JP3027585U - 安全帯用バックル - Google Patents

安全帯用バックル

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JP3027585U
JP3027585U JP1995012842U JP1284295U JP3027585U JP 3027585 U JP3027585 U JP 3027585U JP 1995012842 U JP1995012842 U JP 1995012842U JP 1284295 U JP1284295 U JP 1284295U JP 3027585 U JP3027585 U JP 3027585U
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JP
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tongue plate
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buckle
lock member
tongue
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JP1995012842U
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Inventor
勉 藤井
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Fujii Denko Co Ltd
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Fujii Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高所作業用安全帯に用いられていた、
スライド式または折返し式バックルでは、腰部を周回
し、余長となったベルトの挿入方法を誤り、事故につな
がることがあった。よって、連結式のバックルを採用す
ることにより、連結操作が簡単で、作業中の動作によっ
て絶対に誤作動しない、2重安全装置を備えたバックル
を開示する。 【解決手段】 従来より用いられているタングプレート
とロック部材より成る自動車のシートベルトバックル式
として挿入間違えを無くし、解除方法を2方向より動作
させないとタングプレートを解除できないようにして2
重安全装置としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願は、建設工事、電気工事などにおいて高所で作業する際に用いる安全帯のバ ックルに関するものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来より用いられている高所作業用安全帯のバックルは、腰の回りを周回したベ ルトの余長部を引通式または折り返し式に金属製の枠内に通して、枠内を遊動す る締着片と枠の一辺間等で挟持し、長さの固定をするものであった。 安全帯は、このように作業者の腰部に巻装され、ベルトの所定部に設けたDリン グにはロープを結着し、ロープ先端に設けたフックを構築物に係止して、作業中 の作業者との連結を行い、墜落を防止するものであった。また、最近ではロープ に代えて、細幅のベルトを用い、腰部のベルトに装着したリールに巻き取る方式 のものも使われている。
【0003】 高所作業を行う際従来のバックルを用いた安全帯を腰部に巻くことは、そんなに 時間を要するものでもないのであるが、先記したように、安全帯に採用されてき たバックルには引通式と折り返し式の2種類があり、初めて安全帯をする作業者 、また、従来と種類の異なるバックルを入手した作業者の中には、余長ベルト端 の挿通方法を間違え、バックル部に負荷がかかった際抜けて、事故に至ることも あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
よって本願では、ベルトの一端に備えた本体へ、他端に設けたタングプレートを 挿入して連結する方式のバックルを開示することによって課題の解決を図るもの である。
【0005】
【従来の技術】 従来より用いられている連結式のバックルは、消防服、スーツケース、軽量物品 の吊り下げ用など、多岐にわたっているが、強度的な制約を課して設計されたも のは自動車のシートベルトバックルに代表される、座席用のものが代表的なもの であった。 これらのシートベルトは、自動車の衝突時、ジェット戦闘機の急旋回時、緊急脱 出時のパラシュート開花時等の大きなGに耐えるため、連結強度については高い レベルが確保されていた。 しかし、いずれの場合でもベルトを外して緊急避難する必要性を考慮すれば、バ ックルの連結を解除することが理にかなった方法であることより、このようなバ ックルは、十分な連結強度を持ち、しかも迅速に解除できる設計を施されている ものであった。例えば、自動車用のシートベルトにおいて、フルハーネスタイプ のベルトバックルであっても、事故発生時、一撃の操作で全てのベルトを解除す る構造を備えたものもあった。
【0006】 一方高所作業用の安全帯においては、高所での作業中に万が一にもバックルの連 結が外れることがあってはならず、従来においては、その採用が見送られてきた 。 しかし、先記したような誤操作の問題、また、ファッショナブルな装備を求める 世相の流れもあって、連結式のバックルを備えた安全帯の要求が高まってきた。
【0007】
【考案の実態の形態】
本願では、高強度の連結が簡単な操作で可能であり、かつ、その連結状態が予期 せぬ状態で解除されず、しかも作業終了後の解除が容易である連結式バックルを 開示する。
【0008】 従来より用いられている連結式バックルの代表として、自動車のシートベルトバ ックルを揚げてその機構を見ると、基本構造は、ベルト一端に配した方形の穴を 有するタングプレートを、ベルト他端の本体に挿入すると、本体内のバネを付勢 されたロック部材がタングプレートの進入によって一時排除され、方形穴がロッ ク部材位置に至るまで挿入された時、方形穴に係合することで連結状態を保持す るものである。よってその解除は、ロック部材を直接、または間接的にバネに抗 して押圧し、方形穴とロック部材の係合を解くことで容易に両者の連結は解除さ れるものである。 タングプレートの方形穴の形状、また、ロック部材が一点を支点に回動するか、 上下に移動するか、左右に移動するか、あるいはそれらの複合的な動作をするか の差異はあっても、ロック部材と方形穴の係合、及びその解除でなるバックルで あった。
【0009】 本願は、その結合状態を確実に保持するため、タングプレート挿入口部4 を支点 として上方へ回動するロック部材7 に設けたタング係合突起6 の先端部を延伸し て庇状の重合片部61を形成し、当該重合片部61と、タングプレート3 の係合口31 先端縁32を重合当接させる。なおこの重合当接時において、タングプレート3 先 端は当接材9 によって進入方向とは反対方向、つまり、重合片部61の下へ係合口 31先端縁32が強く入り込むよう押圧されており、より強固な係合がなされるもの である。
【0010】 解除の際には、タングプレート3 を当接材9 の弾性に抗して一度押し込み、重合 片部61と係合口31先端縁32との係合を解き、同時にロック部材7 に連設して本体 2 外両側へ突出する掛止片71に当接した操作ボタン14を内側に押すと、ロック部 材7 つまり本体2 とタングプレート3 の係合は解かれるものである。 以上のように構成することで、2重安全の安全帯用バックルが得られるものであ る。
【0011】 ロック部材7 のタング係合突起6 とタングプレート3 の係合によって強度的な保 証はなされ、重合片部61と係合口31先端縁32の係合によってロック部材7 、つま り操作ボタン14の動きを制限するものである。 高所での安全帯の使用中、操作ボタン14が使用者の意志に反して押し下げられる ことは考えられる。例えば、物を抱え上げた場合、それによって押されることは 可能性として残る。そのような場合でも重合片部61とタングプレート3 係合口31 先端縁32の係合は当接材9 によって押されて確保されており、掛止片71は動かず よって操作ボタン14も動かず、ロック部材7 は解除方向へは回動し得ないもので ある。
【0012】 また、タングプレート3 を、通常の連結状態よりもさらに押し込まないと操作ボ タン14が押し下げられないということは、使用時においては、ベルト1 をずり下 げないため、意識してある程度の強さで腰部に巻かれており、腹圧が加えられて いる状態であるため、それをさらに締める方向へタングプレート3 を押すという ことは、作業者が意識を持って行う動作となるのは当然であり、偶然にそのよう な作用が発生することは、まず有り得ない。 以上のように基本構成、外見は従来のシートベルト様のバックルであっても、安 全帯用としての機能を十分に備えた構造であるといえる。
【0013】
【実施例】
本願の一実施例を述べる。 まずタングプレート3 は高張力鋼板より打ち抜き加工し、基端にベルト挿通口、 細幅化した先端より所定長入った位置に方形の係合口31を設ける。係合口31は後 で述べるロック部材7 のタング係合突起6 の少なくとも先端部半分を収容できる 大きさである。 本体2 も同じく高張力鋼板より打ち抜くものであり、基端部に設けたベルト挿通 口部よりは細幅となり、先端部は両側より内側に向けコ字状に折り曲げてロック 部材7 を収容し、また、タングプレート3 の挿入時の上面のスライド用ガイドと するため、広く形成する。最先端部は再び細幅とし、中央部に切欠溝を縦に設け 、2本に分かれた部分は内側に向けV状に折り返して、そのV谷底にロック部材 7 の基端を受け止め、また切欠溝には板バネ5 をセットする。 板バネ5 によって上方へ向け回動するロック部材7 の回動上限はロック部材当接 片12によって行う。ロック部材当接片12は、ロック部材7 とベルト挿通口間の板 上に別に形成した断面略U字状の当接材支持材11を固定し、その先端部寄りに突 出して設けるものである。
【0014】 ロック部材7 は、一端に両側に向け対象的に突出した掛止片71を有し、他端に板 バネ5 装着用の穴72を有し、中間部にタング係合突起6 を膨出させたものである 。先記した、ロック部材当接片12と当接してロック部材7 の回動を制限するのは 、両掛止片71である。
【0015】 操作ボタン14は、図2においてケース10の上下両側部にスライド可能に設け、 該操作ボタン14の本体2 側に傾斜部を設け内側に押すことにより掛止片71を押し 下げ、ロック部材7 を押し下げる構造を有している。
【0016】 タング係合突起6 は、略H状の切欠溝を掛止片寄りにあけ、切欠溝端を最頂部と して、板バネ5 装着穴72に向け順次低くなるように膨出させたもので、その最頂 部にあたる、先端部には庇状の重合片部61を設ける。当接材支持材11の底部には 両辺に橋絡して、ロック部材7 方向へ回動する、バネ8 を付勢された当接材9 を 設ける。当接材9 は自身に回動限界となる突起を有しており、タングプレート3 を挿入していない状態ではロック部材7 とは接触せず、ロック部材7 の自由な回 動を許すものである。 タングプレート3 がタングプレート挿入口より進入してくれば、当接材9 と当接 して該当接材9 を回動させ、タングプレート3 の係合口31先端縁32はタング係合 突起6 の重合片部61を越えた時、ロック部材7 が板バネ5 により上方へ回動して タングプレート3 より手を離せば、係合口31先端縁32、重合片部61の係合がなさ れ、その係合状態を保持するよう当接材9 がタングプレート3 を押して両者の確 実な係合がなされるものである。 この係合状態を解除するには、図8に示すようにタングプレート3 を当接材9 の 弾力に抗してA矢印の方向に重合片部61の長さ以上に押し込み、係合口31の先端 縁32部と重合片部61の係合が解かれた位置で、操作ボタン14をB矢印方向に押せ ば、タングプレート3 の抜脱が可能となるものである。
【0017】 以上の構成を樹脂性のカバーで覆って錆の防止、小片の侵入による作動不良を防 止する。ただし、ロック部材7 の掛止片71に当接する操作ボタン14の移動する開 口部、タングプレート挿入口は開いており、また操作ボタン14も両外側へ突出し ているものである。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本願を使用することにより、連結が容易で、連結中に予期せぬ離脱 がなく、しかも連結解除時にも簡単な操作で分離ができるバックルを得ることが 出来るものである。 操作方向が異なる2重安全装置により、連結中にはいかなる動作によっても無意 識のうちに分離することがない。これは解除時には腰部に締着しているベルトを さらに締める方向へ操作する必要性を持たせることにより、解除をするという、 意識を持った動作でないと解除が不可能な設計を施したためであり、ただ単に2 重に安全装置を盛り込んだだけでなく、使用者の意志を加えた3重安全であると もいえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の一部切欠したところの正面図。
【図2】本願の一部切欠したところの右側面図。
【図3】本願の一部切欠したところの底面図。
【図4】本願の作動状態を示す一部切欠したところの右
側面図。
【図5】本願の裏蓋を外したところの背面図。
【図6】本願の嵌合状態断面図。
【図7】本願の斜視図。
【図8】本願のタングプレート抜脱手順説明斜視図。
【図9】本願のバックルを用いた安全帯正面図。
【符号の説明】
1 ベルト 2 本体 3 タングプレート 4 挿入口部 5 バネ 6 タング係合突起 7 ロック部材 8 バネ 9 当接材 10 ケース 11 当接材支持材 12 ロック部材当接片 13 支持片 14 操作ボタン 31 係合口 32 先端縁 61 重合片部 71 掛止片 72 穴 81 バネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト1 の一端部に固定した本体2 と、
    他端部に設け本体2に挿入係合するタングプレート3 よ
    りなり、本体2 にはタングプレート挿入口部4 を支点と
    して、バネ5 により常時上方へ向けて回動力が付勢さ
    れ、タング係合突起6 を有するロック部材7 と、ロック
    部材7 の先端部に位置し、進入して来るタングプレート
    3 を押し出す方向のバネ8 を配した当接材9 を設け、タ
    ング係合突起6 の先端部には、タングプレート3 に設け
    た係合口31の先端縁32上へ乗り上げて所定長重合する重
    合片部61を設け両者の係合を上方より保持し、本体2 と
    タングプレート3 の係合を解く際には、タングプレート
    3 をさらに押し込み、重合片部61との係合を解いた上
    で、本体2 外両側へ突出したロック部材7 の延長部が形
    成する掛止片71に傾斜部が当接するように操作ボタン14
    をケース10の両側に一対設け、該操作ボタン14を内側へ
    押し、タング係合突起6 との係合を解く構成を特徴とす
    る安全帯用バックル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021040937A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 ポリマーギヤ株式会社 高所作業用安全帯のバックル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021040937A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 ポリマーギヤ株式会社 高所作業用安全帯のバックル
JP7315956B2 (ja) 2019-09-11 2023-07-27 ポリマーギヤ株式会社 高所作業用安全帯のバックル

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