JP3029908U - ヘルメット用調光シールド - Google Patents
ヘルメット用調光シールドInfo
- Publication number
- JP3029908U JP3029908U JP1996004104U JP410496U JP3029908U JP 3029908 U JP3029908 U JP 3029908U JP 1996004104 U JP1996004104 U JP 1996004104U JP 410496 U JP410496 U JP 410496U JP 3029908 U JP3029908 U JP 3029908U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield
- helmet
- ultraviolet rays
- light control
- present
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は紫外線を100%遮断して、色が可
逆的な変化する調光機能を有するヘルメット用調光シー
ルドを得る。 【解決手段】 本考案はヘルメット用シールド基材1の
表面、裏面の両面にフォトクロミック化合物と紫外線吸
収剤を含有する被膜層2を形成することにより、紫外線
を100%遮断して、紫外線に瞬時に反応して、シール
ドの色が可逆的に変化する調光機能を備えたものであ
る。
逆的な変化する調光機能を有するヘルメット用調光シー
ルドを得る。 【解決手段】 本考案はヘルメット用シールド基材1の
表面、裏面の両面にフォトクロミック化合物と紫外線吸
収剤を含有する被膜層2を形成することにより、紫外線
を100%遮断して、紫外線に瞬時に反応して、シール
ドの色が可逆的に変化する調光機能を備えたものであ
る。
Description
【0001】
本考案は、乗車用ヘルメットのシールドに関し、詳しくは紫外線を100%遮 断する調光シールドに関するものである。
【0002】
乗車用ヘルメットのシールドは、走行時の風や雨水、埃等の進入を防ぐととも に、直射日光の眩しさから目を保護する役目もあり、シールド基材も耐衝撃性に 強いポリカーボネイトが使用され、基材中もしくは、表面または両面のハードコ ートの被膜層に紫外線吸収剤を混入、紫外線から目を保護している。
【0003】
しかしながら、これらシールドは、昼間は直射日光から眩しさを防ぐため、着 色されたシールドを使用し、夜間には、視界性を確保するために、透明もしくは 可視光線透過率75%以上に着色されたシールドに交換しなくてはならない。ま た一部のシールドには、金属やフッ化物などで蒸着された反射防止膜を設け光を 反射するものがあるに過ぎない。
【0004】 何れにしても、従来のシールドは紫外線量に応じて色がでたり消えたり、また は別な色に可逆的に変化し、有害な紫外線を100%遮断する機能は保持してい ない。
【0005】
本考案は、上記課題を解決するために、シールドの表面、裏面の両面にフォト クロミック化合物を含有する合成樹脂をコーティングすることにより、表面硬度 を高めた被膜層を形成し、紫外線に反応して安定した、発色、消色を繰り返し、 耐光性にも優れ、紫外線を100%遮断する調光シールドを提供する。
【0006】
本発明におけるフォトクロミック性を有する化合物とは、紫外線量により構造 変化を起こし、色変化を示す化合物であり、有機高分子中に含有せしめることか ら、その溶解性、分散性、安定性の点で、有機化合物を用いることが望ましい。 また、ヘルメット用シールドに用いられる基材としては、透明度と耐衝撃性の強 いポリカーボネイト板が使用され、成形温度も200℃以上で成形されるため、 150℃前後で分解し調光機能を失われるフォトクロミック化合物を基材中に混 入することは不可能である。そこでポリカーボネイト板を成形した後にフォトク ロミック化合物と紫外線吸収剤を含有する合成樹脂をシールド基材の表面もしく は、両面に被膜層を形成することにより、紫外線を100%遮断し、色が発色、 消色、変色を様々に繰り返す調光機能を有するシールドを得た。
【0007】 更に、本発明に使用されるフォトクロミック性を有する化合物としては、紫外 線に反応して可逆的に変色を繰り返す物質もしくは組成物であれは何れも利用で きる。また、発色、消色、変色等の反応も速く、耐光性にも優れているものが好 適であり、代表的なものでは、スピロピラン化合物やスピロオキサジン系化合物 がある。本考案では、これらフォトクロミック化合物を合成樹脂中に混入して使 用される。
【0008】 また、本考案におけるフォトクロミック化合物を混入し、被膜層を形成する樹 脂としては、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、フッソ系樹脂等、従来より使用 されている樹脂を単独もしくは合成して使用することができる。
【0009】 この被膜層には、上記の合成樹脂から選ばれ得た適宣の樹脂及びフォトクロミ ック化合物以外に、紫外線吸収剤や光による退色、劣化を防ぐために、光安定剤 、酸化防止剤を添加する。これらの紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤は単独 でも用いられるが、効果の点で、それぞれを併用するほうが望ましい。
【0010】
【実施例】 図1は、本考案のヘルメット用調光シールドを示す説明図である。図に示すよ うに、ポリカーボネイト板を成形し、必要に応じて洗浄等の前処理を施したシー ルド基材1の表面、裏面の両面にフォトクロミック化合物を含有した合成樹脂に 、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤の添加材を混入した被膜層2を設けた構 成になっている。
【0011】 具体的な製造方法は次の通りである。予め曲げ成形されたポリカーボネイト製 の透明なシールド基材1を超音波洗浄器で洗浄し、フォトロミック性物質として 、スピロナフトオキサジン化合物を2重量部を熱硬化型アクリル系樹脂とシリコ ン系樹脂をブレンドした合成樹脂100重量部に、紫外線吸収剤1重量部と、光 安定剤0.5重量部と、酸化防止剤1重量部を添加し、攪拌溶解の後にシールド 基材1の表面、裏面の両面にディッピング法にてコーティングを施した後、12 0℃×20分加熱乾燥して被膜層2を形成した。
【0012】 かくして得られた透明なシールドを、(財)日本眼鏡普及光学検査協会に検査 依頼し、紫外線透過率0%の結果を得た。そのシールドに紫外線を照射したとこ ろ瞬時に紫色に発色、紫外線の照射を停止すると室温25℃で、60秒後には消 色し、元の透明に戻り、暴露テストにおいても通常使用にも充分な耐光性を備え ており、機能的にも優れた調光シールドとなった。
【0013】 以上のように、本考案の調光シールドは被膜層にフォトクロミック化合物を含 有しているので、紫外線に敏感に反応して発色、消色、変色を繰り返し、従来の ヘルメット用シールドに比べて、極めて高い商品価値を付与することができる。 更に、本発明では、単層もしくは多層の反射防止膜を設けたレンズやヘルメット 用シールドにもコーティングが可能である。また、従来よりある、ガラス板、ア クリル板、塩ビ板にも塗布することができる。
【0014】
上述のとおり、本考案のヘルメット用調光シールドは、シールド基材1の表面 、裏面の両面にフォトクロミック化合物と紫外線吸収剤を含有した合成樹脂の被 膜層2を備えたものであるため、紫外線を100%遮断するとともに、紫外線量 に応じて瞬時に発色、消色、変色を繰り返す効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘルメット用調光シールドの構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】本考案のヘルメット用シールドの一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 シールド基材 2 被膜層
Claims (1)
- 【請求項1】 乗車用ヘルメット本体に取付けられるシ
ールドの表面、もしくは両面に、フォトクロミック化合
物と紫外線吸収剤を含有した合成樹脂の被膜層を形成す
ることにより、紫外線を100%遮断し、色が可逆的に
変化することを特徴とする調光シールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004104U JP3029908U (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ヘルメット用調光シールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004104U JP3029908U (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ヘルメット用調光シールド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3029908U true JP3029908U (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=43164919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996004104U Expired - Lifetime JP3029908U (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ヘルメット用調光シールド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3029908U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010540787A (ja) * | 2007-09-27 | 2010-12-24 | エイチディー インスピレーション ホールディング ビー.ヴィ. | バイザ及びその製作方法 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP1996004104U patent/JP3029908U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010540787A (ja) * | 2007-09-27 | 2010-12-24 | エイチディー インスピレーション ホールディング ビー.ヴィ. | バイザ及びその製作方法 |
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