JP3025747U - 夜光反射チョッキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用時にチョッキ体１の前装部１ａ若しくは
背装部１ｂを不届き者に引っ張られても、このチョッキ
体１が前装部１ａと背装部１ｂとに完全に分離して身体
から取り去られ、首を引っ張られることがない秀れた夜
光反射チョッキを提供すること。 【解決手段】 チョッキ体１を肩部連結部２を介して前
装部１ａと背装部１ｂとが胴周部３において分断された
状態となるように構成してこの分断された胴周部３を着
用時に止着手段４により着脱自在に連結し得るように構
成し、このチョッキ体１の肩部連結部２を前後に分断形
成し、この肩部連結部２の分断部を止着手段４により着
脱自在に分断連結し得るように構成し、前記双方の止着
手段４を前装部１ａ若しくは背装部１ｂを引っ張った時
に止着が外れて前装部１ａと背装部１ｂとが分断する止
着強度を有するように構成した夜光反射チョッキ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本考案は、例えば、夜間の交通取り締まりや巡回の際などに警察官が着用する 夜光反射チョッキに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

夜間の取り締まりにおいては、酔っ払いなどの不届き者が警察官に絡んでくる ことが往々にしてあり、場合によっては警察官が着用している夜光反射チョッキ を掴まれて引っ張られることも少なくない。

【０００３】 この際、従来から使用されている夜光反射チョッキでは、チョッキ体の胴周部 が前後に着脱自在に分断，連結し得るように形成されてはいるものもあり、引っ 張られると胴周部においては前後に分断されるが、肩部付近に位置するチョッキ 体の肩部連結部は連設しているため、前装部と背装部とは完全に分離せず、首に チョッキ体が掛けられたままとなり、首を引っ張られて引きずり回されてしまう 問題があった。

【０００４】 本考案は、このような問題を見い出し、これを解決したもので、チョッキ体の 前装部若しくは背装部が引っ張られたら、このチョッキ体が前装部と背装部とに 完全に分離して身体から取り去られ、首を引っ張られることがない秀れた夜光反 射チョッキを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００６】 袖無しのチョッキ体１の適所に反射部５を設けて成る夜間の交通取り締まりや 巡回の際などに警察官が着用する夜光反射チョッキにおいて、チョッキ体１を肩 部付近に位置する肩部連結部２を介して前装部１ａと背装部１ｂとが胴周部３に おいて分断された状態に構成若しくは、この前装部１ａと背装部１ｂとが分断さ れた胴周部３を着用時に止着手段４により着脱自在に連結し得るように構成し、 このチョッキ体１の前記肩部連結部２を前後に分断形成し、この肩部連結部２の 分断部を止着手段４により着脱自在に分断連結し得るように構成し、前記双方の 止着手段４を前記前装部１ａ若しくは背装部１ｂを引っ張った時に止着が外れて 前装部１ａと背装部１ｂとが分断する止着強度を有するように構成したことを特 徴とする夜光反射チョッキに係るものである。

【０００７】 また、前記止着手段４を、ホック，マジックテープ４ａ（商標名）などの雄雌 係合による簡易連結手段により構成し、前記前装部１ａ若しくは背装部１ｂを引 っ張った時に止着が外れて前装部１ａと背装部１ｂとが分断する止着強度を有す るように構成したことを特徴とする請求項１記載の夜光反射チョッキに係るもの である。

【０００８】

【発明の実施の形態】

好適と考える本考案の実施の形態（考案をどのように実施するか）を、図面に 基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。

【０００９】 例えば、夜間の交通取り締まりにおいて、本考案品を着用している警察官が酔 っ払いなどの不届き者にチョッキ体１の前装部１ａ若しくは背装部１ｂを掴まれ て引っ張られると、チョッキ体１の前装部１ａと背装部１ｂとの肩部連結部２を 連結している止着手段４（及び、チョッキ体１の前装部１ａと背装部１ｂとが胴 周部３において止着手段４により着脱自在に分断，連結し得るように構成されて いる場合には、この胴周部３を連結している止着手段４の双方）の止着が外れて チョッキ体１の前装部１ａと背装部１ｂとが完全に分離して身体より取り去られ ることとなる。

【００１０】

【実施例】

本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。

【００１１】 本実施例は、帯状環状の胴周部３の上部に下部側程幅狭な前身ごろと後ろ身ご ろとを連設し、この前身ごろと後ろ身ごろとの連結部上部に首通し用の開口部を 形成して前身ごろと後ろ身ごろとの連結部を肩部連結部２としてチョッキ体１を 構成したもので、この胴周部３の全周に反射部５として帯状の反射シートを付設 すると共に、下側程幅狭く形成される前身ごろと後ろ身ごろとの外縁に沿って帯 状の反射シートをＶ字状に付設し、このチョッキ体１の肩部連結部２の首通し用 の開口部の左右部と、胴周部３の左右部とを夫々分断形成して、チョッキ体１が 肩部連結部２と胴周部３とを介して前装部１ａと、背装部１ｂとに完全に分離し 得るように構成している。チョッキ体１の前身ごろを下側程幅狭くなるように形 成し、反射部５をこの外縁に沿ってＶ字状に配することで、着用時にこの前身ご ろによって警察官の胸に付いている階級章６が隠れることなく、図１に示すよう にこの階級章６が外部から非常に見易い状態となる。

【００１２】 本実施例では、この肩部連結部２の分断部と、胴周部３の分断部とを止着手段 ４により着脱自在に分断，連結し得るように設け、チョッキ体１を前装部１ａと 背装部１ｂとに分離することも、この前装部１ａと背装部１ｂとを一体のチョッ キ体１とすることも自在に構成したものである。

【００１３】 具体的には、肩部連結部２と、胴周部３の各分断部にマジックテープ４ａを付 設し、このマジックテープ４ａ同士の雄雌係合により各分断部が止着連結して前 装部１ａと背装部１ｂとが一体に止着され、且つチョッキ体１の前装部１ａと背 装部１ｂとを互いに離反する方向へ引っ張れば、各分断部のマジックテープ４ａ の止着が外れてチョッキ体１が前装部１ａと背装部１ｂとに完全に分離される構 成としている。このように単に肩部連結部２と胴周部３の各分断部にマジックテ ープ４ａを付設するだけの構造を採用したため、非常に簡易に製作でき、コスト 高ともならない。

【００１４】 従って、着用時に胴周部３の分断部のマジックテープ４ａの止着位置を着用者 の胴回りに合わせて調節することでしっかりと着用でき、例えば夜間の交通取り 締まりの際に本実施例の夜光反射チョッキを着用している警察官が、酔っ払いな どの不届き者にからまれ、チョッキ体１の前装部１ａ若しくは背装部１ｂを引っ 張られても、図３に示すように肩部連結部２と胴周部３との各マジックテープ４ ａの止着が外れ、チョッキ体１が前装部１ａと背装部１ｂとに完全に分離して身 体から取り去られるから、従来のように首にチョッキ体１が掛けられたまま首を 引っ張られることがない。

【００１５】 尚、止着手段４については、本実施例に限定されるものではなく適宜設計し得 るが、本実施例のマジックテープ４ａやホックなどの雄雌係合による簡易な連結 手段を採用して構成することが、製作が容易となり、またコスト安ともなるため 好ましい。また、肩部連結部２の分断部にはマジックテープ４ａを採用し、胴周 部３の分断部にはホックを採用するなどして構成しても良い。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、着用時の見た目には何ら従来の夜光反射 チョッキと違和感のない構造でありながら、チョッキ体の前装部若しくは背装部 を不届き者に掴まれて引っ張られた際には、このチョッキ体の肩部連結部の分断 部を止着している止着手段（及び、チョッキ体の胴周部において分断された前装 部と背装部とが止着手段により着脱自在に分断，連結し得るように構成されてい る場合には、この胴周部の分断部を止着している止着手段との双方）の止着が外 れてチョッキ体が前装部と背装部とに完全に分離して身体より取り去られるため 、従来のように首にチョッキ体が掛けられたまま、首を引っ張られて引きずり回 されたりすることのない秀れた夜光反射チョッキとなる。

【００１７】 また、止着手段を、ホック，マジックテープなどの雄雌係合による簡易連結手 段により構成すれば、非常に製作容易で、且つ製作コストの掛からない秀れた構 造となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の使用状態を示す正面図である。

【図２】図１の背面図である。

【図３】本実施例の使用状態においてチョッキ体の前装
部を引っ張られた際の作動説明図である。

【符号の説明】

１ チョッキ体 １ａ 前装部 １ｂ 背装部 ２ 肩部連結部 ３ 胴周部 ４ 止着手段 ４ａ マジックテープ ５ 反射部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 袖無しのチョッキ体の適所に反射部を設
   けて成る夜間の交通取り締まりや巡回の際などに警察官
   が着用する夜光反射チョッキにおいて、チョッキ体を肩
   部付近に位置する肩部連結部を介して前装部と背装部と
   が胴周部において分断された状態に構成若しくは、この
   前装部と背装部とが分断された胴周部を着用時に止着手
   段により着脱自在に連結し得るように構成し、このチョ
   ッキ体の前記肩部連結部を前後に分断形成し、この肩部
   連結部の分断部を止着手段により着脱自在に分断，連結
   し得るように構成し、前記双方の止着手段を前記前装部
   若しくは背装部を引っ張った時に止着が外れて前装部と
   背装部とが分断する止着強度を有するように構成したこ
   とを特徴とする夜光反射チョッキ。
2. 【請求項２】 前記止着手段を、ホック，マジックテー
   プ（商標名）などの雄雌係合による簡易連結手段により
   構成し、前記前装部若しくは背装部を引っ張った時に止
   着が外れて前装部と背装部とが分断する止着強度を有す
   るように構成したことを特徴とする請求項１記載の夜光
   反射チョッキ。