JP3024668U - 自動的に解除可能な閂 - Google Patents
自動的に解除可能な閂Info
- Publication number
- JP3024668U JP3024668U JP1995013016U JP1301695U JP3024668U JP 3024668 U JP3024668 U JP 3024668U JP 1995013016 U JP1995013016 U JP 1995013016U JP 1301695 U JP1301695 U JP 1301695U JP 3024668 U JP3024668 U JP 3024668U
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- JP
- Japan
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- rod
- shape memory
- seat
- alloy spring
- memory alloy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物におけるガラス張りの壁は、火災が発生
した場合、自動的に開けることができる設計になってい
ないので、消防員がつるはしなどを用いてガラスを割ら
なければ建物の中へ入ることができず、救済活動に時間
がかかる。 【解決手段】 門や窓などの適当な場所に固定するよう
構成されている環座及び止座において、止座には膨らん
でいる突起部が設けられ、突起部の中はロッドが横方向
に移動するよう構成され、ロッドは当該ロッドの一端に
連結した形状記憶合金ばねが熱を受けることによって引
っ張られ、ロッドの他端が環座の定位穴から離れるよう
構成されている。
した場合、自動的に開けることができる設計になってい
ないので、消防員がつるはしなどを用いてガラスを割ら
なければ建物の中へ入ることができず、救済活動に時間
がかかる。 【解決手段】 門や窓などの適当な場所に固定するよう
構成されている環座及び止座において、止座には膨らん
でいる突起部が設けられ、突起部の中はロッドが横方向
に移動するよう構成され、ロッドは当該ロッドの一端に
連結した形状記憶合金ばねが熱を受けることによって引
っ張られ、ロッドの他端が環座の定位穴から離れるよう
構成されている。
Description
【0001】
本考案は、自動的に解除可能な閂を提供しようとするものである。 本考案のものは一般の建物の門や窓に用いられ、火災の緊急時において門や窓 が自動的に解除され、人間が門や窓から逃げることができるような自動的に解除 可能な閂に関するものである。
【0002】
従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 従来の閂は図11に示す如く、環座91及び止座92はそれぞれ門の枠や門に 固定され、ボルト93が止座92の左側や右側に自由に移動できるのを利用し、 門を閉めたり開けたりする目的に達するものである。 また、一般の建物はよくガラス張りの壁を使用している。
【0003】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 上述した一般の建物におけるガラス張りの壁は、開けることができる設計が欠 けているため、火災が発生した場合、消防員が鋭いつるはしを用いてガラスを割 らなければ建物の中へ入ることができず、このように救済活動には時間がかかる 。 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、次のようなことのできるものを提供しようとするもので ある。 自動的に解除可能な閂を提供し、門や窓に使用することができ、普段は閂とし て門や窓を閉めるのに用いることができ、そして、火災が発生した時、その閂は 形状記憶合金ばねが熱を受けることにより作動され、自動的に解除することがで きる。 そして、門や窓は室内から生じた熱気の圧力により自動的に解除することがで き、そのために建物の中にいる人間は容易に逃げることができ、また、消防員も 容易に建物に入って消火したり救助したりすることができるものである。
【0004】
上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本考案のものは、環座及び止座に穴が設けられ固定部品によって門や 窓などの適当な場所に固定され、止座には膨らんでいる突起部が設けられ、突起 部の中はロッドが横方向に移動するのに用いられるため、ロッドは環座の定位穴 に対して進入したり退出したりすることができるよう構成され、止座には形状記 憶合金ばねが設置され、その形状記憶合金ばねを予め外力を使用して長くまたは 短く変形させ、形状記憶合金ばねが熱を受けた時は元の長さに回復することによ り、ロッドは引っ張られて移動し、環座の定位穴から離れるよう構成されている 自動的に解除可能な閂である。 この場合、下記のように構成できる。 A.止座の中の一つの突起部には突き出た止縁が設けられ、ロッドには突き出 た頭部が設けられ、頭部と止縁との間のロッドの外径に形状記憶合金ばねが嵌め られ、その形状記憶合金ばねは予め短くなるように圧縮され、熱を受けると膨張 して変形し、ロッドを押して移動させ、ロッドを環座の定位穴から離れさせるよ うに構成されている。 B.止座における環座から離れた端は封鎖されている壁が形成され、壁には形 状記憶合金ばねの一端が固定され、形状記憶合金ばねの他端はロッドに固定され 、形状記憶合金ばねは予め長くなるように引っ張られ、熱を受けると圧縮されて 変形することで、ロッドを引っ張って移動させ、ロッドが環座の定位穴から離れ るように構成されている。 C.止座の突起部には中空槽が設けられ、ロッドにはねじ穴が設けられ、ねじ 穴にはボルトが中空槽の外側に突き出た状態で螺合され、このボルトをもってロ ッドを左右に移動することができるように構成されている。
【0005】
【考案の実施の形態】 実施例について図面を参照して説明する。 先ず、形状記憶合金の形状記憶効能について説明する。 一般の金属は降伏強さを超えた外力を受けた場合、その外力を取り除いた後、 永久の変形が残されるが、ある特殊な合金にとって適当な外力の作用の下でマル テンサイトの調節機構(Accommodation Of Martensi te)を経たり、または応力を生じさせてマルテンサイトの変態を誘い起こした りし、ある程度の変形を残させ、再び合金を親相(Parento Phase )の温度範囲まで加熱し、この時に上述の合金は元の変形していない形状に回復 し、こういう特性がいわゆる形状記憶合金である。 そこで、形状記憶合金でばねを造り上げ、その製造されたばねは予め外力を行 使して変形させ、長くまたは短くなるように変形させ、適当な熱度に出会った時 、ばねはゆっくりと未変形前の長さや形状までに回復し、それは非常に大きい回 復の力量を有するものである。 図1に示す本考案の第1実施例のものは、環座1、止座2及びロッド3等の主 要な部分より構成されている。 環座1は穴11から固定部品により枠や門、窓の適当な場所に固定され、環座 1には定位穴12が設けられ、ロッド3の一端が進入するのに用いることができ る。 止座2は穴21から固定部品により枠や門、窓の適当な場所に固定され、止座 2には膨らんでいる突起部22が設けられ、ロッド3はその中で横方向に移動す ることができ、突起部22は連続した形状で、必要があれば中空槽23に構成す ることもでき、また、その中の一つの突起部22には突き出た止縁24が設けら れ、止縁24は形状記憶合金ばね32の一端を止めるのに用いることができる。 ロッド3は止座2の突起部22の中に納められて横方向に移動することができ 、ロッド3の一端は環座1に対して進入したり退出したりすることができ、ロッ ド3の他端には突き出た頭部31が設けられ、ロッド3の外径に形状記憶合金ば ね32を嵌め込むことができ、形状記憶合金ばね32は予め圧縮されて短くなる ように変形され、一端はロッド3の頭部に止められ、他端は止座2の止縁24に 止めることができ、必要があればロッド3にはねじ穴33を設けることができ、 ねじ穴33はボルト34を螺合するのに用いられ、ロッド3を手でもって移動さ せることができる。 図2,図3は、ロッド3が閂として閉められている状態であり、門や窓にこの 部品を取付ける時、普段はボルト34をもって左右に移動することにより、ロッ ド3を閉めたり開けたりすることができる。 また、図4が示す如く、形状記憶合金ばね32が熱を受けて変形し、形状記憶 合金ばねの長さが膨張し、ロッド3は環座1から離れ、解除する状態に形成され る。 図5が示す本考案の第2実施例のものは、環座1、止座4及びロッド5等の主 要な部品より構成されている。 環座1は穴11から固定部品により枠や門、窓の適当な場所に固定され、環座 1には定位穴12が設けられ、ロッド5の一端が進入するのに用いることができ る。 止座4は穴41から固定部品により枠や門、窓の適当な場所に固定され、止座 4には膨らんでいる突起部42が設けられ、ロッド5はその中で横方向に移動す ることができ、また、突起部42の一端から伸び出ることができ、突起部42は 連続した形状で、必要があれば中空槽43に構成することもでき、また、止座4 の他端は封鎖されている壁に形成することができ、この封鎖されている壁に穴を 設け、形状記憶合金ばね52の一端を止めることができ、ボルト45、ナット4 4の固定部品を用いて形状記憶合金ばね52の一端を固定することができる。 ロッド5は止座4の突起部42の中に納められ横方向に移動することができ、 ロッド5の一端は環座1に対して進入したり退出したりすることができ、ロッド 5の他端は形状記憶合金ばね52を結合することができ、両者の間は各種の固定 方法を用いて一体にすることができ、その形状記憶合金ばね52は予め引っ張っ て長くなるように変形し、形状記憶合金ばね52の一端はロッド5に固定され、 他端は止座4の封鎖されている壁に固定することができ、必要があればロッド5 にねじ穴53を設けることができ、ねじ穴53はボルト54を螺合するのに用い 、ロッド5を手でもって移動させることができる。 図6,図7は、ロッド5が閂として閉められている状態であり、門や窓にこの 部品を取付ける時、ボルト54をもって左右に移動することによりロッド5を閉 めたり開けたりすることができる。 また、図8が示す如く、形状記憶合金ばね52が熱を受けて収縮し変形し、ロ ッド5は環座1から離れ、解除した状態に形成される。 図9は本考案の使用例であり、環座1及び止座2,4はそれぞれ門や窓の適当 な場所に固定され、ロッド3,5は使用上の需要により、ボルト34,54をも って門や窓を開けたり閉めたりすることができる。 図10が示す如く、火災に出会った場合、形状記憶合金ばね32,52は熱を 受けて変形し、ロッド3,5は自動的に環座1から離れ、門や窓は室内の熱気の 圧力を受けることにより自動的に解除されることになる。
【0006】
本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 本考案の自動的に解除可能な閂は、門や窓の適当な場所に取付けられた時、普 段は正常の開閉をし、火災が発生した場合、ロッド3は、形状記憶合金ばね32 が変形して作動することにより環座1から離れ、門や窓は解除され、この構造は 実に実用性を有し、進歩的であり、産業上においてはかなり利用価値を有する。
【図1】第1実施例の分解斜視図である。
【図2】第1実施例の組合せた状態の平面図である。
【図3】A−A線断面図である。
【図4】作動を説明する断面図である。
【図5】第2実施例の分解斜視図である。
【図6】第2実施例の組合せた状態の平面図である。
【図7】B−B線断面図である。
【図8】作動を説明する断面図である。
【図9】本考案の使用状況を示す正面図である。
【図10】本考案の使用状況を示す正面図である。
【図11】従来の構造の分解斜視図である。
1 環座 2,4 止座 3,5 ロッド 11,21,41 穴 12 定位穴 22,42 突起部 23,43 中空槽 24 止縁 31 頭部 32,52 形状記憶合金ばね 33,53 ねじ穴 34,45,54 ボルト 44 ナット
Claims (4)
- 【請求項1】 環座及び止座に穴が設けられ固定部品に
よって門や窓などの適当な場所に固定され、止座には膨
らんでいる突起部が設けられ、突起部の中はロッドが横
方向に移動するのに用いられるため、ロッドは環座の定
位穴に対して進入したり退出したりすることができるよ
う構成され、止座には形状記憶合金ばねが設置され、そ
の形状記憶合金ばねを予め外力を使用して長くまたは短
く変形させ、形状記憶合金ばねが熱を受けた時は元の長
さに回復することにより、ロッドは引っ張られて移動
し、環座の定位穴から離れるよう構成されていることを
特徴とする自動的に解除可能な閂。 - 【請求項2】 止座の中の一つの突起部には突き出た止
縁が設けられ、ロッドには突き出た頭部が設けられ、頭
部と止縁との間のロッドの外径に形状記憶合金ばねが嵌
められ、その形状記憶合金ばねは予め短くなるように圧
縮され、熱を受けると膨張して変形し、ロッドを押して
移動させ、ロッドを環座の定位穴から離れさせるように
した請求項1記載の自動的に解除可能な閂。 - 【請求項3】 止座における環座から離れた端は封鎖さ
れている壁が形成され、壁には形状記憶合金ばねの一端
が固定され、形状記憶合金ばねの他端はロッドに固定さ
れ、形状記憶合金ばねは予め長くなるように引っ張ら
れ、熱を受けると圧縮されて変形することで、ロッドを
引っ張って移動させ、ロッドを環座の定位穴から離れる
ようにした請求項1記載の自動的に解除可能な閂。 - 【請求項4】 止座の突起部には中空槽が設けられ、ロ
ッドにはねじ穴が設けられ、ねじ穴にはボルトが中空槽
の外側に突き出た状態で螺合され、このボルトをもって
ロッドを左右に移動することができるようにした請求項
1記載の自動的に解除可能な閂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995013016U JP3024668U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 自動的に解除可能な閂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995013016U JP3024668U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 自動的に解除可能な閂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3024668U true JP3024668U (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=43159895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995013016U Expired - Lifetime JP3024668U (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 自動的に解除可能な閂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024668U (ja) |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP1995013016U patent/JP3024668U/ja not_active Expired - Lifetime
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