JP3027480U - ビーチサンダル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 履いているあいだは脱げにくく、履き心地が
よく、斬新なデザインにして構成することも容易であ
り、歩行時にはねが上がりにくく、ペタペタと言う音も
抑制できて静寂が要せられるところでも使用でき汎用性
があって、かつ足の裏に異物感がなく素足感覚で履ける
と言う利点を有するビーチサンダルを提供する。 【解決手段】 足を載せる本体部１と、足の指に挟まれ
る先端支持部２と、足の甲をおさえる足の甲支持部３と
を備え、先端支持部２と足の甲支持部３とは、別体に本
体部１に取付けられたビーチサンダル。足の甲支持部３
と先端支持部２は、交換可能にしてよく、足の甲支持部
３は、足の甲上面に沿うチューブ状をなしていてよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ビーチサンダルに関する。本考案は、特に、履いているあいだは脱 げにくく、かつ、履き心地がよく、異物感がなくて素足感覚で使用でき、しかも 、斬新なデザインにして構成することも容易であり、さらには歩行時の泥や水の はねあがりが少なく使いやすく、また歩行時にペタペタといった音が出にくく、 汎用性もある、有利なビーチサンダルを提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のビーチサンダルは、履くための構成の形式が、草履型のようになって、 足の指、特に親指と人指し指（第１指と第２指）との間に挟まれる足の指支持部 と、ここから一体に左右に延びて足の甲の上に位置する部分とからなり、下駄で 言う鼻緒型をなしているのが一般的である。

【０００３】 しかし従来の型のビーチサンダルは、履いているあいだに脱げやすくなってし まうことがあり、かつ、デザイン的には一定であって、斬新なデザインにしたく てもそれは容易ではなかった。また従来のビーチサンダルは、歩行時、足の裏と ビーチサンダルの足を載せる部分（本明細書中、これを本体部と称する。）とが ついたり離れたりして、ペタペタと音がし、かつ、足の裏とビーチサンダルとが ついたり離れたりする結果、足との一体感が薄く、いかにも足の裏に何か異物が 存在するという異物感が拭えなかった。またペタペタと音がするので、ホテルと か、あるいは静寂が要せられる美術館などでは使用禁止になるなど、使用場所が おのずと制約されていた。かつ従来のビーチサンダルは、歩行時に、泥や水を撥 ねやすいもので、場合によっては、背中まで雨水等がはね上がることがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来技術にあっては、脱げにくさ等の点でさらに改良の余地 があり、また、デザインの自由度が小さいという問題があり、さらには歩行時に はねが上がりやすく、ペタペタと音がし、かつ足の裏に異物感があって素足感覚 には程遠いものであった。

【０００５】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたもので、履いているあいだは脱げにくく 、かつ、履き心地がよく、しかも、斬新なデザインにして構成することも容易で あり、さらに、歩行時にはねが上がりにくく、ペタペタと言う音も抑制できて静 寂が要せられるところでも使用でき汎用性があって、かつ足の裏に異物感がなく 素足感覚で履けると言う利点を有するビーチサンダルを提供することを目的とす る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本出願の請求項１の考案は、 足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付けられていることを特 徴とするビーチサンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【０００７】 本出願の請求項２の考案は、 足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付けられるとともに、 少なくとも上記先端支持部は交換可能になっていることを特徴とするビーチサ ンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【０００８】 本出願の請求項３の考案は、 足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付けられるとともに、 少なくとも上記足の甲支持部は交換可能になっていることを特徴とするビーチ サンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【０００９】 本出願の請求項４の考案は、 本体部の裏面から取付け用具を表面方向に貫通させ、この取付け用具により上 記先端支持部または足の甲支持部の取付けを行うことにより、この取付け用具の 取外しによって交換可能としたことを特徴とする請求項２または請求項３に記載 のビーチサンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【００１０】 本出願の請求項５の考案は、 足の甲支持部は、中空のチューブで形成されていることを特徴とする請求項１ ないし請求項４のいずれかに記載のビーチサンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【００１１】 本出願の請求項６の考案は、 足の甲支持部は、足の甲の上面に沿う形状（たとえば、半円状や、その他屈曲 した形状で、足の甲の上面にぴったりとフィットする形状）をなしていることを 特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれかに記載のビーチサンダル であって、これにより上記目的を達成するものである。

【００１２】 本考案に係るビーチサンダルによれば、足の指に挟まれる先端支持部と、足の 甲をおさえる足の甲支持部とが、それぞれ足を載せる本体部に別体で取付けられ ているので、従来にない、斬新なデザインでビーチサンダルを構成することがで きる。しかも先端支持部と足の甲支持部との両者は別体であるから、両者の結合 関係を気にすることなく、両者は個別にデザインできる。すなわち、先端支持部 はこれを足の指が挟みやすくかつ挟んだあとは脱げづらいような構造で、そして 足の甲支持部は本体部に足を載せればこの足の甲支持部にたやすく足の甲がおさ えられるようになって、かつ履いたあとは足の甲支持部がしっかりと足の甲をお さえるような構造で、各独立に、また足の裏の全面（足指の先からかかとの後ろ まで）と本体部の上面とがぴったりと密着するような構造で、それぞれに最もふ さわしい構成で設計することができるわけである。従来のビーチサンダルは、鼻 緒型の場合、先端支持部と足の甲支持部とが結合する構造をとる結果、相互の結 合関係を維持するため、どうしてもそこには一定の設計上の制約が生じ、本考案 のような上記した各個別の設計の自由度というのは、期待できなかった。

【００１３】 また本考案に係るビーチサンダルにあっては、先端支持部と足の甲支持部との 両者は別体であるから、各独立に本体部への取付け、本体部からの取はずしを行 うことができる。たとえば、少なくとも先端支持部は交換可能にすることができ 、あるいは、少なくとも足の甲支持部は交換可能にすることができる。よって、 先端支持部だけの交換、あるいは足の甲支持部だけの交換ということが、自由に なしうる。これは、使用者にとっては、別デザイン（色違いなど）の先端支持部 と足の甲支持部とを組み合わせるなど、自由な使い方ができて楽しみが増し、遊 び心も満足されるというメリットがあり、ビーチサンダルの設計者や売り手にと っては、様々の先端支持部や足の甲支持部を部分品として開発しこれを売ること ができるわけであって、きわめて有利と言える。

【００１４】 本考案に係るビーチサンダルは、本体部の裏面から取付け用具を表面方向に貫 通させ、この取付け用具により上記先端支持部または足の甲支持部の取付けを行 うことにより、この取付け用具の取外しによってその先端支持部または足の甲支 持部を交換可能とした構成にできる。これにより、容易な取付け、取外しが可能 となり、取付けも確実ならしめられる。

【００１５】 本考案に係るビーチサンダルの足の甲支持部は、中空のチューブで形成するこ とができる。中空のチューブは加工が容易で、デザインの自由度も大きく、かつ 丈夫であり、有利である。中空のチューブのほか、チューブに針金状の芯を入れ たものを用いてもよく、これら素材は任意である。

【００１６】 本考案に係るビーチサンダルの足の甲支持部は、足の甲の上面に沿う形状をな した形にすることができる。たとえば、半円状や、その他屈曲した形状で、足の 甲の上面にぴったりとフィットする形状にすることができる。このようにすれば 、足の甲の上をこの足の甲支持部が足の形にそってしっかりとおさえるので、脱 げにくくて良い。この場合、中空のチューブで半円状や、その他屈曲した形状に することができる。材質をゴム製として、このような形に形成することもできる 。

【００１７】 本考案に係るビーチサンダルは、足の甲支持部がしっかりと足の甲をおさえる ような構造で、また、足の裏の全面（足指の先からかかとの後ろまで）と本体部 の上面とがぴったりと密着するような構造で形成できるので、足のかかとが上が る際、本体部の上面も足のかかとと同じに上がるようにでき、歩行時、泥や水を 撥ねにくい。本考案に係るビーチサンダルでは、はねの上がりかたは、通常のく つ、または運動靴とほぼ同じ程度にできる。また本考案に係るビーチサンダルは 、本体部の上面が足の裏の全面（足指の先からかかとの後ろまで）ぴったりと密 着できるので、異物感がなく、素足で歩いている感じをもつことができる。かつ このように本体部の上面が足の裏の全面とぴったり密着すると、ペタペタと言う 音は発生せず、ホテルのロビーや廊下で使用しても違和感はなく、そのほか静寂 が要せられるところでも使用でき、汎用性に富む。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。但し当然のこと ではあるが、本考案は図示実施の形態例に限定されるものではない。

【００１９】 実施の形態例１ 本考案の好ましい一実施の形態例を図面に示した。図１は本例のビーチサンダ ルを斜視図で示すものである。図２は本例のビーチサンダルを裏側から見た斜視 図である。図３ないし図８は本例のビーチサンダルの片方を図示しているが、図 ３はビーチサンダルの片方を別角度で裏側から見た斜視図、図４は正面図、図５ は平面図、図６は側面図、図７は図４におけるＡ−Ａ線側断面図、図８は図５に おけるＢ−Ｂ線切断部端面図である。

【００２０】 本考案のこの例のビーチサンダルは、各図に示すように、足を載せる本体部１ と、足の指に挟まれる先端支持部２と、足の甲をおさえる足の甲支持部３とを備 えている。上記先端支持部２と足の甲支持部３とは、図に示してあるように、別 体に本体部１に取付けられている。

【００２１】 この例のビーチサンダルにおいては、上記足の甲支持部３及び先端支持部２は 、ともに交換可能になっている。詳しくは、本体部１の裏面から取付け用具４を 表面方向に貫通させ、この取付け用具により取付けを行うことにより、この取付 け用具４の取外しによって交換可能となっている（図８参照）。

【００２２】 この例のビーチサンダルの足の甲支持部３は、中空のチューブで形成されてい る（図８参照）。かつこの足の甲支持部３は、各図に示すように、足の甲の上面 に沿うリング状の形状をなしている。具体的には本例では、ゴム製のチューブを 用いて、足の甲支持部３を形成した。このような足の甲支持部３は、しっかりと 足の甲をおさえ、脱げにくく、また、かりにこの足の甲支持部３が切れても、こ こだけ交換すればよい。

【００２３】 この例のビーチサンダルの本体部１は、クッション性の良いスポンジ状素材を 用いて形成した。このためこのビーチサンダルの本体部１は、その先端の部分（ 足先の部分）が足の動きに応じて上下し、足の甲支持部３が中空のチューブで形 成されていることと相まって、足を痛くしない。つまり、足先も、足の甲も、と もに傷められることがない。

【００２４】 この例のビーチサンダルは、上記したような構成であるので、特に、先端支持 部２と、足の甲をおさえる足の甲支持部３とが、それぞれ本体部１に別体で取付 けられているので、従来にない、斬新なデザインでビーチサンダルを構成するこ とができる。両者の結合関係を気にすることなく、両者は個別にデザインできる 。本例では具体的には図示のように構成して、先端支持部２はこれを足の指が挟 みやすくかつ挟んだあとは脱げづらいような構造とし、足の甲支持部３は本体部 １に足を載せればこの足の甲支持部３にたやすく足の甲がおさえられ、かつ履い たあとは足の甲支持部３がしっかりと足の甲をおさえる構造としたものである。

【００２５】 また、本例では、先端支持部２と足の甲支持部３との両者は別体であるから、 各独立に本体部１への取付け、本体部１からの取はずしを行うことができ、よっ て、先端支持部２だけの交換、あるいは足の甲支持部３だけの交換ということが 、自由になしうる。これは前述したように、使用者にとっても、設計者や売り手 にとっても、様々の利点がある。

【００２６】 本例のビーチサンダルは、先端支持部２および／または足の甲支持部３を、本 体部１の裏面から取付け用具を表面方向に貫通させ、この取付け用具によりその 先端支持部２および／または足の甲支持部３を取付ける構成とすることができる 。具体的には、図８に示すように、本体部１の裏面から、本体部１に形成した取 付け孔にＴ字状の取付け用具４を圧入し、足の甲支持部３を構成するチューブの 中空にこのＴ字状取付け用具４の先端を圧入してしっかりと固定することによっ て、足の甲支持部３の取付けを行うようにした。このＴ字状取付け用具４は、ボ ルト形状のものを好ましく用いることができる。圧入する先端部には、ネジを切 るようにギザギザを付けて、固定を確実ならしめると良い。この構成は、先端支 持部２にも適用することができる。このような構成としたことにより、この取付 け用具４の取外しによって、足の甲支持部３（必要に応じ先端支持部２にも適用 ）が交換可能となるので、容易な取付け、取外しが可能となり、取付けも確実な らしめられるのである。

【００２７】 本考案に係るビーチサンダルの足の甲支持部３は、中空のチューブ、たとえば ゴム弾性を有する素材からなる中空のチューブで形成することができる。このよ うな中空のチューブは加工が容易で、デザインの自由度も大きく、かつ丈夫であ り、有利である。チューブに芯を入れたものを使用してもよい。

【００２８】 本例の足の甲支持部３は、足の甲の上面に沿うリング状の形状をなした形にし た。よって、足の甲支持部３が足の形にそってしっかりとおさえるので、脱げに くくて良い。

【００２９】 本例のビーチサンダルは、足の甲支持部がしっかりと足の甲をおさえるような 構造で、また、足の裏の全面（足指の先からかかとの後ろまで）と本体部１の上 面とがぴったりと密着するように形成した。したがって、足のかかとが上がる際 、本体部１の上面も足のかかとと同じに上がり、歩行時、泥や水を撥ねにくい。 本例のビーチサンダルのはねの上がりかたは、通常のくつ、または運動靴とほぼ 同じ程度である。またこのビーチサンダルは、これを履いたとき、本体部１の上 面が足の裏の全面（足指の先からかかとの後ろまで）ぴったりと密着し、異物感 がない。素足で歩いている感じをもつことができる。このように本体部１の上面 が足の裏の全面とぴったり密着しているため、ペタペタと言う音は発生せず、ホ テルのロビーや廊下で使用しても違和感はなく、そのほか静寂が要せられるとこ ろでも使用でき、汎用性に富む。

【００３０】

【考案の効果】

上述した如く、本考案のビーチサンダルは、履いているあいだは脱げにくく、 かつ、履き心地がよく、しかも、斬新なデザインにして構成することも容易であ り、さらに、歩行時にはねが上がりにくく、ペタペタと言う音も抑制できてうる さくなく、またこれみより静寂が要せられるところでも使用でき、汎用性があっ て、かつ足の裏に異物感がなく素足感覚で履けると言う利点を有するものである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のビーチサンダルの一実施の形態をを斜
視図で示すものである。

【図２】同例のビーチサンダルを裏側から見た斜視図で
ある。

【図３】同例のビーチサンダルの片方を別角度で裏側か
ら見た斜視図である。

【図４】同例のビーチサンダルの片方を正面図で示すも
のである。

【図５】同例のビーチサンダルの片方を平面図で示すも
のである。

【図６】同例のビーチサンダルの片方を側面図で示すも
のである。

【図７】図４におけるＡ−Ａ線側断面図である。

【図８】図５におけるＢ−Ｂ線切断部端面図である。

【符号の説明】

１ 足を載せるビーチサンダルの本体部 ２ 指に挟まれる先端支持部 ３ 足の甲支持部 ４ 取付け用具４

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付
   けられていることを特徴とするビーチサンダル。
2. 【請求項２】足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付
   けられるとともに、 少なくとも上記先端支持部は交換可能になっていること
   を特徴とするビーチサンダル。
3. 【請求項３】足を載せる本体部と、 足の指に挟まれる先端支持部と、 足の甲をおさえる足の甲支持部とを備え、 上記先端支持部と足の甲支持部とは別体に本体部に取付
   けられるとともに、 少なくとも上記足の甲支持部は交換可能になっているこ
   とを特徴とするビーチサンダル。
4. 【請求項４】本体部の裏面から取付け用具を表面方向に
   貫通させ、この取付け用具により上記先端支持部または
   足の甲支持部の取付けを行うことにより、この取付け用
   具の取外しによって交換可能としたことを特徴とする請
   求項２または請求項３に記載のビーチサンダル。
5. 【請求項５】足の甲支持部は、中空のチューブで形成さ
   れていることを特徴とする請求項１ないし請求項４のい
   ずれかに記載のビーチサンダル。
6. 【請求項６】足の甲支持部は、足の甲の上面に沿う形状
   をなしていることを特徴とする請求項１ないし請求項５
   のいずれかに記載のビーチサンダル。