JP3029825U - 液体充填パッド付きブラジャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージ効果のある液体充填パッド付きブ
ラジャー。 【解決手段】 カップ内縁下側に靭性を備えた不透水の
容器を設けてあり、該容器は上述のカップ内に被包され
て突出状態を形成しており、該容器内部には予め二種の
相溶解せず、且つ比重の異なる液体が封入されたブラジ
ャーであって、着用後には該容器が乳房の下方に位置
し、乳房を支承し、液体の振動を経て乳房に対するマッ
サージを行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のブラジャーであり、カップ内縁下側に靭性を備えた不透水の容 器を設けてあり、該容器中に二種の相溶解せず、且つ比重の異なる液体が封入さ れ、着用後には該容器が乳房の下方に位置し、乳房を支承して見た目のバストア ップ効果をもたらし、並びに上記二種の液体が使用者の身体が移動するのに合わ せて発生する衝撃と振動により乳房へのマッサージ効果と外観上の本物らしさを もたらすものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

バストの大きさを気にする女性は多く、美容整形を行って異物を埋め込み豊胸 を図る女性もいる。しかし、この方法は、費用がかかるだけでなく、副作用が大 きく、癌をもたらす危険も有しており、なかでもシリコン埋め込みの副作用は医 学的に証明され、各国で禁止されている。そのため、スポンジのパッドや気嚢式 のパッド、或いはシリコンバッグをカップに埋め込んだブラジャーが手軽なもの として使用されている。しかし、厚いカップは外観上、偽装感をもたらすだけで なく、着用して快適でない。特に、夏には暑苦しく、特にスポンジパッドは汗を 吸うために、カップが重たく感じられる場合がある。気嚢式パッドを取り付けた ものは、外観上、リアリティーに乏しく、特に貧弱であったり垂れたバスト使用 ずる場合は厚く強靭な材質を用いなければ乳房を支承することができないため、 その感じは一層強まった。また、充気口の栓が外れると内部の気体が漏れて萎ん でしまうという欠点を有していた。シリコンパッドは義乳とも称され、その価格 は他のものより高く、一般に受け入れられるものではなかった。

【０００３】 上述の従来のブラジャーは、以下のような共通の欠点を有していた。 １．乳房を支承して下垂を防止する機能を有していなかった。 ２．乳房が振動する質感を表現できなかった。 ３．特に重要であることは、上述のブラジャーはカップが乳房を全て覆う形式 とされているため、乳房を圧迫し、血液の循環不良、それによる変形、萎縮を引 き起こしたり、また皮膚呼吸を妨げるためにアレルギー反応を引き起こすことが あり、このように使用して逆効果をもたらす場合があった。

【０００４】 上記問題を改善するために、本考案者が研究したところ、以下のことが分かっ た。即ち、一つの密閉容器にある一種の液体を隙間無く充填した場合、該密閉容 器を揺動しても波動を伴う振動は発生せず、容器内の液体は根本的に動かないと もいえる。このような密閉容器をブラジャーに応用しても、人体が運動するとき の本当の乳房のような振動する本物らしさは表現できない。また、もし容器を液 体で充満せず空間を残せば、揺動時に波が発生し、容器内の液体は使用者の動作 に伴い揺動する。しかしこのような密閉容器をブラジャーに応用すると、以下の ような望ましくない現象が発生する。 １．残された空間で水が衝突する衝撃音が発生し、無粋である。 ２．空間を残したことで、液体が着用時の圧迫を受けて変形し、乳房を支承で きなくなり、乳房の下垂防止の効果が妨げられ、反対に、乳房が常時圧迫される ことで血液の循環不良を引き起こし、乳房を萎縮させる結果を招く。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ブラジャーのカップ内縁下側に靭性を備えた不透水の容器を設け、 該容器中に二種の相溶解せず、且つ比重の異なる液体を封入することで、軽い揺 動の下で、上記二種の液体を衝突させて振動を発生させ、直接胸部に接触してそ の振動を伝え、乳房との連帯感を使用者にもたらし、同時に、自然に胸部をマッ サージし、血液循環を促進することを課題とする。

【０００６】 本考案は次に、上記ブラジャーにおいて、上記容器を完全に二種の液体で充満 することで、望ましくない音が発生せず、触感に真実味を持たせることを課題と する。

【０００７】 本考案はさらに、上記ブラジャーを、乳房が小さい者だけでなく、一般の産後 の女性や、手術により義乳を装着する必要のある者、或いは発育不良の少女など の使用にも適したものとし、着用して満足でき、自信をつけさせるものとするこ とを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、カップ内縁下側に靭性を備えた不透水の容器を設けてあり 、該容器は上述のカップ内に被包されて突出状態を形成しており、該容器内部に は予め二種の相溶解せず、且つ比重の異なる液体が封入されたブラジャーであっ て、着用後には該容器が乳房の下方に位置し、乳房を支承し、液体の振動を経て 乳房に対するマッサージを行うことを特徴とする、液体充填パッド付きブラジャ ーとしている。

【０００９】 請求項２の考案は、請求項１の液体充填パッド付きブラジャーで、その中、容 器は底が厚く、上が薄い形状とされ乳房を支承するものであることを特徴とする ものとしている。

【００１０】 請求項３の考案は、請求項１の液体充填パッド付きブラジャーで、その中、容 器内に封入される二種の液体の比重は異なり、該比重は弾性的に選択されること を特徴とするものとしている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図１に示されるように、本考案はブラジャー１の二つのカップ２内縁下側にそ れぞれ一つの容器３を設けてある。該容器３は完全にカップ２内に被包されて突 出状態を形成しており、且つ靭性を備え且つ不透水の材料で製造され、外力の衝 撃を受けても破裂することがない。

【００１２】 図２に示されるように、容器３内部には液体が充填されている。該液体は二種 類の溶け合わず、且つ比重の異なる液体とされる。この二種の液体の比重は０． ５〜１．０とされるのが望ましく、それにより容器の全体重量に負荷を発生しな い。下の表１には、比重差と振幅の関係が示される。

【表１】 表１より分かるように、二種の液体の比重差が小さいほど、発生する振幅は大 きくなり、即ち、振幅を大きくしたい場合は、比重の差の小さい二種の液体を用 いればよく、振幅を小さくしたい場合は、比重の差の大きい二種の液体を用いれ ばよい。二種類の液体は使用者の必要に応じて弾性的に決定されるものとする。

【００１３】 図２の断面図に示されるように、容器３は下が広く上が狭い形状とされ、この 設計により、着用者に乳房に対する圧迫感を与えず、長時間でも快適に使用でき るものとされている。図３に示されるように、容器３は乳房４の下縁を支承し、 これにより本考案はバストアップした豊満な乳房を演出することができる。

【００１４】

【考案の効果】

使用者が本考案を着用した後、身体が移動すると、二種の溶解し合わない液体 はぶつかり合って振動を発生する。該振動はフレキシブルな容器の外表面より接 触する乳房表面に伝えられ、自然なマッサージ効果を形成する。同時に、外観的 にも本物の乳房の振動の様子を現出でき、他人から見てもパッド付きのブラジャ ーをしているとは分からない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一つの実施例の斜視図である。

【図２】図１の実施例の断面図であり、容器の形状を示
す。

【図３】本考案の使用状態表示図である。

【図４】本考案の使用状態を示す全体外観図である。

【符号の説明】

１・・・ブラジャー ２・・・カップ ３・・・容器
４・・・乳房

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カップ内縁下側に靭性を備えた不透水の
   容器を設けてあり、該容器は上述のカップ内に被包され
   て突出状態を形成しており、該容器内部には予め二種の
   相溶解せず、且つ比重の異なる液体が封入されたブラジ
   ャーであって、着用後には該容器が乳房の下方に位置
   し、乳房を支承し、液体の振動を経て乳房に対するマッ
   サージを行うことを特徴とする、液体充填パッド付きブ
   ラジャー。
2. 【請求項２】 請求項１の液体充填パッド付きブラジャ
   ーで、その中、容器は底が厚く、上が薄い形状とされ乳
   房を支承するものとされることを特徴とする液体充填パ
   ッド付きブラジャー。
3. 【請求項３】 請求項１の液体充填パッド付きブラジャ
   ーで、その中、容器内に封入される二種の液体の比重は
   異なり、該比重は弾性的に選択されることを特徴とす
   る、液体充填パッド付きブラジャー。