JP3028801U - 照明付き仮設足場装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 建築現場に仮設する足場枠の夜間照明を行
い、夜間作業の安全を確保すると共に、工事中の建築現
場を美しくライトアップする。 【解決手段】 建設中の高層建物周囲に仮設する足場枠
の、足場建枠１の間に水平に掛け繋げる踏み板２と囲み
台枠３とからなる金属製布板４の、踏み板の建物側とな
る下面に、一端に差し込みソケット５を導き出し他端を
コンセント６に配線した蛍光灯器具７を配設し、囲み台
枠の蛍光灯器具に沿った側の台枠片に透かし網部８を設
けて、夜間仮設足場の数段置き毎に隣り合う差し込みソ
ケットとコンセントを結合して各蛍光灯器具に取り付け
た蛍光灯管９を点灯する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は高層建築の仮設足場枠に照明を組み込んで足場枠の足元と作業場空間 を照らし、夜間作業の安全を確保するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

建築中の高層建物の仮設足場は、作業が日暮れ時や夜間にまで及ぶ時、危険を 伴うことから安全を確保するためには、従来は必要な場所にその都度電球を引き 込んで吊り下げ、作業員の足元や作業空間を照らしている。足場枠の足元を照ら すのに、従来のように電球を引き込んで吊り下げる場合は、局部的な下方部分の みの照明となり作業場空間まで充分照らすことは難しく、又足場枠に部分的に点 在させた照明場所に作業員が移動する場合は、足場の悪い暗い個所を渡り歩くこ とになって危険が伴い、更に吊り下げた裸電球は破損しやすい上、導線を足場枠 に絡めて引き込む作業に時間がかかり煩わしく、又これが作業者の足にも絡まる などの危険が伴う恐れがあり、きつい、汚い、危険の所謂３Ｋ職場の悪いイメー ジにも繋がっているなど問題点が多かつた。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、建設現場の建物周囲を囲んで仮設する足場建枠１の、各段ごとに多 数連続して掛け止める踏み板２と囲み台枠３からなる金属製布板４の、踏み板２ の建物壁に沿う長尺方向の側縁に沿った下面に、一端に差し込みソケット５を有 し他端をコンセント６に結線した蛍光灯器具７を配設し、当該蛍光灯器具７に沿 った側の囲み台枠片に透かし網部８を設けたものであり、足場建枠１の段毎に建 物壁面に沿って水平に接ぎ並べた金属製布板４の各蛍光灯器具７の差し込みソケ ット５を夫々相隣る蛍光灯器具７のコンセント６に差し込み接続し、各蛍光灯器 具７に取り付けた蛍光灯管９を電源スイッチで連続点灯させて各蛍光灯管９の下 方の作業足場となる金属製布板４面と、同時に透かし網部８を透して建て屋内の 作業場空間を照らすことを特徴としたものである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

本考案は、高層建築中の建物周囲を囲んで組み立て仮設した足場建枠の布板の 下側に予め上下四方を強く照らす蛍光灯を組み込み、互いに結線して夜間必要に 応じて連続点灯することにより足場や通路となる足場布板と作業場を照らして明 かりの届かない暗い谷間をなくして危険を解消し、架設の煩わしい電源工事をな くし、併せて作業現場を大きくライトアップして３Ｋイメージ仏拭の一助にしよ うとするものである。

【０００５】 建設中の高層建物周囲に仮設する足場枠は、通常手摺枠で保持される１８００ ｍｍ前後の等間隔に立てられる足場建枠１の間に、水平に連続して掛け繋げる５ ００ｍｍ前後幅の金属製布板４によって組み立てられており、当該金属製布板４ は、天板の踏み板２と囲み台枠３とからなっているが、本考案はこの踏み板２の 建物壁に沿う長尺方向の側縁に沿った下側に、一端に差し込みソケット５を導き 出し他端をコンセント６に配線した蛍光灯器具７を配設し、囲み台枠３の蛍光灯 器具７に沿った側の台枠片に透かし網部８を設け、各蛍光灯器具７には蛍光灯管 ９をセットして互いに相隣る差し込みソケット５とコンセント６を接続して夜間 足場建枠１の例えば１段置きに掛け繋いだ蛍光灯器具７の各蛍光灯管９を点灯し て通路や足場となる下側の踏み板２を照らすと同時に、囲み台枠３の透かし網部 ８を透して横方向の建物枠内方作業場空間をも照射して作業の安全を確保する。

【０００６】 本考案では足場枠の数段置きに水平に連接した金属製布板すべてが点灯して下 方の踏み板の上を照らすので、通路となる踏み板は部分的にも危険な暗い個所が なくなり内方の作業空間を含めて夜間でも安全な作業足場となると共に、数段置 きに壁面周囲を囲んだ積層の光りの筋を現出し、通常は汚いイメージで見栄えの 悪い建設途中の高層建築作業現場をライトアップして一見夢のある美しい構造物 にイメージを変える事が出来るものである。

【０００７】

【考案の効果】 本考案は、建築中の高層建物の周囲に仮設する足場枠の、蛍光灯を組み込んで 連結した金属製布板を、段毎に連続点灯して下方と横方向を照射するもので、通 路と作業足場となる金属製布板の踏み板面が暗さの谷間なくすべて照射され、横 方向の作業場空間も同時に照らされて作業し易く安全が確保され、夜間照明のた めに必要個所ごと電球を引き込む作業の煩わしさもなく単に電源スイッチを入れ る動作だけで全面的にライトアツプされ、作業の安全のみならず雑然とした暗い 建設途中の工事現場の３ｋイメージを仏拭して華麗に美装し、夢のある雰囲気に 浮き立たせる効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の金属製布板の斜視図である。

【図２】本考案の使用状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 足場建枠 ２ 踏み板 ３ 囲み台枠 ４ 金属製布板 ５ 差し込みソケット ６ コンセント ７ 蛍光灯器具 ８ 透かし網部 ９ 蛍光灯管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建築現場に仮設する足場建枠の、各段に
   水平に連続して掛け止める踏み板と囲み台枠からなる金
   属製布板の、踏み板の長尺側側縁に沿った下面に、一端
   に差し込みソケットを有し他端をコンセントに配線した
   蛍光灯器具を配設し、囲み台枠の蛍光灯器具に沿った側
   に透かし網部を設けて蛍光灯器具にセツトした蛍光灯管
   の照明光を下方と横方向に照射するようにし、この蛍光
   灯管の付いた金属製布板を高層建築現場の建物周囲を囲
   んで組み立て仮設する足場建枠の数段置き毎に連続して
   掛け止め互いに結線して夜間点灯し、作業員の通路や足
   場となる踏み板と内方の作業場空間を照射して安全を確
   保すると共に、作業現場をライトアップして美観を与え
   るようにしたことを特徴とした照明付き仮設足場装置。