JP3022911U - 耳たぶクリップ式イヤホーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、装着性に優れ、然も装着に際して装
着者に不快感を与えず、且つ、外界からの緊急連絡等の
音声をも聴取可能な携帯型イヤホーンを提供する事を目
的とする。 【解決手段】 耳たぶに係止する係止用クリップを備え
た耳たぶクリップ式イヤホーン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は耳たぶクリップ式イヤホーンに関する。 より詳細には、耳たぶに係止する小型の係止用クリップを備えた極めて軽量の イヤホーンから成る耳たぶクリップ式イヤホーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、イヤホーンとしては所謂耳覆型ヘッドホーンが一般に使用され、更に軽 量な携帯用には小型の耳栓式イヤホーンも多く使用されている。 前者の耳覆型ヘッドホーンは、受信音声を外界からの雑音に妨害されることな く正確に聞き取ることが出来るという利点を有する反面、ヘッドホーン全体の形 状が大きく成らざるを得ず、従って携帯に不便であると共に重量が重いという欠 点を有し、しかも外界音からは完全に隔離されるため受信音声以外の音声は全く 聞き取る事ができず、緊急の連絡、危険時の緊急通報等の外界からの音声伝達が 全く不可能乃至少なくとも非常に困難であるという欠点を有する。 後者の耳栓式イヤホーンは、軽量で携帯に便利であるという利点がある反面、 イヤホーンの耳孔への挿入が不完全な場合等に於いては、イヤホーンが耳孔から 外れやすく円滑且つ完全な受信が達成出来がたいという不都合がしばしば生じる 、この不都合を回避するため、耳孔中にイヤホーンを強く押し込む場合は、該挿 入による不快感を完全に払拭することができ無い。 更に、前者の耳覆型ヘッドホーンと同様、外界からの緊急連絡等、受信音声以 外の音声を聞き取る事ができ無いという不都合を有する。 この様な、受信音以外の外界からの音声をも聴取可能な携帯型イヤホーンも既 に提案されており、例えば、耳への取り付け枠を設けた耳掛け式の小型イヤホー ン等が提案乃至市販されている。 しかしながら、この方式のイヤホーンは耳の形状が各個人によって各々異なる ため等により耳栓式イヤホーンの場合と同様、耳から外れやすいという欠点があ り、なお装着性と、受信安定性との尚更なる向上が望まれる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は、前記した従来の携帯式イヤホーンの有する問題点の全てを 解決した、軽量で、装着性に優れ、然も装着に際して装着者に不快感を与えず、 且つ、外界からの緊急連絡等の音声をも聴取可能な携帯型イヤホーンを提供する 事を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、耳たぶに係止する係止用クリップを備えた耳たぶクリップ式 イヤホーンが提供される。

【０００５】 本考案のイヤホーンは、小型の音声受信部本体に耳たぶに係止する係止用クリ ップを備えた点が特徴であって、このクリップを、例えばクリップ止めイヤリン グのように耳たぶにクリップ止めすることにより耳たぶの耳孔に近い部分に該小 型の音声受信部本体を定置固定させる。 一見耳たぶに固定されたイヤホーンからは受信音声が十分耳に伝わらないか、 又は伝わったとしても音声が小さく聴取しにくいように思われ勝ちであるが、考 案者が実際に試してみたところ、驚くべき事に受信音は耳栓型イヤホーンの場合 と殆ど差がない程度に聴取できることが判った。 又、外界からの音声も十分に聴取できることも確かめられた。 然も、クリップ固定されているためイヤホーンが安定に固定され容易にずれた り外れたりしない。 又イヤホーン全体の大きさや重量も通常のイヤリング等のアクセサリーと同じ 程度に出来るため装着に違和感が無く快適に使用できるという利点をも有する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に基ずき更に具体的に説明する。 図１は、本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンの一例を示す略図である。 符号１はイヤホーン本体を、符号２はクリップを、符号３はコードをそれぞれ 示す。本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンは耳の両方に取り付けてもよく又片 方のみに取り付けてもよいが、音響を正確に聴取する必要がある場合や音楽等の 観賞の場合等聴取音響の音質が問題となる場合等に於いては両耳装着型を用いる 必要があり、この場合に特に本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンの特徴がより 顕著に発揮される。 又、イヤホーン本体裏面側、即ち、外面側にはファショナブルな装飾を施して もよく、外観上装飾用イヤリングのような形状にすることもできる。 イヤホーン本体の音響聴取部は従来の耳栓型携帯用イヤホーンと同様の構造の ものを用いて差し支えなく、軽量小型であれば特に限定されるものではない。 イヤホーンを係止するクリップの構造も又特に限定されるものではなく、通常 のイヤリングの耳たぶ係止用クリップと同じ構造のものを用いて差し支えない。 又、これらを構成する材質についても特に限定されるものではなく、金属、プ ラスチック、木材、ガラス、陶磁器等通常これらの部品に使用されるものを用い ることが出来る。 本考案のイヤホーンの装着も特に異なった方法を用いる必要はなくイヤリング 等の装着方法と同様にして装着することが出来る。 又イヤホーンは、必ずしもコード付のものでなくとも良く、いわゆるコードレ スタイプのものも使用し得る。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンは、軽量で、装着性に優れ、然も装着に 際して装着者に不快感を与えず、且つ、外界からの緊急連絡等の音声をも聴取可 能である等、従来の携帯用イヤホーンに比べて数多くの利点を有する。 又、イヤホーン本体の外面側に装飾を施せば、イヤリングの様な外観を有する ファショナブルな耳たぶクリップ式イヤホーンとすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンの一例を
示した略図である。

【図２】本考案の耳たぶクリップ式イヤホーンの別の一
例を示した略図である。

【図３】本考案のクリップ式イヤホーンの装着態様示し
た概念図である。

【図４】従来の耳掛け型イヤホーンを示した参考図であ
る。

【符号の説明】

１ イヤホーン本体 ２ クリップ ３ コード ４ 耳部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耳たぶに係止する係止用クリップを備え
   た耳たぶクリップ式イヤホーン。
2. 【請求項２】 前記イヤホーンの外面に装飾が施されて
   いることを特徴とする請求項１記載の耳たぶクリップ式
   イヤホーン。