JP3027429U - 熱交換器用プロテクタの構造 - Google Patents
熱交換器用プロテクタの構造Info
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- JP3027429U JP3027429U JP1996000992U JP99296U JP3027429U JP 3027429 U JP3027429 U JP 3027429U JP 1996000992 U JP1996000992 U JP 1996000992U JP 99296 U JP99296 U JP 99296U JP 3027429 U JP3027429 U JP 3027429U
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- Japan
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- protector
- heat exchanger
- end plate
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウォータチューブの根付部に亀裂が発生する
よりも先にプロテクタの一部分が破断するように構成す
ることにより、ウォータチューブの根付部に亀裂が発生
するのを防止するプロテクタを提供することにある。 【解決手段】 ラジエータコア1を構成するプロテクタ
5の一部分に、その長手方向と直交する方向に長径の長
穴8を形成したことを特徴とする熱交換器用プロテクタ
の構造。
よりも先にプロテクタの一部分が破断するように構成す
ることにより、ウォータチューブの根付部に亀裂が発生
するのを防止するプロテクタを提供することにある。 【解決手段】 ラジエータコア1を構成するプロテクタ
5の一部分に、その長手方向と直交する方向に長径の長
穴8を形成したことを特徴とする熱交換器用プロテクタ
の構造。
Description
【0001】
本考案は、自動車等の熱交換器におけるラジエータコアを構成するプロテクタ の構造に関する。
【0002】
図5及び図6に示すものは車両に使用されている従来の熱交換器で、そのラジ エータコア1は以下のような構成になっている。すなわち、並列配置した偏平な ウォータチューブ2,2間にコルゲートフィン3を介装するとゝもに、前記ウォ ータチューブ2の上下開口端部を平板状のエンドプレート4に形成した挿入孔4 aに挿入されている。
【0003】 また、両外側端に位置するコルゲートフィン3A,3Aにはプロテクタ(コア サポート)5が夫々配設されており、図6(イ)に図示するように、該プロテク タ5の上下端部6aは前記エンドプレート4に形成した挿入孔4bに挿入されて いるか、図6(ロ)に図示するように、プロテクタ5の上下端部5aを前記エン ドプレート4に形成した凹溝内側壁4cと接合している。
【0004】 なお、前記プロテクタ5は、長方形状の基板6の上下端部6aを除く左右の立 上壁7,7を夫々同一方向に直角に折り曲げた構造のものであり、このプロテク タ5はコルゲーフィン3の保護、ウォータチューブ2とコルゲートフィン3をろ う付けして接合する際の治具、耐振動強度向上等の機能を果している。
【0005】 そして、図6(イ)に図示するように、前記ウォータチューブ2とコルゲート フィン3、前記コルゲートフィン3とプロテクタ5、前記エンドプレート4に形 成した挿入孔4a及び4bに対するウォータチューブ2の上下開口端部及びプロ テクタ5の上下両端部6a,6a(以下、根付部と称する)、或いは図6(ロ) に図示するように、エンドプレート4に形成した凹溝内側壁4cに対するプロテ クタ5の上下両端部5aとの各接合部を一体ろう付け、或いは溶接等で固定して ラジエータコア1が構成されている。
【0006】 また、前記上下のエンドプレート4の外周に形成された凹溝8には、夫々樹脂 製タンク9の開口端部に形成されたフランジ部9aがOリング10を介して挿入 され、前記凹溝8の外側壁8aを内側に折り曲げてかしめることにより前記エン ドプレート4にタンク9が一体に固定されている。
【0007】
しかし、前記プロテクタ5はコルゲートフィン3に固定され、またプロテクタ 5の上下両端部6a,5aはエンドプレート4に夫々固定されているので、前記 ラジエータコア1のウォータチューブ2に温水が流れたとき、またエンジン停止 により冷却水が常温になるときに、冷却水の影響を直接受ける前記ウォータチュ ーブ2及びエンドプレート4と、間接的にしか冷却水の影響を受けないプロテク タ5ではその熱膨張の度合いが異なる。
【0008】 したがって、ウォータチューブ2とプロテクタ5とは熱による歪量が異なるた め、エンジンの始動時及び休止時における冷却水による冷熱サイクルが繰り返さ れることにより、構造上弱いプロテクタ5側にあるウォータチューブ2のエンド プレート4との根付部に亀裂が発生し、水漏れ等の事故が生じる恐れがある。
【0009】 このような問題点を解決するため、ラジエータコア1を一体ろう付けした後、 図4に示すように、プロテクタ5の中央部分を切断Cして上下に2分割すること により、プロテクタ5の熱歪を吸収することが行われているが、このような方法 では、ラジエータコア1の組付工数が増加したり、ラジエータコア1の耐振動強 度が低下すといった諸問題点がある。
【0010】
本考案は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたもので、冷熱 サイクルが繰り返されることによる熱歪に対し一部分を弱くした構造のプロテク タを使用し、ウォータチューブの根付部に亀裂が発生するよりも先にプロテクタ の前記一部分が破断するように構成することにより、ウォータチューブのエンド プレートとの根付部に亀裂が発生するのを防止することができるものを提供する ことを目的としたものであり、その要旨は、ラジエータコアを構成するプロテク タの一部分に、その長手方向と直交する方向に長径の長穴を形成したことを特徴 とする熱交換器用プロテクタの構造にある。
【0011】
以下、本考案を図1乃至図3に示す実施例により詳細に説明するに、図中1は コルゲーテッドフィン型熱交換器のラジエータコアで、並列配置した偏平なウォ ータチューブ2,2間にコルゲートフィン3をそれぞれ介装するとゝもに、前記 ウォータチューブ2の上下の開口端部2aは平板状のエンドプレート4に形成し た挿入孔4aに挿入されている。
【0012】 5は前記コルゲートフィン3のうち、左右の両外側端に位置するコルゲートフ ィン3A,3Aに接触して配置したプロテクタで、図3(イ)の展開図に示すよ うに、長方形状の基板6と、該基板6の上下の両端部6aを除いた両側に、又図 3(ロ)の展開図に示すように、プロテクタ5の上下の両端部5a,5aを除い た両側に立上壁7,7を連接した形状のもので、この両立上壁7,7は図中の折 曲線Bにおいて基板6と直角に同一方向に折曲してある。
【0013】 8は前記基板6の中央に形成した熱歪吸収用の長穴で、該長穴8の両端部8a は基板6の長手方向と直交方向に夫々折曲線Bの近くまで延びている。そして、 前記プロテクタ5の上下の両端部6a,6aは、図2(イ)に示すように、前記 エンドプレート4に形成した挿入孔4bに挿入されているか、図2(ロ)に示す ように、上下両端部5a,5aは前記エンドプレート4に形成した凹溝内側壁4 cと接合している。なお、本考案において、前記長穴8に代えプロテクタ5の長 手方向と直交する方向に延びた切り込み部を形成しても、その作用,効果は同じ である。
【0014】 そして、前記コルゲートフィン3とウォータチューブ2、前記コルゲートフィ ン3Aとプロテクタ5、前記エンドプレート4の挿入孔4a及び4bに対するウ ォータチューブ2の開口端部2a及びプロテクタ5の上下両端部6a,6aとの 各接合部(以下、根付部と称する)又はエンドプレート4に形成した凹溝内側壁 4cに対するプロテクタ5の上下両端部5a,5aとの各接合部は、一体ろう付 け或いは溶接等9で固定されている。
【0015】 また、前記上下のエンドプレート4,4の外周に形成された凹溝10には、夫 々樹脂製タンク11の開口端部に形成されたフランジ部11aがOリング12を 介して挿入され、前記凹溝10の外側壁10aを内側に折り曲げてかしめること により前記エンドプレート4にタンク11が一体に固定されている。なお、図中 13はプレッシャキャップで、14はインレットパイプ、15はアウトレットパ イプ、16はドレンコックである。
【0016】 そこで、記述したように、冷却水による冷熱サイクルが繰り返されることによ り、前記ウォータチューブ2とエンドプレート4及びエンドプレート4とプロテ クタ5との各根付部には、熱膨張の違いによる熱歪力が加わる。このとき、前記 プロテクタ5は長手方向に伸縮を繰り返すことになるが、該プロテクタ5の長手 方向と直交する方向に長径の長穴8が形成されているため、プロテクタ5の構造 強度が最も弱い部分となっているこの長穴8を形成した部分に熱歪力が集中して かかる。
【0017】 その結果、プロテクタ5はその長穴8の両端部8a,8aの部分において金属 疲労を起こし、この両端部8a,8aが前記ウォータチューブ2とエンドプレー ト4の根付部に亀裂等が発生するより先に破断することになり、前記ウォータチ ューブ2とエンドプレート4との根付部には亀裂等が発生しない。
【0018】
本考案に係る熱交換器用プロテクタの構造は、上記のように、ラジエータコア を構成するプロテクタの一部分に、その長手方向と直交する方向に長径の長穴を 形成した構成であるから、冷熱サイクルが繰り返されても、ウォータチューブの 根付部に亀裂が発生することがない。また、組付時にプロテクタを切断する必要 もないので、ラジェータコアの耐振動強度が向上するとゝもに、組立工程数の省 略を図ることができる、といった諸効果がある。
【図1】本考案に係るプロテクタを適用した熱交換器の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同熱交換器の要部縦断面図である。
【図3】本考案に係るプロテクタの展開図である。
【図4】従来の熱交換器の要部を示す斜視図である。
【図5】他の従来の熱交換器の斜視図である。
【図6】同熱交換器の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 ラジエータコア 2 ウォータチューブ 2a 開口端部 3 コルゲーテッドフィン 3A コルゲーテッドフィン 4 エンドプレート 4a 挿入孔 4b 挿入孔 4c 凹溝内側壁 5 プロテクタ 5a 端部 6 基板 6a 端部 7 立上壁 8 長穴 8a 端部 11 タンク
Claims (2)
- 【請求項1】 ラジエータコアを構成するプロテクタの
一部分に、その長手方向と直交する方向に長径の長穴を
形成したことを特徴とする熱交換器用プロテクタの構
造。 - 【請求項2】 ラジエータコアを構成するプロテクタの
一部に、その長手方向と直交する方向に延びた切り込み
部を形成したことを特徴とする熱交換器用プロテクタの
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000992U JP3027429U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 熱交換器用プロテクタの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000992U JP3027429U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 熱交換器用プロテクタの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3027429U true JP3027429U (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=43162544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000992U Expired - Lifetime JP3027429U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 熱交換器用プロテクタの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027429U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013027624A1 (ja) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | サンデン株式会社 | 熱交換器およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP1996000992U patent/JP3027429U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013027624A1 (ja) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | サンデン株式会社 | 熱交換器およびその製造方法 |
JP2013044449A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Sanden Corp | 熱交換器およびその製造方法 |
CN103857975A (zh) * | 2011-08-22 | 2014-06-11 | 三电有限公司 | 热交换器及其制造方法 |
CN103857975B (zh) * | 2011-08-22 | 2016-08-24 | 三电控股株式会社 | 热交换器及其制造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |