JP3029688U - 湯沸・発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、湯沸・発電装置に関し、ジーゼル
エンジンの高温である排気ガスを冷水を加熱するのに使
用するようにして、エンジンのエネルギ源の利用を十分
に図るようにする。 【解決手段】 エンジン２０が発生する高熱の排気が、
湯沸ケース５０を通って、冷水を加熱する。エンジン２
０は、発電機３０と水ポンプ４０とを回転させる。発電
機３０は発電し、水ポンプ４０は湯沸ケース５０内の温
水を加圧して流し出す。エンジン２０の能率が十分に利
用され、エネルギ源が節約される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は湯沸・発電装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の発電機はジーゼルエンジンで回転されて発電する構成であり、停電の場 合に使用される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ジーゼルエンジンの高温である排気ガスは、外部に直接排出されてお り、利用されていなかった。 そこで、本考案は、ジーゼルエンジンの高温である排気ガスを冷水を加熱する のに使用するようにして、エンジンのエネルギ源の利用を十分に図るようにした 湯沸・発電装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ハウジングと、エンジンと、発電機と、水ポンプと、湯沸ケースと を有し、 該ハウジングは、封鎖構造を有し、所定の部位に給気孔を有し、底部に複数の 車輪を有し、外部の所定の部位に、上記発電機とつながれているコンセントを有 し、 上記エンジンは、上記ハウジング内のうち一側に設けてあり、 上記発電機と水ポンプとは、該エンジンの出力軸の一側に順に並んで設けてあ り、該エンジンと同軸になっており回転され、 上記湯沸ケースは、上記発電機と水ポンプの上側の部位に設けてあり、大きい 容積の桶形状を有し、 該湯沸ケース内の中央に加熱パイプが設けてあり、該加熱パイプの一端は上記 エンジンの排気管と接続してあり、他端は上記ハウジングの外の排気管と接続し てあり、 該湯沸ケースは上面の一端に給水口を有し、且つ底部の一端に排水口を有し、 該湯沸ケースの排水口は送水管とつながれて水ポンプの給水口と連通してあり 、 該水ポンプの排水口には排水管がつないであり、該排水管の端が上記ハウジ ングの外に位置しており、 上記エンジンが駆動して、上記発電機を動作させて電気エネルギを発生させる と共に、該エンジンが発生する高熱によって冷水に温度を加えて、エネルギ源の 利用を十分に発揮する構成としたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１及び図２に示すように、本考案の湯沸・発電装置は、ハウジング１０と、 エンジン２０と、発電機３０と、水ポンプ４０と、湯沸ケース５０等を組立てた 構成である。 ハウジング１０は、封鎖構造を有し、側面の所定の部位に空気の給気孔１０１ を有し、底部の四隅に移動に便利なように車輪１１を有し、側面の所定の部位に 、上記発電機３０と接続されており出力端子としてのコンセント１２が設けてあ る。コンセント１２には外部の電線が接続される。

【０００６】 ハウジング１０の内部には、エンジン２０と、発電機３０と、水ポンプ４０と 、湯沸ケース５０とが固定してある。 エンジン２０は、自動車用のエンジン又は工業用のエンジンであり、油（重油 又はガソリン）を燃料として駆動する。エンジン２０は、通常のものと同じく、 上半分が油タンクであり、下半分がエンジン本体である。発電機３０と水ポンプ ４０とは、発電機３０、水ポンプ４０の順番で、エンジン２０の出力軸の一側に 、エンジン２０の出力軸と同軸に設置してあり、エンジン２０によって回転され る。

【０００７】 湯沸ケース５０は、発電機３０と水ポンプ４０の上側の部位に設置してある。 湯沸ケース５０は、大きい容積の桶形状を有する。湯沸ケース５０内の中央には 、複数の細いパイプよりなる構造の加熱パイプ５１が設けてある。 加熱パイプ５１の一端は、エンジン２０の排気管２１と接続してある。加熱パ イプ５１の他端は排気管５６と接続してあり、排気管５６はハウジング１０の外 まで延びている。

【０００８】 湯沸ケース５０は上面の一端に給水口５２を有し、ハウジング１０の外の水が 給水口５２を通して湯沸ケース５０内に供給される。湯沸ケース５０は底部の一 端に排水口５３を有する。排水口５３に組み合わせて転換弁５３１が設けてある 。排水口５３に直接に送水管５４が接続してあり、送水管５４は、水ポンプ４０ の給水口と連結してある。或いは、図３及び図４に示すように、送水管５４は、 外部にダクトをつぎあわせて水冷式エンジン２０の冷却水パイプ２０１と連結し てある。冷却水パイプ２０１の排水口が送水管５４と連結してある。送水管５４ にも転換弁５４１が設けてあり、送水を調整する。

【０００９】 水ポンプ４０の排水口に排水管５５が接続してある。排水管５５はハウジング １０の外まで延びており、先端は温水の送水口５５１を形成している。送水口５ ５１にパイプを繋いで使用する。 湯沸ケース５０内の底側に、加熱管６０が設けてある。加熱管６０は電線で発 電機３０に接続してある。加熱管６０は、発電機３０で発生した電気エネルギを 供給されて発熱して、加熱パイプ５１と組み合わされて、水の加熱を促進させる 。

【００１０】 湯沸ケース５０の外側に、独立した小さい空間の蒸気発生室７０が設けてある 。蒸気発生室７０の内部に加熱器７１が設けてある。加熱器７１が蒸気発生室７ ０の小さい空間内の水を迅速に加熱して、蒸気を発生する。蒸気発生室７０の頂 部には、蒸気口７２が設けてある。蒸気口７２は、ハウジング１０の外部に出て いる。蒸気口７２に配管が接続され、配管を通して蒸気が供給される。

【００１１】 湯沸ケース５０の内部にフロート弁５７が設けてあり、給水口５２内に弁５８ が設けてある。フロート弁５７と弁５８とは連動するように組み合わされており 、湯沸ケース５０内の水位が所定のレベルに達すると、弁５８が閉じて、給水口 ５２が自動的に閉じられる。 湯沸ケース５０の頂部に、別に、蒸気孔５９が設けてある。蒸気孔５９は、湯 沸ケース５０内の水温が１００度Ｃを越えたときに、発生した蒸気による圧力を 開放する。

【００１２】 次に、上記構成の湯沸・発電装置の動作について説明する。 エンジン２０の油タンクに燃料油を入れ、エンジン２０を始動させる。エンジ ン２０は、発電機３０と水ポンプ４０とを駆動する。発電機３０は電気エネルギ を発生する。水ポンプ４０は、湯沸ケース５０内の貯水に流動を発生させる。エ ンジン２０の高熱の排気が、排気管２１を通って湯沸ケース５０内の加熱パイプ ５１に進入して、湯沸ケース５０内の冷水との間で熱の交換が起き、冷水を加熱 する。排気管５６からは、温度が下がった排気ガスが排出される。発電機３０が 発生した電気エネルギは加熱器７１に加えられ、加熱器７１が発熱する。よって 、湯沸ケース５０内の冷水は加熱パイプ５１に加えて、加熱器７１によって加熱 され、加熱が促進される。湯沸ケース５０内の水が加熱されると、湯沸ケース５ ０内の加熱された熱水は、水ポンプ４０の吸い上げの動作によって、湯沸ケース ５０の底の排水口５３より送水管５４を経て水ポンプ４０内に流れ込み、加圧し てから排水管５５より熱水が供給される。

【００１３】 図３及び図４は、水冷式エンジンを設けた例を示す。この場合には、湯沸ケー ス５０の排水口５３の配管は、水冷式エンジンの冷却水パイプ２０１と連結して ある。湯沸ケース５０より流出した水は分別に冷却水パイプ２０１に流れ、エン ジン本体と潤滑油箱（その種類のエンジンの一般設計とするので、図示は省略す る）から発生する高熱が、もう一度配管内の水に第２回目と第３回目の取替えを 進行し、この場合のエンジンと潤滑油箱もまた同時に冷却の効果を達成させる。 その後、水は冷却水パイプ２０１の排水口を経て送水管５４を通って水ポンプ４ ０内に流れ込み、ここで加圧されてから、排水管５５より流れ出して供給される 。

【００１４】

【考案の効果】

上述の如く、本考案によれば、エンジンによって駆動される発電機は、電気エ ネルギを発生するばかりでなく、その熱エネルギを利用して冷水を加熱すること を進行し、エネルギ源を完全に利用して、その経済効果を高めて実用価値を有す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例になる湯沸・発電装置の斜視
図である。

【図２】図１の湯沸・発電装置の内部の構成を示す図で
ある。

【図３】本考案の別の実施例になる湯沸・発電装置の内
部の構成を示す図である。

【図４】図３中の水冷式エンジンの斜視図である。

【符号の説明】

１０ ハウジング １１ 車輪 １０１ 給気孔 １２ コンセント ２０ エンジン ２０１ 冷却水パイプ ２１ 排気管 ３０ 発電機 ４０ 水ポンプ ５０ 湯沸ケース ５１ 加熱パイプ ５２ 給水口 ５３ 排水口 ５３１ 転換弁 ５４ 送水管 ５４１ 転換弁 ５５ 排水管 ５５１ 送水口 ５６ 排気管 ５７ フロート弁 ５８ 弁 ５９ 蒸気孔 ６０ 加熱管 ７０ 蒸気発生室 ７１ 加熱器 ７２ 蒸気口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングと、エンジンと、発電機と、
   水ポンプと、湯沸ケースとを有し、 該ハウジングは、封鎖構造を有し、所定の部位に給気孔
   を有し、底部に複数の車輪を有し、外部の所定の部位
   に、上記発電機とつながれているコンセントを有し、 上記エンジンは、上記ハウジング内のうち一側に設けて
   あり、 上記発電機と水ポンプとは、該エンジンの出力軸の一側
   に順に並んで設けてあり、該エンジンと同軸になってお
   り回転され、 上記湯沸ケースは、上記発電機と水ポンプの上側の部位
   に設けてあり、大きい容積の桶形状を有し、 該湯沸ケース内の中央に加熱パイプが設けてあり、該加
   熱パイプの一端は上記エンジンの排気管と接続してあ
   り、他端は上記ハウジングの外の排気管と接続してあ
   り、 該湯沸ケースは上面の一端に給水口を有し、且つ底部の
   一端に排水口を有し、 該湯沸ケースの排水口は送水管とつながれて水ポンプの
   給水口と連通してあり、 該水ポンプの排水口には排水
   管がつないであり、該排水管の端が上記ハウジングの外
   に位置しており、 上記エンジンが駆動して、上記発電機を動作させて電気
   エネルギを発生させると共に、該エンジンが発生する高
   熱によって冷水に温度を加えて、エネルギ源の利用を十
   分に発揮する構成とした湯沸・発電装置。