
も装着でき、そして使用時は杖軸が幹軸に完全に取付け
られ、用済時は止め具を抜取り、環状金具を開いて幹軸
から取外すことができる。
及び四角ボックスを設けた幹軸に、分割した環状金具を
抱持させた後、これに筒形の止め具を嵌合してロックし
たものであるから、直軸の両端に六角ボックスと四角ボ
ックスを有している既存のレンチに何ら加工をしないで
も装着でき、そして使用時は杖軸が幹軸に完全に取付け
られ、用済時は止め具を抜取り、環状金具を開いて幹軸
から取外すことができる。
そして、内径が六角ボックス及び四角ボックスの外径よ
り小さい環状金具を、予め前記ボックスを設ける前の幹
軸に嵌合したことにより、環状金具の摺動が前記両ボッ
クスの個所がストッパーとなり、レンチを持ったときに
被嵌部材付き杖軸の重みで環状金具がずり落ちたとして
も幹軸端部のボックスに掛止し、誤って抜け落ちること
がなく安全である。
り小さい環状金具を、予め前記ボックスを設ける前の幹
軸に嵌合したことにより、環状金具の摺動が前記両ボッ
クスの個所がストッパーとなり、レンチを持ったときに
被嵌部材付き杖軸の重みで環状金具がずり落ちたとして
も幹軸端部のボックスに掛止し、誤って抜け落ちること
がなく安全である。
図面は大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回
し工具を示し、第1図は正面図、第2図はその底面図、
第3図は外側リヤタイヤのクリップナットに嵌合した状
態の正面図、第4図は第3図の概略平面図、第5図は内
側リヤタイヤのクリップボルトに嵌合した状態の正面
図、第6図は第5図の概略平面図、第7図は環状金具を
二つ割りして幹軸に抱持させて後、筒形の止め具でロッ
クした状態の正面図、第8図は第7図の平面図、第9図
は第7図の9−9線に沿う断面図である。 1……幹軸 2……六角ボックス 3……四角ボックス 4……ハンドル通し孔 5……棒状ハンドル 6……環状金具 7……杖軸 8……クリップナット用被嵌部材 9……クリップボルト用被嵌部材 10……筒形の止め具
し工具を示し、第1図は正面図、第2図はその底面図、
第3図は外側リヤタイヤのクリップナットに嵌合した状
態の正面図、第4図は第3図の概略平面図、第5図は内
側リヤタイヤのクリップボルトに嵌合した状態の正面
図、第6図は第5図の概略平面図、第7図は環状金具を
二つ割りして幹軸に抱持させて後、筒形の止め具でロッ
クした状態の正面図、第8図は第7図の平面図、第9図
は第7図の9−9線に沿う断面図である。 1……幹軸 2……六角ボックス 3……四角ボックス 4……ハンドル通し孔 5……棒状ハンドル 6……環状金具 7……杖軸 8……クリップナット用被嵌部材 9……クリップボルト用被嵌部材 10……筒形の止め具
Claims (3)
- 【請求項1】幹軸(1)の一端にナット回し用の六角ボ
ックス(2)を、他端にボルト回し用四角ボックス
(3)をそれぞれ設け、且つそのボックスの直径方向に
棒状ハンドル(5)の挿通孔(4)をあけた構成のレン
チにおいて、前記幹軸に対して環状金具(6)を摺動及
び回動自在に嵌合すると共に、当該環状金具にねじ孔
(12)をあけてこれに螺合するボルト(11)を設け、そ
の環状金具に杖軸(7)の中間部位を固着し、前記杖軸
の六角ボックス側の端部にナット用被嵌部材(8)を設
けると共に、四角ボックス側の端部にボルト四角頭部用
被嵌部材(9)を設け、且つ前記六角ボックスとナット
用被嵌部材の間隔(W)を複数のクリップボルト
(B1),(B2)……(Bn)のピッチ(P)に設定した大
型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具。 - 【請求項2】六角ボックス(2)とナット用被嵌部材
(8)及び四角ボックス(3)とボルト四角頭部用被嵌
部材(9)の間隔(W)を、隣り合うクリップボルト同
士のピッチ(P)と同じに設定した請求項1記載の大型
自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し工具。 - 【請求項3】外径(r′)が四角ボックスの外径
(r″)より大きくした環状金具(6′)を軸線方向に
沿って分割した部材(61)・(62)で形成し、これを幹
軸(1)に抱持させると共に、内径(r3″)が前記環状
金具の外径(r′)に嵌合する筒形の止め具(10)でロ
ックした請求項1記載の大型自動車におけるタイヤのナ
ット及びボルト回し工具。」
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989150362U JPH0726162Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989150362U JPH0726162Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388804U JPH0388804U (ja) | 1991-09-11 |
JPH0726162Y2 true JPH0726162Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31696712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989150362U Expired - Lifetime JPH0726162Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726162Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5824281B2 (ja) * | 1979-05-01 | 1983-05-20 | 久保田 昇 | トラック用ホイ−ル着脱装置 |
JPS58146670U (ja) * | 1982-03-29 | 1983-10-03 | トヨタ自動車株式会社 | ナツト回転用補助具 |
JPS60178201U (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-27 | 杉谷 寿彦 | 車輪の脱着用ナツト除去装置 |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP1989150362U patent/JPH0726162Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388804U (ja) | 1991-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5492391A (en) | Oval spline-drive wheel and adapter | |
US20100170603A1 (en) | Easily mountable and removable universally adjustable traction apparatus for vehicle tires | |
US11433859B2 (en) | Accessory system for ATV and method of use | |
US4070931A (en) | Lug wrench | |
US3649976A (en) | Combination tool for use with vehicle wheels | |
US6032497A (en) | Vehicle immobilizer with self-positioning tire shop | |
US2761340A (en) | Wheel lug-bolt wrench | |
US4097979A (en) | Guide tool for mounting vehicle wheels | |
US6505390B2 (en) | Method for replacing wheel studs | |
US7261017B2 (en) | Stabilizer link removal tool for vehicles | |
US20050071973A1 (en) | Wheel stud installation tool and adapter | |
US7121175B2 (en) | Wheel nut tool | |
JPH0726162Y2 (ja) | 大型自動車におけるタイヤのナット及びボルト回し具 | |
US20160159146A1 (en) | Compact cross lug wrench with center drive | |
US6618920B1 (en) | Wheel stud installation tool | |
US20050275278A1 (en) | Wheel centering pin, kit and method | |
US4742971A (en) | Attachment winch for vehicle wheels | |
US6132007A (en) | Wheel weight system | |
JP3031436U (ja) | 自動車におけるタイヤのナット・ボルト回し工具 | |
US7509988B1 (en) | Adjustable clamp with gripping wheels | |
US5546834A (en) | Tool for removing threaded fasteners | |
US11806845B1 (en) | Lug nut engaging tool | |
US7793699B2 (en) | Apparatus for mounting tires on large wheels | |
WO2017160250A1 (en) | Adapter part for support and level arm mechanism for lug wrenches | |
US20090000431A1 (en) | Tool to adjust the caster and camber wheel alignment of a motor vehicle |