JP3031396U - 手 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】指の太さに違いがあってもフィッティング性が
よく、しかも指袋側面がクラブのグリップに繰り返し接
触するようなことがあっても破損することがない耐久性
の高い手袋を提供すること。 【解決手段】各指袋部の指甲部と指掌部の間にマチ部を
有し、隣り合う指袋部の一方の側面のマチ部を伸縮性部
材で形成する。特に、グリップ時のねじれによって外側
を向く中指、薬指、小指の指袋部のマチ部を伸縮性部材
１１で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手袋に関し、特にゴルフ用の手袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフ用手袋としては、例えば、実開平４―９９９７９号公報には、伸縮性の 生地で手袋状に縫製した後、伸縮手袋用下地の掌部および甲部の表面に天然ある いは合成の皮革を縫着したものが知られている。この手袋は伸縮性生地を手袋の 全体的な下地としていることからフィット性が良く、また、掌部や甲部に天然あ るいは合成の皮革を用いていることから、耐久性が改善されているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の手袋においては、耐久性やグリップ力の劣る伸縮性 生地が指袋部の両側面に配置されているため、スイング時に指袋部にねじれが生 じ、スイングを繰り返して行うことにより、指袋側面のマチ部がクラブのグリッ プに繰り返し当接して指袋部の側面であるマチ部が擦り切れて破損してしまう。

【０００４】 また、この様な従来の手袋においては、スイング時にグリップを握持する中指 、薬指、および小指の指袋部がねじれて、その伸縮性部材から構成されたマチ部 がグリップに当接して一層のスベリを生じ、グリップの握りの固定ができないと いった課題を残していた。

【０００５】 本考案は、上記従来技術の課題に着目して提案されたもので、指の太さに違い があってもフィッティング性がよく、しかも指袋側面がクラブのグリップに繰り 返し接触するようなことがあっても破損することがない耐久性の高い手袋を提供 することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的を達成するため、各指袋部の指甲部と指掌部の間にマチ部 を有し、隣り合う指袋部の一方のマチ部を伸縮性部材で形成することを特徴とす る。

【０００７】 また、本考案は、各指袋部の指甲部と指掌部の間にマチ部を有し、グリップ時 のねじれによって外側を向くマチ部を伸縮性部材で形成することを特徴とする。

【０００８】 また、本考案は、上記マチ部を中指、薬指、小指の指袋部に形成することを特 徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、添付の図面を参照して本考案の実施の形態について詳細に説明する。 なお、以下の説明に用いるゴルフ用手袋は右利き用のゴルファー用の手袋で左 の手に装着する手袋を用いて説明する。したがって、左利き用のゴルファーが右 手に装着する手袋は、当然ながら図示のものと対称的になる。

【００１０】 図１および図２に示すように、本考案の手袋は、手の甲部と掌部および指袋部 １０ａ〜１０ｂが一体的に縫製されている。手袋用下地１は、天然あるいは合成 皮革から形成されている。人差し指１０ｂから小指１０ｅまでの指袋部であって 、隣り合う指袋部の対向する（相互に接触する）マチ部の内、一方の指袋部のマ チ部は伸縮性材料からなる伸縮部材１１で構成されている。

【００１１】 ところで、ゴルフクラブのグリップの握持は、図３に示すように、中指、薬指 、小指の３本で行うものである。したがって、全ての指袋部のマチ部に伸縮性部 材１１を用いる必要はない。すなわち、伸縮部材１１を用いる指袋部のマチ部は 、図１および図２に示すように、クラブのグリップを握持する中指、薬指、小指 に対応する指袋部１０ｃ，１０ｄ，１０ｅのみに形成しておくものとしてもよい 。

【００１２】 また、この中指、薬指、小指に対応する指袋部１０ｃ，１０ｄ，１０ｅの両側 のマチ部の内、伸縮部材１１を用いる方は、図１に示すように、親指側の側面の 方のマチ部である。これは、図３に示すように、クラブはスイング時に遠心力に よってヘッド側に向けて（矢印Ｂ方向）引っ張られる格好となる。このとき、ク ラブを握持してクラブと接触している中指、薬指、小指の指袋部の人指し指側の マチ部には、指掌部から親指側の側面にかけて外側に向くねじれが生じるからで ある。

【００１３】

【考案の効果】

上記したように、本考案によれば、握持部を天然あるいは合成皮革で形成する ので、グリップ力がよく、しかも、伸縮性材料からなる伸縮部材を指袋部の一方 の側面側のマチ部に使用しているので、最小限の伸縮性材料を用いるだけで、様 々な指の太さにフレキシブルに対応することができ、グリップ力を損うことなく 、フィット感を得ることができ、快適なゴルフを行うことができる。

【００１４】 また、本考案は、クラブのグリップを強く握る中指、薬指、小指の指袋部のマ チ部であって、グリップ時のねじれによって外側を向く側のマチ部のみを伸縮性 部材で形成するので、スイング時に指袋部がねじれることが有効に防止され、指 袋部の側面がグリップに当接して指袋部が擦り切れてしまうといったことがなく なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態における説明図であって、
（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）におけるＡ―Ａ断面
図。

【図２】本考案の実施の形態における指袋部の側面図。

【図３】ゴルフクラブのグリップ状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 手袋用下地 １０ａ 指袋部 １０ｂ 指袋部 １０ｃ 指袋部 １０ｄ 指袋部 １０ｅ 指袋部 １１ 伸縮部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各指袋部の指甲部と指掌部の間にマチ部
   を有し、隣り合う指袋部の一方の側面のマチ部を伸縮性
   部材で形成することを特徴とする手袋。
2. 【請求項２】 各指袋部の指甲部と指掌部の間にマチ部
   を有し、グリップ時のねじれによって外側を向く側のマ
   チ部を伸縮性部材で形成することを特徴とする請求項１
   に記載の手袋。
3. 【請求項３】 上記伸縮性部材からなるマチ部を中指、
   薬指、小指の指袋部に形成することを特徴とする請求項
   ２に記載の手袋。