JP3028718U

JP3028718U - スタンド形の書見台

Info

Publication number: JP3028718U
Application number: JP1996002768U
Authority: JP
Inventors: 與志金山田
Original assignee: 與志金山田
Priority date: 1996-03-04
Filing date: 1996-03-04
Publication date: 1996-09-13
Anticipated expiration: 2002-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】書物を読むときや書物を見るとき、紙のはね返
りがなく向きが縦横斜めに向けて固定できる書見台を提
供する。【構成】スライド金具（１１）（１４）を介して間隔が
調整可能な取付部（３）と取付部（４）に取りつけられ
た、相向かい合ったクリップ（１）とクリップ（２）に
書物をとめ、又、とめた後は取付軸（２９）、取付板
（２７）（３３）と金具（２８）（３０）をボルト（２
６）と蝶ナット（３１）で固定し、上向き下向き斜め向
きの自由な向きに向けて固定することができるスタンド
の形状をした書見台。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、書物を読む時や書物を見る時に書物を２つのクリップに挟んで、固定し、自由な角度で見ることができる書見台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、書物を置いて書物の角度を変えるだけのものがあった。又、書物の４隅をばねを利用したレバーで押さえるアーム式のものがあった。又、１つのクリップがついたアーム式のものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。イ．書物を置いて書物の角度を変えるだけのものは、書物を置いた時、ページのはねかえりによるわずらわしさがあった。ロ．書物の４隅をばねを利用したレバーで押さえるアーム式のものは、構造が複雑になり高価になってしまう。ハ．１つのクリップのものは、クリップが挟んでいない側のページの紙のはねかえりによるわずらわしさがあった。本考案は、以上の欠点を解決するために考案されたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

クリップ（１）を下部に桟を有した取付部（３）に固定する。クリップ（２）を下部に桟を有し延長部（５）を設けた取付部（４）に固定する。取付部（３）と取付部（４）は小ねじ（２２）（２５）とナット（２１）（２４）を介して片側を固定したスライド金具（１１）（１４）と蝶ナット（１０）（１５）の緩め締めによって書物のサイズに合わせて取付部（３）と取付部（４）の間隔、すなわちクリップ（１）とクリップ（２）の間隔を調整し適切な位置で固定する。取付部（３）と取付部（４）はスライド金具（１１）（１４）を介して一体構造となっており、その一体構造に連結された板部（１６）を介して取付軸（２９）に保持される。取付軸（２９）は半球状に曲げられた金具（２８）（３０）を挟んんで取付板（２７）（３３）を外側よりボルト（２６）と蝶ナット（３１）を介して取り付ける。又、取付部（３）と取付部（４）を含む一体構造となっている部分の高さ、すなわち書物を見る高さを調整するため、ロッド（６）の柱（８）への挿入量をかえて調整ねじ（７）を締めることにより調整することができる。全体の形がスタンドの形状をした書見台である。

【０００５】

【作用】

書物を取付部（３）と取付部（４）の桟部に掛け置き、蝶ナット（１０）（１５）を緩め取付部（４）を引張りあるいは押し縮めて書物を両側に挟む適切な位置にした後、締めつける。書物を２つのクリップに挟んだ後、調整ねじ（７）を緩めロッド（６）の柱（８）への挿入量を変えた後、締めることにより高さを調整する。取付部（３）と取付部（４）を含む一体構造になっている部分を横向き縦向きあるいは斜め向きの任意の向きに向けて蝶ナット（３１）を締めて固定する。（図７）（図９）に使用例を示す。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を述べる。（イ）クリップ（１）を取付部（３）に固定し、クリップ（２）を取付部（４）に固定する。（ロ）取付部（３）と取付部（４）は下部を桟の形状にし取付部（４）の桟には、取付部（３）と取付部（４）を開いた時、隙間ができないように延長部（５）を設けた。なおこの桟部は使用方法によっては不要となる場合があるので取付ねじ（２０）を緩めてはずすことができる。（ハ）取付部（３）にはスライド金具（１１）（１４）を挟んで小ねじ（２２）（２５）を締めつけ固定しておき、蝶ナット（１０）（１５）を緩めてスライド金具（１１）（１４）をスライドさせ、書物のサイズに合わせて取付部（３）と取付部（４）すなわち、クリップ（１）とクリップ（２）の間隔を調整した後、蝶ナット（１０）（１５）を締めつけて取付部（３）と取付部（４）の間隔を固定する。なおスライド金具（１１）（１４）が滑らかにスライドするためにスライド溝（１２）（１３）を設けた。また、小ねじ（１７）（１９）は蝶ナット（１０）（１５）を回した時、連れ回りしないように、ボルトの一部に穴をあけピンを打つなどの回り止め処置をする。（ニ）取付部（３）に接合された板部（１６）に取付軸（２９）をとりつける。なお、板部（１６）は取付部（４）に固定されていない。（ホ）取付軸（２９）は半球状に曲がった金具（２８）（３０）と取付板（２７）（３３）を挟んでボルト（２６）と蝶ナット（３１）によって固定される。（ヘ）取付部（３）と取付部（４）を含む一体構造をロッド（６）の柱（８）への挿入量を変えて、調整ねじ（７）を締める事により、読みやすい高さに調節する。（ト）小ねじ（１７）（１９）と小ねじ（２２）（２５）が前面にでないために前面板（１８）（２３）を設ける。なお前面板（１８）（２３）は、はめ込み、ねじ止め、あるいは接着にて固定する。これは見栄えをよくするためである。（チ）柱（８）は底板（９）に固定する。（ヌ）動作説明図（図８）：取付軸（２９）は軸中心に３６０度旋回して任意の位置に固定される。これを動作（Ｄ）にて示す。ボルト（２６）とボルト（３２）の連動によりアーム部分は約２７０度旋回して任意の向きに固定される。これを動作（Ｅ）にて示す。ロッド（６）の柱（８）への挿入量を変え高さを調整し調整ねじ（７）を締める。これを動作（Ｆ）にて示す。ロッド（６）は柱（８）に対して３６０度旋回し任意の向きに向けて固定する。これを動作（Ｇ）にて示す。

【考案の効果】

書物を読んだり、書物を見るときページをめくったときの紙のはね返りがなく、書物の向きや高さを自由に変えて保持することができ、持ち運びしやすく、設置しやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図

【図２】本考案の側面図

【図３】本考案の背面斜視図

【図４】本考案のＢ−Ｂ’断面図

【図５】本考案のＣ−Ｃ’断面図

【図６】本考案のＡ部の分解斜視図

【図７】本考案の書物を取りつけたときの全体斜視図

【図８】本考案の動作説明図

【図９】本考案の使用例の図

【符号の説明】

１、２クリップ３、４取付部５延長部６ロッド７調整ねじ８柱９底板１０、１５３１蝶ナット１１、１４スライド金具１２、１３スライド溝１６板部１７、１９、２２、２５小ねじ１８、２３前面板２０取付ねじ２１、２４、３４ナット２６、３２ボルト２７、３３取付板２８、３０金具２９取付軸３５書物

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）相向かい合わせたクリップ（１）と
クリップ（２）を設け、クリップ（１）は下部に桟を有
した取付部（３）に、クリップ（２）は下部に桟を有
し、延長部（５）を設けた取付部（４）に取り付ける。（ロ）取付部（３）に小ねじ（２２）（２５）とナット
（２１）（２４）によってスライド金具（１１）（１
４）を固定し、蝶ナット（１０）（１５）を緩める事に
よりスライド金具（１１）（１４）がスライド溝（１
２）（１３）に沿って滑る。（ハ）書物に合わせて適切なクリップ（１）とクリップ
（２）の間隔に調整後、蝶ナット（１０）（１５）を締
める。以上の構成によりなる書見台。
【請求項２】断面が半球状の金具（２８）と金具（３
０）で取付軸（２９）を挟み、その外側から取付板（２
７）と取付板（３３）を挟み込み、全体をボルト（２
６）と蝶ナット（３１）を締めつける事により、取付軸
（２９）につながる取付部（３）と取付部（４）を固定
することを特徴とする書見台。