JP3022323B2 - 牛の乳房用オゾン注入装置 - Google Patents
牛の乳房用オゾン注入装置Info
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- JP3022323B2 JP3022323B2 JP8131331A JP13133196A JP3022323B2 JP 3022323 B2 JP3022323 B2 JP 3022323B2 JP 8131331 A JP8131331 A JP 8131331A JP 13133196 A JP13133196 A JP 13133196A JP 3022323 B2 JP3022323 B2 JP 3022323B2
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61D—VETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
- A61D1/00—Surgical instruments for veterinary use
- A61D1/02—Trocars or cannulas for teats; Vaccination appliances
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛の乳房炎を治療
するため、乳房にオゾンを注入する牛の乳房用オゾン注
入装置に関するものである。
するため、乳房にオゾンを注入する牛の乳房用オゾン注
入装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、牛の乳房炎の治療には、主とし
て、抗生物質の投与が行われている。この治療は、数日
から週余にわたり抗生物質を乳房内に注入し、更に必要
に応じて筋肉内、静脈内、或いは動脈内に抗生物質を注
射することにより、乳房，乳槽，乳頭内の病原細菌の増
殖を抑制して、乳房炎を治癒させようとする方法であ
る。
て、抗生物質の投与が行われている。この治療は、数日
から週余にわたり抗生物質を乳房内に注入し、更に必要
に応じて筋肉内、静脈内、或いは動脈内に抗生物質を注
射することにより、乳房，乳槽，乳頭内の病原細菌の増
殖を抑制して、乳房炎を治癒させようとする方法であ
る。
【０００３】然し乍ら、上記のような抗生物質による治
療では、治癒率並びに治療効果が必ずしも高くない上
に、多くの問題点があった。即ち、 (1)薬剤費が高価である。 (2)長い治療期間が必要である。 (3)薬剤の選択に専門的な知識と診断技術が必要であ
り、薬剤の投与経路によっては高度な技術が必要とな
る。 (4)抗生物質には細菌の増殖を抑制する作用しかなく、
補助的に牛の自然治癒力を高めるためには、別に高価な
薬剤が必要となる。 (5)注入する抗生物質は微量であるため、乳房深部への
到達が困難であるとともに、刺激による組織障害を起こ
しやすい。 (6)炎症組織における感染微生物の産生毒素及び炎症に
より生じたフリ−ラジカルの処理に関係しない。 (7)抗生物質の常用により、耐生菌や菌交代症が発生す
る。 (8)抗生物質が生産物に残留し、治療牛の乳は前記残留
物が認められなくなるまで廃棄しなければならず、損失
が伴う。 (9)抗生物質は要指示薬であるため、獣医師の指示のも
とでしか使用することができない。 (10)治療時は発病牛に接近したまま処置をしなければな
らず、突然の牛の騒擾によって、作業者が危険にさらさ
れることがる。 などの問題点があるのである。
療では、治癒率並びに治療効果が必ずしも高くない上
に、多くの問題点があった。即ち、 (1)薬剤費が高価である。 (2)長い治療期間が必要である。 (3)薬剤の選択に専門的な知識と診断技術が必要であ
り、薬剤の投与経路によっては高度な技術が必要とな
る。 (4)抗生物質には細菌の増殖を抑制する作用しかなく、
補助的に牛の自然治癒力を高めるためには、別に高価な
薬剤が必要となる。 (5)注入する抗生物質は微量であるため、乳房深部への
到達が困難であるとともに、刺激による組織障害を起こ
しやすい。 (6)炎症組織における感染微生物の産生毒素及び炎症に
より生じたフリ−ラジカルの処理に関係しない。 (7)抗生物質の常用により、耐生菌や菌交代症が発生す
る。 (8)抗生物質が生産物に残留し、治療牛の乳は前記残留
物が認められなくなるまで廃棄しなければならず、損失
が伴う。 (9)抗生物質は要指示薬であるため、獣医師の指示のも
とでしか使用することができない。 (10)治療時は発病牛に接近したまま処置をしなければな
らず、突然の牛の騒擾によって、作業者が危険にさらさ
れることがる。 などの問題点があるのである。
【０００４】上記のような事情から、最近では、抗生物
質を用いることなく、乳房の乳頭口から乳房内にオゾン
を注入して、乳房，乳槽及び乳頭内に存在する病原微生
物とそれらの組織に対してオゾンを作用させる治療方法
が行われるようになったが、オゾンの注入に際しては、
清浄でしかも適切な濃度のオゾンが注入されなければな
らない。
質を用いることなく、乳房の乳頭口から乳房内にオゾン
を注入して、乳房，乳槽及び乳頭内に存在する病原微生
物とそれらの組織に対してオゾンを作用させる治療方法
が行われるようになったが、オゾンの注入に際しては、
清浄でしかも適切な濃度のオゾンが注入されなければな
らない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑み、牛の乳頭口から乳房内に清浄且つ適
切な濃度のオゾンを注入することのできる牛の乳房用オ
ゾン注入装置を提供することを、その課題とするもので
ある。
な従来技術に鑑み、牛の乳頭口から乳房内に清浄且つ適
切な濃度のオゾンを注入することのできる牛の乳房用オ
ゾン注入装置を提供することを、その課題とするもので
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明牛の乳房用オゾン注入装置
の構成は、酸素ボンベ又は空気圧縮機に接続したオゾン
発生装置のガス流路に四方弁を設け、該四方弁に、オゾ
ン分解器と、先端部に牛の乳頭口に挿入するオゾン注入
管を装着したガス誘導チュ−ブとを接続して成ることを
特徴とするものである。
を目的としてなされた本発明牛の乳房用オゾン注入装置
の構成は、酸素ボンベ又は空気圧縮機に接続したオゾン
発生装置のガス流路に四方弁を設け、該四方弁に、オゾ
ン分解器と、先端部に牛の乳頭口に挿入するオゾン注入
管を装着したガス誘導チュ−ブとを接続して成ることを
特徴とするものである。
【０００７】而して、前記切換弁に、オゾン発生装置か
ら発生するオゾンの濃度を自動的に測定，表示する濃度
計を接続し、その表示する濃度を適宜調整するようにす
れば、常に適切な濃度のオゾンをの濃度を注入すること
ができる。
ら発生するオゾンの濃度を自動的に測定，表示する濃度
計を接続し、その表示する濃度を適宜調整するようにす
れば、常に適切な濃度のオゾンをの濃度を注入すること
ができる。
【０００８】オゾン発生装置は、そのオゾン発生時に、
該装置内及びガス誘導チュ−ブ内に残留している空気を
排出するために、原料ガスを所定時間流した後、オゾン
を発生するようにする。
該装置内及びガス誘導チュ−ブ内に残留している空気を
排出するために、原料ガスを所定時間流した後、オゾン
を発生するようにする。
【０００９】また、清浄なオゾンを発生するようにする
ために、オゾン発生装置は、上記に加え、その放電電極
に、ガラス，石英，セラミックス或いは金属にセラミッ
クをコ−ティングした材料を用い、金属イオン及び金属
ダストの発生を抑制するようにする。
ために、オゾン発生装置は、上記に加え、その放電電極
に、ガラス，石英，セラミックス或いは金属にセラミッ
クをコ−ティングした材料を用い、金属イオン及び金属
ダストの発生を抑制するようにする。
【００１０】更に、オゾン注入管は、牛の乳頭口に挿入
できる太さの中空管の先端部に多数の微細はオゾン噴出
孔を穿設したものであるか、または、前記中空管の先端
部にオゾンを噴出できるガスフィルタを設けたものを使
用する。
できる太さの中空管の先端部に多数の微細はオゾン噴出
孔を穿設したものであるか、または、前記中空管の先端
部にオゾンを噴出できるガスフィルタを設けたものを使
用する。
【００１１】一方、１回に乳房に注入するオゾン＋酸素
のガス容量は、0.1〜３リットルが好ましい。これは、
0.1リットル以下ではオゾン量が少なくて治療効果が期
待されず、３リットル以上では乳房に負担が掛かり過ぎ
る場合があるからである。また、注入するオゾンガスの
オゾン濃度は、1〜50mgO3/リットルが好ましい。これ
は、1mgO3/リットル以下では注入管に届くまでにオゾン
が分解されて治療効果が期待できず、50mg/リットル以
上に濃度が濃くなると、生体組織に作用して好ましくな
いからであう。
のガス容量は、0.1〜３リットルが好ましい。これは、
0.1リットル以下ではオゾン量が少なくて治療効果が期
待されず、３リットル以上では乳房に負担が掛かり過ぎ
る場合があるからである。また、注入するオゾンガスの
オゾン濃度は、1〜50mgO3/リットルが好ましい。これ
は、1mgO3/リットル以下では注入管に届くまでにオゾン
が分解されて治療効果が期待できず、50mg/リットル以
上に濃度が濃くなると、生体組織に作用して好ましくな
いからであう。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に、本発明乳房用オゾン注入装
置の実施の形態を図により説明する。図１は本発明装置
の一例の系統図、図２はオゾン注入管の一例の断面図、
図３はオゾン注入管の別例の断面図、図４は本発明装置
の使用時における乳房内の状態を示す模式図である。
置の実施の形態を図により説明する。図１は本発明装置
の一例の系統図、図２はオゾン注入管の一例の断面図、
図３はオゾン注入管の別例の断面図、図４は本発明装置
の使用時における乳房内の状態を示す模式図である。
【００１３】図において、１は本発明牛の乳房用オゾン
注入装置、２はその酸素ボンベ、３は該酸素ボンベ２の
圧力を減圧して一定の圧力に保持するための減圧弁、４
は活栓、５はオゾン発生装置、６は該オゾン発生装置５
の酸素取り入れ口、７は流量計で、前記酸素ボンベ１内
の酸素は、前記減圧弁３を通り一定圧力に保持され、一
定の流量で活栓４を開放しオゾン発生装置５の酸素取り
入れ口６から流量計７を経て、オゾン発生装置５に供給
される。オゾン発生装置５は、上記のようにして供給さ
れた酸素を、無声放電によりオゾンに変換するようにな
っている。
注入装置、２はその酸素ボンベ、３は該酸素ボンベ２の
圧力を減圧して一定の圧力に保持するための減圧弁、４
は活栓、５はオゾン発生装置、６は該オゾン発生装置５
の酸素取り入れ口、７は流量計で、前記酸素ボンベ１内
の酸素は、前記減圧弁３を通り一定圧力に保持され、一
定の流量で活栓４を開放しオゾン発生装置５の酸素取り
入れ口６から流量計７を経て、オゾン発生装置５に供給
される。オゾン発生装置５は、上記のようにして供給さ
れた酸素を、無声放電によりオゾンに変換するようにな
っている。
【００１４】８はオゾン発生装置５において変換，発生
されたオゾンの流路９に設けた切換弁である四方弁で、
オゾン発生装置５において発生されたオゾン化酸素を無
害な酸素に処理するオゾン分解器10と、オゾン発生装置
５において発生されたオゾンの一部を採取してその濃度
を自動的に測定すると共に表示する濃度計11と、先端部
にオゾン注入管14を装着したガス誘導チュ−ブ13にオゾ
ンを供給するオゾン取り出し口12とを接続してあり、以
上により本発明の一例のオゾン注入装置１が構成され
る。なお、上記においては、切換弁として四方弁８を用
い、該四方弁８に濃度計11を接続したが、この濃度計11
は本発明に必須のものではなく、必要に応じて接続する
ものとする。
されたオゾンの流路９に設けた切換弁である四方弁で、
オゾン発生装置５において発生されたオゾン化酸素を無
害な酸素に処理するオゾン分解器10と、オゾン発生装置
５において発生されたオゾンの一部を採取してその濃度
を自動的に測定すると共に表示する濃度計11と、先端部
にオゾン注入管14を装着したガス誘導チュ−ブ13にオゾ
ンを供給するオゾン取り出し口12とを接続してあり、以
上により本発明の一例のオゾン注入装置１が構成され
る。なお、上記においては、切換弁として四方弁８を用
い、該四方弁８に濃度計11を接続したが、この濃度計11
は本発明に必須のものではなく、必要に応じて接続する
ものとする。
【００１５】また、上記におけるガス誘導チュ−ブ13
は、可撓性のある耐オゾン性のチュ−ブ（フッ素系ゴ
ム，シリコン系ゴムなど）を用いるものとし、また、オ
ゾン注入管14の材質には、オゾンの酸化に耐える金属
（ステンレススチ−ル又はアルミニウム）或いはセラミ
ックス又はプラスチック（塩化ビニル樹脂，フッ素樹
脂）を用いるものとする。
は、可撓性のある耐オゾン性のチュ−ブ（フッ素系ゴ
ム，シリコン系ゴムなど）を用いるものとし、また、オ
ゾン注入管14の材質には、オゾンの酸化に耐える金属
（ステンレススチ−ル又はアルミニウム）或いはセラミ
ックス又はプラスチック（塩化ビニル樹脂，フッ素樹
脂）を用いるものとする。
【００１６】而して、オゾン注入管14は、図２に示すよ
うに、挿入時に乳頭口17を傷つけることなく確実に貫通
して挿入するために、通常、その外径２mm、内径１mm、
管壁の厚さ0.5mmで、長さ50mmの中空管から成り、先端
は丸く滑らかに加工され、先端から10mm〜25mmの範囲の
管壁部分に、孔径0.3mmの微細なオゾン噴出孔15を多数
穿設してある。なお、オゾン噴出孔15の穿設個数はとく
に限定されないが、通常、20〜30個が好適である。
うに、挿入時に乳頭口17を傷つけることなく確実に貫通
して挿入するために、通常、その外径２mm、内径１mm、
管壁の厚さ0.5mmで、長さ50mmの中空管から成り、先端
は丸く滑らかに加工され、先端から10mm〜25mmの範囲の
管壁部分に、孔径0.3mmの微細なオゾン噴出孔15を多数
穿設してある。なお、オゾン噴出孔15の穿設個数はとく
に限定されないが、通常、20〜30個が好適である。
【００１７】図３は上記とは別例のオゾン注入管14を示
すもので、オゾン噴出孔を更に細かく多数設けることが
できるガスフィルタ16を用い、上記と同様の中空管に融
着加工して装着してある。なお、このガスフィルタ16
は、通常、孔径1.1〜0.01μmのものを用いる。
すもので、オゾン噴出孔を更に細かく多数設けることが
できるガスフィルタ16を用い、上記と同様の中空管に融
着加工して装着してある。なお、このガスフィルタ16
は、通常、孔径1.1〜0.01μmのものを用いる。
【００１８】上記のように構成されるオゾン注入装置に
より、牛の乳房炎を治療するには、まず、ガス誘導チュ
−ブ13をオゾン取り出し口12に接続し、次いで、オゾン
注入管14を乳頭口17から乳房18内に挿入する。そして、
酸素ボンベ２に付属する活栓４を解放し、また、四方弁
８は予め酸素がオゾン分解器10に流れるようにして、オ
ゾン発生器５の電源をＯＮにすると、ただちにオゾンが
発生し、濃度計10にその濃度が表示される。オゾンの濃
度が適切になったところで四方弁８を切換えれば、前記
誘導チュ−ブ13によりオゾンはその注入管14に誘導さ
れ、乳頭口17を通り、該注入管14のオゾン噴出孔15から
乳房18内に注入されるのである。
より、牛の乳房炎を治療するには、まず、ガス誘導チュ
−ブ13をオゾン取り出し口12に接続し、次いで、オゾン
注入管14を乳頭口17から乳房18内に挿入する。そして、
酸素ボンベ２に付属する活栓４を解放し、また、四方弁
８は予め酸素がオゾン分解器10に流れるようにして、オ
ゾン発生器５の電源をＯＮにすると、ただちにオゾンが
発生し、濃度計10にその濃度が表示される。オゾンの濃
度が適切になったところで四方弁８を切換えれば、前記
誘導チュ−ブ13によりオゾンはその注入管14に誘導さ
れ、乳頭口17を通り、該注入管14のオゾン噴出孔15から
乳房18内に注入されるのである。
【００１９】図１において、19は誘導チュ−ブ13に装着
した保定クリップで、誘導チュ−ブ13を牛の後肢膝前方
に位置する膝前皮膚垂20に保定するためのものであっ
て、この保定クリップ19により、オゾン注入管14及び誘
導チュ−ブ13は、治療中に作業者が手で保持しなくとも
脱落しなくなり、牛から離れて作業ができるため、万一
牛が騒擾を起こしても作業者の安全が確保される。
した保定クリップで、誘導チュ−ブ13を牛の後肢膝前方
に位置する膝前皮膚垂20に保定するためのものであっ
て、この保定クリップ19により、オゾン注入管14及び誘
導チュ−ブ13は、治療中に作業者が手で保持しなくとも
脱落しなくなり、牛から離れて作業ができるため、万一
牛が騒擾を起こしても作業者の安全が確保される。
【００２０】上記のようにして、牛の乳房にオゾンを注
入すると、図４に示すように、乳槽21内の感染乳汁22を
効率よくオゾンで曝気することができる。即ち、オゾン
注入管14に微細なオゾン噴出孔15を多数穿設したことに
より、噴出するオゾンが微細な気泡となって、感染乳汁
22中の病原微生物との感作表面積を増大させ、乳槽21内
に貯留する感染乳汁22が短時間に充分な感作を受けるこ
とになる。更に、深部の乳管23と乳腺胞24が注入したオ
ゾンの圧力によって充分に拡張するので、乳房18内の炎
症産物や感染乳汁22の排出を促しながら、再深部の乳腺
細胞25までオゾンが到達する。従って、牛の乳房炎の治
療を良好に行うことができるのである。
入すると、図４に示すように、乳槽21内の感染乳汁22を
効率よくオゾンで曝気することができる。即ち、オゾン
注入管14に微細なオゾン噴出孔15を多数穿設したことに
より、噴出するオゾンが微細な気泡となって、感染乳汁
22中の病原微生物との感作表面積を増大させ、乳槽21内
に貯留する感染乳汁22が短時間に充分な感作を受けるこ
とになる。更に、深部の乳管23と乳腺胞24が注入したオ
ゾンの圧力によって充分に拡張するので、乳房18内の炎
症産物や感染乳汁22の排出を促しながら、再深部の乳腺
細胞25までオゾンが到達する。従って、牛の乳房炎の治
療を良好に行うことができるのである。
【００２１】而して、本発明装置を適用できる乳房炎と
しては、急性乳房炎，臨床型乳房炎，潜在型乳房炎が挙
げられ、乾乳並びに盲乳化についても、上記と同様にし
適用して治療できる。また、乳房炎以外に腹腔内感染
症，尿路感染症，子宮内感染症，血液内感染症の治療に
も適用できる。
しては、急性乳房炎，臨床型乳房炎，潜在型乳房炎が挙
げられ、乾乳並びに盲乳化についても、上記と同様にし
適用して治療できる。また、乳房炎以外に腹腔内感染
症，尿路感染症，子宮内感染症，血液内感染症の治療に
も適用できる。
【００２２】また、図１に示した酸素ボンベ２は、オゾ
ン発生装置５と組み合わせて使用することを意味するも
ので、これを携帯するようにしてもよいし、或いは他の
ものと一緒に１個のケ−スに収納して使用するようにし
てもよい。
ン発生装置５と組み合わせて使用することを意味するも
ので、これを携帯するようにしてもよいし、或いは他の
ものと一緒に１個のケ−スに収納して使用するようにし
てもよい。
【００２３】一方、酸素ボンベ２に代えて、オゾン発生
装置５に充分な圧力を供給できる空気圧縮機を装着すれ
ば、原料を大気に求めることができる。
装置５に充分な圧力を供給できる空気圧縮機を装着すれ
ば、原料を大気に求めることができる。
【００２４】また、乳房18内に注入するオゾンは、オゾ
ンガスとしてだけではなく、オゾンを溶解したオゾン水
として用いることができる。
ンガスとしてだけではなく、オゾンを溶解したオゾン水
として用いることができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明は上述の通りであって、本発明の
牛の乳房炎治療用のオゾン注入装置によれば、オゾンを
乳頭口から乳房内に極めて簡単且つ安全に注入して治療
することができるので、従来の高価な薬剤を用いる必要
がなく、充分且つ確実な治療効果を挙げることができ
る。また、治療期間も従来の治療方法に比べて著しく短
縮することが可能で、コストが高く手間のかかる診断技
術も省略でき、治療及び診断に要していた高額な費用と
高度な技術も無用となる。
牛の乳房炎治療用のオゾン注入装置によれば、オゾンを
乳頭口から乳房内に極めて簡単且つ安全に注入して治療
することができるので、従来の高価な薬剤を用いる必要
がなく、充分且つ確実な治療効果を挙げることができ
る。また、治療期間も従来の治療方法に比べて著しく短
縮することが可能で、コストが高く手間のかかる診断技
術も省略でき、治療及び診断に要していた高額な費用と
高度な技術も無用となる。
【００２６】治療時に、酸素ボンベ又は空気圧縮機の圧
力を利用して注入されたオゾンは、治療乳区の深部の乳
腺細胞組織にまで達し、乳房の深部まで到達させること
ができるので、治療効果は極めて高いものとなる。ま
た、前記オゾンは、感染微生物の産生毒素を酸化して解
毒し、炎症組織のフリ−ラジカルとオゾンが反応して容
易に無害化する。更に、オゾンによる炎症組織に対する
酸素の補給によって、乳房の組織に障害を与えることな
く、自然治癒力を高めることができる。
力を利用して注入されたオゾンは、治療乳区の深部の乳
腺細胞組織にまで達し、乳房の深部まで到達させること
ができるので、治療効果は極めて高いものとなる。ま
た、前記オゾンは、感染微生物の産生毒素を酸化して解
毒し、炎症組織のフリ−ラジカルとオゾンが反応して容
易に無害化する。更に、オゾンによる炎症組織に対する
酸素の補給によって、乳房の組織に障害を与えることな
く、自然治癒力を高めることができる。
【００２７】一方、本発明装置を用いた治療において
は、耐性菌や、菌交代症が生じることはなく、生産物に
残留するものもないので、従来の治療において抗生物質
の残留により生じていた損失はなくなる。また、治療作
業時においては安全性が確保されるので、人と時を選ぶ
ことなく使用することが可能となる。
は、耐性菌や、菌交代症が生じることはなく、生産物に
残留するものもないので、従来の治療において抗生物質
の残留により生じていた損失はなくなる。また、治療作
業時においては安全性が確保されるので、人と時を選ぶ
ことなく使用することが可能となる。
【図１】本発明乳房用オゾン注入装置の一例の系統図。
【図２】オゾン注入管の一例の断面図。
【図３】オゾン注入管の別例の断面図。
【図４】本発明装置の使用時における乳房内の状態を示
す模式図。
す模式図。
１ 乳房用オゾン注入装置 ２ 酸素ボンベ ３ 減圧弁 ４ 活栓 ５ オゾン発生装置 ６ オゾン発生装置のオゾン取り入れ口 ７ 流量計 ８ 四方弁 ９ オゾンの流路 10 オゾン分解器 11 濃度計 12 オゾン取り出し口 13 ガス誘導チュ−ブ 14 オゾン注入管 15 オゾン噴出孔 16 ガスフィルタ 17 牛の乳頭口 18 乳房 19 保定クリップ 20 牛の膝前皮膚垂 21 乳槽 22 感染乳汁 23 乳管 24 乳腺胞 25 乳腺細胞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−154862（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−31439（ＪＰ，Ａ) 米国特許4462425（ＵＳ，Ａ) 欧州特許出願公開819388（ＥＰ，Ａ １) 欧州特許出願公開339924（ＥＰ，Ａ ２) 西独国特許出願公開3320841（ＤＥ, Ａ１) 西独国特許出願公開3421333（ＤＥ, Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61D 1/00 - 19/04 A61L 2/20
Claims (7)
- 【請求項１】 酸素ボンベ又は空気圧縮機に接続したオ
ゾン発生装置のガス流路に切換弁を設け、該切換弁に、
オゾン分解器と、先端部に牛の乳頭口に挿入するオゾン
注入管を装着したガス誘導チュ−ブとを接続して成るこ
とを特徴とする牛の乳房用オゾン注入装置。 - 【請求項２】 切換弁に、オゾン発生装置から発生する
オゾンの濃度を自動的に測定，表示する濃度計を接続し
た請求項１に記載のオゾン注入装置。 - 【請求項３】 オゾン発生装置は、オゾン発生時に、該
装置内及びガス誘導チュ−ブ内に残留している空気を排
出するため、原料ガスを所定時間流した後、オゾンを発
生するようにした請求項１に記載のオゾン注入装置。 - 【請求項４】 オゾン発生装置は、その放電電極に、ガ
ラス，石英，セラミックス或いは金属にセラミックをコ
−ティングした材料を用い、金属イオン及び金属ダスト
の発生を抑制した装置である請求項１に記載のオゾン注
入装置。 - 【請求項５】 オゾン注入管は、牛の乳頭口に挿入でき
る太さの中空管の先端部に、多数の微細なオゾン噴出孔
を穿設したものである請求項１に記載のオゾン注入装
置。 - 【請求項６】 オゾン注入管は、牛の乳頭口に挿入でき
る太さの中空管の先端部に、オゾンを噴出できるガスフ
ィルタを設けたものである請求項１に記載のオゾン注入
装置。 - 【請求項７】 １回に乳房に注入するオゾン＋酸素のガ
ス容量は、0.1〜３リットルであり、そのオゾン濃度
は、１〜50mgO3/リットルである請求項１〜６のいずれ
かに記載のオゾン注入装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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