JP3027045U - 電池容量試験器 - Google Patents

電池容量試験器

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JP3027045U
JP3027045U JP1175995U JP1175995U JP3027045U JP 3027045 U JP3027045 U JP 3027045U JP 1175995 U JP1175995 U JP 1175995U JP 1175995 U JP1175995 U JP 1175995U JP 3027045 U JP3027045 U JP 3027045U
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discharge
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真誠 浦田
将之 小田
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エヌ・ティ・ティ北海道移動通信網株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な電池アダプタを有する電池容量試験器
を提供する。 【解決手段】 電池を保持する際に、取手112A,1
12Bの端部を合わせるように力を加えると、その先端
部は開いた状態となる。この状態で電池を電池ホルダ1
11に装着し、力を抜くと、バネ112Dの力によっ
て、取手112A,112Bの先端部が閉じた状態とな
り、電池は電池パット112Eによって保持される。そ
して、±入力端子113,114によって、電池の出力
電圧が検出され、これが接続部12中の1番ピン1Pと
2番ピン2Pとを介して試験装置本体に供給される。ま
た、3番ピン3Pから12番ピンの結線状態が、電池の
種類を表す。このため、これを試験装置本体で検出して
試験の対象となる電池の種類を特定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、電池の容量試験を行う電池容量試験器に関するものであり、特に 、複数種類の電池の容量試験を行うのに好適である。
【0002】
【従来の技術】
情報化社会の進展に伴い、小型で携帯に便利な移動体通信端末(以下、「携帯 電話機」と称する。)が急速に普及しつつある。この携帯電話機は、可搬性があ るので、その電源には電池が使用されている。ところで、携帯電話機には客先の ニーズに合わせた多数の機種があり、また新機種も多数開発されつつある。この ため、そこに使用される電池の種類も携帯電話機の機種によって千差万別である 。
【0003】 したがって、携帯電話用電池の容量試験器には、多種類の電池に対応できる汎 用性が要求される。このため、容量試験器は、試験装置本体とこれに接続する電 池アダプタとから構成され、試験時には、電池の種類に応じて対応する複数の電 池アダプタを使い分けている。
【0004】 ところで、従来の電池アダプタは、携帯電話用電池が使用される携帯電話機か ら取りだした電池ケース部分を加工し製作していた。また、試験時には、試験の 対象となる携帯電話用電池の種類に応じて試験装置本体の測定条件を人の手で設 定していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、携帯電話機の電池ケースを加工して電池アダプタを製作したのでは、 製作が面倒であり、高価である。また、携帯電話用電池毎に測定条件を人の手で 設定したのでは、測定条件を誤って設定することがあり、さらに、新たな電池が 開発された場合には、これに対応して測定条件を設定する必要があったため、測 定者の負担が大きかった。
【0006】 本考案は上述した事情に鑑がみてなされたものであり、簡易な電池アダプタを 用いて、測定条件を自動的に設定すること等を主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の考案にあっては、電池装着部と試験 装置本体とからなり、複数種類の電池の容量試験を行う電池容量試験器において 、 前記電池装着部は、試験の対象となる電池の出力端子に接続される入力端子を有 すると共にこの電池を保持する電池ユニットと、前記入力端子と前記試験装置本 体とを接続する接続部と、前記電池の種類を表す電池情報を前記試験装置本体に 伝える電池情報設定部とを備え、前記試験装置本体は、前記電池情報に基づいて 、電池容量の試験条件を変更する変更部と、前記入力端子に前記接続部を介して 接続され、前記電池の電池容量を前記試験条件で試験する試験部とを備えること を特徴とする。
【0008】 また、請求項2に記載の考案にあっては、前記電池ユニットは、前記入力端子 を有する電池ホルダと、この電池ホルダと前記電池とを把持する把持部とからな ることを特徴とする。
【0009】 また、請求項3に記載の考案にあっては、前記電池ホルダにおいて、前記入力 端子の配設位置は特定種類の電池に対応することを特徴とする。
【0010】 また、請求項4,5に記載の考案にあっては、前記接続部に前記電池情報設定 部を設けたことを特徴とする。
【0011】 また、請求項6に記載の考案にあっては、前記接続部は複数の接続ピンを有す るコネクタからなり、前記電池情報設定部は、前記電池の種類に応じて接続状態 が変わる前記接続ピンからなることを特徴とする。
【0012】 また、請求項7に記載の考案にあっては、電池装着部、バーコードリーダおよ び試験装置本体からなり、複数種類の電池の容量試験を行う電池容量試験器にお いて、前記電池装着部は、試験の対象となる電池の出力端子に接続される入力端 子を有すると共にこの電池を保持する電池ユニットと、前記入力端子と前記試験 装置本体とを接続する接続部とを備え、前記バーコードリーダは、前記電池に付 されるバーコードを読み取り、前記電池の種類を表す電池情報を生成し、この電 池情報を前記試験装置本体に伝送するよう構成され、前記試験装置本体は、前記 電池情報に基づいて、電池容量の試験条件を変更する変更部と、前記入力端子に 前記接続部を介して接続され、前記電池の電池容量を前記試験条件で試験する試 験部とを備えることを特徴とする。
【0013】 また、請求項8に記載の考案にあっては、前記変更部は、前記電池情報に基づ いて前記電池の放電電流値を設定する放電電流設定部と、前記電池情報に基づい て前記電池の放電を終了する放電終止電圧値を設定する放電終止電圧設定部とを 備え、前記試験部は、前記放電電流値で前記電池を放電する電流放電部と、前記 電池の出力電圧値と前記放電終止電圧値とを比較し、前記電池の出力電圧値が前 記放電終止電圧値を下回ったことを検出して放電終終止信号を生成する放電終止 電圧検出部と、前記電流放電部の放電開始から前記放電終止信号の発生までの放 電時間を計測する放電時間計測部とを備えることを特徴とする。
【0014】 また、請求項9に記載の考案にあっては、前記変更部は、前記電池情報に基づ いて前記電池の放電電流値を設定する放電電流設定部と、前記電池情報に基づい て前記電池の放電を終了する放電終止電圧値を設定する放電終止電圧設定部とを 備え、前記試験部は、前記放電電流値で前記電池を放電する電流放電部と、前記 電池の出力電圧値と前記放電終止電圧値とを比較し、前記電池の出力電圧値が前 記放電終止電圧値を下回ったことを検出して放電終終止信号を生成する放電終止 電圧検出部と、前記電流放電部の放電開始から前記放電終止信号の発生までの放 電時間を計測する放電時間計測部とを備えることを特徴とする。
【0015】 また、請求項10に記載の考案にあっては、前記試験部は、前記電池情報に基 づいて電池の種類に応じた規定時間を生成する規定時間生成部と、この規定時間 と前記放電時間計測部で得た放電時間とを比較し、この放電時間が前記規定時間 を越える場合には前記電池を正常と判定し、この放電時間が前記規定時間を下回 る場合には前記電池を異常と判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【0016】
【考案の実施の形態】1.実施形態の構成 以下、図面を参照してこの考案の実施形態の構成について説明する。図1はこ の考案の一実施形態のブロック図である。
【0017】 (1)電池アダプタの構成 図1において、1は電池アダプタであり、試験の対象となる電池10を収納す る電池接続ユニット11と接続部12とから構成される。一般に、携帯電話機に 使用される電池は、機種毎にその電源出力端子の位置や外観形状が異なる。この ため、電池接続ユニット11は電池10の種類に応じて用意される。
【0018】 ここで、図2〜図6を参照して電池アダプタ1を詳細に説明する。図2は電池 アダプタの外観斜視図であり、図3は電池の平面図、図4は電池ホルダの平面図 、図5は電池保持状態の電池アダプタの側面図、図6は電池開放状態の電池アダ プタの側面図である。図2に示すように、電池接続ユニット11は、電池ホルダ 111、把持部112、−入力端子113および+入力端子114から構成され ている。この電池ホルダ111は、直方体の形状をした電池10を保持する部分 であり、その内側には、ピン形状の±入力端子113,114が設けられいる。 そして、電池10の電圧が、±入力端子113,114から、接続部12を介し て試験装置本体2に供給される。
【0019】 図3、4を用いて電池10と電池ホルダ111との関係について説明する。図 3において、電池10には、−出力端子101と+出力端子102が設けられて いる。この±出力端子101,102は、円筒状の凹部形状をしている。
【0020】 また、図3に示す電池10と図4に示す電池ホルダ111には、以下の関係が ある。まず、電池10の幅X1と電池ホルダ111の内周側壁間の幅Y1とが一 致する。また、電池10の左側面から−出力端子101までの距離X2と電池ホ ルダ111の内周左側壁から−入力端子113までの距離Y2とは一致し、電池 10の±出力端子101,102間の距離X3と電池ホルダ111の±入力端子 113,114間の距離Y3とは一致し、電池10の+出力端子102から右側 面までの距離X4と電池ホルダ111の+入力端子Y4から内周右側壁までの距 離Y4とは一致し、さらに電池10の上面から±出力端子101,102までの 距離X5と電池ホルダ111の内周上側面から±入力端子113,114までの 距離Y5は一致する。このため、電池ホルダ111に装着できる電池10の種類 は1種類に限定され、他の種類の電池を誤って装着することはない。
【0021】 次に、図2に示す把持部112は、軸112Cを中心として取手112A,1 12Bがリング状のバネ112Dを介して連結された構造となっており、また取 手112Aには電池10を保持するパット112Eが設けられている。そして、 電池10を保持する際には、まず、図5に示すように取手112A,112Bの 端部を合わせるように力を加え、その先端部が開いた状態とする。この状態で電 池10(図示略)を電池ホルダ111に装着し、力を抜くと、図6に示すように 、取手112A,112Bの先端部がバネ112Dのバネ力によって閉じた状態 となり、電池10(図示略)が保持される。
【0022】 次に、接続部12は、図2示すように12ピンのコネクタで構成される。ここ で、1番ピン1Pは、+入力端子114に接続されており、また2番ピン2Pは −入力端子113に接続されている。したがって、1番ピン1Pと2番ピン2P との間の電圧を測定すれば、電池10の出力電圧を測定できる。
【0023】 ところで、携帯電話機の種類によって、電池の種類は異なることが多く、また 、消費電流や動作のため必要とされる最低電圧は携帯電話機の種類によって相違 する。一方、電池の容量試験は、試験の対象となる電池が携帯電話機に実際に使 用された際、その動作を保証するために行うものである。したがって、電池を放 電する際の放電電流値や、放電を終了する際の放電終止電圧は、電池の種類によ って異なる。このため、試験の対象となる電池の種類に関する情報を試験装置本 体に伝送する必要がある。
【0024】 そこで、1,2番ピン1P,2P以外の他のピンを、−入力端子113と接続 される2番ピン2Pと接続することによって、電池の種類に関する情報を試験装 置本体2に伝送している。すなわち、1,2番ピン1P,2P以外の他のピンは 、電池の種類に関する情報を設定する電池情報設定部として機能する。尚、1番 ピン1Pと2番ピン2Pとの間隔は、他の隣接するピンの間隔より広く設定され ており、これにより接続部12の誤挿入を防止している。
【0025】 (2)試験装置本体の構成 次に、図1において、2は電池10の容量を自動的に試験する試験装置本体で あり、以下の部分により構成される。まず、21は、12ピンのコネクタで構成 される接続部であり、電池アダプタ1の接続部12と接続される。また、接続部 21の2番ピン2P´は接地される。また、22は電圧計で構成される電池電圧 測定表示部であり、これにより電池10の出力電圧が測定され表示される。
【0026】 23は電池種別検出部であり、電池の種別を特定しする電池種別信号DSを生 成する。上述したように接続部12の3〜12番ピン3〜12Pと2番ピン2P との接続状態は、電池種別を表しており、また、2番ピン2Pは接続部21の2 番ピン2P´を介して接地されるから、接続部21の3番ピン3P´から12番 ピン12P´が接地されている否かを検出して、電池種別信号DSを生成する。
【0027】 また、24は放電電流設定部であり、電池種別信号DSに基づいて放電電流値 を設定する。また、25は接続部21の1番ピン1P´と接続される電流放電部 25であり、これにより所定の放電電流で電池10が放電される。また、26は 放電終止電圧設定部であり、電池種別信号DSに基づいて放電終止電圧値を設定 する。
【0028】 27は接続部21の1番ピン1P´と接続される放電終止電圧検出部であり、 電池10の出力電圧を監視して、その出力電圧値が放電終止電圧値となった時点 で終止信号HEを生成する。28は放電時間測定表示部であり、放電開始から放 電終止まで時間を測定し表示する。
【0029】2.実施形態の動作 以下、図面を参照してこの考案の実施形態の動作について説明する。但し、こ の例においては、3.6V,4.8V,6.8Vの定格出力電圧を有する3種類 の電池が用意されており、そのうち3.6Vの電池について試験を行うものとす る。また、3.6V電池の電池アダプタ1にあっては、その接続部12の6番ピ ン6Pと2番ピン2Pとが接続されており、4.8V電池の電池アダプタ1にあ っては、その接続部12の5番ピン5Pと2番ピン2Pとが接続されており、6 .8V電池の電池アダプタ1にあっては、その接続部12の4番ピン4Pと2番 ピン2Pとが接続されており、これにより電池の種類に関する情報を試験装置本 体2に伝送するものとする。
【0030】 (1)実施形態の全体動作 まず、図1を参照してこの考案の実施形態の全体動作について説明する。同図 において、電池10を電池接続ユニット11に装着し、電池アダプタ1の接続部 12と試験装置本体2の接続部21とを接続した状態で、試験開始スイッチ(図 示せず)をON状態にすると、電池10の容量試験が開始される。
【0031】 まず、電池種別検出部23で生成した電池種別信号DSが放電電流設定部24 および放電終止電圧設定部26に供給されると、電池種別信号DSに基づいて放 電電流値と放電終止電圧値がそれぞれ設定される。そして、設定された放電電流 値で電流放電部25が電池10の放電を開始すると、電池10の+出力端子10 1の出力電圧は徐々に低下する。そして、その出力電圧が放電終止電圧に達する と、これを放電終止電圧検出部27が検出して終止信号HEを生成する。この終 止信号HEが電流放電部25にフィードバックされると、電流放電部25は電池 10の放電を終了する。また、放電時間測定表示部28は放電開始からの放電時 間を計測して表示するが、終止信号HEが供給されると、その計測を終了し、放 電開始から放電終了までの放電時間を表示する。この結果、測定者が表示された 放電時間とその電池に求められる所定時間とを比較し、放電時間が所定時間より 長ければ、電池10の容量は正常と判定し、一方、放電時間が所定時間より短け れば、電池10の容量は異常と判定する。
【0032】 (2)実施形態の動作の詳細 次ぎに、図7を参照しつつ、試験装置本体2の動作を詳細に説明する。図7は 、試験装置本体2の回路図である。なお、図1と同一の部分には同一の符号を附 す。同図において、接続部21が電池アダプタ23と接続されると、接続部21 中の6番ピン6P´、5番ピン5P´または4番ピン4P´が2番ピン2P´を 介して接地される。この例では、6番ピン6P´が2番ピン2P´を介して接地 されるから、リレーRL3が導通すると共に発光ダイオードD1が点灯する。一 方、リレーRL4,RL5および発光ダイオードD2,D3には電流が供給され ないため、リレーRL4,RL5の回路は開放状態となり、また、発光ダイオー ドD2,D3も点灯しない。なお、リレーRL3はリレー回路K3-1,K3-2、リレ ーRL4はリレー回路K4-1,K4-2、リレーRL5はリレー回路K5-1,K5-2という ように、いずれも2回路を有する。
【0033】 ここで、放電開始スイッチSW1をON状態にすると、リレーRL1のセット 端子に電流が供給され、リレー回路K1がON状態となり、続いてリレーRL2に 電流が供給され、リレー回路K2-1,K2-2がON状態となる。これにより、電池1 0の+出力端子101と、電流放電部25、放電終止電圧検出部27およびタイ ム計28とが接続され試験が開始する。
【0034】 放電電流値は、放電電流設定部24中の可変抵抗器VR4〜VR6で設定され る。すなわち、ツェナーダイオードD5の電圧を可変抵抗器VR4〜VR6で分 圧して所定の定電圧を生成するが、この電圧を基準に放電電流回路25は放電電 流を決定しているからである。ここで、可変抵抗器VR4は6.8V用電池に、 可変抵抗器VR5は4.8V用電池に、また可変抵抗器VR6は3.6V用電池 に対応して放電電流を設定するものである。
【0035】 この例にあっては、3.6V用電池を試験対象とするため、リレー回路K3-2が ON状態となり、可変抵抗器VR6の中点の電圧が電流放電部25のオペアンプ OP2の+入力端子に供給される。このオペアンプOP1はトランジスタQ2を 含むボルテージフロワであるから、トランジスタQ2のエミッタ電圧は定電圧と なる。このため、トランジスタQ2は定電流源となり、そのコレクタに接続され る電池10を定電流で放電する。
【0036】 電池10の放電が開始すると、電池10の+出力端子101の出力電圧が徐々 に低下し、その出力電圧が放電終止電圧に達したか否かか検出される。ここで、 放電を終了する放電終止電圧は放電終止電圧設定部26で設定している。具体的 には、ツェナーダイオードD4の電圧を可変抵抗器VR1〜VR3で分圧して放 電終止電圧を設定している。ここで、可変抵抗器VR1は6.8V用電池に、可 変抵抗器VR2は4.8V用電池に、また可変抵抗器VR3は3.6V用電池に 対応して放電終止電圧を設定するものである。
【0037】 この例にあっては、3.6V用電池を試験対象とするため、リレー回路K3-1が ON状態となり、可変抵抗器VR3の中点の電圧が、放電終止電圧として放電終 止電圧検出部27中のオペアンプOP1の+入力端子に供給される。一方、オペ アンプOP1の−入力端子には電池10の+出力端子が接続される。このため、 電池10の出力電圧が放電終止電圧を上回っている場合には、オペアンプOP1 の出力は0Vととなり、一方、電池10の出力電圧が放電終止電圧を下回ってい る場合には、オペアンプOP1の出力は12Vととなる。
【0038】 したがって、電池10の出力電圧が放電終止電圧を上回っている場合には、ト ランジスタQ1はOFF状態となる。一方、電池10の出力電圧が放電終止電圧 を下回ると、トランジスタQ1はON状態となり、リレーRL1のプリセット端 子に電流が供給され、リレー回路K1がOFF状態となる。すると、リレーRL2 に電流が供給されなくなり、リレー回路K2-1,K2-2がOFF状態となる。このた め、電流放電部25および放電時間測定表示部28と電池10の+出力端子との 接続状態が開放となり、放電が停止すると共に放電時間の計測も停止する。こう して、電池容量の試験が終了する。測定者は、放電時間測定表示部28で計測し た放電時間を読取って、これをその電池の所定時間と比較することにより、電池 容量の適否を判断することができる。
【0039】3.変形例 本考案は上述した実施形態に限定されるものでなく、例えば以下のように種々 の変形が可能である。
【0040】 上記実施形態において、試験の終了を報知する報知部を設けても良い。具体 的には、終止信号HEの発生を検出して、警告音を発生するブザーや点灯する発 光部を設ければ良い。
【0041】 上記実施形態において、放電時間判定部を設け、放電時間測定表示部28で 計測した放電時間が規定時間を越えるか否かを判定しても良い。より具体的には 、 この放電時間判定部に電池の種別と規定時間との関係を表すメモリ部と、規定時 間と放電時間とを比較する比較部とを設け、電池種別信号DSに基づいてメモリ 部から当該規定時間を読み出し、これと放電時間とを比較部で比較し、放電時間 が規定時間を越える場合には正常と、規定時間を越えない場合には異常と判定し ても良い。また、インターフェース手段を用いて、試験器本体2とコンピュータ とを接続し、コンピュータを用いて試験器本体2を制御すると共に試験結果を処 理しても良い。
【0042】 上記実施形態において、電池に添付されたバーコードをバーコードリーダで 読み取って、電池の種別を識別し、その識別結果に基づいて放電電流と放電終止 電圧を自動的に設定しても良い。
【0043】 上記実施形態においては、接続部21を構成するピンの接続状態を設定する ことによって、電池の種別に関する情報を試験器本体2に伝送していたが、接続 部21に電池の種別を表す特別な識別部(例えば、突起)を設け、これを試験装 置本体2で検出しても良い。また、接続部21とは独立に、電池の種別に関する 情報を電池アダプタ1から試験装置本体2へ伝送する経路を設けても良い。
【0044】 上記実施形態において、接触針を用いて電池10の形状から電池の種別を識 別しても良い。この点について図8を参照しつつ説明する。同図(A)は接触針 を有する識別装置の平面図であり、また、同図(B)はその正面図である。図に おいて、接触針SPは、上下方向に可動できるよう構成されており、通常は突出 しているが、上方向から力が加わると台部Aに埋もれる。尚、同図(A)におい ては、突出している接触針SPは○で、埋もれている接触針SPは×で表すこと とする。また、台部Aには電池10の位置決めに用いられる壁T,Qが設けられ ている。そして、電池10を壁T,Qと接触するように配設すると、接触針SP の一部が台部Aに埋もれるから、その接触針SPを検出して、電池10の形状を 特定し、これから電池10の種別を識別し、放電電流と放電終止電圧を自動的に 設定する。
【0045】 また、全ての接触針SPについて、台部Aに埋没しているか否かを検出しなく とも、一部ついて検出し、これから電池10の種別を判別しても良い。この場合 に、一部についての検出では電池10の種別が判別できなければ、全部の接触針 SPについて、台部Aに埋没しているか否かを検出しても良く、あるいはキーボ ードを用いて入力しても良い。
【0046】 上記実施形態において、試験装置本体2のパネルは図9に示すものであって も良い。尚、図7と同一の部分には同一の符号を付す。図9において、電圧表示 部220,時間表示部280は、図7に示す電圧計22,タイム計28の一部で ある。メインスイッチ200をON状態とし、電池アダプタ1を接続部21に接 続すると、試験の対象となる電池電圧に対応した発光ダイオードD1〜D3が点 灯する。ここで、SW1をON状態にすると試験が開始され、電圧表示部220 には電池の出力電圧が表示される。また、時間表示部280には試験開始からの 時間が表示されると共に、発光ダイオード230が試験期間中点灯する。そして 、図示するようにスイッチ210がON状態であれば、試験終了時にブザーが発 音すると共に、発光ダイオード230が消灯し発光ダイオード240が点灯する 。これにより、操作者は試験の終了を知ることができる。再度試験を行う場合に は、 RESETスイッチ290を押してタイム計28をリセットする。なお、置台部 250は、電池アダプタ1を置くのに便利である。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の構成によれば、電池装着部の製作が極めて簡易 であり、新たな電池が開発された場合にも即座に対応することができる。また、 試験装置本体では、電池装着部からの電池情報に基づいて試験条件を設定するか ら、電池の種類に応じて試験条件を自動的に変更することができる。この結果、 試験条件を誤って設定することを防止して、試験の信頼性を向上することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態である電池容量試験器装
置のブロック図である。
【図2】 同実施形態に用いる電池アダプタの外観斜視
図である。
【図3】 同実施形態に用いる電池の平面図である。
【図4】 同実施形態に用いる電池ホルダの平面図であ
る。
【図5】 同実施形態に用いる把持部が開いた状態にお
ける電池アダプタの側面図である。
【図6】 同実施形態に用いる把持部が閉じた状態にお
ける電池アダプタの側面図である。
【図7】 同実施形態に用いる試験装置本体の回路図で
ある。
【図8】 実施形態の変形例に用いる接触針を有する識
別装置の平面図および正面図である。
【図9】 実施形態の変形例に用いる試験装置本体のパ
ネルの平面図である。
【符号の説明】
1 電池アダプタ(電池装着部) 2 試験装置本体 10 電池 11 電池接続ユニット(電池ユニット) 12 接続部 23 電池種別検出部(変更部) 24 放電電流設定部(変更部) 25 電流放電部(試験部) 26 放電終止電圧設定部(変更部) 27 放電終止電圧検出部(試験部) 28 放電時間測定表示部(試験部,放電時間計測部,
報知部) 101,102 ±出力端子(出力端子) 111 電池ホルダ 112 把持部 113,114 ±入力端子(入力端子) 1P,2P 1番ピン,2番ピン(接続部) 3P〜12P 3〜12番ピン(電池情報設定部) DS 電池種別信号(電池情報) HE 放電終止信号(終止信号)

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池装着部と試験装置本体とからなり、
    複数種類の電池の容量試験を行う電池容量試験器におい
    て、 前記電池装着部は、 試験の対象となる電池の出力端子に接続される入力端子
    を有すると共にこの電池を保持する電池ユニットと、 前記入力端子と前記試験装置本体とを接続する接続部
    と、 前記電池の種類を表す電池情報を前記試験装置本体に伝
    える電池情報設定部とを備え、 前記試験装置本体は、 前記電池情報に基づいて、電池容量の試験条件を変更す
    る変更部と、 前記入力端子に前記接続部を介して接続され、前記電池
    の電池容量を前記試験条件で試験する試験部とを備える
    ことを特徴とする電池容量試験器。
  2. 【請求項2】 前記電池ユニットは、前記入力端子を有
    する電池ホルダと、この電池ホルダと前記電池とを把持
    する把持部とからなることを特徴とする請求項1に記載
    の電池容量試験器。
  3. 【請求項3】 前記電池ホルダにおいて、前記入力端子
    の配設位置は特定種類の電池に対応することを特徴とす
    る請求項2に記載の電池容量試験器。
  4. 【請求項4】 前記接続部に前記電池情報設定部を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の電池容量試験器。
  5. 【請求項5】 前記接続部に前記電池情報設定部を設け
    たことを特徴とする請求項3に記載の電池容量試験器。
  6. 【請求項6】 前記接続部は複数の接続ピンを有するコ
    ネクタからなり、前記電池情報設定部は、前記電池の種
    類に応じて接続状態が変わる前記接続ピンからなること
    を特徴とする請求項5に記載の電池容量試験器。
  7. 【請求項7】 電池装着部、バーコードリーダおよび試
    験装置本体からなり、複数種類の電池の容量試験を行う
    電池容量試験器において、 前記電池装着部は、 試験の対象となる電池の出力端子に接続される入力端子
    を有すると共にこの電池を保持する電池ユニットと、 前記入力端子と前記試験装置本体とを接続する接続部と
    を備え、 前記バーコードリーダは、前記電池に付されるバーコー
    ドを読み取り、前記電池の種類を表す電池情報を生成
    し、この電池情報を前記試験装置本体に伝送するよう構
    成され、 前記試験装置本体は、 前記電池情報に基づいて、電池容量の試験条件を変更す
    る変更部と、 前記入力端子に前記接続部を介して接続され、前記電池
    の電池容量を前記試験条件で試験する試験部とを備える
    ことを特徴とする電池容量試験器。
  8. 【請求項8】 前記変更部は、 前記電池情報に基づいて前記電池の放電電流値を設定す
    る放電電流設定部と、 前記電池情報に基づいて前記電池の放電を終了する放電
    終止電圧値を設定する放電終止電圧設定部とを備え、 前記試験部は、 前記放電電流値で前記電池を放電する電流放電部と、 前記電池の出力電圧値と前記放電終止電圧値とを比較
    し、前記電池の出力電圧値が前記放電終止電圧値を下回
    ったことを検出して放電終終止信号を生成する放電終止
    電圧検出部と、 前記電流放電部の放電開始から前記放電終止信号の発生
    までの放電時間を計測する放電時間計測部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電池容量試験器。
  9. 【請求項9】 前記変更部は、 前記電池情報に基づいて前記電池の放電電流値を設定す
    る放電電流設定部と、 前記電池情報に基づいて前記電池の放電を終了する放電
    終止電圧値を設定する放電終止電圧設定部とを備え、 前記試験部は、 前記放電電流値で前記電池を放電する電流放電部と、 前記電池の出力電圧値と前記放電終止電圧値とを比較
    し、前記電池の出力電圧値が前記放電終止電圧値を下回
    ったことを検出して放電終終止信号を生成する放電終止
    電圧検出部と、 前記電流放電部の放電開始から前記放電終止信号の発生
    までの放電時間を計測する放電時間計測部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電池容量試験器。
  10. 【請求項10】 前記試験部は、 前記電池情報に基づいて電池の種類に応じた規定時間を
    生成する規定時間生成部と、 この規定時間と前記放電時間計測部で得た放電時間とを
    比較し、この放電時間が前記規定時間を越える場合には
    前記電池を正常と判定し、この放電時間が前記規定時間
    を下回る場合には前記電池を異常と判定する判定部とを
    備えることを特徴とする請求項8に記載の電池容量試験
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300561A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Ntt Facilities Inc 劣化判定装置及び方法

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JP2006300561A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Ntt Facilities Inc 劣化判定装置及び方法

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