JP3022058U

JP3022058U - 葬儀時の挨拶状

Info

Publication number: JP3022058U
Application number: JP1995009007U
Authority: JP
Inventors: 喜久絹田
Original assignee: 有限会社平安タイポ
Priority date: 1995-08-28
Filing date: 1995-08-28
Publication date: 1996-03-12
Anticipated expiration: 2001-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】儀礼的でない、心温まる葬儀時の挨拶状を提
供する。【解決手段】故人の顔写真２、喪主のあいさつ文６の
他に、故人の生前のいくつかのスナップ写真３、４、５
を一寸したエピソードとともに配置し、また故人の略歴
文７も記載する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、会葬者や故人の生前時に親しかった人に配布する葬儀時の挨拶状に関する。

【０００２】

【従来の技術】

葬儀時には、慣例として会葬者等に喪主の挨拶状が配布される。この挨拶状の内容は、単に極々儀礼的な文章のみの個性の乏しいものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の挨拶状は、没個性の儀礼的な内容のものであるため、せっかく配布されても読まれることなく、粗末に扱われることも多々あり、故人への思慕、郷愁豊かな情感等、心温まる心情を抱かせるということが少なかった。この考案は、上記問題点に着目してなされたものであって、単なる儀礼的なものではなく、対参列者には、より故人への郷愁、想いを感じて頂ける。また、故人の家族には、心温まる心情に祈えることのできる葬儀時の挨拶状を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この出願の実用新案登録請求の範囲の請求項１に係る葬儀時の挨拶状は、故人の顔写真を載せた欄と、故人の生前時の少なくとも１枚のスナップ写真を載せた欄と、喪主のあいさつ文を載せた欄を備えている。この挨拶状によれば、喪主のあいさつ文、故人の顔写真の他に、故人の生前におけるスナップ写真が載せられているので、参列者は故人をより親しく想い起こし、家族にも大きな感動を与えることになる。

【０００５】また、請求項２に係る葬儀時の挨拶状は、請求項１のものに加えて、故人の略歴文を載せる欄も備えているので、参列者はより故人に親しみを持ち、家族ともども、故人の遺徳をしのぶことができる。また、請求項３、請求項４に係る葬儀時の挨拶状は、請求項１、請求項２のものに加えて、「惜別の想い出」や「良き人生をありがとう」を大きな文字で記載するものであるから、参列者と故人、家族との間に儀礼的でない、心の通い、温味を与えることができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、実施の形態により、この考案をさらに詳細に説明する。図１は、この考案の第１の実施形態である葬儀時の挨拶状を示す図である。この挨拶状は、例えば、Ａ４サイズの紙１に、カラー印刷している。しかし、本考案として、サイズは他のサイズであってもよいし、また、カラー印刷に替えてカラーコピー、モノクロであってもよい。内容として、紙１を横にした状態で中央部上部に故人の顔写真２が配置され、この顔写真２の左側に、故人の生前におけるスナップ写真３、４、５が配置されている。ここでは、スナップ写真３は、小学生の遠足でロバとたわむれる、であり、スナップ写真４は、父の仕事場で親子のスナップショット、であり、スナップ写真５は、社会人二年生、同僚とのスナップ、であり、それぞれ、そのエピソードを示す文が添えられている。これらのスナップ写真は、ここでは３枚であるが、本考案では１枚以上の適宜な枚数であればよい。スナップ写真３、４、５の下方部には、喪主のあいさつ文６が記載されている。あいさつ文は、儀礼的なものとせず、心情にあふれたものとする。また、顔写真２の下方部には、故人の略歴文７が記載されている。このように、この挨拶状では、顔写真２、喪主のあいさつ文６の他にスナップ写真３、４、５を載せる欄が設けられ、さらにそのエピソードを示す文も添えられているので、参列者も、家族もこの挨拶状により、故人をより親しくしのぶことができ、また、想い出としてこれを保管しておき、後に再度、故人を想い起こすこともできる。

【０００７】この挨拶状には、右側に大きく「惜別の想い出」８と囲い書で記載し、また、喪主のあいさつ文６と故人の略歴文７の間に、やはり大きな文字で「良き人生をありがとう」９と記載している。これらの記載により、故人への郷愁をより深め、また、故人、家族の感謝の心情を強く伝えることができる。この挨拶状１は、例えば、３つ折にして、後述する封筒に入れて、参列者等に渡される。

【０００８】図２、図３及び図４は、この考案の第２の実施形態の葬儀時の挨拶状を示す図である。この実施の形態の挨拶状１は図２に示すように、上部１ａと下部１ｂに２つ折りされるようになっており、上部１ａは右部が上方より下方に向けて、斜めに切欠かれた形状となっている。上部１ａには、図３に示すように、ほぼ中央部に故人の顔写真２を配置し、その左方に故人の略歴文７を記載している。また、顔写真２の右方には、“良き人生をありがとう”９が記載されている。

【０００９】この実施形態の挨拶状１の下部１ｂには、図４に示すように、ほぼ中央部に喪主のあいさつ文６が記載されており、さらに、このあいさつ文６の左方に故人の生前におけるスナップ写真３、４が配置されている。また、あいさつ文６の右側に“惜別の想い出”の文字８が記載されている。上記の“良き人生をありがとう ”の文字９や、“惜別の想い出”の文字８は、喪主のあいさつ文６の文字より、大きな文字が使用される。もちろん、この挨拶状１もカラー印刷される。

【００１０】なお、本考案に係る実施の形態として、以上、二つの例を上げたが、もちろん本考案は、この２つに限られるものではなく、例えば、挨拶状１の外形状や、故人の顔写真、スナップ写真、喪主のあいさつ文、故人の略歴等の配置等は、故人の性格、人柄や家族の希望等にに沿い、適宜、選定すればよい。図５は、挨拶状を入れる封筒を示す斜視図である。この封筒１０は、底部１１と、この底部１１の上端と下端から、それぞれ下方と上方に折りかえされた、上蓋片１２、下蓋片１３と、底部１１の左端と右端がそれぞれ内方向に向けて折りかえされた左蓋片１４と右蓋片１５とから構成されており、挨拶状を封入した後、左蓋片１４の先端１４ａが、右蓋片１５の切溝１５ａに差し込まれる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によれば、挨拶状に喪主のあいさつ文や、顔写真の他に、故人の生前のスナップ写真や、略歴も入れるので、対参列者へは、より故人の郷愁をつのらせ、故人への想いを感じて頂ける。亡くなられた故人の家族には、心温まる心情に祈えるものになる。また、従来の挨拶文であると、儀礼的なものゆえ、ほとんど保存していただけないが、この考案のものは、記念的、または想い出としての役目を果たすことができるので、大切に保存されることが期待できる、等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施形態である葬儀時の挨拶
状を示す図である。

【図２】この考案の第２の実施形態である葬儀時の挨拶
状の外形を示す図である。

【図３】同実施形態の挨拶状の上部を示す図である。

【図４】同実施形態の挨拶状の下部を示す図である。

【図５】上記第１あるいは第２の実施形態の挨拶状を収
納する封筒を示す斜視図である。

【符号の説明】

２故人の顔写真３、４、５故人の生前のスナップ写真６喪主のあいさつ文７故人の略歴文

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】故人の顔写真を載せた欄と、故人の生前時
の少なくとも１枚のスナップ写真を載せた欄と、喪主の
あいさつ文を載せた欄を備えたことを特徴とする葬儀時
の挨拶状。
【請求項２】故人の顔写真を載せた欄と、故人の生前時
の少なくとも１枚のスナップ写真を載せた欄と、故人の
略歴文を載せた欄と、喪主のあいさつ文を載せた欄を備
えたことを特徴とする葬儀時の挨拶状。
【請求項３】喪主のあいさつ文の文字より大きな文字で
「惜別の想い出」と記載した欄を備えた請求項１または
請求項２記載の葬儀時の挨拶状。
【請求項４】喪主のあいさつ文の文字より大きな文字で
「良き人生をありがとう」と記載した欄を備えた請求項
１、請求項２または請求項３記載の葬儀時の挨拶状。