JP3023345U

JP3023345U - ハンガー

Info

Publication number: JP3023345U
Application number: JP1995010318U
Authority: JP
Inventors: 保昭田中
Original assignee: セルフ店研株式会社
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1995-09-29
Publication date: 1996-04-16
Anticipated expiration: 2001-09-29

Abstract

(57)【要約】【課題】襟ぐりの広い衣類であっても、偏ることなく
衣類をかけることができるハンガーを提供する。【解決手段】所要の厚さと長さを有するハンガー本体
１２と、このハンガー本体１２の中央上面に突設するフ
ック１３とで形成する。前記ハンガー本体１２には、長
さ方向におけるフック１３の両側対称位置に複数の穴１
２ａを設け、これら対称位置の穴１２ａに、突出片１４
をそれぞれ嵌入させる。衣類３をかける場合には、その
衣類３の襟ぐりの大きさに合わせて、突出片１４の嵌入
位置を適宜変え、ハンガーにかけた場合に、衣類３が偏
らないようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、小売店において、販売する衣類を陳列したり、また、家庭において、洋服ダンスに衣類を収納する際に使用するハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ハンガーは、素材別には、木製，プラスチック製，金属製やこれらを混用したものがあり、また、かける衣類の種類や大きさに応じて、形や大きさが多少異なる。例えば、スーツやオーバーコート等をかけるものは、長さと厚みが服の肩幅，肩の厚みに適合したものがよく、厚さ５〜６ｃｍくらいのものが使用される。また、ブラウス等の薄ものには、ハンガーの厚さが薄いものが使用される。

【０００３】ところで、小売店等では、陳列状態の善し悪しが売れ行きに大きく影響することから、その衣類に応じて各種のハンガーを使い分けている。例えば、その両側上面に、図４に示すように、滑り止め２を付けたハンガー１を使用する等して、ハンガーにかける衣類が偏ったりしないようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、女性用の衣類は、男性用の衣類に比べて、形状が多種多様であり、また、襟ぐりの大きさも様々である。このうち、特に襟ぐりの広い衣類の場合には、前記した滑り止めを付けたハンガー１を使用しても、図５に示すように、衣類３が偏ってしまうことがある。

【０００５】本考案は、このような襟ぐりの広い衣類であっても、偏ることなく衣類をかけることができるハンガーを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するために、本考案のハンガーは、所要の厚さと長さを有するハンガー本体と、このハンガー本体の中央上面に突設するフックとで形成され、前記ハンガー本体には、長さ方向におけるフックの両側対称位置に複数の穴を設け、これら対称位置の穴に、突出片をそれぞれ嵌入させているのである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案のハンガーは、所要の厚さと長さを有する例えば筒状のハンガー本体の中央上面にフックを水平方向の回転が自在なように突設状に枢支したハンガーにおいて、ハンガー本体の、長さ方向におけるフックの両側対称位置に、所定の間隔を存して例えば６個ずつの穴を設け、これら対称位置の穴に、例えば正面視逆Ｕ状の突出片をそれぞれ嵌入させた構成である。そして、衣類をかける場合には、その衣類の襟ぐりの大きさに合わせて、突出片の嵌入位置を変え、ハンガーにかけた場合に、衣類が偏らないようにする。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案のハンガーを図１〜図３に示す１実施例に基づいて説明する。図１は本考案のハンガーを一部断面して示す正面図、図２は本考案のハンガーに衣類をかけた状態の正面図で、（ａ）は襟ぐりの広い衣類をかけた場合、（ｂ）は襟ぐりの狭い衣類をかけた場合を示し、図３（ａ）（ｂ）はそれぞれ本考案のハンガーの構成要素である嵌入片の他の例を示す図面である。

【０００９】図１及び図２において、１１は本考案のハンガーであり、以下に示すような構成である。すなわち、１２は例えば円弧状に形成された筒状のプラスチック製ハンガー本体であり、長さ方向における中央上面に、金属製フック１３を水平方向の回転が自在なように突設するとともに、長さ方向におけるフック１３の両側対称位置には、所定の間隔を存して、例えば６個ずつの穴１２ａを設けている。

【００１０】１４はハンガー本体１２の前記穴１２ａに嵌入させる突出片であり、例えば正面視逆Ｕ状をなし、その平行脚部１４ａを穴１２ａに嵌入させた時、平行脚部１４ａを連結する半円弧状部１４ｂが、図１に示すように、ハンガー本体１２の上面から突出するようにしている。

【００１１】本考案のハンガー１１は上記したような構成であり、襟ぐりの広い衣類３の場合には、例えば図２（ａ）に示すように、突出片１４をハンガー本体１２の両側に設けた穴１２ａに嵌入させた状態で、衣類をかける。また、襟ぐりの狭い衣類３の場合には、例えば図２（ｂ）に示すように、突出片１４をハンガー本体１２の中央側に設けた穴１２ａに嵌入させた状態で、衣類をかける。

【００１２】このように衣類３の襟ぐりの大きさに合わせて、突出片１４の嵌入位置を適宜変えることで、どのような大きさの襟ぐりの衣類３でも、偏ることなくかけることができる。

【００１３】なお、本実施例では、ハンガー本体１２として、円弧状に形成された筒状のプラスチック製ものを開示したが、穴１２ａを設けることができるものであれば、形状や材質は特に限定されない。

【００１４】また、本実施例では、ハンガー本体１２の長さ方向における対称位置に、所定の間隔を存してそれぞれ６個ずつ、穴１２ａを設けたものを開示したが、穴１２ａの数やその間隔は特に限定されるものではない。

【００１５】さらに、本実施例では、突出片１４として正面視逆Ｕ状のものを開示したが、穴１２ａに嵌入した時に、その上端部がハンガー本体１２の上面より突出するものであれば、図３（ａ）に示すような、単なる棒状のものや、図３（ｂ）に示すような、棒状の上端に球状の撮み部１４ｃを設けたもの等、その形状は問わない。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のハンガーは、所要の厚さと長さを有するハンガー本体と、このハンガー本体の中央上面に突設するフックとで形成され、前記ハンガー本体には、長さ方向におけるフックの両側対称位置に複数の穴を設け、これら対称位置の穴に、突出片をそれぞれ嵌入させた構成であり、衣類をかける場合には、その衣類の襟ぐりの大きさに合わせて、突出片の嵌入位置を適宜変えることによって、どのような襟ぐりの衣類をかけた場合にも、偏ることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のハンガーを一部断面して示す正面図で
ある。

【図２】本考案のハンガーに衣類をかけた状態の正面図
で、（ａ）は襟ぐりの広い衣類をかけた場合、（ｂ）は
襟ぐりの狭い衣類をかけた場合を示す。

【図３】（ａ）（ｂ）はそれぞれ本考案のハンガーの構
成要素である嵌入片の他の例を示す図面である。

【図４】滑り止めのついた従来のハンガーを示す斜視図
である。

【図５】滑り止めのついた従来のハンガーに襟ぐりの広
い衣類をかけた状態の問題を説明する図面である。

【符号の説明】

１１ハンガー１２ハンガー本体１２ａ穴１３フック１４突出片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所要の厚さと長さを有するハンガー本体
と、このハンガー本体の中央上面に突設するフックとで
形成され、前記ハンガー本体には、長さ方向におけるフ
ックの両側対称位置に複数の穴を設け、これら対称位置
の穴に、突出片をそれぞれ嵌入させたことを特徴とする
ハンガー。