JP3028250U - 商品陳列台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陳列棚を前傾可能とした商品陳列台におい
て、陳列台の傾斜角度調節を容易にすること。 【解決手段】 陳列台の台本体上面の後方寄りに陳列棚
昇降用ジャッキを設けて、陳列棚の昇降操作を容易とし
た。また、前記ジャッキを陳列台の台本体に固定するこ
とにより、複数のジャッキを設けた場合に各ジャッキを
同期操作する必要がない。さらに、ネジ棒が陳列台の前
後方向に向けてジャッキを固定し、ネジ棒を陳列台の前
方にまで延長してその先端にハンドルと取り付けること
により、商品陳列台の前方からも陳列棚の昇降操作が可
能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、陳列棚を前方に傾斜可能とした商品陳列台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スパーマーケットなど量販店の店内には、各種の商品陳列台が多数設置されて おり、これらの陳列台の中には、客が商品を取りやすいように、台本体上面の陳 列棚を前方に傾斜可能としたものも多い。例えば、図２に示す木製の商品陳列台 １では、陳列台１の前端部分で台本体２と陳列棚３とを蝶番４で連結し陳列棚３ を水平状態から持ち上げて前方に傾斜させることができ、陳列棚３を傾斜状態で 保持するために、陳列棚３の後端部分を支持棒５で台本体２に支持している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記のような商品陳列台１では、陳列棚３に果物などの商品を箱ご と載せた場合に商品の重量が数１００ｋｇにもなるため、陳列棚３を人手で容易 に持ち上げることは容易でなく、陳列棚３の傾斜角度を変更する場合には長さの 異なる支持棒４を必要とするため、陳列棚３の傾斜角度の調節も容易でない。

【０００４】 本考案は、商品を載せたままでも陳列棚を容易に持ち上げ、陳列棚の傾斜角度 を調節可能とした商品陳列台を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、請求項１に記載のとおり、陳列棚を水平状態から持ち上げて前方に 傾斜可能とした商品陳列台において、台本体と陳列棚との間に陳列棚昇降用のジ ャッキを設けたものである。このジャッキ操作により、商品を載せたままでも陳 列棚を容易に持ち上げ任意の傾斜角度で停止させることができる。

【０００６】 また、請求項２に記載のとおり、前記ジャッキが陳列台の台本体に固定され、 陳列棚とジャッキが連結されていないため、陳列棚の昇降機構が簡単であり、１ つの商品陳列台に複数のジャッキを設けた場合にも各ジャッキを同期操作する必 要がない。そして請求項３に記載のとおり、ネジ棒を陳列台の前後方向に向けて 前記ジャッキが台本体に固定されているため、ネジ棒を陳列台の前方にまで延長 してその先端にハンドルを取り付けることにより、請求項４に記載のとおり、商 品陳列台の前方からも陳列棚の昇降操作が可能となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の商品陳列台を図１に示し、図２と共通の部材には同一符号を使用する 。

【０００８】 この場合も、図２の商品陳列台と同様に、商品陳列台１の前端部分で、台本体２ と陳列棚３とが蝶番４で連結され、陳列棚３を持ち上げて前方に傾斜させること ができる。台本体２は木製で内部が商品などの収納部となっており、台本体下部 のキャスター６により移動可能となっているため商品陳列台１の配置変更が容易 にできる。

【０００９】 商品陳列台１の後方部分の台本体２上面に陳列棚昇降用のジャッキ７が固定さ れており、ネジ棒８後端のハンドル９操作により、陳列棚３を水平状態から任意 の前傾状態に調節することができる。図１では、陳列棚３の使用頻度の高い傾斜 角度（図示の例では１０゜）でジャッキ７の支持力が陳列棚３の下面に垂直に作 用するよう、ジャッキ７を前方に傾斜させて図示してあるが、ジャッキ７は水平 であってもよい。

【００１０】 ジャッキ７を台本体２に固定したことにより、陳列棚３の下面におけるジャッ キ７頂部の当接位置が陳列棚３の傾斜角度によって変化するため、陳列棚２の下 面に当接板１０を設けて、陳列棚３の昇降時にジャッキ７の頂部と当接板１０と が摺動可能となっている。このようにジャッキ７が台本体２に固定され、陳列棚 ３と連結されていないため、横幅の長い商品陳列台１に複数のジャッキ７を設け た場合に、各ジャッキ７を同期駆動する必要がない。従って、陳列棚３の昇降機 構が構成が簡単であり、その操作も容易である。

【００１１】 図示のようにジャッキのネジ棒８の後端にのみハンドル９を設けた商品陳列台 １では、商品陳列台１の後面を壁に沿わせて配置したり、商品陳列台１を背中合 わせに配置して島陳列する場合に、陳列棚３の昇降操作ができない。しかし本考 案の商品陳列台１では、ネジ棒８を陳列台１の前後方向に向けてジャッキ７が台 本体２に固定されているため、ネジ棒８を陳列台１の前方にまで延長してその先 端にハンドル９を取り付けること（図示省略）により、商品陳列台１の前方から も陳列棚３の昇降操作が可能となる。

【００１２】

【考案の効果】

上記のように、本考案の商品陳列台は、台本体と陳列棚の間にジャッキを設け たことにより、陳列台に重い商品を載せたままでも陳列棚を昇降操作して陳列棚 を任意の角度で停止させることができる。そしてジャッキが陳列台の台本体に固 定され陳列棚と連結されていないため、商品陳列台に複数のジャッキを設けた場 合にも各ジャッキを同期操作する必要がない。さらに、ジャッキのネジ棒が陳列 台の前後方向に向けて台本体に固定されているため、ネジ棒を陳列台の前方に延 長しその先端にハンドルを取り付けることにより、陳列台の前方からも陳列棚の 昇降操作が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の商品陳列台の側面図である。

【図２】 従来の商品陳列台の側面図である。

【符号の説明】

１・・・陳列台 ２・・・台本体 ３・・・陳列棚 ４・・・蝶板 ５・・・支持棒 ６・・・キャスター ７・・・ジャッキ ８・・・ネジ棒 ９・・・ハンドル １０・・・当接板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台本体上面の陳列棚を、水平状態から持
   ち上げて前方に傾斜可能とした商品陳列台において、台
   本体と陳列棚とを陳列台の前端部分で蝶番で連結すると
   共に、台本体と陳列棚との間に陳列棚昇降用ジャッキを
   設けたことを特徴とする商品陳列台。
2. 【請求項２】 前記ジャッキを陳列台の後方寄りで台本
   体上面に固定し、陳列棚下面のジャッキの頂部が当接す
   る部分に当接板を設けたことを特徴とする請求項１記載
   の陳列台。
3. 【請求項３】 前記ジャッキを、ネジ棒を陳列台の前後
   方向に向けて台本体上面に固定したことを特徴とする請
   求項１又は２記載の商品陳列台。
4. 【請求項４】 商品陳列台の前方及び後方で陳列棚の昇
   降操作を可能としたことを特徴とする請求項１〜３のい
   ずれか１項に記載の商品陳列台。