JP3027087U - 食器乾燥器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気による殺菌機能を有することを特徴と
し、使用上の操作が極めて便利で衛生的かつ安全な食器
乾燥器を提供する。 【解決手段】 基礎台の片側にモーターを設置してカバ
ーの開閉を行い、更に貯水箱から一定の水量を供給する
吸水モーターを設け、水は蒸気水槽と一体成型される乾
燥放熱板の水に流れこみ、蒸気水槽下方の高温加熱片と
低温加熱片により、高温殺菌及び低温乾燥を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は食器乾燥器に関し、特に食器乾燥器内のいかなる死角においても殺菌 作用を有することを特徴とし、且つ使用上の操作については、極めて衛生的かつ 安全・便利である食器乾燥器の構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般によく用いられる食器乾燥器は、茶碗や皿を取り出す場合に、必ず、まず 手でカバーを開けて次に手で茶碗や皿を取らなければならないので、非常に不便 であり、そのうえ容易に茶碗や皿を破損してしまう場合がある。更に、茶碗や皿 を手にとることは衛生的でなく、それを食器乾燥器内に入れることは容易に殺菌 を繁殖させる原因となる。加えて、通常の食器乾燥器は内部に入れる茶碗や皿を 乾燥させる機能のみを有し、高温の蒸気によって殺菌する機能を持たないため、 茶碗や皿に残留する細菌の繁殖を助け、それらを使用した人達を病気に感染させ る危険性がある。更に、使用上の操作においても手間がかかるばかりでなく、時 間を浪費するので、安全性と衛生に劣り不便である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は使用者に対し便利で安全かつ衛生的な食器乾燥器を提供するこ とである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、基礎台の片側上方に設けるカバーが上側スイッチ及び下側スイ ッチによって自動的に開閉され、基礎台の片側に貯水箱を設け、その下方には吸 水モーターを設けて定時に一定水量の補給を制御して乾燥放熱板の中央にある蒸 気水槽内まで送り、加熱してから高温の蒸気を発生して殺菌し、該蒸気水槽と該 乾燥放熱板とを一体成型とし、該乾燥放熱板の上方には外部が高くて内部が低い 形状になる一筋のみぞを設け、これによって該吸水モーターに吸い上げられた水 は自動的に該みぞを通って中央の蒸気水槽内に流れ込み、該蒸気水槽の下方に設 けられた高温加熱片と低温加熱片とによって高温に加熱され、蒸気殺菌を行うと 共に低温の加熱に切り換えて置き物台上の茶碗や皿を乾燥するよう構成したこと を特徴とする食器乾燥器により達成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の技術内容の特徴及び効果をより顕著にするために、ここに本考案の実 施の形態の例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の分解組立図であり、図２は本考案の斜視図である。 図１において、基礎台１の内側に凹角１０を設け、その上方に設ける枠形環繞 の耐熱ゴム４５と乾燥放熱板４とをはめ合わせるのに供する。乾燥放熱板４は中 央に設ける蒸気水槽４２と一体成型されており、高温蒸気を発生して殺菌すると 共に低温乾燥の加熱を行う。更に蒸気水槽４２の下方に高温加熱片４３と低温加 熱片４３１とを設けると共に乾燥放熱板４の内部が低くて外部が高い形状のみぞ ４１を中央にある蒸気水槽４２と流通するように設け、蒸気水槽４２の上方に蒸 気網４４を設けて、異物の落下を防止する。

【０００６】 置き物台５は茶碗や皿を置くのに使用され、それは網状を呈し蒸気や乾燥熱量 の通過に供して、高温殺菌と低温加熱の乾燥を行う。 貯水箱３を基礎台１の片側上方に設け、その下方に吸水モーター３１を設け、貯 水箱３内の水を定量的に乾燥放熱板４にあるみぞ４１に提供することにより水を 自動的に中央の蒸気水槽４２内に流れさせる。貯水箱３内には１０日分の水量を 貯えておくことができ、その間は水を加える必要はなく、アウター・ハウジング ２を貯水箱３の上方に設けると同時に、この貯水箱３の上方に水の注入口となる ウォーター・タンク・カバー２１を設けてある。その前方の板面即ちその近傍に は貯水箱３内の水位を目視するためのウォーター・ゲージ２２を設けてあり、貯 水箱３内に水があるかないかを確認できると共に、水の補充をする必要があるか ないかを指示する。ウォーター・ゲージ２２の近傍には乾燥指示灯２３、オート マチック・スイッチ２４、スイッチ２５、下側スイッチ２６、上側スイッチ２７ 、蒸気殺菌灯２８、電源指示灯２９を設けてある。

【０００７】 カバー６，６１を置き物台５の上方に設置し、その内の一つを可動式に他を固 定式とする。例えば、カバー６を可動式にする場合は下側スイッチ２６と上側ス イッチ２７を押すことによって自動的に開閉するように、カバー６の近傍にアウ ター・ジャケット６３を具有する大ギヤー６２を設け、それに係合する小ギヤー ６５を動力を提供するモーター６４の先端に設置する。加えて、カバーを固定す る端部に蒸気穴６６を設ける。

【０００８】 図３は本考案の断面図である。本考案を使用する場合は、アウター・ハウジン グ２上のウォーター・タンク・カバー２１を開けて、水３０を貯水箱３内に注入 し、次に電源を入れると、電源指示灯２９が点灯し、吸水モーター３１が貯水箱 ３より一定量の水３０を乾燥放熱板４のみぞ４１端に供する。該みぞ４１は内部 が低くて外部が高くなっているため、これによって一定量の水が乾燥放熱板４の 中央にある蒸気水槽４２内まで流れ込むと、先ず下方の高温加熱片４３での加熱 を経てから、高温の蒸気が発生されて殺菌を行い、もし設定された温度に到達す れば（内部に温度制御機構がある）、自動的に高温での加熱が中断されると共に 、低温加熱片４３１に転換して加熱する。予め乾燥の時間を約２０分間に設定し 、茶碗や皿の乾燥が終わると自動的に電源が切れる。次に本機体を使用する時に 、オートマチック・スイッチ２４を押すと、吸水モーター３１がまた一定量の水 ３０を蒸気水槽４２内に提供する。

【０００９】 次に、もし茶碗や皿を本考案の食器乾燥器の内に入れたり又は取る場合に、カ バー６を開閉する必要があるが、アウター・ハウジング２板面の上側スイッチ２ ７又は下側スイッチ２６を押せば、モーター６４は即時に正回転又は逆回転を行 い、モーター６４先端に設けられた小ギヤー６５がカバー６近傍のアウター・ジ ャケット６３を有する大ギヤー６２と係合して、カバー６を開閉する。これは、 図４及び図５に示される通りである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解組立図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案のカバーが閉じられた状態を示す図であ
る。

【図５】本考案のカバーが開かれた状態を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 基礎台 １０ 凹角 ２ アウター・ハウジング ２１ ウォーター・タンク・カバー ２２ ウォーター・ゲージ ２３ 乾燥指示灯 ２４ オートマチック・スイッチ ２５ スイッチ ２６ 下側スイッチ ２７ 上側スイッチ ２８ 蒸気殺菌灯 ２９ 電源指示灯 ３ 貯水箱 ３０ 水 ３１ 吸水モーター ４ 乾燥放熱板 ４１ みぞ ４２ 蒸気水槽 ４３ 高温加熱片 ４３１ 低温加熱片 ４４ 蒸気網 ４５ 耐熱ゴム ５ 置き物台 ６，６１ カバー ６２ 大ギヤー ６３ アウター・ジャケット ６４ モーター ６５ 小ギヤー ６６ 蒸気穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基礎台の片側上方に設けるカバーが上側
   スイッチ及び下側スイッチによって自動的に開閉され、
   基礎台の片側に貯水箱を設け、その下方には吸水モータ
   ーを設けて定時に一定水量の補給を制御して乾燥放熱板
   の中央にある蒸気水槽内まで送り、加熱してから高温の
   蒸気を発生して殺菌し、該蒸気水槽と該乾燥放熱板とを
   一体成型とし、該乾燥放熱板の上方には外部が高くて内
   部が低い形状になる一筋のみぞを設け、これによって該
   吸水モーターに吸い上げられた水は自動的に該みぞを通
   って中央の蒸気水槽内に流れ込み、該蒸気水槽の下方に
   設けられた高温加熱片と低温加熱片とによって高温に加
   熱され、蒸気殺菌を行うと共に低温の加熱に切り換えて
   置き物台上の茶碗や皿を乾燥する構成としたことを特徴
   とする食器乾燥器。