JP3027902U - クーポン券付き複写伝票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 領収書や納品書を発行するときに同時に作成
され、ポイント数や有効期間等の確認を簡単かつ確実に
行うことができ、しかも、絵やイラストやキャラクター
等の装飾および／または宣伝で装飾することによって領
収書や納品書等と区別することのできるクーポン券付き
複写伝票を提供することにある。 【解決手段】 第１用紙はノーカーボン紙により作成さ
れる。第２用紙はクーポン券として用いられ、第１用紙
の裏面側に重ね合わされかつその表面の所定の部位に第
１用紙から転写されるインクにより発色するホワイトカ
ーボンを部分的に塗布される。第３用紙は第２用紙の裏
面側に重ね合わされかつその表面に発色カプセルおよび
該発色カプセルが破壊されることにより流出するインク
を受け取るための吸着剤を塗布される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、フォーム輪転印刷機で作成できる複写伝票に関し、特に、クーポン 券として用いることを目的とした葉を有する複写伝票に関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

近年の販売促進の一形態として、例えば、ガソリンスタンド等で、販売時に、 無作為に選定されたポイント数を付したクーポン券を渡し、一定期間内に集めら れたクーポン券のポイント数が一定の点数となったときに、割引販売したり景品 を渡したりする販売方法がある。しかしながら、このクーポン券として、ＰＯＳ 装置で発行された領収書や納品書が使われているため、単に無味乾燥であるだけ でなく、ポイント数が一定の点数となっているかとか、クーポン券が有効期間内 のものであるか等を確認するとき、余分な文字、例えば、購入金額や預り金額や 釣銭金額等、が記載されているため、その確認に余分な時間を要している。

【０００３】 従って、本考案は、ガソリンスタンド等のＰＯＳ装置等で領収書や納品書を発 行するときに同時に作成され、ポイント数や有効期間等の確認を簡単かつ確実に 行うことができ、しかも、絵やイラストやキャラクター等の装飾および／または 宣伝で装飾することによって領収書や納品書等と区別することのできるクーポン 券付き複写伝票を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のクーポン券付き複写伝票は、所定の寸法形状をそれぞれ有しかつ順次 に重ね合わされる少なくとも第１、第２および第３用紙から構成される。第１用 紙はノーカーボン紙により作成される。第２用紙はクーポン券として用いられ、 第１用紙の裏面側に重ね合わされかつその表面の所定の部位に第１用紙から転写 されるインクにより発色するホワイトカーボンを部分的に塗布される。そして第 ３用紙は第２用紙の裏面側に重ね合わされかつその表面に発色カプセルおよび該 発色カプセルが破壊されることにより流出するインクを受け取るための吸着剤を 塗布される。

【０００５】 ＰＯＳ装置等の印字装置によって購入量、単価、合計金額、預り金額、釣銭金 額、等々の所要の文字が第１用紙の表面に印字される。第１用紙の表面に文字が 印字されると、その打圧によって、第１用紙の文字部位のインクが第２用紙の表 面に転写されるが、所定の部位に設けられたホワイトカーボンの領域においての み印字される。一方、第３用紙は、印字のための打圧によってその部位の発色カ プセルが破壊され、それにより流出したインクを吸着剤が受け取ることによって 印字される。

【０００６】 このとき、第２用紙の表面の所定の部位に設けられたホワイトカーボンの領域 でのみ印字されることになるため、その他の部分は装飾および／または宣伝用と して利用し得る。また、第２用紙の裏面には何も塗布されていないため、必要に 応じてカラー印刷等の所望の印刷を随意に行うことが可能である。

【０００７】 また、本考案のクーポン券付き複写伝票は、所定の寸法形状をそれぞれ有しか つ順次に重ね合わされる少なくとも第１、第２、第３および第４用紙から構成す ることもできる。このとき、第１用紙はノーカーボン紙により作成される。第２ 用紙はクーポン券として用いられ、第１用紙の裏面側に重ね合わされかつその表 面の所定の部位に第１用紙から転写されるインクにより発色するホワイトカーボ ンを部分的に塗布される。第３用紙は第２用紙の裏面側に重ね合わされかつその 表面に発色カプセルおよび該発色カプセルが破壊されることにより流出したイン クを受け取るための吸着剤をそして裏面に発色カプセルをそれぞれ塗布される。 そして第４用紙は第３用紙の裏面側に重ね合わされかつその表面に第３用紙の裏 面の発色カプセルが破壊されることにより流出するインクを受け取るための吸着 剤をその表面に塗布される。

【０００８】 第１、第２および第３用紙への印字は前述と同様に行われる。第３用紙から第 ４用紙への印字は、印字の打圧によって第３用紙の裏面の発色カプセルが破壊さ れ、それにより流出したインクを第４用紙の表面の吸着剤が受け取ることによっ て行われる。

【０００９】 更にまた、本考案のクーポン券付き複写伝票は、フォーム輪転印刷機によって 多量生産が可能となるように、各用紙を前記所定の寸法形状に応じた幅を有する 連続用紙により作成するのが好ましく、これにより、相対的に廉価にクーポン券 付き複写伝票を作成することが可能となる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例によるクーポン券付き複写伝票は、図１に示すように、所定の 寸法形状を有する複数枚の用紙（図示の場合、第１、第２および第３用紙１、２ および３）を順次に重ね合わせて形成される。図示していないが、本クーポン券 付き複写伝票は、未使用状態では、ＰＯＳ装置等の印字装置（図示なし）で使用 できるように、相互に重ね合わされた複数の連続用紙の形態で（仮想線で示すよ うに）形成されるのが好ましい。このとき、各伝票は隣接した別の伝票との間に 形成されたミシン目線によって連続される。

【００１１】 図２に示すように、第１用紙１は、その裏面に転写用インク１０を塗布された ノーカーボン紙により作成されており、一般的に、領収書や納品書として顧客に 渡される。

【００１２】 第２用紙２はクーポン券として使用されるものであり、第１用紙１の裏面側に 接面される表面の所定の部位には、第１用紙の転写インク１０により発色するホ ワイトカーボン１１を部分的に塗布される。このホワイトカーボン１１の塗布範 囲は、印字装置によって伝票に印字される購入量、単価、合計金額、預り金額、 釣銭金額、等々の情報のうち、クーポン券として使用するときに必要な情報、例 えば、発行日、購入量等、だけが印字されるように選定されて塗布される。ポイ ント数については、図１に参照符号Ｐで示すように、顧客にもポイント数を印象 付けるために、印刷時に無作為に選定された数字を印刷するのが好ましいが、伝 票の発行時に無作為に選定された数字を印字することも可能である。一方、第２ 用紙２の裏面には何も塗布されておらず、それにより、広告用スペース等として カラー印刷等を施すことが可能である。

【００１３】 第３用紙３の表面には発色カプセル１２および印字時の打圧により破壊されて 流出する発色カプセル１２のインクを受け取るための吸着剤１３が塗布される。 第３用紙３は、一般的に、店舗の控えとして使用され、第１用紙１に印字される 情報と同じ情報または伝票整理等に必要とする情報を更に追加した情報が印字さ れる。

【００１４】 上述の如く構成される本考案のクーポン券付き複写伝票は、前述したように、 通常、フォーム輪転印刷機により印刷される。このとき、クーポン券となる第２ 用紙２の裏面は用紙自体の面であり、それにより、カラー印刷をも行うことがで きることに注目されたい。一方、使用時は、ＰＯＳ装置等の印字装置にセットさ れ、伝票が発行されると、購入量、単価、合計金額、預り金額、釣銭金額、等々 の情報が第１用紙１に印字される。このとき、第２用紙２には、ホワイトカーボ ン１１を部分的に塗布していることにより、クーポン券として必要な情報だけが 印字され、そして第３用紙３には基本的に第１用紙１に印字される情報と同じ情 報が印字される。

【００１５】 図３は本考案の別の実施例によるクーポン券付き複写伝票を示す図で、各用紙 の寸法形状、作成および使用方法については前記実施例と同様であり、順次に重 ね合わされた第１用紙１、第２用紙２、第３用紙３および第４用紙４から構成さ れる。この実施例における第１用紙１もまたノーカーボン紙により作成される。 クーポン券として用いられる第２用紙２もまた同様に、その表面の所定の部位に 第１用紙１から転写されたインクにより発色して印字されるホワイトカーボン１ ０を部分的に塗布される。

【００１６】 第３用紙３はその表面に発色カプセル１２および発色カプセル１２が破壊され ることにより流出するインクを受け取るための吸着剤１３を塗布される点につい ては前記実施例と同様であるが、その裏面には発色カプセル１２と同様な発色カ プセル１４が塗布される。第４用紙４は、第３用紙３の裏面に塗布された発色カ プセル１４が破壊されることにより流出するインクを受け取るための吸着剤１３ と同様な吸着剤１５がその表面に塗布される。

【００１７】 この実施例におけるクーポン券付き複写伝票も前記実施例と同様にＰＯＳ装置 等の印字装置にセットされて伝票を発行する。印字されると、前述したように、 第１用紙１には種々の情報がすべて印字され、第２用紙２には、部分的に塗布さ れたホワイトカーボン１１の領域に対応した情報だけが印字され、そして第３用 紙３には基本的に第１用紙１に印字された情報と同じ情報が印字される。一方、 第４用紙４は、第３用紙３の裏面に塗布された発色カプセル１４が印字時の打圧 によって破壊され、それにより流出したインクを吸着剤１５が受け取ることによ り、第３用紙３と同様に、基本的に第１用紙１の印字情報と同じ情報が印字され る。

【００１８】 ここにおいて、その詳細については割愛するが、第３用紙３と第４用紙４の間 に、その表面に吸着剤１３または１５と同様な吸着剤を塗布され、その裏面に発 色カプセル１２または１４と同様な発色カプセルを塗布された用紙を１枚または 複数枚介在させることにより、５枚複写、６枚複写のように、より多くの枚数の 複写伝票に形成できることに注目されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例によるクーポン券付き複写伝票
の分離状態を示す図である。

【図２】図１に示すクーポン券付き複写伝票を分離状態
で示す模式的な断面図である。

【図３】本考案の別の実施例によるクーポン券付き複写
伝票の図２と同様な模式的断面図である。

【符号の説明】

１ 第１用紙 ２ 第２用紙 ３ 第３用紙 ４ 第４用紙 １０ 転写用インク １１ ホワイトカーボン １２，１４ 発色カプセル １３，１５ 吸着剤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の寸法形状をそれぞれ有しかつ順次
   に重ね合わされる少なくとも第１、第２および第３用紙
   から構成され、第１用紙はノーカーボン紙により作成さ
   れ、第２用紙はクーポン券として用いられ、第１用紙の
   裏面側に重ね合わされかつその表面の所定の部位に第１
   用紙から転写されるインクにより発色するホワイトカー
   ボンを部分的に塗布され、そして第３用紙は第２用紙の
   裏面側に重ね合わされかつその表面に発色カプセルおよ
   び該発色カプセルが破壊されることにより流出するイン
   クを受け取るための吸着剤を塗布されることを特徴とす
   るクーポン券付き複写伝票。
2. 【請求項２】 所定の寸法形状をそれぞれ有しかつ順次
   に重ね合わされる少なくとも第１、第２、第３および第
   ４用紙から構成され、第１用紙はノーカーボン紙により
   作成され、第２用紙はクーポン券として用いられ、第１
   用紙の裏面側に重ね合わされかつその表面の所定の部位
   に第１用紙から転写されるインクにより発色するホワイ
   トカーボンを部分的に塗布され、第３用紙は第２用紙の
   裏面側に重ね合わされかつその表面に発色カプセルおよ
   び該発色カプセルが破壊されることにより流出するイン
   クを受け取るための吸着剤をそして裏面に発色カプセル
   をそれぞれ塗布され、そして第４用紙は第３用紙の裏面
   側に重ね合わされかつその表面に第３用紙の裏面の発色
   カプセルが破壊されることにより流出するインクを受け
   取るための吸着剤をその表面に塗布されることを特徴と
   するクーポン券付き複写伝票。
3. 【請求項３】 各用紙は前記所定の寸法形状に応じた幅
   を有する連続用紙により作成されることを特徴とする請
   求項１または２記載のクーポン券付き複写伝票。