JP3031236U - 容器入り飲料加熱・冷却装置 - Google Patents

容器入り飲料加熱・冷却装置

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JP3031236U
JP3031236U JP1996002652U JP265296U JP3031236U JP 3031236 U JP3031236 U JP 3031236U JP 1996002652 U JP1996002652 U JP 1996002652U JP 265296 U JP265296 U JP 265296U JP 3031236 U JP3031236 U JP 3031236U
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heating
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temperature
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泉 原
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山本 一郎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の車室内で、利用者のニーズに応じて
飲料を冷却あるいは加熱することができ、温かい飲み物
と冷たい飲み物をその時期に応じて提供することができ
る容器入り飲利加熱・冷却装置であって、運転席又は助
手席から飲料を取り出すことが可能で、さらにアームレ
ストとしても役立つものを提供する。 【解決手段】 平坦な表面13を外側に有し、かつ開閉
可能な蓋又はドア部を上部に有するケーシング10と、
ケーシング内に保持され、容器入り飲料を内部に収納可
能な容器収納部12と、ケーシングと容器収納部の間に
設けられた断熱材14と、容器収納部の内部空間を加熱
する発熱手段16と、容器収納部の内部空間を冷却する
冷却手段18と、発熱手段と冷却手段のいずれか一方に
電源手段からの電力を選択的に供給するスイッチ手段4
0とを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、容器入り飲料を冷却あるいは加熱する装置に関し、特に自動車の座 席付近に配置することのできる小型の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶や瓶に入った飲料、すなわちジュース、清涼飲利水、ビール、お茶、お酒な どを、その時期に最も適した温度で提供するために、自動販売器などでは、冷却 装置と加熱装置を組み込んだものが用いられている。しかし、かかる装置は一般 に大型であり、乗用車の車室内に設置することができない。乗用車、とりわけタ クシーの車室内に設置して飲料を乗客に販売することを可能としたものとして、 特開平6−211083号公報に示された容器入り飲料冷却装置が知られている 。この装置は出入口を有する本体ケースと、出入口に取り付けられた開閉可能な 開閉扉と、本体ケース内容器入り飲料を収容可能な2以上の収納ケースと、収容 ケースを冷却するペルチェ素子と、ペルチェ素子からの熱を外部に放散する放熱 ファンと開閉扉を開閉駆動するモータとを有している。また、この飲料冷却装置 は、タクシーの後部座席から飲料を取り出しやすいように、2つの前部座席の間 に配置され、かつ飲料の取り出し口が後部座席側を向く配置となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の装置は、飲料の冷却を行うことは可能であるが、加熱(発熱)する 手段がないため、一年中冷たい飲料のみを提供することとなってしまい、利用者 が温かい飲料を望んでいても提供することができないという不都合があった。ま た、タクシー以外の一般乗用車の場合を考えると、運転席と助手席の間に飲料が あり、運転席又は助手席から飲料を取り出すことができることが望ましい。この 場合、容器入り飲料加熱・冷却装置の筐体、すなわちケーシングが運転の邪魔に なっては具合が悪い。したがって、本考案は自動車の車室内、とりわけ運転席と 助手席の間にあって、利用者のニーズに応じて飲料を冷却あるいは加熱すること ができ、温かい飲み物と冷たい飲み物をその時期に応じて提供することができる 容器入り飲料加熱・冷却装置であって、運転席又は助手席から飲料を取り出すこ とが可能で、さらにアームレストとしても役立つものを提供することを目的とす る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案では、飲料を保持可能な容器収納部の内部空間 を加熱する発熱手段と、この容器収納部の内部空間を冷却する冷却手段とを設け 、発熱手段と冷却手段のいずれか一方に電源手段からの電力を選択的に供給する ようにし、かつ容器収納部を内部に有するケーシングには平坦な表面を外側に有 し、かつ開閉可能な蓋又はドア部を上部に設けている。
【0005】 すなわち、本考案によれば平坦な表面(13)を外側に有し、かつ開閉可能な 蓋又はドア部を上部に有するケーシング(10)と、前記ケーシング内に保持さ れ、容器入り飲料を内部に収納可能な容器収納部(12)と、前記ケーシングと 前記容器収納部の間に設けられた断熱材(14)と、前記容器収納部の内部空間 を加熱する発熱手段(16)と、前記容器収納部の内部空間を冷却する冷却手段 (18)と、前記発熱手段と前記冷却手段のいずれか一方に電源手段からの電力 を選択的に供給するスイッチ手段(40)とを有する容器入り飲料加熱・冷却装 置が提供される。
【0006】 なお容器収納部の内部温度を測定する温度センサと、温度センサの出力信号に 応答して測定温度を表示する表示手段とを更に有することにより、庫内温度を表 示して、適温か否かを判断することができるようにすることは好ましい態様であ る。さらに温度センサの出力信号に応答し、測定温度に応じて発熱手段又は冷却 手段への供給電力量を制御する自動温度手段を更に設けることにより、庫内温度 を自動制御可能とすることは更に好ましい態様である。また必要に応じて、ケー シングを自動車の車室内に固定するための固定手段を更に有することができる。 さらに蓋又はドア部の外側の平坦な表面の上にクッション部材を設けることは、 アームレストとして役立たせる上で好ましい態様である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下図面とともに本考案の実施の形態を好ましい実施例によって説明する。図 1は本考案の容器入り飲料加熱・冷却装置の好ましい実施例の側面断曲図である 。合成樹脂製のケーシング10は上部に開口部を有する本体部10Aと本体部1 0Aの上部開口部に対して開閉可能な蓋部10Bを有している。本体部10Aの 内部には、飲料の入った缶や瓶62を数本程度収納可能な容器収納部12が設け られており、本体部10Aと容器収納部12の間には断熱材14が設けられてい る。容器収納部12は熱伝導率の高い金属製であることが好ましい。なお、必要 に応じて蓋部10Bの内側にも断熱材を設けることができる。
【0008】 蓋部10Bの外側には、平坦な表面13が設けられている。平坦な表面13の 上には図示省略のクッション部材を設けておくこともできる。クッション部材と しては、ポリウレタンなどの発泡合成樹脂や、厚手の布地などを用いることがで きる。ケーシング10の一部(図1では右端)には温度制御のための装置を格納 する制御部格納部10Cが設けられている。また、ケーシング10の外部には図 2に示すように操作表示部30が設けられている。必要に応じて、ケーシング1 0を自動車の車室内に固定するための図示省略の固定手段を更に有することがで きる。かかる固定手段としては、ケーシング10の下端に取り付けられた重しや 、ケーシング10の下端又は一端に取り付けられたベルト部材などを用いること ができる。
【0009】 図3は図1の容器入り飲料加熱・冷却装置の平面図であり、図4は、蓋部10 Bを開いた状態の容器入り飲料加熱・冷却装置の平面図である。図5は図1の容 器入り飲料加熱・冷却装置の右側面図である。図6は制御部格納部10Cの内部 及び操作表示部30に設けられた電気回路部分の回路図である。なお、断熱材1 4としては、発泡スチロール樹脂、グラスウール、ポリウレタン樹脂などを用い ることができる。
【0010】 図2の操作表示部30にはメインスイッチ34、温冷切換えスイッチ40、加 熱表示器44、冷却表示器50、温度表示手段26が設けられている。図6の回 路図に従って説明すると、入力端子31は自動車の車室内の図示省略のシガーラ イタソケットに接続することができる。図5にも示される入力端子31の−側は 接地され、+側はヒューズ32とメインスイッチ34を順次介して温冷切換えス イッチ40の可動接点に接続されている。また、この温冷切換えスイッチ40の 可動接点は温度センサ24を介して温度表示手段26に接続されている。温冷切 換えスイッチ40の一方の固定接点(図2のHOT側)は、発熱手段16並びに 加熱表示器44と抵抗器46の直列回路に接続されている。温冷切換えスイッチ 40の他方の固定接点(図2のCOOL側)は冷却手段18並びにファンモータ (FM)56、さらに冷却表示器50と抵抗器52の直列回路に接続されている 。
【0011】 温度センサ24としてはサーミスタを用いることができる。また、温度表示手 段26としては液晶表示器を用いることができる。発熱手段16としてはシース ヒータを用いることができる。冷却手段18としてはペルチェ素子を用いること ができる。また、加熱表示器44、冷却表示器50としてはLED(発光ダイオ ード)を用いることができる。ファンモータ56は冷却手段18による冷却作用 の結果、熱交換された熱を外部に排出するためのものであり、図5に示す排出口 60の内側にファンが設けられている。発熱手段16、冷却手段18はそれぞれ 制御部格納部10Cに設けられ、容器収納部12の内部空間を加熱あるいは冷却 できるように配置されている。
【0012】 この実施例にかかる容器入り飲料加熱・冷却装置が自動車の運転席と助手席の 間の空間に図1の左側が自動車の前方、右側が後方という方向で配置され、所定 の重し又は保持ベルトなどで固定されているものとする。この状態で容器入り飲 料加熱・冷却装置は次のように動作する。いまメインスイッチ34がオンとされ 、そのとき温冷切換えスイッチ40がHOT側になっているとすると、発熱手段 16に通電され、容器収納部12の内部が加熱される。加熱表示器44にも通電 され、操作表示部30に設けられた加熱表示器44が点灯し、加熱中であること がわかる。
【0013】 一方温冷切換えスイッチ40がCOOL側に切り換えられると、発熱手段16 への通電は終了し、代って冷却手段18、冷却表示器50、ファンモータ56に 通電され、冷却、表示、排熱が行われる。温度センサ24は発熱手段16及び冷 却手段18から離れた位置で、かつ容器収納部12の内部の温度を測定できる位 置に設けられる。したがって、測定された温度に応じてその抵抗値が変化し、温 度表示手段26により容器収納部12の内部の温度が庫内温度として数字で表示 される。利用者はこの表示温度を見ることにより、適温か否かを知ることができ る。
【0014】 蓋部10Bは通常は閉った状態であり、その状態では、蓋部10Bの外側に配 された平坦な表面13、あるいはその上に設けられたクッション部材が最上部に 位置することとなる。したがって、本考案にかかる容器入り飲料加熱・冷却装置 を運転席と助手席の間の空間に配置することにより、この容器入り飲料加熱・冷 却装置全体がアームレストとしても役に立つこととなる。
【0015】 なお、温度センサ24の抵抗値の変化に応じて、すなわち容器収納部12の内 部温度に応じて発熱手段16又は冷却手段18への通電を制御し、自動温度制御 を行うこともできる。この場合、所望の温度を手動にて設定するための温度設定 手段を設け、この設定温度となるまで発熱手段16又は冷却手段18への通電を 行い、通電を中断した後、再び設定温度から所定温度変動したときは再び通電す るような所謂フィードバック制御を行うこともできる。
【0016】 上記実施例では電源手段として自動車のシガーライタソッケットを介して接続 される自動車搭載のバッテリを用いているが、これに限らず充電可能な電池や乾 電池などを用いることもできる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は上記のように構成されているので次の効果がある 。すなわち、容器収納部の内部空間を加熱する発熱手段と冷却する冷却手段とを 設け、発熱手段と冷却手段のいずれか一方に電源手段からの電力を選択的に供給 するようにしているので、時期に応じてHOTとCOOLのいずれかを選択して 、内部の飲料を加熱又は冷却することができる。さらに、本考案の容器入り飲料 加熱・冷却装置を自動車の運転席と助手席の間に取り付けたときには、ケーシン グの上部の蓋部の外側に平坦な表面が設けられているので、蓋部が閉じた状態で は、容器入り飲料加熱・冷却装置全体がアームレストとして役に立つ。
【0018】 また、容器収納部の内部温度を測定する温度センサ24と、前記温度センサ2 4の出力信号に応答して測定温度を表示する表示手段26とを更に有することに より、庫内温度を表示して、適温か否かを判断することができる。さらに温度セ ンサ24の出力信号に応答し、測定温度に応じて前記発熱手段16又は前記冷却 手段18への供給電力量を制御する自動温度手段を更に設けることにより、庫内 温度を自動制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の容器入り飲料加熱・冷却装置の好まし
い実施例の側面断面図である。
【図2】図1の容器入り飲料加熱・冷却装置のケーシン
グの外部に設けられた操作表示部の平面図である。
【図3】図1の容器入り飲料加熱・冷却装置の平面図で
ある。
【図4】図1の容器入り飲料加熱・冷却装置の蓋部を開
いた状態の容器入り飲料加熱・冷却装置の平面図であ
る。
【図5】図1の容器入り飲料加熱・冷却装置の右側面図
である。
【図6】図1の容器入り飲料加熱・冷却装置の制御部格
納部の内部及び操作表示部に設けられた電気回路部分の
回路図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 10A 本体部 10B 蓋部 10C 制御部格納部 12 容器収納部 13 平坦な表面 14 断熱材 16 発熱手段 18 冷却手段 24 温度センサ 26 温度表示手段 30 操作表示部 31 入力端子 32 ヒューズ 34 メインスイッチ 40 温冷切換えスイッチ(スイッチ手段) 44 加熱表示器 46、52 抵抗器 50 冷却表示器 56 ファンモータ 60 排出口 62 飲料入り容器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25D 11/00 101 F25D 11/00 101F 23/00 301 23/00 301B

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な表面(13)を外側に有し、かつ
    開閉可能な蓋又はドア部を上部に有するケーシング(1
    0)と、 前記ケーシング内に保持され、容器入り飲料を内部に収
    納可能な容器収納部(12)と、 前記ケーシングと前記容器収納部の間に設けられた断熱
    材(14)と、 前記容器収納部の内部空間を加熱する発熱手段(16)
    と、 前記容器収納部の内部空間を冷却する冷却手段(18)
    と、 前記発熱手段と前記冷却手段のいずれか一方に電源手段
    からの電力を選択的に供給するスイッチ手段(40)と
    を、 有する容器入り飲料加熱・冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記容器収納部(12)の内部温度を測
    定する温度センサ(24)と、前記温度センサの出力信
    号に応答して測定温度を表示する温度表示手段(26)
    とを更に有する請求項1記載の容器入り飲料加熱・冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記温度センサ(24)の出力信号に応
    答し、測定温度に応じて前記発熱手段(16)又は前記
    冷却手段(18)への供給電力量を制御する自動温度制
    御手段を更に有する請求項1又は2記載の容器入り飲料
    加熱・冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ケーシング(10)を自動車の車室
    内に固定するための固定手段を更に有する請求項1乃至
    3のいずれか1つに記載の容器入り飲料加熱・冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記平坦な表面(13)の上にクッショ
    ン部材を更に設けた請求項1乃至4のいずれか1つに記
    載の容器入り飲料加熱・冷却装置。
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