JP3022264U - 背負ザックに取付けるスキー板等長尺物の保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキー板等の長尺物を背負ザックの外側に保
持するための装置において、幅寸法の異なる種々のスキ
ー板等長尺物を保持できるようにし、又、スキー板等長
尺物の固定作業を容易にし、さらに、固定後のスキー板
等長尺物がザック本体に対しがたつくことのないように
する。 【構成】 横方向のレール２を有してザック本体７の外
面に周縁部を縫着して取付ける基板１と、基板１におけ
る左右方向の一端に配した固定テープ掛け３と、その固
定テープ掛け３と対置するように基板１の他端に配し且
つ基板１のレール２に嵌着して左右方向に移動自在とし
た可動テープ掛け４とを備え、その固定テープ掛け３と
可動テープ掛け４との間にスキー板６等長尺物を挟ん
で、固定テープ掛け３と可動テープ掛け４との間に張り
渡したテープ５を締め付けて可動テープ掛け４を固定す
るとともに、そのテープ５でスキー板６等長尺物の外側
を遮蔽することによりスキー板６等長尺物を保持するよ
うにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、背負ザックに入らないスキー板やテントポールなどの長尺物をザッ ク本体の外側で保持するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図６及び図７に示すように、ザック本体の外面に縫着する基板２１の左 右両端にそれぞれテープ挿通孔２２を有する突起２３を設けて、それら突起２３ の間にスキー板２４等を挟み込み、両突起２３間に張り渡したテープ２５でスキ ー板２４等の外側を遮蔽することによりスキー板２４等を保持するように構成し た装置が公知である。しかしながら、このような装置は、基板２１に設ける両側 の突起２３の間隔が一定なので、幅が広過ぎるスキー板等を保持できない等の問 題があった。

【０００３】 そこで、次に、図８に示すように、ザック本体の外面に縫着する基板２６にテ ープ挿通孔（図示せず）を有する突起２７を設けるとともに、ザック本体には縫 着せずにフリーな状態のままの他の基板２８に同じくテープ挿通孔（図示せず） を有する突起２９を設けて、両突起２７，２９間に張り渡したテープ３０により 両突起２７，２９間に挟んだスキー板３１等の外側を遮蔽することによりスキー 板等を保持するように構成した装置が考えられた。この装置は、一方の基板２８ を移動させることにより両突起２７，２９の間隔を調整できるので、幅が異なる 種々のスキー板等を保持できるという利点がある。しかしながら、一方の基板２ ８がザック本体から遊離して不安定なので、スキー板等を固定しにくいという問 題があり、又、固定した後もスキー板等がザック本体に対しがたつくという問題 がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題点を解決すること、すなわち、幅寸法の如何に拘らず全て のスキー板等長尺物を保持することができ、又、スキー板等長尺物を固定する作 業が容易で、さらに、固定後のスキー板等長尺物がザック本体に対しがたつくこ とのない、斬新なスキー板等長尺物用保持装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の背負ザックに取付けるスキー板等長尺物 の保持装置は、横方向のレール２を有してザック本体７の外面に周縁部を縫着し て取付ける基板１と、基板１における左右方向の一端に配した固定テープ掛け３ と、その固定テープ掛け３と対置するように基板１の他端に配し且つ基板１のレ ール２に嵌着して左右方向に移動自在とした可動テープ掛け４とを備え、その固 定テープ掛け３と可動テープ掛け４との間にスキー板６等長尺物を挟んで、固定 テープ掛け３と可動テープ掛け４との間に張り渡したテープ５を締め付けて可動 テープ掛け４を固定するとともに、そのテープ５でスキー板６等長尺物の外側を 遮蔽することによりスキー板６等長尺物を保持するようにした構成を有するもの である。

【０００６】

【作用】

まず、可動テープ掛け４を基板１上で左右方向に移動することによって、固定 テープ掛け３と可動テープ掛け４の間隔を変化させることができるので、その間 に挟むスキー板６等長尺物の幅寸法がいかなるものであっても対応することがで きる。次に、基板１がザック本体７に縫着して安定しており、操作は可動テープ 掛け４を移動させればよいので、スキー板６等長尺物の固定作業が容易である。 また、スキー板６等長尺物を基板１上に固定すれば、基板１はザック本体７に対 し上記のように縫着して不動なので、スキー板６等長尺物がザック本体７に対し がたつくことはない。

【０００７】

【実施例】

図１〜図５は本考案の実施例を示したものである。まず、図１は使用状態を示 すもので、ザック本体７の側面部の上下２箇所に取付けて、スキー板６を保持し ている。

【０００８】 次に、図２は保持装置の正面を示したものであり、図中、符号１がプラスチッ ク製で中央部を刳り貫いた矩形の基板、符号２が基板１の刳貫孔８の上側と下側 とにそれぞれ設けた横方向のレール、符号３が基板１の左端に一体的に設けた固 定テープ掛け、符号４が基板１の右端に固定テープ掛け３と対置するように配し 且つレール２に嵌着して左右方向に移動自在とした可動テープ掛け、符号５が固 定テープ掛け３と可動テープ掛け４との間に張り渡したテープ、符号６が固定テ ープ掛け３と可動テープ掛け４との間に挟まれ且つテープ５により外側を遮蔽さ れたスキー板、符号９がテープ５の留め具である。

【０００９】 固定テープ掛け３と可動テープ掛け４は、図４及び図５に示すように、内面側 に凹部１０，１１を有して、テープ５はその凹部１０，１１を通って固定テープ 掛け３と可動テープ掛け４の内側に潜入するとともに、固定テープ掛け３と可動 テープ掛け４の外に出て表面側に回り、その両端を留め具９で連結して、図３に 示すように環状となすことによりスキー板６を包囲して、スキー板６の外側を遮 蔽している。

【００１０】 また、留め具９によりテープ５を締め付けると、可動テープ掛け４が固定テー プ掛け３の方向へ移動してスキー板６を強く挟着することになる。なお、固定テ ープ掛け３と可動テープ掛け４の内側の側面は、図３に示すように、スキー板６ のエッジの傾斜面に合わせるように、上端側が突出するように傾斜させている。 これによりスキー板６は抜け止めされる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されるので、幅寸法の異なる種々のスキー板等長尺 物を確実に固定して保持することができるという有用性があり、又、スキー板等 長尺物の固定作業が容易であるという利便性があり、更に、固定したスキー板等 長尺物がザック本体に対しがたつかないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用状態を示す斜視図である。

【図２】保持装置の正面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】図２のＣ−Ｃ線断面図である。

【図６】従来例の正面図である。

【図７】図６のＤ−Ｄ線断面図である。

【図８】他の従来例の正面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ レール ３ 固定テープ掛け ４ 可動テープ掛け ５ テープ ６ スキー板 ７ ザック本体 ８ 刳貫孔 ９ 留め具 １０ 凹部 １１ 凹部 ２１ 基板 ２２ テープ挿通孔 ２３ 突起 ２４ スキー板 ２５ テープ ２６ 基板 ２７ 突起 ２８ 基板 ２９ 突起 ３０ テープ ３１ スキー板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向のレール２を有してザック本体７
   の外面に周縁部を縫着して取付ける基板１と、基板１に
   おける左右方向の一端に配した固定テープ掛け３と、そ
   の固定テープ掛け３と対置するように基板１の他端に配
   し且つ基板１のレール２に嵌着して左右方向に移動自在
   とした可動テープ掛け４とを備え、その固定テープ掛け
   ３と可動テープ掛け４との間にスキー板６等長尺物を挟
   んで、固定テープ掛け３と可動テープ掛け４との間に張
   り渡したテープ５を締め付けて可動テープ掛け４を固定
   するとともに、そのテープ５でスキー板６等長尺物の外
   側を遮蔽することによりスキー板６等長尺物を保持する
   ように構成した背負ザックに取付けるスキー板等長尺物
   の保持装置。